【ラグビー】早慶明、熱戦を繰り広げ会場わかす/オール早慶明チャリティーマッチ

 

慶大と早大、互いに握手を交わす

慶大と早大、互いに握手を交わす

 

遂に新しいラグビーシーズンがやって来た。早大・慶大・明大の現役選手と、かつてそれぞれのジャージを着て活躍したOBが一同に集まるオール早慶明ラグビー。40分1本で1日に3試合行う変則マッチだ。慶大の初戦の相手は宿敵早大。慶大はSOが本職の宮川尚之(環4)をCTBに回し、SOには矢川智基(総2)を起用。また、CTBの川原健太郎(環3)を層の薄いLOで起用。今後を見据えてのメンバーとなった。なお、試合は相手Bksに翻弄されてしまい、10-33も逆転負けを喫してしまった。

慶大   早大
T
G
PG
DG
10 合計 33
 

得点者(慶大のみ)

T=No8小澤(H23卒・現サントリー)

青木(商3・慶應)

 

出場メンバー
ポジション 先発メンバー 交代選手
1.PR 青木 周太(商3・慶應)  
2.HO 猪口 拓(H17卒・現東芝) →神谷 哲平(環3・桐蔭学園)
3.PR 秋田 智樹(総4・川越)  
4.LO 川原 健太郎(環3・小倉)  
5.LO 小山田 淳平(経3・慶應)  
6.FL 木原 健裕(総3・本郷)  
7.FL 徳永 将(商2・慶應)  
8.No8 小澤直輝(H23卒・現サントリー)  
9.SH 岡 健二(H17卒・現NTTコム) →南 篤志(総2・清真学園)
10.SO 矢川 智基(環2・清真学園)  
11.WTB 服部 祐一郎(総3・國學院久我山)  
12.CTB 宮川 尚之(環4・成蹊)  
13.CTB 関東 申峻(総3・宮古)  
14.WTB 佐野 航太(政2・慶應)  
15.FB 竹本 竜太郎(H23卒・現サントリー)  

今日もトライを決めた青木

今日もトライを決めた青木

試合は序盤から動く。まずは5分、慶大が敵陣でボールをキープすると、早大デイフェンスのミスで左サイドが手薄に。その隙を小澤直輝(H23卒・現サントリー)がつきそのままボールをインゴールまで持って行って慶大が先制のトライ。幸先の良い立ち上がりを迎える。9分には岡健二(H17卒・現NTTコム)のクイックから宮川、服部、竹本と繋ぎ左サイドを突破するも、これは惜しくもトライには至らない。するとペースは次第に早大のものとなってくる。15分には、右サイドからトライを奪われ逆転を許すと、そのわず18分にはWTB原田のビッグゲインから、21分にはラインアウトから立て続けにトライを許しリードを広げられる。何とかして反撃したい慶大は、24分宮川から関東申峻(総3・宮古)へのパスからゲインを果たしチャンスを作る。そして25分、南篤志(総2・清真学園)のクイックから「いいボールが来たから絶対に決めようと思った」青木が中央にトライを決め5点を返す。しかし、早大の流れを止めることは出来ず、30分・37分に立て続けにトライを取られてしまう。試合終了間際には宮川のゲインで一矢報いようとするもそのままノーサイド。10-33で敗戦を喫してしまった。

 

試合には敗戦してしまった慶大。しかし、「ひとつひとつのプレーの質が高い」(宮川)OBと一緒にプレーできたことは現役選手にとって大きな刺激になったはずだ。秋に結果を残すために。宮川組は新たな第一歩を歩みだした。

 

【ケイスポ的MOM】帰ってきたトライゲッター 服部祐一郎

頼れるエース、服部が遂に復帰した。鮮烈デビューを飾ったルーキーイヤーからは一転、昨季はけがでシーズンの大半を棒にふった。この試合ではトライこそなかったものの、持ち前の突破力でチャンスを演出した。今季は児玉健太郎(環4)、浦野龍基(政3)らと共に強力バックスリーを結成し、トライを量産していくに違いない。

(記事 住田 孝介)

 

