【應援指導部】府中に輝く六連星 六大学の誇りを胸に/第七十三回六旗の下に

應援指導部

6月20日、府中の森芸術劇場どりーむホールにて「第七十三回六旗の下に」が開催された。普段は対戦相手として相対する東京六大学各校の応援団・応援部・應援指導部が一堂に会し、各校がステージを披露する年に一度の行事である。東京六大学が築き上げてきた伝統と絆を一度に感じることができるステージの様子をお届けする。

 

立教大学体育会応援団

最初に登場したのは立教大学。第一応援歌『行け立教健児』で幕を開け、続いてチャンスパターンメドレーが披露された。中でも印象的だったのは、伝統勝利の拍手。東京六大学に数ある拍手の中でも唯一、一拍子、二拍子、三拍子、三・三・七拍子のすべてを備えた拍手として紹介され、会場を圧倒した。最後は立教大学校歌『栄光の立教』で締めくくられた。

 

法政大学応援団

続いて登場したのは法政大学。校歌で幕を開けると、応援歌『若き日の誇り』を披露。続く『チャンス法政』では、六大学ファンにも親しまれる力強い突きで会場を沸かせた。今季の慶大も、この『チャンス法政』には何度も苦しめられた。最後は伝統の勝利の第一拍手で締めくくられた。

 

慶應義塾体育会應援指導部

続いて、慶應義塾体育会應援指導部による30分間のステージが始まった。冒頭、司会が「令和8年度東京六大学野球春季リーグ戦優勝祝賀会」と紹介。六旗の舞台を塾野球部の優勝祝賀会になぞらえたユーモアに、会場からは笑いが起こった。

ステージは、今年度旗手責任者を務めるM.Eが掲げる「慶應義塾先導旗」の入場から始まった。同旗は塾旗の中でも最も勇しく、最も輝かである旗とされている。続いて最初に披露されたのは『ファンファーレ光』。部員によって作曲されたこの楽曲は、塾野球部を春季リーグ戦優勝へと導いたファンファーレとして紹介され、吹奏楽団の力強い音色が会場に響き渡った。

その後、坪井樹音代表のエール指揮のもと、『慶應義塾塾歌』を演奏。続いて『若き血』『三色旗の下に』が披露された。吹奏楽団の迫力ある演奏と、チアリーディング部の華やかな演技が一体となり、会場には神宮球場のスタンドを思わせる熱気が広がった。

終盤には、お待ちかねのチャンスパターンメドレーが披露された。『突撃のテーマ』『コールケイオー』『ダッシュケイオウ』に加え、『ファンファーレ光』『そら慶應』『シリウス』『アニマル』『孔明』『ソレイユ』『レグルス』『疾風』『スパニッシュコネクション』を添えて、『アンタレス』『朱雀』『アラビアンコネクション』を加えた、慶大ファンにはたまらない楽曲が次々と演奏された。

さらに冒頭には応援歌『あふれる力』も盛り込まれ、「ニンニク入れますか? 勝ち点マシマシ、失点少なめで。」スペシャルバージョンと紹介されると、客席からは笑いが起こった。応援歌『あふれる力』では迫力ある応援指揮と管楽器のソロ演奏が織り交ぜられ、会場を一気に引き込んだ。『朱雀』では大きな盛り上がりを見せ、持参したメガホンを振って楽しむファンの姿も見られた。

『ダッシュケイオウ』では、2年生から4年生までの応援指揮を務める部員が勢揃いでテクを披露。息の合った突きは圧巻で、吹奏楽団の力強い演奏、チアリーディング部の華やかな演技とともに、五感を刺激するステージを作り上げた。

 

明治大学応援団

続いて登場したのは明治大学。校歌に続き、第一応援歌『紫紺の歌』が披露された。チャンスパターンメドレーでは『狙い撃ち』や、「やっぱり明治がNo.1」のフレーズでおなじみの『ハイパーユニオン』『神風』などを演奏。『神風』では、タオルを振り回しながら声援を送る観客の姿も見られた。

 

東京大学運動会応援部

続いて登場したのは東京大学。『闘魂は』で幕を開けると、チャンスパターン『ビクトリーマーチ』では不朽の応援曲『不死鳥の如く』が披露された。部員たちは「大車輪」と呼ばれる迫力ある拍手で会場を盛り上げ、今季9年ぶりの勝ち点を獲得した東京大学の勢いをそのまま再現するかのような熱気を生み出した。最後は、東京大学で校歌の役割を果たしている応援歌『ただ一つ』で締めくくられた。

 

早稲田大学応援部

最後に登場したのは、今年度当番校を務める早稲田大学。『紺碧の空』で幕を開けると、『Viva Waseda』が続き、応援曲メドレーでは『大進撃』『スパークリングマーチ』『コンバットマーチ』などが披露された。最後は「都の西北」から始まる早稲田大学校歌で締めくくった。

その旋律を耳にして思い起こされたのは、春の慶早戦2回戦だった。天覧試合となった一戦で、慶大はサヨナラ負けを喫した。試合後のエール交換で響いた早稲田大学校歌は、勝敗の悔しさとともに、今も印象深く残っている。

 

フィナーレステージ

そして、全大学のステージが終わると、フィナーレへと移る。まずは、六大学の第一応援歌が演奏された。ステージも観客席もみんなで肩を組み熱唱した。続くは各大学のチャンスパターンメドレー。観客の多くが各大学の振り付けを熟知しており、神宮球場を彷彿とさせるような熱気に包まれた。最後は「フレフレ六大」で締め、会場は大きな拍手に包まれながらステージは幕を閉じた。普段は神宮球場で互いにしのぎを削るライバル同士。しかし、このステージでは、大学の垣根や応援するチームを超え、一つの歌を作り上げた。この瞬間にこそ、「東京六大学」の絆を象徴するものだった。これは「東京六大学」でしか生み出すことのできない空気であり、長い歴史の中で受け継がれたこの伝統は次の世代へも受け継いでいくべき大切な文化である。この日肩を組み、同じ歌を響かせた六大学も、秋になればライバルとして神宮球場に集う。夏を越え進化した、応援部・応援団・應援指導部の姿に注目が集まる。

 

(取材、記事:小野寺叶翔、岩切大志、神谷直樹 取材:野田誉志樹)