【ソッカー(女子)】早慶戦直前企画③ 「私たちはチャレンジャーとして”絶対に勝つんだ”という強い気持ちで臨みたい」 主務・マネージャー対談(松木・芳賀)

早慶定期戦直前企画

《第三弾》

7月12日(金)、第18回早慶女子サッカー定期戦が開催される。過去の対戦成績は0勝13敗4分と未だかつて一度たりとも勝利を挙げたことがない。史上初の快挙を目指すソッカー部女子。早慶定期戦直前企画では、運命の大舞台に挑む選手、監督、マネージャーにその意気込みを伺い、更に今季の戦いを振り返ってもらった。

第18回早慶女子サッカー定期戦

7/12(金)15:30Kickoff @等々力陸上競技場

 

最高学年として最後の定期戦に臨む主務・松木選手とマネージャー・芳賀さん。運営面でも定期戦を支えているお二人に来たる大舞台に向けての今の心境を伺った。(インタビュアー:柴田航太郎)

 

ーーまずは自己紹介をお願いします!

松木 4年の主務を努めさせていただいています、松木里緒です。

 

芳賀 4年のマネージャーの芳賀千歌子です。

 

ーーお二人とも最後のシーズンとなりましたが、これまでの3ヶ月間を振り返っていかかですか

松木 個人的にはけがの連続でなかなか試合にも絡めなくて悔しい3ヶ月だったのですが、やっと復帰してこれからかなと思っています。

 

芳賀 チームとして勝てていない中でも新しいマネージャーが入ったりするなど、新しい楽しさを感じた3ヶ月でした。

左:松木 右:芳賀

ーー去年降格したわけですが、前期を終えて最下位という結果は予想していましたか

松木 全然予想していませんでした。前期の試合を振り返っても点は取れているのですが勝ちきれない試合が多くて、そこの弱さが出たかなと思いました。他のチームは後期が始まっているのですが結構勝ち点が離されていて、まだ勝ち点3という状況なのですが、後期頑張れば上に上がれるなと思っているので後期の頑張りが本当に必要になってくると思います。

 

芳賀 みんな色々な悩みを抱えているので、大変なのかなと客観的に思っていました。

 

ーー去年も5月末の関東学院戦まで未勝利と苦しいスタートでした。新チーム序盤は苦しむ印象を受けますが

松木 去年、最初早稲田に大敗して今年は開幕ダッシュを自分の中で大事にしていたのですが、そこでもコケてしまいチームとしてもなかなか伸び伸び出来ていない感じがあって、「何か変えなくては」という気持ちがありました。チームとして色々な取り組みを進めているので、少しずつ(チーム状態が)良くはなっているのかなと思います。

 

芳賀 去年もこの時期とても苦しかったのですが、去年とは違う一歩進んだ苦しさというものがあるのかなと感じていて、個人的には新しい苦しみと楽しさがあるのかなと思っています。

 

ーーお二人とも今年から始めたことなどはありますか

松木 下田でサッカースクールを開催したりするなど、ただ部にいるだけではなく一人一人が部内での活動や部を通して色々なことをやり始めているのが個人的にはすごく前向きで良いなと思っています。

ーー今年はSNSにも力を入れている印象を受けますが

芳賀 結構自由にやっています(笑)。私はSNSの担当をしているのですが、やっていて楽しいです(笑)

 

 

ーー松木選手は今シーズン途中出場で流れを変えるシーンが目立ちます。途中出場にあたって意識していることはありますか

松木 私が入ることで勢いづけたり逆転に向けて自分が点を取るということはすごく意識していましたが、なかなか出来なかったです。試合中に修正できる時があまり無かったですかね。流れを変えるという部分はピッチの外でも出来ることではあるのですが、ピッチの中で自分が魅せることが一番だと思っているので、出場して流れを変えることが出来る選手になるというのは常に意識しています。

 

ーーピッチの外で流れを変えるという点で、何か意識していることはありますか

芳賀 自分自身が結構破天荒にやってしまうタイプなので(笑)意識していることはあまり無いのですが、常にがむしゃらにやっています(笑)

 

ーー芳賀さんは大学途中からマネージャーになられたということですが、その経緯を教えてください

芳賀 小学生の時と高校生の時にサッカー経験があり高校生の時はけがであまりピッチに立てなくて、そういった経緯からサッカーは高校で終わりにしようと思っていました。大学に入ってバイトしかしていなくて、一緒に頑張ることができる仲間が欲しいという思いや全力でないと頑張れない自分がいて、その中で女子サッカーの雰囲気が好きだったのとグラウンドに入った瞬間「あ、私はここだな」というのがあったので、マネージャーとして切り替えて頑張ろうと思いました。

 

ーー去年リレー日記でマネージャー三箇条を挙げられていて大変興味深い内容でした。今季も3ヶ月を終えてそこはいかがですか

芳賀 この三箇条をする上で就活などを経て得た気づきがあり「気持ち」の部分がマネージャーも一番大事だなと思っていて、そういうところを再認識できた3ヶ月だったなと思っています。

 

