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下級生時代からチームを支えてきた間宮秀太(政3)と村上拓也(法3)の塾高コンビも、はや大学3年目のシーズンを迎える。お互いよく知っているからこその本音の話、そして上級生として引っ張る新チームの話まで。楽しく語っていただきました。
間宮 はい、決まりました。16番です。
村上 えーと、僕は17番です。気持ちも一新しましたね。
―昨年1部リーグというレベルの高い環境で戦った昨年一年間はいかがでしたか
間宮 (間髪入れずに)とりあえず勝てなかったと。
村上 そうですね、思うように行かなかったですね、自分達がね。相手が強かったです。
―対戦相手の中で印象に残った選手はいますか
間宮 個人的にはサレジオの中学の同期と試合をできたというのが印象的でしたね。全中を制した時、共に戦った戦友達とまた巡り合えたというのがすばらしい経験でした。
村上 詩的な表現だね(笑)
間宮 関東1部という舞台で。まさかここに来るとは思ってなかったので、感慨深いものがありましたね。
―4年生が引退してからのチームの雰囲気はどうですか
村上 今年は『考えるバレー』ですね。
間宮 いや、去年も考えてたけど(笑)
村上 今年はチームの方向性として、なるべくキャプテンが責任を取るから、自由にやっていいよという感じです。去年は練習が一つあったとしたらこれはこういう意としてこういう練習をやるという感じで、間違えていたら正されました。今年は一人ひとりが考えて練習するということで。
間宮 そうですね、考えてやらなきゃいけないんです。
村上 自由と責任がね、共存する世界です。
―うまくまとまっていますね。実は去年のインカレ終了後の時に…どう思いますか
間宮 色々なことがありまして…。
村上 複雑な中にそれが確かに絡み合って、去年は団結力が足りなかったんです。For the teamの……。
間宮 そう、For the team精神が全体としてちょっと足りなかったんです。まあそれはレギュラーとして良い試合を見せられない我々の責任でもありますし、応援してくれるみんなの期待を裏切ってしまって申し訳なかったです。
村上 ないですね。
間宮 特にないですね。上級生になったからといってなにかを頑張るというのは好きじゃないですね。それは自分はおかしいかなと思います。
―下を引っ張っていこうというのも無いですか
村上 僕は一年生の時から自分は頑張ろうという心でやっていて、今も頑張っていこうという気持ちでやっていますから、それもあまりないですね……少しはありますけど。
―では今年のポジション争いについてお伺いしたいのですが
村上 とりあえず、3年生ということで、渋谷さんが今年セッターにコンバートしたこともあり、ボクがセンターでは最上級生になりました。今年は僕と、新2年生の星谷くんと新1年生で2人新人が入ってきて、僕と同期の金親くんと5人でセンターを固めていくべきなんですが、新加入した丸谷君と稲田君の2人がなかなか安定したプレーヤーなので、そこから自分も勉強することが多いんじゃないかと思いつつも…。
間宮 彼はスパイクが手に当たらないんで…全然変な方向に飛んでいってしまうんで。
村上 そうなんです、それが武器なんですけど。
間宮 それが弱点であり、強みであるという個性的なプレーヤーなんで。
村上 どんなにキャリアを積んできた人でも反応できないという…そういうプレーヤーなんで、あまり周りに流されずに僕のペースでやっていきたい。チームを引っ張るという気持ちも少しはありますけど、そこもあまり考えずに、臨機応変にやっていきたいです。
間宮 僕はですね、正直膝を怪我しておりまして、全く動けてない状況なんです。そしてさらにですね、今年は困難な事にボールがかわりまして、サーブカットがちょっとやりずらいという状況になっていまして…。努力しなくちゃいけないところが多くあるんですが自分がやらなきゃという気持ちはあるので、今は困難な状況ですけど、4月までに合わせて行ければと思っています。
間宮 いや、特に全然チームを固めていないので。そういう段階ではないですね。
村上 まったくやってないね。最初に誰がどこにつくかわからないって言われたからね。
間宮 逆にそれは誰が入っても良いように練習をしている感じですね。自分はとにかく状態がよくわからず出られるかどうかわからないのですが、誰かが怪我したときに誰かが出られるという状況なのは良い事かなと思っています。
―では個人の目標を教えてください。間宮選手は昨年春秋と通してレシーブ賞を受賞していますが、今年も狙いに行きますか
間宮 レシーブ賞というのは自分の中では本当にどうでもいい事なので…。結果的についてくるというか、とりあえず今は膝のことでテンパっているのでそれがどうなるかと思っているのですが……自分が試合に出れたとすれば万全な状態でやれば結果はついてくるものだと思います。具体的な目標としてはとりあえず試合に出ることですかね。
村上 具体的な目標は、とりあえず手に当たったら僕は選手として終わりなんで、僕も試合に出ることですかね。センター線が結構充実してくるので。譲らないぞ、という気持ちで。村上がこれだけインタビュー受けといて出ないとちょっと気まずいんで(笑)。頑張りたいです。まずは試合に必ず出るということと、そろそろ邪魔にならず、何かしら貢献できるようなプレーをしなきゃいけないなというプレッシャーと戦いつつ頑張りたいです。
―アピールポイントはありますか?
