【野球】秋季リーグ戦開幕直前特集① 重田清一主将×木村健人副将×沓掛祥和副将

先日開幕した東京六大学野球秋季リーグ戦。慶大は第2週からの登場だ。開幕直前特集第1弾では、主将副将にお話を伺った。試合でも試合以外でも率先してチームを引っ張る重田清一主将(環4)と、誰よりも真面目な木村健人副将(政4)、チームを盛り上げる沓掛祥和副将(商4)。それぞれの個性を生かし、大切な役割を果たしてきた3人。最後のリーグ戦に向け、熱い思いを語っていただいた。

 

 

――もうすぐ秋季リーグ開幕となりますが、チーム全体の状況は

 

重田清一 (以下 重田) :春に比べて、チーム力としてはどうやって1点をとるかというところで厳しく練習してきたのでチーム力は上がってきていると思いますが、まだまだなところもあるのでそこは、秋試合をしながら成長していければと思います。

 

木村健人(以下 木村):春18-0で明治に負けて、その悔しさを忘れずに、柳や宮台など良いピッチャーに対しいかに打つか、打たずとも点をとれるかというのを皆でミーティングを重ねてきたので今は良い状態だと思います。

 

沓掛祥和(以下 沓掛):新しい下級生のピッチャーも出てきて入れ替えが激しくなったりして、野手も河合(河合大樹・総2)とかが出てきたりしてチーム内での競争率も上がってきたと思います。

 

 

――昨季を終えて、どのようなことを考えて練習されましたか

 

重田:1点の重みというか、どうやって1つのアウトを取るか、1点をとるかというところを突き詰めてやる、というところ。そういう、試合の勝負所での集中力をいかに練習でやれるかというところを気を付けてやってきました。

 

木村:みなさん試合を観られて分かると思うのですが、加藤(加藤拓也・政4)が投げる試合以外の試合で全然勝てなくて。加藤以外のピッチャーが出てきた時にいかに勝つか、そこでキャッチャーとしてもピッチャーのレベルアップを主にやってきました。

 

沓掛:チームとしては二人が述べたとおりです。個人としては、自分は今打順1番で、1番打者はチームの顔だと思うので、自分がしっかり振ることでこのチーム振ってくるなという印象を与えたいです。さらに1番が2ベースとか打つとこのチーム打ってくるな、強いチームだなと思われると思うのでそういうのを意識して取り組んでいます。

 

 

――練習を通して個人としての手ごたえは

 

重田:良いチームになってきているんじゃないかなと思います。

 

木村:須藤(須藤隆成・環4)と郡司(郡司裕也・環1)と3人でキャッチャーに入って、いかにミスなくやるかというところで、監督に直々に指導していただいて、手ごたえはつかめているのではないか思います。

 

沓掛:春よりプレッシャーをかけて練習しています。林さんがノック打ってくださったりしてノーエラーで何周とか、タイム設定をしたりとか、春よりは細かいところまで意識していると思います。

 

 

――お互いの取り組みを見て感じられたことは

 

重田:投手力が課題だと思うので、ブルペンキャッチャーの役割が重要ですが、そこは健人がうまく後輩を乗せてくれていると思います。沓掛は打ってしっかり頑張ってくれという感じです。

 

木村:沓掛は、1番打者で試合に出ていて、本当に切り込み隊長という言葉がそのまま似合うようなプレイスタイルでチームを引っ張っているなあという感じです。重田は声でしっかり引っ張って、試合に出ないことも多いですが、そこで変に空気を崩さずキャプテンとしてチームを回していて、二人ともチームにとってプラスに働いてくれていると思います。

 

沓掛:健人は、ベンチにいるときは必要な声をちゃんと出しているし、ブルペンで投手の状態を見てくれているので、須藤や郡司は試合で集中できています。アップの時も1番健人が声出していると思います。重田は、肩痛いとか言っていますが、 自分がキャプテンという自覚があると思うので痛くても頑張っているのはいいことだと思います。

 

 

――今年は主将副将が3人体制というのは今まであまり前例がなかったと思いますが

 

重田:良かったと思います。

 

沓掛:全員タイプが違い、それぞれ役割があるので。

 

木村:むしろ3人だけではなく、スタッフも含めて幹部がいっぱいいるような感じで、良い方向に向いていると思います。

 

 

左から木村健人副将、沓掛祥和副将、重田清一主将

左から木村健人副将、沓掛祥和副将、重田清一主将

――主将副将としての活動を通して、お互いに見ていて変わったなと思う点はありますか

 

