【バスケ(女子)】積極的な攻撃を見せた慶大 快勝に笑顔/第26回慶関バスケットボール定期戦 vs関大

バスケ女子


この日、日吉記念館にはバスケットボール部の試合を一目見ようと多くの人が足を運んでいた。女子は昨年の慶関戦でも承知を収めているものの、新入生が加わった関大に油断は禁物である。試合開始直後から積極的なオフェンスで得点を重ねた慶大。後半に入っても攻守で手を緩めることなく、追い上げを図る相手を突き放し、観客が見守る中で見事快勝した。

2022/5/14(土) @日吉記念館

第90回慶関バスケットボール定期戦 vs関西大学

 

Q

Q

Q

Q

合計

慶大

1514

34

1174

関大

15142256

慶大スターティングメンバ

 

#4 林えみり (理4・慶應女子)

 

#7 松下花会子(文4・小山台)

 

#10 阿部七奈子(商3・三田)

 

#11 野本美佳子(総3・東京成徳)

 

#15 石倉史菜(文2・国立)

慶大ボールで始まった試合は、互いにスピードのある展開を見せるも得点にはつながらない時間が続く。均衡を破ったのは慶大。主将・林がリバウンドからそのままゴールし先制点を挙げる。その後、石倉のドライブ、阿部のミドルシュートと連続得点で一気に流れを引き寄せる。勢いに乗った慶大は、積極的にドライブを仕掛け得点。ディフェンスでも相手のミスを誘い、このQの失点はわずか5点。15−5で第1Qを終えた。

勢いを維持したい第2Q、松下の3ポイントがリングを捉える。しかし、修正してきた相手ディフェンスを前にパスを回すことができずミスが増え、ターンオーバーから失点してしまう。それでも林のアシストを受けた松下のバックシュート、野本の技ありのレイアップで流れは簡単に渡さない。その後も林のゴール下を中心に得点を重ねた慶大。終盤苦しい時間が続き0−7のランを許したものの、9点リードで試合を折り返した。

第3Q、相手に2本の3ポイントを決められ3点差まで詰め寄られるが、野本の3ポイントで慶大も応戦。石倉が得意のドライブで中に切り込むと井手友美(理工4・慶應NY)にアシストし得点する。さらに、ゴール下に走り込んだ野本に林がパスを上手く合わせ点を挙げると、二人には笑顔が溢れる。攻撃のリズムを取り戻した慶大は、3ポイント、ゴール下、ドライブと多様な引き出しのオフェンスで相手の猛追をかわす。上級生の活躍が光ったこのQでリードを広げることに成功し、63−34で最終Qへ。

最終第4Q、ゴールに嫌われる時間が続き得点を伸ばすことができないものの、ディフェンスの強度を高め失点を最小限に抑えリードは維持。野本の3ポイントで苦しい時間を抜け出すと、阿部、林がレイアップを確実に決める。しかし、その間にも相手も得点を地道に重ね意地を見せてくる。それでも逆転は許さず、残り時間1分でコートには慶大4年生5人の姿が。最後は川俣乃英(商4・国立)がブザービーターを決め、74−56で慶関戦勝利を飾った。

一時は3点差まで点差を縮められた慶大であったが、1対1での積極的な攻撃を中心に得点を重ね逆転は許さなかった。ドライブだけでなくゴール下での合わせ、3ポイントシュートと豊富なオフェンスパターンを見せた今回の試合。7月に控える早慶戦では相手ディフェンスを前に簡単に得点できないことが予想されるが、この試合で見せた多様な攻撃で格上・ワセダに立ち向かう姿に期待したい。

(記事:船田萌恵 写真:島田玲佳)

 

 

野本美佳子(総3・東京成徳)

––試合を振り返って

前回の試合で勝っていたのですが、それよりもスカウティングした時に関西大学もレベルが上がっていたので、チャレンジャーの気持ちで挑みました。自分たちの流れを掴むことができたり、相手の攻め所を抑えることができたのはよかったと思います。それでも関西大学の方がチームの雰囲気的にもプレーの質的にも上だと感じる部分が多かったので、そういうところは今後の練習にもいかしていきたいです。

––トーナメントが終わってから修正した点は

玉川大学に負けてしまったときに、1対1で破らる場面が多くてチームディフェンスを徹底できていなかったので、今回の試合では全部がチームディフェンスを出来ていた訳ではないんですけど、少しは改善できたかなと思います。

––自身のプレーを振り返って

前半はチームの足を引っ張ってしまうプレーが多かったのですが、後半は色々な人に声をかけてもらって思い詰めていた部分が吹っ切れてまずゴールから狙っていこうと思いながら修正してプレーできたと思います。

 

石倉史菜(文2・国立)

––試合を振り返って

チャレンジャーの気持ちで前回の勝ちは関係なしに今回また挑めて、チーム内でもまた一からというのがプレーで体現できたのが良かったと思います。

––トーナメントが終わってから修正した点は

玉川大学と戦った時にフィジカルの差やリバウンドで押し負けてしまうことが多くて、今回も相手に体格のいい選手がいたんですけど、その中でリバウンドを取ることをみんなで意識してできたのは少し改善された部分だと思います。

––1対1で積極的に攻める姿勢が目立ちました

相手のプレッシャーを前に消極的になってしまうこともあったのですが、周りの人の声に助けられて試合全体を通して積極的に自分らしくプレーできたと思います。

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