【バレーボール】魂を懸けた激戦を制す 1部昇格へ大きな一歩/春季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦第9日vs専修大

バレー戦評

春季リーグ戦もいよいよ大詰め。1部復帰を目指す慶大は6勝2敗で、文字通り“負けられない戦い”が続く。この日、慶大は今季無敗でリーグ首位を走る専修大との試合に臨んだ。第1セットはミスが重なり落とすも、第2セットでは主将・山口快人(経4・慶應)やOH・中村玲央(総2・福大附大濠)を中心に流れを掴む。しかし第3セットを奪われ後がなくなると、第4セットでは15-21から怒涛の追い上げを見せ、30点台に突入したデュースを制し、勝負は最終セットにもつれ込む。第5セットでも0-5から巻き返し、リーグ首位相手に執念の白星を掴みとった。

 

2026年5月16日(土)

2026春季リーグ @大東文化大学東松山キャンパス

慶大×専修大

慶大

セット

専修大

23

25

25

15

20

25

33

31

15

12

 

出場選手

 

 

ポジション

背番号

名前(学部学年・出身校)

MB

22

稲井正太郎(法3・慶應)

OH

中村玲央(総2・福大附大濠)

OH

山口快人(経4・慶應)

MB

中島昊(経2・慶應)

S

13

松田悠冬(商2・慶應)

OH

10

野口真幸(商4・慶應)

L

今田匠海(政3・慶應)

途中出場

 

 

L

緒方哲平(総3・日向学院)

L

12

重枝良政(経2・慶應湘南藤沢)

OH

清水悠斗(総3・習志野)

 

第1セットは、OH・中村玲央(総2・福大附大濠)の2連続得点で幕を開ける。高さを活かしたブロックや相手のミスも重なり、慶大得意の形で8-3とする。攻撃では主将であるOH・山口快人(経4・慶應)がレフトから鋭いスパイクを連発。17-14の場面ではL・緒方哲平(環3・日向学院)が投入され、正確なサーブでブレイクに貢献する。しかしその後、相手の軟打に翻弄されサイドアウトを取られると、慶大にコンビミスもあり、3連続ブレイクを許し19-19の同点に追いつかれる。セット終盤はOH・中村が連続スパイクを決めるなど3連続で得点し23-21とするが、トスの乱れなどミスが見られ、相手に5連続得点される。23-25で第1セットを落とす。

第2セット序盤は拮抗した試合展開となる。守備ではS・松田悠冬(商2・慶應)やOH・山口のブロック、さらにL・今田匠海(政3・慶應)が体を張ったディグで圧巻の守備力を見せる。13-10の場面ではOH・山口のスパイクでサイドアウトを取ると、続く中村のサーブから4連続ブレイクに成功。その後OH・野口真幸(商4・慶應)が3枚ブロックをかわし軟打で得点するなど、アタッカー陣の視野の広さが見られる。慶大はそのまま流れを切らさず、25-16で第2セットを奪う。

続く第3セット、相手アタッカーに連続得点され、序盤から相手を追う展開に。S・松田のツーアタックで3-4とするも、サーブが入らず逆転には至らない。さらに、ライトから鋭いスパイクを打ち込まれ相手にブレイクを許すと、慶大の攻撃が3枚ブロックに阻止されるなど、なかなか流れを掴むことができない。8-12の場面ではL・重枝良政(経2・慶應湘南藤沢)がピンチサーバーとしてコートに送られるが、得点には結びつかず。その後もロングラリーの末スパイクを決められるなど、苦しい戦いとなり、20-25で第3セットを落とす。