選手コメント

PR 青木周太

(今日はどのような気持ちで臨んだのか)久々にスタメンで試合に出られるということだったので気持ちはすごく入っていました。あとすごい先輩たちのなかで自分がどこまでできるのかを意識して臨みました。(自身の内容は)テーマとしては運動量をあげようと思っていていまチームとしてもそれを目指しているので、結果トライもできてよかったのではないかとおもいます。(トライシーンを振りかえって)南からもらってたまたま前が空いていて、点差が開いていたのでここで絶対にとろうというきもちで、とれて良かったです。(すごい勢いで突っ込んでいきましたが)あんまり器用なプレーヤーじゃないから、とにかくボールもったら前に進んで足かきつづけることを強みにしていこうと思っているのでそれを意識してやりました。(OBとやってみての感想)全然ミスしないですしチームを盛り上げてくださいますしすごく心強くてまたやりたいなと思いました。(早大の印象)テンポがはやくてタフな試合になることはわかっていたんですけど、自分はフィットネスがそんなに強くないから40分間全力でいこうと思っていました。(春シーズンに向けて)昨年から1番から3番に転向してまだまだ慣れないしチームにとってプラスの存在にまだなれていないので春は体を大きくして、いっぱい走っていっぱい練習してチームに貢献できるように頑張っていきたいです。

 

CTB 宮川尚之

(今日の試合は楽しめましたか)そうですね。いろいろなOBの方と一緒にできたので(チャリティーマッチということでどのような気持ちで臨んだのか)いろいろなOBの方がくるということでまずは僕たちが楽しもうというきもちで臨みました。(試合の内容は)12番というポジションで出てなれない部分もあったんですけど、僕的には楽しめたので良かったです。(OBの方とやっておもったこと)ひとつひとつのプレーの質の高さというのを極めていかないといけないと思いました。(ハンドオフとかよく決まっていたが)いや。まだまだですね。もっとがんばります。(春シーズンに向けた抱負)勝つことももちろん、内容にこだわって、春にうまくゲームを進めるようにできて秋に勝てればと思います。

 

WTB 服部祐一郎

(今日の試合を振り返って)自分がフォーカスしていたのは、トライをとることだったので、トライをとれずに残念です。しかし、竹本さんはじめトップリーグで活躍してる方々からアドバイスいただけたので良かったです。(久しぶりのタイガージャージについて)特に緊張はしませんでしたが、黒黄ジャージを着るからには勝ちたかったです。(怪我の期間に取り組んできたこと)筋力は上がったと思います。(自身のプレーを振り返って)トライをとることが出来ずに残業です。(今後に向けて)試合にでて、トライゲッターとして頑張ります。

 

FB 竹本竜太郎

(今日の試合を振り返って)延びしろがまだまだあるチームだと思いました。(久しぶりのタイガージャージについて)他の大学にはない機会なので、こういう機会をもうけてくださった協会関係者やOBの方々に感謝したいです。(自身のプレーを振り返って)まだまだチームにコミットしていきたかったです。(今日の現役の選手と話をしたか)先週、先々週一緒に練習してきました。(期待する選手)全員のびしろがありますが、特に服部と佐野には期待しています。(自身の今後に向けて)今年が勝負の年なので、レギュラー取ります。

 

 

強靭な体を持つ増田

強靭な体を持つ増田

 

 全早大戦の後に行われた全明大との一戦。二戦目は全明治大学の巨大Fwd陣が慶大の前に立ちはだかった。試合は序盤から慶大が自陣での戦いを強いられる。なかなか敵陣に入れない慶大が終盤意地を見せるも思いは届かず、悔しい敗北を喫してしまった。

 

 

 

