【ラクロス(女子)】後半得点を重ね、3年ぶりのグループリーグ全勝突破! / 関東学生リーグ 明治学院大戦 

試合前に士気を高める選手たち

試合前に士気を高める選手たち

前節の法大戦でFINAL4出場権を獲得し迎えたリーグ最終戦の明学大戦。課題の前半はこの試合でも点が稼げない展開だったが、後半は交代メンバーの早乙女華子(経3)の2得点などで得点を稼ぎ、二桁10-3で完勝した。この結果3年ぶりの全勝でのグループリーグ突破となり、FINAL4初戦の日体大戦に臨む。

 

 

第27回関東学生リーグ女子 Bブロック

10/10(土) 10:10ドロー @学習院大学北グラウンド

 

 

前半

後半

合計

慶大

10

明学大

 

スタメン

ポジション

背番号

名前

学部・学年

出身高

得点

21

高橋未帆

経4

慶應湘南藤沢

DF

坂本佳子

政4

都立戸山

DF

30

松本彩花

経3

慶應女子

DF

16

伊藤見里奈

総4

富士見丘

MD

11

竹村薫

環2

桐蔭学園

MD

44

渡邉ひかり

法3

慶應女子

MD

50

福井爽香

商4

慶應女子

MD

54

浅野玲子

環3

国際基督教大付

MD

96

白子未祐

文2

慶應女子

AT

99

出原佳代子

経2

慶應女子

AT

18

武山沙妃

経4

慶應女子

AT

57

坂本麻衣子

法4

東京女学館

その他の得点者:早乙女華子(経3=慶應女子)2、山崎茉莉花(政2=渋谷教育学園幕張)1

 

前節の法大戦でFINAL4出場権を獲得し、迎えたグループリーグ最終戦。相手はグループリーグ5位が確定している明治学院大戦だ。確実に二桁得点をし、FINAL4へと弾みをつけたい一戦だ。

 

ここまでチーム得点王の坂本麻

ここまでチーム得点王の坂本麻

 前半から積極的に仕掛ける慶大は相手陣地で広く展開、相手ゴールに襲い掛かる。4分に幸先よく武山沙妃(商4)のゴールで先制し、流れを作る。しかしその後も攻めていた慶大だったが、なかなかゴールを割れず、苦しむ。相手はファールが多く、フリーシュートのチャンスが多かったにもかかわらず得点を取れない厳しい試合となったが、15分、ゴール裏からボールを受けた竹村薫(環2)がゴールネットを揺らし2-0とする。しかし守備陣が崩され、ファールから1失点すると、22分にもフリーシュートを決められ2-2の同点に追いつかれてしまう。それでも相手がイエローカードにより退場し、パワープレーとすると、前半終了間際に坂本麻衣子(法4)がゴールを決め、3-2で前半を折り返す。

リーグ戦初得点を含む2得点の早乙女

リーグ戦初得点を含む2得点の早乙女

 後半突き放したい慶大は30分、竹村からパスを受けた早乙女華子(経3)がリーグ戦初ゴールとなる得点を決める。32分には渡邉ひかり(法3)がフリーシュートを決め、点差を広げるなど、後半は持ち前の細かいパス回しからのゴールへの意識がチーム全体に浸透し、いいムードで試合を支配した。その後も山崎茉莉花(政2)がリーグ戦初ゴールを決めるなど、最後まで攻めの姿勢を貫いた慶大は最終的に二桁10得点を決めた。10-3で勝利し、全勝でグループリーグを終えた。

 

ドロワーを務める山崎もリーグ戦初得点を決めた

ドロワーを務める山崎もリーグ戦初得点を決めた

 

グループリーグ全勝での突破は、全日本選手権優勝まで全勝で駆け抜けた2012年以来だ。しかしこの日の試合もそうだが、「相手の様子をうかがってしまう」(早乙女)というようにリーグ戦全体を通して、前半に弱さが見えた慶大。しかしそれでもグループリーグで緊張感のある試合をできたのは、次戦から負ければ引退という緊張感の中での試合へのいい練習になったと捉えられる。残り3週間しっかりと調整し、まずは大学女王奪還へスタートを切る。

(記事・写真:荒川智史)

次戦 11月3日(祝)vs日本体育大学(Aブロック2位) 16:30~ドロー @大井ふ頭第二球技場

 

