【野球】プロ野球ドラフト会議 津留﨑、郡司、柳町、植田将の4選手が指名!

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10月17日(木)にプロ野球ドラフト会議supported by リポビタンDが開催され、慶大から4選手が指名を受けた。

4選手がプロ野球界への切符を手にした

・津留﨑大成選手(商4・慶應)東北楽天3位

・郡司裕也選手(環4・仙台育英)中日ドラゴンズ4位

・柳町達選手(商4・慶應)福岡ソフトバンク5位

・植田将太(商4・慶應)千葉ロッテ育成2位

指名後に慶應義塾大学日吉キャンパス内で行われた記者会見の様子をお送りします。

 

津留﨑大成(商4・慶應)

【冒頭あいさつ】

津留﨑:正直こんなに早く呼ばれるとは思っていなかったです。心の準備をしていなかったので、地に足がついていない状態です。

 

大久保監督:津留﨑が楽天さんに指名されて、大変うれしく思っております。本人も言っていましたが、まさかまさかで。こんなに早く呼ばれるとは思っておりませんでした(笑)。今の津留﨑を見ていると、神宮球場で投げ始めていた頃のなんだかふわふわした感じの彼が思い出されて、明後日からの明治戦が心配です(笑)。

 

【記者質問】

(津留﨑選手へ)

――「地に足がついていない」というお言葉もありましたが、今はやはりうれしいお気持ちでいっぱいですか

はい。うれしい気持ちでいっぱいですが、先程監督がおっしゃったように2日後に明治戦が控えています。今はこの先の野球人生について考えることなく、まず明治戦に向けて準備していきたいです。

 

――東北楽天イーグルスへの印象は

則本投手、岸投手と素晴らしい投手がいらっしゃって、今年もAクラスに入っているようにチーム一丸となって戦っていらっしゃるという印象です。

――憧れの選手や対戦してみたい選手は

僕は身長があまり大きくない投手なので、則本投手の投げ方を参考にしていた時期がありました。対戦したい選手については、まだプロ野球がどのような世界かがわかっていないので、まだ考えられないです。

 

――自身の一番の武器は

打者に強気で向かっていける心だと思います。

 

(大久保監督へ)

――津留﨑選手から「プロ野球というのがどのような世界かがわからない」というお話がありましたが、元プロ野球選手である大久保監督からアドバイスしたいことは

まずは身体が丈夫であることですね。学生野球は2カ月のシーズンですが、プロ野球は1年を通して試合数も多いです。彼は中継ぎタイプだと思いますので、毎試合投げられるように健康体でいてけがをしないというところが一番必要なのかなと思います。

 

――監督としては、丈夫で長く活躍できるような選手になってほしいと

もちろんプロ野球選手になることは夢だったと思うのですが、その目標を彼は一つ自分の人生の中でかなえることができたので、これからはこの世界で1年でも長く活躍してほしいと思います。本当に多分一番(指名が)遅いなと思っていたので、びっくりしています(笑)。

 

――意外だった分、喜びもひとしおなのでは

とてもうれしいです。彼はトミー・ジョン手術を経験しているのですが、そこから頑張って…。顔はイケメンですし(笑)、趣味のウエートトレーニングももはや趣味の領域を超えているぐらい知識も豊富なので、そういった努力も実った結果なのかなと思います。

 

(津留﨑選手へ)

――「夢をかなえた」津留﨑選手。今その喜びを誰に伝えたいですか

高校時代に大きなけがをして、辛い時期もあったのですが、ずっと近くで支え続けてきてくれた両親と兄に感謝したいと思います。

 

 

郡司裕也(環4・仙台育英)

【冒頭あいさつ】

郡司:中日ドラゴンズさんから4位で指名していただきました郡司裕也です。選んでいただき光栄です。

 

大久保監督:郡司が中日ドラゴンズさんに4位で指名されたということで、非常にうれしく思います。本当にほっとしております。

 

 

【記者質問】

(郡司選手へ)

――指名おめでとうございます。今のお気持ちは

ほっとしたというのが一番の気持ちです。とにかく安心しました。

 

――ここまで待っている時間は長く感じましたか

はい、かなり長く感じました。1試合分ぐらいに感じました(笑)。

 

――中日ドラゴンズへの印象は

僕は中日ドラゴンズをずっと支え続けていらっしゃった谷繁さんが好きなのですが、現在は谷繁さんが抜けたあとでキャッチャーの争いが激しいという印象です。僕もその競争に何とか加わっていきたいです。

――1年目から正捕手の座を狙っていこうというお気持ちですか

はい。キャッチャーとして1年目から試合に出たいです。

 

――ご自身はどのようなキャッチャーですか

僕はあまり突出した能力がないので、「郡司が1年を通じて試合に出続けていたらチームが勝っていた」「郡司が出て続けていたお陰でチームの成績が安定した」と言われるように頑張りたいと思います。

 

