【ラグビー】チャンピオンチームに圧倒され完敗 Jr.選手権/帝京大戦

試合後、悔しそうな表情を見せた選手たち

先週の筑波大戦で劇的な逆転勝利をあげた慶大。この日の相手は王者・帝京大。この大会の決勝で劇的勝利を挙げた去年の再来をねらった慶大であったが、この日は序盤から帝京大の猛攻の前にボールを奪うことが出来ない。後半に入ると「自分たちのペナルティの多さ」(CTB柚木キャプテン)が響き流れを掴むことが出来ず、結果は0-58の完敗。痛い2敗目を喫してしまった。

 

Jr.選手権 帝京大戦

10月6日(土)14時K.O.@帝京大百草G

 

 

得点

慶大

チーム

帝京大

前半

後半

 

前半

後半

0

0

T

4

6

0

0

G

2

2

0

0

PG

0

0

0

0

DG

0

0

0

0

小計

24

34

0

合計

58

 
出場選手
ポジション 名前(学部学年・出身高) 交代選手
1.PR 三谷俊介(総3・国学院久我山)
2.HO 神谷哲平(総2・桐蔭学園)
3.PR 山田亮介(環4・国学院久我山) →17中尾廣太郎(環3・長崎北)
4.LO 池田尚(商4・慶應)
5.LO 本行拓実(商3・慶應) →18野田一宇(商2・修猷館)
6.FL 小田村淳平(政4・慶應) →19木原健裕(総2・本郷)
7.FL 石田悠貴(経4・千種)
8.NO8 鹿児島昌平(経4・慶應)
9.SH 南篤志(総1・清真学園) →20渡辺諒介(経3・慶應)
10.SO 木村亮平(商3・明善)
11.WTB 瀧口晃太郎(文4・桐光学園)
12.CTB 柚木大佑(商4・慶應)
13.CTB 名頭薗泰輝(商2・慶應)
14.WTB 澤根輝賢(総1・県立佐倉)
15.FB 下川桂嗣(商2・修猷館)
 

相手選手をかわすCTB柚木ゲームキャプテン

最初にチャンスを得たのは慶大。3分にカウンターラックからCTB柚木ゲームキャプテン(経4)がゲイン。しかし、ボールは繋がらず惜しくもトライには至らない。すると前半4分、慶大は相手のハイパントの処理を誤り、そこから突破を許し、先制されてしまう。試合はその後も帝京大ペースで進む。18分には自陣で帝京大にモールを組まれ、慶大は必死のディフェンスをするも及ばず、最後には左サイドに大きく展開されてしまい追加点を許してしまった。反撃をしたい慶大は23分、ラインアウトから外側に大きく展開すると一気にチャンスを作る。しかし、肝心なところでペナルティを犯し、ミスにより好機を逃した。その後も慶大はペースをつかめない。31分にも相手に追加点を許してしまう。なんとか前半に差を縮めておきたかった慶大は38分、好機を得た。相手陣内で帝京大がペナルティ。そこで慶大はPGを選択した。しかしSO木村がこれを決めることができず、結局0-24で前半を折り返した。

 

突破を図るLO池田

 

後半開始から3分。またもスクラムからそのままトライを決められる。後半相手がFwdのメンバーを入れ替えてきたことにより、慶大はセットプレーで劣勢に立たされた。ディフェンスでは伝統の刺さるタックルが決まらず、そこでも苦しむこととなった。17分には慶大の反則からモールで押し込まれ、さらなる追加点を許す。このまま引き下がるわけにはいかない慶大。試合終盤の30分には敵陣内でマイボールラインアウトからモールを形成し、攻め込む。ここでなんとか得点したいところだったが、王者帝京大の鉄壁のディフェンスを崩しきれず、最後のチャンスも逃してしまった。その後も最後まで帝京大ペースでゲームは進み、0-58でノーサイドを迎えた。

 

無念の完敗を喫した慶大。特に相手の「ブレイクダウンが強かった」(FB下川・商2)と語るよう、ブレイクダウンの攻防で全く歯が立たなかった。アタックでは、「少ないオフェンスの機会でミスがでてしまった」(PR三谷・総3)ことが無得点に終わった最大の要因であろう。

次戦の相手は東海大。夏の練習試合で慶大は東海大相手に全グレードで敗れている。雪辱を果たすために、そして今大会のセカンドフェーズ進出のために。次戦こそ慶大らしい戦いで、勝利をつかみ取って欲しい。

【ケイスポ的MOM】帰ってきたNo8 鹿児島昌平

NO8鹿児島の今後の活躍にも注目だ

頼もしい男がついにJr選手権で先発に復帰した。昨年AチームでNo8として多くの試合に出場し活躍したNO8鹿児島昌平(経4)だ。この日は非常に苦しい試合展開だったが、Fwdの要として奮闘した。春はけがもあり出場機会が限られた。この男が復活したことで、茂木組に勢いがつくのは間違いない。

 

 

(記事・住田 孝介)

 コメント

CTB柚木ゲームキャプテン

 

