【ラグビー】Bksが躍動し、公式戦初戦を白星で飾る/日大戦

この試合2トライと大活躍した服部(総3)

この試合2トライと大活躍した服部(総3) 

 

 

関東大学春季大会が開幕した。初戦の相手は日大。試合は前半から点の取り合いとなるが、後半は勢いづいた慶大が日大を突き放す。Bks陣の活躍で立て続けにトライを奪い、最後は68-38で勝利。今季最初の公式戦を白星で飾った。

 

 

関東大学春季大会B VS日大

5月5日(日)13:00K.O.@日大稲城G

 

得点
慶大 チーム 日大
前半 後半 前半 後半
PG
DG
26 42 小計 19 19
68 合計 38
 

得点者(慶大のみ)

T=宮川2、服部4、白子、浦野2、小山田

G=木村7、宮川2

 

出場選手
ポジション
1.PR 眞鍋泰明(経3・慶應)
2.HO 中尾廣太朗(環4・長崎北)
3.PR 吉田貴宏(総3・本郷)
4.LO 小山田潤平(経3・慶應)
5.LO 白子雄太郎(商3・慶應)
6.FL 古岡是道(法3・慶應) →19.村井大観(商2・慶應)
7.FL 定兼輝尚(経4・慶應) →18.野田一宇(商3・修猷館)
8.NO8 徳永将(商2・慶應)
9.SH 猪狩有智(経4・慶應志木) →20.渡辺諒介(経4・慶應)
10.SO 木村亮平(商4・明善) →21.佐藤龍羽(環4・茗溪学園)
11.WTB 服部祐一郎(総3・国学院久我山)
12.CTB 宮川尚之(環4・成蹊)
13.CTB 大石陽介(環4・修猷館)
14.WTB 浦野龍基(政3・慶應志木)
15.FB 下川桂嗣(商3・修猷館)
 

全力疾走でトライを奪いに行く白子(商3)

全力疾走でトライを奪いに行く白子(商3) 

試合が動いたのは開始9分。タックルで相手のボールを奪うと、パスをつないでいき最後はCTB宮川主将(環4)がトライ。SO木村(商4)のコンバージョンキックも決まり、7-0と先制する。だが、ここから日大の反撃。15分、5メートルスクラムからじりじりと押し込まれトライを許す。21分にもトライとコンバージョンゴールを決められ、7-12と逆転されてしまう。しかし25分、敵陣でのマイボールのラインアウトからボールを回していき、WTB服部(総3)がトライ。再びリードを奪う。31分にもCTB大石(環4)のタックルで相手のペナルティーを誘うと、ラインアウトを起点に木村、宮川とつなぎ服部がトライを決める。その後日大に攻め込まれ失点するものの、終了間際にまたも服部がトライ。このまま26-19で前半は終了。シーソーゲームとなったものの、リードで試合を折り返した。

 

Bksの中核を担う浦野(政3)

Bksの中核を担う浦野(政3) 

後半開始。慶大はチャンスを作るが、攻め切れない。すると9分、5メートルスクラムを起点に相手WTBにトライを決められ同点。直後にも中央からディフェンスを突破され、リードを許す。だが、足が止まってきた相手に対し慶大はここから地力を見せる。18分、PR眞鍋(経3)がボールを奪うとNO8徳永(商2)がゲイン。ボールをつなぎ、またしても宮川がディフェンスを突破しトライを決める。コンバージョンも決まり再び同点とすると、22分にはボールを受けたLO白子(商3)が抜け出し「走りきれて良かった」という独走のトライ。直後にWTB浦野(政3)もトライを奪い、47-33とする。この後、日大のラインアウトからボールを押し込まれ失点。それでも、32分に服部が相手のこぼしたボールを取りそのままトライ。続いて35分、途中出場のCTB佐藤(環4)が相手のパスをインターセプトし、LO小山田(経3)につないでトライを奪う。39分にはボールを受けた浦野が再びトライ。宮川のコンバージョンキックが決まったところで試合終了。終盤の攻勢で日大を突き放した慶大が、68-38で勝利を収めた。

 

38失点という結果に、試合後の選手たちは「慶應らしくない」(服部)と反省の言葉を口にした。ディフェンスの強化は今後取り組むべき課題であろう。だが、「服部と浦野の決定力は今年の慶大の強み」(和田監督)というようにBksが機能し、服部の4トライ、浦野の2トライなど多くのトライを取れたことは大きな収穫となった。また、相手に走り勝ち、交流戦初戦を勝利で飾ったことは今後への自信となるだろう。春は秋に向けての準備期間。これからタイガー軍団はさらに成長していく姿を見せてくれることだろう。

 

【ケイスポ的MOM】新たなポジションでも変わらぬ輝き CTB宮川尚之

主将宮川(環4)が自慢の突破力で勝利を呼び込む

主将宮川(環4)が自慢の突破力で勝利を呼び込む 

今季から主将となり、さらなる活躍が期待される宮川。昨季までのSOではなくCTBとしてこの試合に出場した。ポジションが変わっても、武器である力強い突破で慶大の攻撃を牽引。自身も2トライを挙げる活躍だった。それでも「プレーのレベルをあげていかないと」と、満足はしていない。進化し続ける宮川の姿に注目だ。

 

 

 

 

 

 

 

コメント

 