間宮 僕はですね、今年はスパイクの面においては、去年に比べれば自分の仕事量は減ると思うんですけど、レシーブが大事になってくると思うので、レシーブをより正確に丁寧にできたらと思っています。
村上 僕はですね…ちょっと話は変わるんですけど、センターというポジション上コートを出入りする時に、主務の森田聡一さんとか監督とかコーチとかがいる中で自分も入ってベンチも一体感を出すために頑張っていこうかな…と。主務の方は仕事人なんで。ベンチと中をつなげる役目をできれば良いかなと!!森田聡一の気持ちをコートにつなげるんです。あっここ『森田聡一についての思いを語る村上』森田さんの写真と一緒に書いといて下さい。
間宮 一体にならないと崩れてしまうんですよね、本当に。
村上 技術は劣っているんで、まずはそこを固めないと。
間宮 スター選手が入ってきましたけど、1部はどこもすごい選手がいるんで。一体感を出さなきゃいけないというのは去年学んだ部分です。
―先ほどと内容が被ってしまうのですが、1部リーグで勝つために必要だと思うことはなんですか
村上 完全に被るんですけど、去年が結構ベンチとコート内の温度差があったという話があったんです。やっぱり主務が持ってる気持ちと監督が持ってる気持ちとコーチが持っている気持ちとベンチの選手が持っている気持ちは……まあバラバラだとは思うんですよ。でもそれをできるだけコートの中の人たちの一点取ろうという思いに繋げられるように。
間宮 そこがちゃんとなってないと冷めちゃうんですよね。コートの中の人が辛くなった時に、ベンチが頑張れよと言えずに批判的な目で見てしまうと、レギュラーは落ちてしまって、なんのために頑張っているのとなって負けちゃうというパターンが去年は多かったので。今年はレギュラーもベンチの気持ちを汲み取りつつも、ベンチもレギュラーの気持ちを汲み取りつつのという真の意味でのチームワークが大事ですね。
村上 森田聡一さんが本当に今年は躍動する年だと思います。あの人も繋ぐ役目をすると思うんです。
―キーマンですね!
村上&間宮 キーマンです!!
村上 聡一さんが笑って引退できるようなチームにしたいですね、僕は。
間宮 宜しくお願いします!
―間宮選手、村上選手お忙しい中有難うございました
By Fumiko Yamaguchi
♦間宮秀太(まみや・しゅうた)1991年(平3)2月18日生まれ。180センチ、80キロ。最高到達点320センチ。神奈川・慶應義塾高出身。法学部政治学科3年。ポジションはサイド。昨年は春秋通じて関東大学1部リーグレシーブ賞を受賞。座右の銘は「来たバスに乗りなさい。それが運命のバスです」。
♥村上拓也(むらかみ・たくや)1990年(平2)11月3日生まれ。188センチ、78キロ。最高到達点310センチ。神奈川・慶應義塾高出身。法学部法律学科3年。ポジションはセンター。早慶戦に強いことから早稲田キラーの異名をとる。特技は「ジョジョ立ち」。
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