(大久保監督へ)

――郡司選手からは「突出した能力がない」という控えめなコメントが出ましたが、大久保監督から見て郡司選手はどのような選手ですか

今は選手と監督という立場でやらしていただいていますが、そういう意味では本当に頼りになる選手だなと思います。実際に郡司がレギュラーになってからずっと優勝争いをできるようなチームになっているというのは事実です。プロ野球の世界に行けば、(指名時の)順位なんて関係がないので、しっかりチームに貢献してほしいです。与田監督、中村コーチ、村上コーチといった僕も面識がある方々がたくさんいらっしゃいますし、教え子の井領選手、石川選手もいますので、チームに早く馴染んでゆくゆくはリーダーとしてやっていけるような選手になってほしいなと思います。

 

――大久保監督は、郡司選手は中日ドラゴンズにコミットする選手だと思われますか

十分その可能性はあると思います。打てて守れてチームを勝利に導く、というスタイルで十分貢献してくれる選手だと思っております。

 

(郡司選手へ)

――セ・リーグの球団に指名されたということで、広島東洋から指名された明大の森下投手、法大の宇草選手とプロ野球でも対戦することになると思います

そうですね。特に森下投手については2日後に明治戦が控えているので、まずは大学で森下投手を打ち負かしてからプロ野球の世界で対戦したいです。

 

――このうれしいお気持ちを誰に一番伝えたいですか

伝えたい人はたくさんいるのですが、ここまで育ててくれた両親に一番感謝を伝えたいです。

 

柳町達(商4・慶應)

【冒頭あいさつ】

柳町:先ほどソフトバンクホークスから5巡目指名を受けました柳町です。ここで指名されるとは思っていなかったので、正直びっくりしているところです。

 

大久保監督:柳町がソフトバンクホークスに5巡目ということで、一番もしかしたら指名されないのではないかなと右投げ左打ちの外野手ということで心配している部分もあったのですけれども、3名指名されてほっとしております。大変うれしく思っています。

 

【記者質問】

―ここで指名されるとは思っていなかったということですが、ほっとしたお気持ちですか

そうですね。正直本当にほっとしているという気持ちがあります。

 

――大学のホームページで好きなプロ野球チームは指名されたソフトバンクホークスと書いてありますが、好きなチームから指名されたお気持ちはいかがですか

うれしいです。僕はゲームが好きなのですが、パワプロというゲームでよく使うチームなのでうれしいです。

 

――自分はそのゲームではどういったところがポイントになると思いますか

ミートの力をあげていただけたらうれしいです。

 

――プロに入ってもミートを磨いていきたいですか

はい。

――ミート中心ということで、憧れの選手はいますか

ソフトバンクホークスの中村晃選手のバッティングなどはよく注目していたので、憧れの選手かなと思います。

 

――対戦してみたいパリーグの選手はいますか

同じパリーグで指名された津留﨑も対戦したいですし、大学ジャパン対高校ジャパンの時に佐々木朗希選手と対戦したのですがもう一度リベンジできるように対戦したいなと思います。

 

(大久保監督へ)

――会場も3人並んでにぎやかになりましたね

柳町に関しては、彼が入学して1年生の開幕の時からずっと柳町という名前を打順を決める時に書き続けてここまできて、あともう何試合かしかないですが、最後までしっかりとその役割を果たしてほしいなと思います。何かの記事で読んだのですが、彼の出身チームの監督が「柳町がプロに行かなかったら誰がプロに行くんだ」と言っていたということが書いてあって、これでだめだったら僕のせいかなと少し責任を感じながら(笑)。でも指名されたのでほっとしております。

 

――見事にプロまで育て上げましたね

いや、育つのは勝手に選手が。僕の学生の時に比べたら2倍どころか3倍、4倍練習するしっかりした学生です。彼は他のチームに行ってからもプレーだけではなくてその先もずっと球団に必要とされるような人材になり得る学生だと思いますので、慶應の名に恥じない学生だと思っておりますので、そういうところも評価していただいたのではないかなと思います。

 

――柳町選手、そう言った監督のお言葉を聞いてどうでしょう

プロに入ってからも練習が一番大事だと監督からもよく教えられたので、そこを大切に真剣に取り組んでいけたらなと思います。

 

――最後に今のお気持ちを一番誰に伝えたいですか

両親にはもちろん感謝しているのですが、それ以上に祖母に感謝したいです。親は共働きなのですが、両親が働いている時間でも祖母と祖父に面倒を見ていただいたおかげで僕が今ここにいるので、その2人に感謝を伝えたいです。

 

(津留﨑選手、郡司選手、柳町選手へ)

――プロで一番楽しみにしていることは

津留﨑:プロの世界は大学生では想像できないくらいレベルが高い大久保監督にも竹内助監督にも言われていたので、そういう打者と対戦できることを一番楽しみにしています。

 