後がない第4セット、相手の高いブロックに拒まれ、なかなか思うように攻撃ができない慶大。主将・山口の一打でサイドアウトを取り3-3とするも、相手のクイックやブロックで4連続得点を許す。15-19の場面では、OH・野口に代わり清水悠斗(総3・習志野)がコートインするも、その後も攻守で高いレベルを見せるリーグ1位の専修大に、15-21と6点差をつけられてしまう。しかし、コートで戦う選手たちの目には光が灯っていた。L・今田を中心に声を出し、常にお互いを鼓舞し続ける。するとセット終盤、MB・稲井正太郎(法3・慶應)の1枚ブロックが決まり、それを皮切りにOH・中村や山口のスパイク、さらにMB・中島昊(経2・慶應)のクイックで得点を重ね、22-23とする。その後ブロックアウトを取られ、相手のマッチポイントに。しかし、緊張感のある場面でも、慶大は安定したレセプションを見せ、デュースに持ち込む。お互い一歩も譲らないまま、スコアは31-31に。そして相手のサーブミスで、このセット6回目となる慶大のマッチポイントの場面。最後は相手のスパイクがアウトになり、接戦を制した慶大が第4セットを獲得。試合はフルセットに突入する。

そして迎えた最終セット。コイントスの結果、慶大は第4セットと同コートからスタート。相手のスパイクで先制点を許すと、序盤からミスが重なり、一気に0-5とされる。しかし1-6の場面で相手の守備が乱れ得点すると、OH・山口が1枚ブロックでブレイクに成功。その後ブロックアウトを取られるも、山口のサービスエース、さらにS・松田のツーアタックなどで3連続得点。途中出場のOH・清水のスパイクも決まり9-9と同点に追いつくと、MB・稲井、OH・中村のブロックで逆転に成功し、コート、慶大ベンチ、応援席の熱量は最高潮に達する。その後11-11と再び追いつかれるも、主将・山口のスパイクでサイドアウトを取ると、OH・中村が再び値千金のブロックを決め、逆転を許さない。慶大はそのまま勢いを落とさず、15-12でゲームセット。セットカウント3-2、大逆転で勝利した。

 

翌日行われた第10日vs大東文化大はセットカウント3-1で勝利!

慶大は現在リーグ2位。今季は1・2部間での入替戦が実施されないため、最終日の5月23日(土)、山梨大戦の結果次第で慶大の1部昇格が決まる。再びあの1部の舞台へ。最終戦に注目だ。

(取材:梅木陽咲、甲大悟)

以下、インタビュー

宗雲健司監督

――専修大との試合にあたって、どのような準備を

詳細な対策は明かせませんが、シミュレーションを少し。ただし、実際に試合が進む中での対応がアジャスト出来ました。それと同時に、リーグ開幕後から取り組んでいるハイセットの打切り練習の効果が出ています。また、守備、繋ぎの意識もまだまだ力をつけるようリクエストしています。

――試合内容を振り返って

1セット目、終盤まで素晴らしい動きでしたが、逆転されました。しかし、その後諦めない気持ちが強く維持できていたプレーが素晴らしかったです。

――第4セットはデュースの末33-31でセットを取ったが、サイドアウトの取り合いを制した要因は

レセプションがしっかり出来たことです。その事で松田選手が良い配球をし、サイドアウトが安定し、我慢してブレイクチャンスを活かせたと思います。

――守備の面ではブロックや、今田選手のナイスディグも多く見られた

是非、今田選手を褒めてください。また、日頃から他大学より圧倒的な守備力、繋ぎの力、それに取り組む強いマインドを選手にはリクエストしています。それが体現出来たのではと思います。ブロックに関しては、引き出しが増えてきたと感じています。

主将/OH・山口快人選手

――専修大との試合にあたって、どのような準備を

練習の取り組み方は今までとあまり変わっていないんですけど、チャレンジャーな精神で臨むことを意識しました。

――試合内容を振り返って

4セット目は苦しい展開が続いた中でなんとか逆転できて、起死回生だったなと思います。あの中で点数を取れたことが次のセットへの自信にも繋がったんじゃないかなと。

――サイドアウトの取り合い

ここ2、3週間ずっとハイセットを課題にして練習してきたので、パスが崩れたとしても、勝負していこうという共通認識を持って柔軟に対応できたところがよかったかなと思います。

タイトルとURLをコピーしました