和田監督

(今日の試合を振り返って)失点が多かったことが反省点ですが、後半残り20分で逆転して点差を広げて走り勝てたのは自信になりました。(監督として初の公式戦だったが)監督の経験が浅いですし、チームにとっても春は対抗戦や大学選手権に向けた準備なので、良いレッスンになりました。(Fwdには新しいメンバーが多かったが)前の関西学大戦と今日の日大戦でAチーム候補の30名程度をテストして、そこから来週の明大戦のメンバーを選びます。(今日のゲームプラン)エリアごとにやるべきプレーは伝えてあるので、それをやるだけです。後は今までやってきた基本的なプレーを意識してやるだけです。(オフェンスについて)服部と浦野の決定力は今年の慶大の強みなので、そこがうまく生かせました。(ディフェンスでの課題)華麗なパス回しではなく、連続攻撃を止めきれませんでした。インサイドブレイクをされるなどディフェンスの基本が出来ていませんでしたが。(明大戦に向けて)自分たちの力を試す機会ですが、春は秋に向けての試合なので、勝ちを狙いにいくのと同時にチームとして成長できる試合にしたいです。

 

CTB宮川主将

(今日の試合をふりかえって)とられすぎてしまったのがあって、最後突き放せたんですけどそこがだめだったなと思います。(リーグ戦開幕ということで出来としてはどうか)この前の関西学院大戦からラック周辺を抜かれることがあって修正しようということだったんですけど、この試合でも出てしまったので50点くらいだったと思います。(SOではなくCTBで出場したがどうだったか)いいプレーもあったんですけどそれよりもダイレクトタッチだったりノット10メーターバックだったり流れを壊すプレー があったのでそこは反省してプレーのレベルをあげていかないとなと思います。(攻撃に関して特によかったところはなにか)自分達のとりたい形で点がとれたのがよかったと思います。(課題)ディフェンス面でラック周辺のディフェンスがまだ甘いのでそこしっかりできればもっと失点を減らせると思います。(次の試合に向けて)次は明治戦ということで、関西学院大戦と日大戦はセレクションマッチという位置付けだったのでその成果は明治戦で生きてくると思うので内容と結果にこだわっていきたいと思います。

 

LO白子

(今日の試合を振り返って)前半から点の取り合いになってキツイ試合になりましたが、体力で勝てたので良かったです。(今日の試合に向けての意気込み)最初の公式戦なんで、意識は高かったです。(トライシーンを振り返って)仲間が良いところにまわしてくれたので、走りきれて良かったです。(チームのオフェンスについて)後半相手が崩れたので、それでトライがたくさんとれました。(チームのディフェンスについて)密集地点でのディフェンスが甘かったです。(LOに転向したことについて)春から転向しました。今日は怪我人の影響でほとんどFLとしてプレーしましたが、これから頑張っていきたいです。(今後に向けて)怪我なくやっていきたいです。

 

SO木村

(今日の試合を振り返って)後半20分走り勝てたんですが、ディフェンスが点取られすぎました。前半からディフェンスをしっかりしないと上のチームには通用しないんでしっかり来週以降に向けて修正したいです。(今年初戦ですが)自分たちの形でできなかったのでもっと自分たちのスタイルを磨きたいです。(ゲームプランは)今年は速いバック3が揃ってるんでそこにいかにいいボールを供給できるかということだったんですが、相手のシャドーディフェンスに戸惑い受けに回ってしまいました。(今年のチームは)スピードを生かしたラグビーをしたいので去年とはだいぶ変わると思うので、僕らも楽しみだし見てる人にも楽しんでみてもらえると思います。(キックの調子が良かったが)今週練習していなかったですが、運よく入ってくれました。もっとこれから精度を高めていきたいです。(今後に向けて)これから強いチームとやるので、もちろん勝ちたいですが春は結果よりも内容を重視してやっていきたいです。

 

WTB服部

(試合を振り返って)スコアを見ると取られすぎのゲームで慶應らしくないので、もっとディフェンスの精度を上げていかなければいけないと思います。(自身4トライの活躍だったが)トライを取れたことは満足しているんですけど、まだディフェンスとかキック処理の部分で課題が多くあるので次の試合に向けて修正していきたいと思います。(自身にとって久しぶりの公式戦であり、新チームになって初めて出場する試合だったが)特に緊張することはなかったんですけど、自分が出る初の公式戦としては勝ってスタートしたかったので、勝てたことには満足しています。(交流戦初戦としてどのような意気込みで臨んだか)春季大会は必ず勝たなきゃいけない相手なので全勝しないといけないと思っています。また早稲田、明治、東海との招待試合なども控えているのでそこを勝てるように準備していきたいと思います。(今後に向けて)現状に満足しないで一歩一歩毎日進んでいこうと思います。

 

WTB浦野

(今日の試合を振り返って)初戦ということで、慣れない部分もありましたが、ディフェンスが緩く38点もとられたので、内容は喜べない結果になりました。(宮川組初の公式戦だったが)今年の目標は全試合でトライを取って勝つことです。また、チームとしては大学選手権4強に入るための第一歩の試合でした。相手はリーグ戦の下位でしたが、対抗戦上位4校を想定してやりました。(1つ目のトライを振り返って)もう相手が走れていない時間帯だったので、また味方のFwdも少し疲れていたため、自分がSOからボールをもらえる位置にいたらトライが取れました。(2つ目のトライを振り返って)味方のFwdが走れていなかったので、自分で貰いにいきました。(チームのオフェンスについて)狙ってとれたトライと個人技のトライがバランスよくあり、チームとしては良かったです。(チームのディフェンスについて)自陣でボールを取られてテンポを作られたので、Fwd付近のディフェンスが甘かったです。(関東学生代表に選ばれたことについて)大学のトップレベルの選手が揃い、1人1人の意識の高さに刺激を受けました。また、これからこういった選抜に選ばれることは自分の練習にもなりますので、また呼ばれるように頑張ります。(明大戦に向けて)直接ターゲットをおいてる大学なので、自分たちのラグビーをいかにするかが秋に向けて大事になってくるので、しっかり今日の反省を活かして練習していきます。

 

 

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