重田:二人は自分の役割をわかっていると思うので、タイプの違いを活かしてやってくれるので主将としては非常に助かっています。

 

沓掛:主将1人副将2人、というよりは4年生全員で取り組んでいるという感じです。

 

木村:2人はプレイヤーとしてもそうだし、グラウンドでも先頭に立って動くっていうことをやっていて、さらに編成に関してはさっきも言った通り4年生全体で考えてきました。

 

重田:あと、変わったことといえば沓掛が最近少しロッカーを整理するようになったことです。(笑)

 

沓掛:きれいにしました。(笑)

 

木村:やっと自覚が出てきたね。

 

沓掛:やはりきれいにしておかないといけないなと思って。重田からずっと言われ続けていたので。

 

重田:部屋はまだ汚いけどね(笑)

 

沓掛:部屋は綺麗です!(笑)いらない物を全部実家に送っているので(笑)

 

 

――プライベートで3人でご飯に行かれることはありますか

 

重田:3人ではあまりないですね。それぞれ2人で行くことはあるんですけど、3人では1回くらいしかないですね。沓掛は誘えって言っているのに絶対に誘ってこないですぐ抜け駆けするし、健人は自分から誘わないと絶対に行かないので。忙しくて。

 

沓掛:重田はカレーが好きすぎて、自分はカレーがあまり好きではないので誘いたくないんです。(笑)

 

 

――ご飯に行かれるときはどんな話で盛り上がるんですか

 

沓掛:結局は野球の話になりますね。

 

 

――木村さんと沓掛さんは高校から慶應、重田さんは大学から慶應に入られたと思いますが、入部したての頃はお互いに難しかったことはありましたか

 

重田:最初の練習は厳しい掛け声もあり、つらかったです(笑)ランがあって、浪人生は体が動かないから時間内に走れず全員でもう一回走ることになって。俺はこんなに厳しい野球部に入ってしまったんだ、とその時は思いました。(笑)

 

沓掛:それは、ちゃんとやれよっていう気持ちで言っていました(笑) 浪人しているかどうか実際よくわからなかったということもあります。でも自分も中学から慶應の高校に入ったときはそういう経験してきたので。(笑)

 

重田:でも結果的に今は面白おかしく話せているところが良さですね。

 

 

――夏季オープン戦では新しい戦力の起用が多くみられましたが

 

重田:二戦目のピッチャーというのが課題なのですが、1・2年生中心に若手のピッチャーが何とかやれるかなというのが何人か出てきてくれました。、野手も河合や天野(天野康大・環3)、郡司が出てきてその分競争が激しくなったので、好循環じゃないかなと思います。

 

 

――それぞれ今季注目の選手は

 

木村:左ピッチャーの岡野新二(商1)です。体は小さいですけど気持ちを強く持って投げていて、見ていて面白いと思います。

 

重田:僕は髙橋佑樹(環1)です。あいつが頑張ってくれるんじゃないかと思います。期待しています。

 

沓掛:僕は河合です。部屋っ子なので。(笑)

 

 

――最後のリーグ戦となりますが、それぞれの目標を教えてください

 

沓掛:優勝できればいいかなと思います。たとえタイトルが取れなくても、優勝できればそれでいいと思います。

 

木村:自分も優勝することです。自分の出番が1打席も無くても、試合に出れなくても、優勝できればなんでもいいかなと思います。

 

重田:僕は優勝して、みんなでパレードをしたいです。僕は全然お酒飲めないんですけど、4年生全員で美味しいお酒を飲みたいなと思います。

 

 

――最後に、ファンの皆さんに一言お願いします

 

重田:秋はどんな試合でも粘り強く戦って、慶應らしく見ていて楽しい野球をするので、ぜひ1試合でも多く応援に来てください。よろしくお願いします。

 

木村:とにかく優勝に向かって、皆さんの想像している慶應よりさらに強く一生懸命に野球をします。優勝のために応援が力になるので、1試合でも多く神宮にいらしてください。

 

沓掛:いつも応援に来てくださってありがとうございます。自分の打席に期待しておいてください。今季のdangerous keioをぜひご覧ください!

 

 

―ちなみになにがdangerousなんですか

 

沓掛:色々な意味を込めてdangerousです。

 

主将・副将重田:見る人それぞれによって違うと思います。

 

沓掛:俺の打順が1番の時点でもうdangerousですね。(笑)

 

――お忙しい中ありがとうございました!

 

取材:鈴木 優子・國分 萌々子、写真:村上 慶太

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