(振り返って)前半最初の15分と後半入りの10分を慶大の時間帯にしよう、ということで臨みました。オフェンスもディフェンスも前に出て行こう、という話でしたが、前半キックが多かったので、慶大のペースがなかなか作れませんでした。前半序盤は粘れたのですが、後半は押されてしまいました。(後半失速してしまった要因は)自分たちのペナルティの多さが1番だと思います。あとは帝京大のFwdが大きかったですね。スクラムとラインアウトで劣勢に立ってしまいました。(フォーカスした点は)先週から続いて、最初から100パーセントの力を出し切らないと試合の流れを作れない、と考えて臨みましたが、そうできませんでした。(帝京大の強みとして感じたのは)タックラーがタックルしたあとの起き上がりがすごく速いです。それで慶大の球出しが遅れました。ブレイクダウンでも圧力をかけてきました。(今日出た課題は)ディフェンス面ではBksは結構粘りも見せられたのではないかと思っています。ですが、今までの試合もそうだったんですが、1つのミスタックルでゲインされたり、すこし精度を欠いたところでやられてしまうことが多いです。そういった点を煮詰めていければ、と考えています。(東海大戦への抱負)東海大は夏も試合をしました。その際慶大としてはかなり夏の手応えがあったんですが、負けてしまいました。そのリベンジをしたいです。今回は僕たちが必ず勝ちたいと思います。

 

PR三谷

(試合を振り返って)前半の最初のほうはいい勝負ができていたんですが、前半の中盤以降に崩れてしまったのを立て直せませんでした。個人的にはスクラムで最初の相手の3番は止められたんですけど、後半から出てきたPRの時にLOにも乗られてしまい止めきれなかったことが反省点です。(FWの強い帝京大相手にどのような意識で臨んだか)二人目のスピードで勝つことを意識していました。思っていたほどFWは強くはなかったんですが、BKが少し負けていて前で止められてしまって焦ってミスをしてしまったようなところがあったのでそこは課題かなと思います。(スクラムを組んでいくなかで手応えのあったところは)最初のスピードでつっかけて、エンゲージの部分では勝っていたんですけど、そこから重さで乗っかられてズルズル押されてしまうことが多かったです。ただエンゲージの部分で勝てたことは収穫だと思います。(得点ができなかったが)オフェンスの機会が少ないことは分かっていたので、その機会を大切にしなくてはいけなかったんですが、そこでミスが出ました。きつい状況になると五分五分のパスを出してしまったのでそこはもっと堅実に繋ぐべきだったと思います。(来週に向けての意気込み)個人的にはスクラムで絶対に押されないことです。あとはオフェンスの機会を増やしてアタックを続けないと点数が取れないのでアタックを続けていと思います。

 

 

PR山田

(今日の試合を振り返って)今日は全体的にミスが多かったですが、ブレイクダウンのところであったりだとか、自分たちの攻撃が出来ずずっと守ってばっかりだったので、精神的にも肉体的にもタフなゲームでしたが、スクラムとかセットプレーを安定させることが出来ませんでした。前半はまだ出来ていましたが、後半は全然だめでした。(帝京大の良かったところは)ボールのところに入るスピードであったりだとか、ブレイクダウンの後の意識が徹底されていて、さすが王者であると思いました。(自身のプレーについて)ディフェンスの機会が多く、セットプレーが安定しなかったです。また、ボールを持つ機会もあまりなかったです。(次戦に向けて)大敗してしまって雰囲気は悪かったですが、来週から巻き返していきたいです。

 

No8 鹿児島

 

(試合を振り返って)結果にも表れているように、完全にあらゆる面で圧倒されたと思います。(自身のプレーを振り返って)相手が思ったより浅い位置にハイパントを上げてきて、深めのポジショニングを想定していた自分としては、少し驚きました。しっかり分析をする必要がありますね。(ブレイクダウンの攻防は)そこまで強いと感じなかったのですが、圧倒的に二人目の寄りが帝京大は早くて、有利な体勢を作られてしまいました。(二人目の寄りに関しては今季慶大もこだわっている部分だが)セットプレーで負けてしまっている以上、ブレイクダウンの攻防が予期していない場面でのものとなってしまいます。なので、二人目が遅れているのだと思います。予期していない場面でも、しっかり入れるようにしないといけないです。(アタック面に関しては)無得点ということは、相手のディフェンスに太刀打ちできなかったということですし、これを真摯に受け止めて、もう一回チームまとまって修正していきたいです。(怪我から順調に復帰してきているが、黒黄ジャージへの思いは)ジュニアのグレードでしっかり結果を出せないと、その資格はないと思っています。次の東海大戦でもし自分にチャンスがあるのなら、チーム一丸となって勝利して、いいプレーを見せていきたいです。

 

FB下川

(今日の試合を振り返って)自分たちがボールを持つ時間が少なくて、練習してきたことをあまり出せなかったので、それが一番悔いが残ります。(どのような試合をしようと思ったか)キックでエリアを取って、反則を少なくして敵陣でプレーしようと思っていました。でも、逆にこっちがキックを蹴られて反則をしてしまったので、そこがだめでした。(自身のキックについて)今日はあんまり蹴ってないのですが、蹴った中のキックはあまり良くなかったですね。(帝京大のどこに苦戦したか)やっぱりブレイクダウンが強かったのと、キック処理が上手くて、2人目の寄りも早かったので、そこは見習わなければならないところかと思います。(アタックについて)Fwdがスクラムで苦戦していたので、もうちょっと工夫してFwdが楽になるように進めなきゃいけなかったかなと思います。(課題は)エリアコントロールの部分と、ブレイクダウンですね。自分たちのプレーを継続できるようにしなきゃいけないと思います。(次に向けて)決勝リーグに上がるためにはもう負けられないので、切り替えて自分たちのできることをやっていきたいと思います。

 

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