前日、4回表に中塚遥翔(環3・智辯和歌山)が放った本塁打を皮切りに、3-1で慶東戦初戦を制した慶大。3点目の勝ち点獲得に向け、負けられないこの日。「淡青の日」に沸く東大を飲み込むような、熱い応援席の様子をリポートする。
5月3日(日)慶應義塾大学〇9-0●東京大学
~試合概要~
慶大は東大との第2回戦を大勝で制し、2連勝で勝ち点を3とした。初回、今津慶介(総4・旭川東)が今季第1号となる3ランを放ち先制。4回に服部翔(政3・星稜)の適時打で1点追加、5回には林純司(環3・報徳学園)が走者一掃の適時三塁打、続く吉野太陽(法4・慶應)も適時二塁打で8点をリード。さらに7回、吉開鉄朗(商4・慶應)の適時打で追加点を奪い、9点差に。投げては先発・広池浩成(経4・慶應)が6回無失点の好投。救援陣も無失点に抑え、9ー0で勝利した。
初回攻撃前、壇上に上がった部員から、東大が「淡青の日」という企画を行っていることが伝えられた。三塁側、水色に染まった応援席を背に、“淡青”にちなみ、「東大から10点とって、顔面を真っ青にして、唇を青紫色にしてやるぞ」という闘志あふれる言葉がかけられた。この声掛けが選手の背中を押し、主将・今津慶介(総4・旭川東)が右中間に今季記念すべき第1号となる3ランを放つと、応援席には『若き血』が轟く。初回から3点を獲得する、幸先の良いスタートを切った。

そのまま3点リードで迎えた3回、「慶大の猛攻で、(東大)応援部に『反省』してもらおう」「応援席は『歓声』あげて、点取っていくぞ」と、またしても“淡青”から着想を得た塾生注目が披露された。そして、『三色旗の下に』が奏でられると、応援席は追加点獲得へ向け、気持ちを一つにした。

先発・広池浩成(経4・慶應)は、4回表、前日、渡辺和大(商4・高松商業)から本塁打を放った秋元諒(法3・市川)に右安打を許したものの、「応援で広池を安心させよう」と、この日の「応援スタンプラリー」の合言葉にちなんだ声掛けが響いた。
「応援スタンプラリー」は應援指導部が4月から実施している企画で、対象試合を5回観戦し、合言葉を台紙に記入すると景品と交換できるというもの。詳しくは應援指導部公式SNSで確認できる。
この回も追加点は与えず、素晴らしい投球に観客は大いに沸いた。

4回、服部翔(政3・星稜)の適時打で1点を追加し、スコアは4-0に。5回攻撃前、「青色と言えば、三色旗の青色だ」という主張の後、『Blue Sky KEIO』が、続いて『朱雀』が演奏されると、応援席のボルテージはピークに達する。応援が選手に届いた結果、慶大打線は爆発。林純司(環3・報徳学園)、吉野太陽(法4・慶應)が適時二塁打を放つと、この回でさらに4点を追加し、スコアは8―0となる。東大を一気に引き離した。

7回、吉開鉄朗(商4・慶應)の適時打でさらに1点を追加し、圧倒的な力を見せつける慶大。しかし、応援席では勝ちに対する「貪欲」な姿勢が見られた。「10点目を取りましょう!」や「さらにリードを広げましょう!」といった部員の声が飛び交い、応援の熱が冷めることはない。

そして、8回攻撃前の塾生注目。M.Eさんは、「慶應のスコアは変数だぞ。対して、東大は定数である。これによれば、東大は次もゼロ、慶應は点取るぞ!」と見事に慶應の勝利を証明してくれた。追加点獲得には至らなかったものの、淡青を若き血で染めるような、熱い声援が最終回まで響いた。

試合はスコア9-0で圧勝し、慶大は勝ち点を3とした。投打の噛み合う試合展開に、応援席は大いに盛り上がった。次の慶法戦が、「正念場」である。ここで勝ち点を獲得すれば、リーグ戦優勝にぐっと近づくからだ。ぜひ、勝利を引き寄せる応援を、神宮球場で体感してほしい。

ーー今日の感想
勝利への執念といいますか、絶対に負ける気がしないという強い気持ちが皆さんにも伝わり、序盤からの大量得点によって、ある意味で安定感のある応援席を作ることができたと思います。
ーー慶法戦に向けて
東大に勝ち、勝ち点3を積み上げることができました。次の慶法戦が最大の山場になりますが、ここで勝つことができれば優勝まで本当にあと一歩のところまで来られます。ぜひ現地に足を運んでいただきたいですし、1週間空くので、自分自身もしっかり切り替えてまた頑張りたいと思います。
(取材、記事:吾妻志穂、取材:小野寺叶翔、神谷直樹、野田誉志樹)

