【野球】全日本選手権の悔しさを胸に 慶大の切り札が挑む最後の大仕事~村岡龍~/秋季早慶戦直前インタビュー

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春季リーグ戦で優勝し、全日本大学野球選手権大会では準優勝を果たした慶大。春秋連覇・日本一を目指して臨んだこの秋は、一時首位を独走するも、第4節・明大戦で勝ち点を落とし、優勝の行方は最終週の早慶戦に持ち越された。明大が立大から勝ち点を獲得したことで、慶大は早慶戦で2連勝すれば優勝、2勝1敗なら明大との優勝決定戦、勝ち点を落とせば明大の優勝となる。

一方、ワセダは5勝5敗で現在4位につけており、早慶戦の結果次第では2位に浮上する可能性もある。優勝の可能性はないものの、慶大にとって難敵であることに変わりはない。4年生の有終の美を飾り、”忘れ物”である日本一をつかむためにも、まずは早慶戦で2連勝し、春秋連覇を成し遂げたい。そこでケイスポは、早慶戦を前に闘志を燃やす慶大の選手・スタッフ・首脳陣にインタビューを行った。

今回は村岡龍(商4・慶應)選手です!(このインタビューは10月24日に対面で実施しました。)

 

――ラストシーズンを迎えた今、どのような気持ちで野球をしているか

野球は大学で辞めるので、14年間今まで(野球を)やってきて、それまでやってきた自分に失礼のないように、14年間積み重ねてきた自分を裏切らないように、最後までできることをやり切ろうっていう心境です。

 

――大学4年間を通じて成長したと感じる部分

まず技術面で言うと、ケースに合わせたバッティングができるようになったということが1番思う部分です。高校時代はランナー何塁とかカウントとか、そんなに意識せず毎回フリーに打ってたんですけど、大学入って、この場面はどういう球を待ってとか、どういうスイングをするっていうことを考えながらバッティングをするようになったのが技術面で成長した点です。精神面では、怪我とか、上手くいかないことを経験して、どんな時でも平常心で自分のやるべきことをやるようになりました。そこも成長したなと思います。

 

――アンケートで感謝を伝えたい相手に「家族」を挙げられていたことについて

もちろん、金銭面で支えてもらったのもあるんですけど、やっぱり怪我とか辛い時期っていうのが大学生活の中で結構あった中で、実家に帰った時に励ましだったり応援の声掛けをしてくれたのが家族でした。本当に感謝しています。

 

――バントやバスターなどの取り組みは継続しているか

バントやバスター、ランナー3塁で内野ゴロ1本出すみたいなところは常日頃からやっているんですけど、やっぱり春の選手権の決勝で代打で出て、自分がバントを失敗して負けてしまったこともあり、自分がこだわってやってきたところで結果を残せずにチームが負けてしまったっていうのは自分の中で悔しさもありました。なので、もう1段階気を引き締めてというか、もっと高いレベルで細かいバントだったりバスターをやっていかないといけないと思ってこの夏やってきたので、秋はよりそこにこだわりを持っています。

 

――チームにおけるご自身の役割とは

小技で相手を揺さぶることだったり、試合の状況が動かない時に、自分の足とかを絡めたプレーで流れを変えるっていうのも役割と思ってますし、プレーだけじゃなくて、最高学年としてベンチの声掛けだったりとか、下級生へのアドバイスだったりとか、チームを、プレーだけじゃなくて自分の姿勢だったり声掛けで雰囲気を良くしていくっていうのも役割かなと考えています。

 

――春の全日本選手権はどのような大会だったか

人生で一番悔しい大会だったのは間違いないです。終わった後はしばらく野球のこと考えたくないみたいな時期もありましたし、チームに対して申し訳ないって気持ちもずっとあったんですけど、逆にあの悔しい経験をできたのは、ある意味でプラスに捉えたら財産になると思うので、秋はその悔しさを晴らすっていうことだけを考えて、自分がチームを勝たせるっていう気持ちでやっています。

 