慶大   明大
T
G
PG
DG
合計 20
 
出場メンバー
ポジション 先発メンバー 交代選手
1.PR 猪口 拓(H17卒・現東芝)  →眞鍋 泰明(経3・慶應)
2.HO 金子 大介(H23卒・現キャノン)  
3.PR 廣畑 光太郎(H22卒・現九州電力)  
4.LO 松野 裕大(経4・慶應)  
5.LO 大塚 健太(環2・国学院久我山)  
6.FL 高家 章徳(商2・慶應志木)  
7.FL 佐藤 大朗(H25卒・現NTTドコモ)  
8.No8 森川 翼(環3・桐蔭学園)  
9.SH 岡 健二(H17卒・現NTTコム)  →猪狩 有智(経4・慶應志木)
10.SO 高島 大地(H23卒・現横河電機)  
11.WTB 澤根 輝賢(総2・佐倉)  
12.CTB 佐藤 龍羽(環4・茗溪学園)  
13.CTB 増田 慶介(H23卒・現東芝)  
14.WTB 位田 陸(法4・慶應)  
15.FB 下川 桂嗣(商3・修猷館)  
 

力強くトライをねらう眞鍋

力強くトライをねらう眞鍋

試合は序盤から全明大の激しいタックルに苦しめられる。慶大のお株を奪う低く素早いタックルが突き刺さり、なかなか敵陣に入り込めない慶大。それに加えハンドリングミスからボールを奪っても自らチャンスを潰してしまう。7分、自陣にくぎ付けにされ、防戦一方の状態から全明大のSO齋藤に左サイドを狙われトライを許してしまう。強風により幸いキックによる2点は免れるもその後も慶大はミスを連発。ゲインを試みる姿勢からかオーバーザトップなどを重ねてしまう。焦りが募りに募り18分、全明大のラインアウトからそのまま力で押し込まれモールトライを決められてしまう。さらに24分には三度トライを許し0-15と突き放される。反撃を試みたい慶大。しかし焦りが後手に回りなかなか好機を見いだせない。24分にもトライを決められてしまう。このままいいところなく終わるかと思われた40分、初めて敵陣深くに侵入すると中央を突破。そのまま執念のトライを決めた。しかし反撃及ばずここで試合終了。7-20というスコアには満足できないが、終始風下の中精一杯戦う姿勢は多くの人を魅了できたであろう。

 

今年度三回目となるオール早慶明チャリティーマッチは来る春シーズンに向けたモチベーションづくりという意味で非常に有意義なものであろう。慶大は二戦とも負けはしたが、歴代の素晴らしいOBと一緒にプレーできた経験は必ずや生きてくるだろう。また、全力プレーで被災した人々に元気を与えることがきっとできたはずである。これから彼らの成長にますます目が離せなくなる。              (記事・宮本 大)

 

 

 

以下コメント

 

CTB増田慶介(H23卒・東芝)

(試合を振り返って)慶應が一番OBが少なかったので、学生主体というのを目指していました。でもどうしても早稲田も明治も1対1のフィジカルが強くてそこでちょっと負けちゃいました。ただこういうふうにOBと現役が一緒に試合できるのは良い機会でした。(久しぶりに黒黄ジャージを着た感想は)身が引き締まるというか気持ちも入るので、いつ着てもいいなと思います。(後輩達と一緒に試合をしてみて)まだおとなしいという印象があって、自分が自分がというリーダー性を一人一人が持ってほしいです。今日出たメンバーが今年の中心になると思うので、自分が引っ張るんだというリーダーシップを全員で持ってほしいと思います。(後輩達に向けて)監督やスタッフが変わってまた新しいチームができると思います。春はしっかり積み上げていって今年こそいい結果が出せるようにOBとしてもできる協力はしていきたいと思うので、頑張ってほしいです。

 

HO金子大介(H23卒・キヤノン)

(現役部員と混じっての慶明戦は)現役とやれる機会はなかなかないので、そうした意味では自分の中でもプラスになることはたくさんありました。後輩に残したり見せたりできることがあるのかなという思いでやれたので、初心に戻れてよかったです。(久しぶりに黒黄ジャージに袖を通して)たまらなく嬉しかったです。僕は最後にけがをして2番を着られなかったので。負けてしまいましたが、これを着ると負けられないなという気持ちになりますね。(現役部員の印象は)みんなすごく元気で、有望な選手も何人もいたので、応援することしかできないですけど、すごく楽しみだなと思っています。(期待したいことは)もちろん優勝してほしいということです。

 

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