郡司:僕はキャッチャーなので、プロのレベルの高いピッチャー陣の球を早く受けたいと思います。

 

柳町:僕がバッティングの参考にしてきた選手などが数多くいる世界なので、そういうバッターの話などを聞いて教えてもらえることが楽しみです。

 

――それぞれの信念や一番大切にしている考え方、言葉をお願いします

津留﨑:僕は「努力に勝る天才なし」という言葉が座右の銘です。いつも言っているのですが、身長もあまり高くなく手足が長いわけでもないので、自分自身で練習して他の人より努力していかないとこの先の世界は厳しいと思っているので、自分自身が好きなトレーニングもそうですし、苦手な部分も克服して頑張っていきたいなと思います。

 

郡司:僕は「運命を愛し希望に生きる」という言葉が座右の銘です。高校の監督から授かった言葉で、目の前にどんな困難があってもそれを運命と捉えて、そこにある希望を信じてやっていくということです。プロの世界にいろいろな困難が待ち受けていると思うのですが、それを全部自分が成長するための糧だと思って受け入れて精進していきたいなと思っています。

 

柳町:僕は「凡事徹底」という言葉を大切にしていて、大久保監督からもよく言われるのですが当たり前のこと、自分たちができることを全力でやるというところをプロの世界でも僕が徹底していけたらいいなと思います。

 

――それぞれ仙台、福岡、名古屋と地方に行きますが、そこでしてみたいこと、食べてみたいものなどがあったら教えてください

津留﨑:僕は仙台に行くことになると思うのですが、先ほど申し上げたようにトレーニングが好きでトレーニングにはたんぱく質の摂取が必要ということで、仙台の牛タンを食べてさらに体を大きくしたいなと思います。

 

郡司:僕は名古屋は1回か2回しか行ったことがないのですが、その時に駅の周りに美味しい食べ物屋さんがたくさんあって行く場所がたくさんあるなと思ったので、名古屋のグルメを満喫したいなと思います。

 

柳町:僕自身福岡に行ったことがないのであまりわからないのですが、博多ラーメンなど有名なところを1個ずつ回っていけたらなと思います。

 

 

植田将太(商4・慶應)

【冒頭あいさつ】

植田将:今は選んでいただいて感謝の気持ちでいっぱいです。

 

大久保監督:植田将太は春にトミージョン手術をしてリハビリの最中なのですが、春のリーグを棒に振ってまでも野球を続けたいという思いで、手術に踏み切って現在6、7割ぐらいにまで回復していた中で独立リーグを視野に入れながらのプロ志望届を出したのですが、まず一つ目の夢、プロの世界に入れたのいうのは嬉しく思っています。

 

【記者質問】

――待ち時間が長かったと思います。どのような気持ちで待っていましたか

本当に長かったのですが、支配下の選手たちが選ばれているときは選ばれないないとリラックスしていたのですが、育成の指名が始まってからは緊張して喋れなくなっていました。

 

――指名された瞬間というのはどのような気持ちでしたか

本当にホッとしたと言いますか、野球がもう出来ないんじゃないのかと思っていたので、選んでくれて良かったです。

――千葉ロッテの印象は

ZOZOマリンスタジアムへと行かせていただきて、試合を観たこともあるのですが、応援がすごくてファンの皆さんから愛されているなと思うので、僕もその一員になれるように頑張ります。

 

――自信を持っている部分は

僕が自信があるのは守備で、肩とキャッチングには自信があるので、まだ手術してリハビリの状態ですが、肘が治れば肩を武器にしてやっていきたいと思います。

 

(大久保監督へ)

――監督に伺います。植田選手の良さは

彼は慶應高校のレギュラーだったのですが、たまたま同じ学年に郡司という捕手がいて常に二番手の捕手というような日の当たらないところだったのですが、本人が言ったように守備という面ではセカンド送球だけなら郡司を凌ぐ肩を持っていると思いますし、キャッチング、ストッピングはプロのレベルで通用する選手だと思っているので、現状リハビリということなのでいち早く支配下になって欲しいと思います。

 

――厳しいと思われる状況でも後押しした背景は

本人の家庭環境を含めてですけれども、社会人チームではなくまずはNPB、ダメなら独立リーグという一年でも早くNPBに挑戦したいという強い意志を感じたので、プレーを見慣れている方はあまりいらっしゃらない中で彼のことを千葉ロッテさんは気にしてくれていたと思います。ありがとう井口監督。

 

(植田選手へ)

――育成としてこれから頑張る部分は

僕の課題はバッティングで、大学時代も郡司がバッティング良くて、ずっと出ていたので、バッティング良くなればもっと勝負していける選手になれると思うので頑張っていきたいと思います。

 

――誰に伝えたいか

まずは支えてくれた両親に伝えたいと思います。

 

――伝えたい言葉は

本当にささえてくれているので、そのおかげで僕はまた野球が出来るので環境を与えてくれたので感謝したいです。

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