――どうやって選手権後の苦しい時期を乗り越えたか

僕は、そういう大きな失敗とか悔しい経験っていうのは、もう1回自分を見つめ直す良いタイミングだと思っています。これまではバントだったりバスターだったり、すごく自信を持っていたのですが、それを大舞台で決められなかったってことは、どこか自分に足りない部分があったっていうことなので。練習は悔しい気持ちがあってもやらなくてはならないので、その中で、もう1回なんであそこで決められなかったのかを考え直して、謙虚に1からコツコツと積み重ねることが、そういった経験を乗り越えるために必要なことかなと思ってます。

 

――春シーズンが終わってから秋リーグが始まるまで準備してきたこと

バントとかバスターとかケースに応じたバッティングっていうのは継続してやってきたのですが、それに加えて意識してたのは守備で、春は正直、監督の中で自分を守らせるっていう選択肢はあまりなかったと思うのですが、やっぱり途中から出た選手が守れないとなると、もう1枚カードを切らなくてはならず、戦略的にチームに負担かかるんで、自分が監督に「守らせていい」って判断してもらえるように守備も重点的にやってきました。

 

――秋季ここまでのチームの戦いを振り返って

春との違いで言うと、簡単に負けないチームになったなってのを感じていて、春はカズ(=渡辺和大、商4・慶應)が完璧に抑えて、打線爆発するみたいな快勝が多かった印象なんですけど、逆に秋はなんとかピンチを抑えて1点もぎ取るみたいな感じです。僕だけじゃなくて他の選手もケースバッティングだったり、気持ちいい1本が出せない時になんとかしぶとい当たりを出すみたいな、そういうところがこの秋、優勝争いができている要因かなと思います。

 

――今季は代打としての起用が多いが、代打として打席に入るまでの準備で重視していることは

頭の整理が1番、代打では大事かなと思っていて、どの球をどういう風に打つかっていうのを、試合の前日寝る前に動画見たりとか、練習の中で自分の状態を確立して、打席では本当にシンプルに「この球をこう打つ」って決めて、いかにシンプルに整理して入るかが大事だと思います。

 

――今季最も印象に残ったシーンは

立教大戦のヒットです。正直当たり自体はめちゃめちゃショボかったですし、相手のミスではあるのですが、久しぶりにリーグ戦でヒット打ったんで嬉しかったです。

 

――早慶戦の注目選手として竹田一遥(環2・聖光学院)を挙げていた。どんなところに期待しているか

野球部のインスタである対談企画みたいのがあって、対談したい先輩で僕を指名してくれて、嬉しかったので頑張ってほしいなっていう感じです。

 

――この前のインタビューで小宅雅己(環1・慶應)選手も尊敬している選手に村岡選手の名前を挙げていた

それは舐めているだけです(笑)本当に。あの、後で指導しておきます。

 

――「村岡さんのおかげで落ち着いて楽しく野球できている」とのことだった

嘘つけ(笑)。後で指導しておきます。

 

――早慶戦はどのような舞台か

やっぱり、慶應にいてよかったなと思える試合なんじゃないかなと。六大学であそこまで観客が入る試合も他にないですし、いろんな人に応援してもらえるのが慶應ならではだと思います。僕にとっては慶應に入ってよかったなと思えるのが早慶戦です。

 

――今までで印象に残っている早慶戦は

3つあって、1つが1年秋に優勝した時の早慶戦、リーグ戦優勝を決めた時の早慶戦と、4年春、優勝を決めた早慶戦と、天覧試合です。優勝はもちろん印象に残るのと、天覧試合で初めて陛下のお姿を拝見したとき、日本って良い国だなと思いました。

 

――今季のワセダに対する印象

ピッチャーの髙橋煌希(スポ3・仙台育英)くんがとても良いのと、個人的なつながりだと、矢後和也(スポ4・日大三)くんっていうピッチャーが早稲田にいるんですけど、中学の同級生で、今もたまに会ったりしています。彼も4年秋で初めてベンチ入りして、いろいろ苦労してるの聞いていたので、個人的に嬉しいですし、早慶戦で対戦できたらいいなと思ってます。

 

――早慶戦で注目してほしいご自身のプレー

代打でのセンター前ヒットです。

 

――最後に、早慶戦への意気込み

2連勝します!

 

(取材:秋吉一樹 記事:髙木謙)