【フィギュアスケート】鈴木が3年振りとなる国体出場決定!/第24回ウィンタートロフィー

フィギュアスケート

11月3日(日)にKOSE新横浜スケートセンターで第24回ウィンタートロフィーが開催された。来年1月末に開催される国体の神奈川県代表を決める予選でもあった今大会。慶大からは、鈴木星佳(総4・慶應湘南藤沢)、佐々木花音(文4・県立相模原)、小堀瑛美(環3・県立千葉)花城桜子(法法3・県立那覇国際)の4人が出場した。鈴木は最終順位2位に入り、ラストイヤーに3年振りの国体出場を決めた。

11月3日(日) 第24回ウィンタートロフィー兼第75回国民体育大会冬季大会スケート競技会県選考会

@KOSE新横浜スケートセンター

 

☆大会結果

クラス

選手名

学年学部・出身校

点数

順位

選手権女子

鈴木星佳

総4・慶應湘南藤沢

89.93点

2位

 

 

小堀瑛美

環3・県立千葉

65.64点

8位

 

佐々木花音

文4・県立相模原

56.31点

13位

 

花城桜子

法法3・県立那覇国際

50.72点

15位

 

最初に登場したのは鈴木。「東日本選手権で思いっ切りできなかった」という反省を生かし演技に臨んだ。冒頭のトリプルサルコウ、ダブルトゥループのコンビネーションジャンプを成功させると、その後のトリプルトゥループやダブルアクセルなどのジャンプも安定感そのままに着氷。得点が1.1倍となる演技後半のジャンプも全て出来栄え点でプラスの評価を得るなど大きなミスなく演技を終えた。また表現面でも伸びやかなスケーティングと情感のこもった動きで高い評価を受け、出た得点は89.93。自己ベストを更新し、3年ぶりの国体出場を決めた。「応援してくれている人がいるなというのを感じた」と会場の声援を背に素晴らしい演技を披露した鈴木。ラストイヤーである今年、最後まで一つ一つの試合での悔いの残らない演技に期待したい。

続いて登場したのは佐々木。普段5級クラスでエントリーしている佐々木はプログラムを1分伸ばし演技をした。まず冒頭は東インカレでは回避したダブルアクセル。今大会で入れることを目標としていたというこのジャンプを回転不足の判定は受けたものの着氷。その後のダブルループでは回転が抜けてしまったが、「体力的にきつかった」という後半でもしっかりとジャンプを成功させ演技後には満足感のある表情を浮かべた。次の出場予定試合であるインカレは佐々木にとって最後の公式戦。「自分も楽しく伸び伸びと滑るのが目標」と最後のインカレに向け意気込みを語った。

慶大勢3人目に登場したのは、小堀。冒頭のトリプルトーループ、ダブルトーループのコンビネーションジャンプを成功させる。そのまま流れに乗りたいところだったが、次のトリプルサルコウがダブルサルコウに。その後も、ダブルアクセルでの転倒や回転不足など、なかなかジャンプを決めきることができなかった。それでも、「レ・ミゼラブル」の壮大で力強い音楽に合わせて、伸びのあるスケートを披露した。前の大会の東インカレで今シーズンの目標であったインカレ出場を逃し、気持ちの面でスケートに向き合えていなかったという小堀。また、けがも完治していない状態だ。気持ちを取り戻した完全体の「小堀瑛美」に期待したい。

最後は、花城。冒頭のダブルアクセルをなんとか着氷させると、続くジャンプも成功させていく。ダブルルッツに転倒はあったものの、演技をまとめた。しかし、彼女のプログラムでの魅せ場でもあるステップでの転倒があった。体を大きく使いすぎて上手くコントロールできなかった、と振り返り、「次気を付けたいと思います。」と話してくれた。2年振りの出場が決まったインカレへの意気込みを聞くと「良い順位と良い点数を取れるように頑張ります。」と力強く答えてくれた。

(記事・写真:相川環、高井真衣)

 

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※掲載が遅くなり申し訳ございません。

 

以下、選手インタビュー

 

鈴木星佳(総4・慶應湘南藤沢)

――今日の演技を振り返って

今日は先週の東日本選手権で思いっ切りできなかったという反省があったんですけど、今日は全部思い切った演技ができたのでそれがすごく良かったです。

 

――調子はいかがでしたか

調子は良かったです。シーズン通して今年は良くて、ただ試合の前になると気持ちの調整が難しくてというのがあったんですけど、今週は東日本のことがあったのでそこから気持ちに波がないように淡々とやろうと思ってそれがキープできたので良かったです。

 

――表現面についてはいかがでしたか

応援もすごくて、最初から自分自身も集中していたし応援してくれている人がいるなというのを感じてしたので自分の思いっ切っていくぞという気持ちが良い表現につながったのかなと思います。

 

――演技後の思いは

「やったぞ」と。やっと練習してきたことが思いっ切って出せたというのがすごく嬉しくてそれだけでした。

 

――点数については

点数は自己ベストが出たので、最後の年に自己ベストが出たっていうのはすごく嬉しいです。でもまだスピンとかもとりこぼしがあると思うのでもっとできるんじゃないかと思います。