ーー早慶戦は今年でラストとなりますが、どのような想いがありますか

松木 一年に一度しかないですし1年生の時から先発で出させていただいたのですが、(ゴールを)決めきれず試合に負けて先輩方が泣いている姿が今でも頭に浮かんできます。この試合ではOGの方々の想いも込められていて、自分にとっても一番の大舞台だと思っているので、そこで点を決めて初勝利を挙げたいと思っています。今早慶戦まで2週間を切ったのですが、あの等々力のピッチで私たちが勝って若き血を歌っている姿を想像しながら寝ています(笑)

 

芳賀 運営的には、メインでは男子部の方々が基盤を作ってくださっていてその中で女子部がより注目されるような試みをしていきたいというのを、私は2年生からやっています。それが少しずつではあるのですが注目度が増しているのかなと思っていて、あと2週間継続していきたいです。

 

ーー今年の早慶戦では運営・事務の面で何か新しい試みを企画されているのですか

松木 女子部だけの企画なのですが、OGの方々から応援メッセージをいただいたり、選手紹介動画を事前に流したりオブジェを作ったりするなど、ア女(早稲田大学ア式蹴球部)と協力しながらSNSメインでやっています。

 

芳賀 400個限定リストバンドを試合前に先着順で配るので、きっかけになったらいいなと思っています。

 

ーー伊藤監督就任から一昨年、去年と打倒早稲田に関しては少しずつ手応えを得ている印象を受けますが、今年勝つために何が必要だと思いますか

松木 早慶戦という大舞台だとみんな緊張でガチガチになってしまうので、一番は気持ちだと思っています。この1試合に懸ける気持ちという面では早稲田に負けてはいけないですし、その気持ちは相手も持っていると思うので私たちはチャレンジャーとして「絶対に勝つんだ」という強い気持ちで臨みたいと思います。

 

ーー芳賀さんはマネージャーという立場から早慶戦を見てきて何か感じたことはありますか

芳賀 この3ヶ月間の試合などを見ていると、負のスパイラルに負けてしまうところがあるのかなと思っていてそういった部分をまだ勝ったことがない早稲田に対していかに逆境を乗り越え、自分たちが正のスパイラルに乗っていけるかというところがマネージャーも選手も大事なのかなと思っています。

 

ーー先日伊藤監督にお話を伺った際に、負のスパイラルから正のスパイラルに転換するのに早慶戦はいい機会だとおっしゃられていたのですが、その辺りはどのように感じていらっしゃいますか

松木 関東リーグの前期が5月末に終わり公式戦が無い状態が続く中で、練習試合などで結構手応えを掴めたと思います。システムを変更するなど変わった部分が多かったのですが、選手が上手く適応しながらいい形が作れているので12日に早慶戦があるのはタイミング的にも気持ちの面でもちょうどいいなと思っています。

 

芳賀 今、主将の工藤(総4・日テレ・メニーナ)がユニバーシアードでいなくて、攻守の要である真子がいない中でいかに全員が主体となってチームを作っていけるか、チーム力を試す一戦でもあるのかなと思っています。

 

ーー今工藤選手のお話がありましたが、松木選手はその辺りをどのように感じていらっしゃいますか

松木 やはり一昨年のリベンジを果たして、優勝してきて欲しいと思っています。チームの中心選手である真子がいないと不安な部分は大きいのですが、真子がいなくても出来るというところを見せつける必要があると思いますし試合には負けられないので、勝てるように頑張ります。

 

ーー伊藤監督は工藤選手がいないからこそ、新たな競争が出ていてチームが良い状況だとおっしゃられていましたが、その辺はいかがですか

松木 チーム内の競争力は上がっているなと思っていますし、システムを変更したのもあって選手一人一人のいい部分が出ていたりするので、私も負けられないな、頑張らないといけないなと思っています。

ーーキーマンを挙げるとすれば

松木 くるみ(=奥本くるみ 環4・浦和レッズレディースユース)ですかね。今シーズンチームを引っ張ってくれていて、くるみからのビルドアップで攻撃が始まりますし、なおかつ後ろからもコーチングをしてくれるので無くてはならない存在だと思っています。相手が早稲田ということもあり、攻め込まれるシーンも多いと思うのですごく頼りにしています。1年生の頃と比べるとすごく成長しているなと思っていて(笑)、チームの要です。

 

芳賀 個人的にはキーパーの楓琳(=加藤楓琳 総4・常盤木学園)ですかね。あとは幸恵(=佐藤幸恵 総3・十文字)の突破もワクワクするシーンの一つなので期待大です。

 

ーー最後になりますが、史上初の早慶戦勝利に向けて意気込みをお願いします!

松木 私にとってもラストの早慶定期戦なので、毎年言っているのですが今年こそは点をとって絶対にあのピッチで若き血を歌いたいと思うので、残り2週間全力で駆け抜けたいと思います!

 

芳賀 運営としても選手と同じ気持ちですし、マジでやるしかないと思っています!

――お忙しい中、ご協力ありがとうございました!

 

【取材日 6月30日】

第18回早慶女子サッカー定期戦

7/12(金)15:30Kickoff @等々力陸上競技場

 

過去3年の早慶定期戦はこちらからどうぞ!


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