☆関東学生リーグ Bブロック 星取表・日程表

 

慶應義塾

立教

東海

法政

明治学院

日本女子体育

勝ち点

得失点差

慶應義塾

×

○6-3

○10-6

○7-5

○10-3

○7-2

15

21

立教

●3-6

×

○12-6

○10-4

○9-1

○10-2

12

25

東海

●6-10

●6-12

×

○12-7

○9-0

○14-6

9

12

法政

●5-7

●4-10

●7-12

×

○8-5

○8-7

6

-9

明治学院

●3-10

●1-9

●0-9

●5-8

×

○9-7

3

-25

日本女子体育

●2-7

●2-10

●6-14

●7-8

●7-9

×

0

-24

 

以下、選手コメント

 

坂本佳子(政4=戸山)

(試合を振り返って)今日はとにかく走るということをテーマにしていたんですけど、それは達成できたかなという感じがあります。(グループリーグを振り返って)私達は本当にミスが多いチームで、パスキャとかも他のチームに比べたら本当にミスが多いんですけど、その分だからこそ、グラウンドボールというものに力を入れてきていて、それで、最後の試合とかは圧倒出来たかなと思っています。(得点力の低下について)ミスが多いのは分かっているので、とにかく強気で、ゴールに向かっていくということをテーマにしてやっています。ディフェンスも守りに入るのではなくて攻撃に繋げる為のディフェンスをやるし、アタックも前からライドをかければいいから、どんどんシュートに向かっていくというのをこれからやっていきたいと思います。(ディフェンス面について)今まではワンツーメンのディフェンスが多かったんですけど、今年はゾーンメンもやっていて、そのワンツーとゾーンメンのどっちももっているというのが凄い強みだと思っています。後は、ディフェンス選手の中でもグラウンドボールが取れる選手ばかりが入っていて、本当に自分達がやりたい、攻撃に繋げるディフェンスっていうものが出来る選手でないと試合に出られないという形でやっています。(次戦に向けて)ファイナル4は絶対に厳しい戦いになると思うんですけど、まだ引退しません。絶対勝ちます。

 

坂本麻衣子(法4=東京女学館)

(今日の試合を振り返って)前半はシーソーゲームみたいになってしまったので弱気な部分が出ていたかと思いますが、後半は皆が強気になって、それぞれが得点をきめていたのでいい結果になったと思います。(自身の得点を振り返って)1点目は、自分が強気でいったからこそ、ディフェンスのファールを誘えたので、そのフリーシュートを決められてよかったです。そのあともフリーシュートが決まったことが自信になってゴールを狙えたので、つながった2点だったと思います。(グループリーグ全体の総括)パスキャのミスがこのグループで一番多いチームなので、その中でも1位をとれたのは大きいかなと思います。これからパスキャミスをどうなくしていくかということと自分たちが個々で強くなれるかが、ファイナル4、ファイナルに向けて課題になっていくところだと思います。(去年と比べて得点が少ない点についてはどう思いますか)今日もシュート率が悪かったので、練習と試合を切り離してしまっている部分があるのかと思います。シュート自体は打てているので、あとは決めきることが課題です。(次の試合に向けて)絶対勝ちます!

 

早乙女華子(経3=慶應女子)

(今日の試合を振り返って)普段あまり点数を取ることができないんですけど、今日はしっかり決めるところは決めきることができたのでそこは収穫になりました。でもまだまだやっぱりゴールに向かう姿勢や切り替えの速さやグラボを取り切るといった基本的なところができていないので詰めていけたらなと思います。(今年のチームはやや前半に苦しむ印象がありますが)本当にその通りで、入りで相手の様子をうかがってしまうところがあって、引いてしまう癖があるので、そこは意識の問題だと思うので次の試合は負けたら終わりの試合なので、自分たちがやるラクロスというのを100%で決めて、出し切れるような試合にしたいと思います。(今日は2得点の活躍でした)私はリーグ戦で点を決めることが初めてで、いざ点を決めてみたら練習で入るシュートと同じだなと思ったので、これからは試合中にしっかり落ち着いて相手ゴーリーの動きを見て大量得点できるような選手になりたいと思います。3週間空きますが、どのような調整を)もちろん基本的なパスキャやシュート精度を上げることを調整したいですが、私はゴールに向くことが苦手な選手なので、前への意識というのに挑戦していきたいと思います。

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