 

――次の試合の予定は

来週の試合にエントリーしていて出ないつもりだったんですけど、東日本で自分の演技ができなくて悔しかったのでただ自分のために滑るというかただ楽しく滑りたいので都民大会出ることにしました。こんなに出るつもりはなかったんですけど(笑)。でもやっぱりこんなに皆の前で滑れて応援してもらえる機会なんて人生ではもう訪れないと思うので、出れるなら出て皆に見てもらえたらなと思います。

 

――都民大会に向けて

一試合一試合自分にできることを思い切って出し切るだけなので楽しんでやっていきたいと思います。

 

 

 

佐々木花音(文4・県立相模原)

――今日の演技を振り返って

今日は先週の試合から1分伸びて体力的にはきつかったんですけど、ループの抜け以外は飛ぶことができたのでそこは良かったかなと思います。

 

――今日の試合で目標としていたことは

ダブルアクセルを締めることとコンビネーションジャンプが一個増えるのでそれをきちんと入れるというのを具体的なものだと目標にしていました。

 

――4分のプログラムはいつから練習していましたか

一応振り付けは本来東インカレをやる予定だった日の3日後くらいに振り付けをお願いしていたのでそこで振り付けをしてもらって、4分と3分どっちも練習してこの1週間曲かけをたくさんはできなかったんですけど、ここで詰めてという感じで3週間くらい練習していました。

 

――1分伸びて一番大変だったことはやはり体力ですか

そうですね。いつも終わった時もめちゃくちゃ疲れているのにそこからさらに1分あってジャンプもあってと考えたら体力面が一番しんどかったかなと思います。

 

――インカレの目標は

インカレでもダブルアクセルを入れたいと思っていて、最近練習ではたまにクリーンに降りているので

試合で降りることを一番大きな目標にしています。あとはスピンでも加点はもらえてもレベルを落とすことが多いのでレベルも加点もきちんともらうというのと、4年生のインカレで公式的な試合はインカレが最後なので自分も楽しく伸び伸びと滑るのが目標です。

 

 

 

小堀瑛美(環3・県立千葉)

――今日の演技を振り返って

東インカレが終わってからの練習では、結構調子がよかった時が多かったので、自分の中で、できることができたらいいなと思ってやったのですが、上手くいかなくて、という感じです。

 

――けがの状態について

ずっと試合が続いていたので、あまり休む時間もなくて、けがして痛いまま変わらず、今日に来た、という感じで、腰が痛いので、スピンとか腰使うポジションが多いから、構成を落とした内容になってしまっているので、早く良くしてスピンのレベルを戻していけたらなと思います。

 

――東インカレを終えて、どのような練習をしてきましたか。

星佳さんとインカレに出ることが、今年の一番の目標で、それが東インカレで達成できなくて、本当にどうしよう、あんまりスケートやりたくないなとか思っていたのですが、練習も行きたくなくて、でも試合はあるから行かなくちゃいけなくて、とりあえず来て練習して、よくわからないけど調子よくて、みたいな感じで、とりあえず練習すれば集中して良い練習はできたのでずが、気持ちの面でスケートと向き合えないというか、そういうことが多かったです。

 

――新しい目標は見つかりましたか。

まだちょっとわからないです。ですが、練習で調子の良い時と悪い時の波が、すごく激しいので、それがないようにあと1年間やっていきたいなと思っていて、今年の夏に、今まで10何年間やって、2-3年に一回くらい、絶対に跳べるようなダブルサルコウみたいなジャンプすらしめれない、跳べない、となることがあって、それが今年の夏にあって、ジャンプが跳べるきっかけは自分の中でもよく分かってなくて、結果試合前には戻ったのですが、そういうことがないように、どうすればなくなるのかもいまいち分からないのですが、とりあえず良い調子を維持したまま、あと一年過ごしたい、っていうのが目標というかやりたいことかなと思います。

 

 

 

花城桜子(法法3・県立那覇国際)

――今日の演技を振り返って

直前に体調を崩してしまって、自分の自己管理が悪いのですが、練習があまり上手く詰めてない中、本番は気持ちよく滑れたのはよかったかなと思います。

 

――途中ステップでの転倒がありましたが

初めてこけちゃって、びっくりして(笑)。先生と振り返って思ったのが、体が動きすぎちゃって、それを上手くコントロールできてなかったなというのが反省点です。大きい大会じゃなくてよかったって訳ではないのですが、これを経験にまた次気を付けたいと思います。

 

――東インカレを終えてから、どのような練習をしてきましたか。

あまり上手く練習時間が取れなくて、貸し切り(の時間)に出て、曲かけだけになってしまったのですが、スピンのレベルが予定構成より落ちっちゃたりしていて、点数を稼げるところなので、スピンに気を付けてやったつもりなのですが、今日もあんまりできなくて。緊張した中でもスピンができるように、もっと練習していきたいと思います。

 

――インカレに向けて

インカレまでに、ダブルアクセルをちゃんと降りられるようになって、曲でもクリーンに降りて、アクセルだけじゃなくて他のところもどんどん伸ばせていけたらなと思います。前より、良い順位と良い点数を取れるように頑張ります。

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