【ハンドボール女子】創部以来最多人数で挑むも完敗、来季につなぐ全力プレー 早慶定期戦

今年で11回目を迎える早慶女子ハンドボール定期戦が敵地・東伏見で行われた。第1回大会以来の勝利を目指し早大に対峙。結果は7-37と今年も勝利することはできなかった。攻守にわたり早大に圧倒されたが、観客を沸かせる場面も多く作り、二人の4年生が引退。彼女たちの思いは後輩へと受け継がれた。

 

 

第11回早慶女子ハンドボール定期戦

2014/12/14(日)@早稲田大学東伏見キャンパス 東伏見スポーツアリーナ

 

慶大

 

早大

前半

17

後半

20

合計

37

 

攻撃の中心を担った当山

攻撃の中心を担った当山

開始から当山怜花(法1・昭和薬科大附属高)にボールを集め、積極的に早大ゴールに迫っていく。2分、慶大はその当山のシュートで先制に成功。会場は大きな歓声に包まれた。7分には高橋佳子(政1・吉祥女子高)がサイドからゴールを決め、2点目を挙げる。さらに11分には、井上千夏(商2・町田高)もゴールを奪い前半だけで早大から3点を挙げた。また、守っては途中出場のGK佐藤花那子(環4・日大二高)が好セーブを見せるなど強力な早大の攻撃を防ぐ場面もあり、3-17で前半を終えた。

 

積極的なプレーを見せた有村

積極的なプレーを見せた有村

後半も慶大は早大ゴールを狙い攻勢に出る。なかなかゴールをこじ開けることができず迎えた10分、慶大は7mスローのチャンスを得ると、ここまで1年間チームを引っ張ってきた濱口恵主将(環4・東邦大東邦高)。欲しかった主将のゴールにベンチは総立ちに。19分、20分、21分には、角度のないところから井上、フリースローから当山、連携から高橋がそれぞれ自身2得点目を挙げ、慶大が3連続ゴールを奪った。その後は得点を奪うことはできなかった早大相手に戦う姿勢を存分に見せ、7-37で試合終了。

 

途中出場でチームのピンチを救った佐藤

途中出場でチームのピンチを救った佐藤

創部以来最多の16人で挑んだ今年の早慶戦。「去年よりも点差は縮まったので、今できる全力のプレーはできた」(濱口主将)。全力で戦ってきた2人の4年生の姿は後輩の目にはどのように映っただろうか。1年生が数多く出場したことは未来へ希望を抱かせる好材料であろう。来年以降、今まで早大に苦汁をなめさせられてきた多くの先輩の思いを引き継ぎ早大相手に一矢を報いてもらいたい。

(記事 太田悠貴)

 

チームを引っ張り続けた濱口主将

チームを引っ張り続けた濱口主将

 

試合後選手コメント

 

濱口恵主将(環4・東邦大東邦高)

 

(今日の試合を振り返って)去年よりも点差は縮まったので、今できる全力のプレーはできたかなと思います。(主将として1年間チームを引っ張っていく中で印象に残っていることは)1年生がたくさん入ってきて、チームが一つになるのを日々感じていたので、とても楽しかったです。(自身としてこの1年間で変わったことは)みんなの気持ちを一つにするにはどうしたらいいのかなと、主将になって改めてすごく考えた1年でした。(プレー面では)今までは自分が点を取らなきゃと思いつめていたんですけど、信頼してチームメイトにパスを送ることができて、すぐに決めてくれたので、チームメイトにはすごく助けられました。(この4年間を今後どう生かしていきたいか)今回も結果としては負けてしまったので、もう少し近づけるように、いつかは勝てるように、後輩にたまには指導しに行きたいなと思います。(後輩にメッセージを)4年間ありがとうございました。また遊びに行くので、ぜひこの悔しさを晴らしてください。

 

佐藤花那子(環4・日大二高)

 

(今日の試合を振り返って)去年よりも内容も良くて、点差も縮まって4年間の集大成としてはよかったのではと思います。(自身のプレーを振り返って)悔しいなと思う部分も何本もあるんですけど、止めたいなというところが止められたのでそこはよかったかなと思います。(どのような気持ちで臨んだか)私自身、今年はけがなどでプレーできない時間が長かったので早慶戦ですべて出しきろうと思って臨みました。(4年生が二人ということで苦労などはあったか)やっぱり人が少ないと仕事もたくさんあって割り振れなかったりしたんですけど、二人なので密にコミュニケーションが取れて、いいチームワークが築けていけたんじゃないかなと思います。(後輩へのメッセージを)もう私たちは引退なのですが、来年ももっともっといいチームにしていってもらえたらと思います。

 

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