【野球】拮抗した激しい投手戦を両者譲らず、引き分けに終わる　立大①

９月２５日（日）東京六大学野球秋季リーグ戦　立大１回戦　＠明治神宮野球場

東大との試合が雨で流れ、未だ決着がつかないままの慶大が、立大との初戦に臨んだ。先制点がほしい慶大だったが、なかなか好機を活かせず、試合は投手戦へ。慶大先発の増居翔太（総４・彦根東）が好投を続ける中、立大先発・池田陽佑（コミ３・智辯和歌山）を前に１点が遠い難しい試合運びとなる。８回にピンチの場面で、今季初登板の橋本達弥（環４・長田）が好リリーフを披露し流れを呼び込んだかに見えた。最終回、４番・萩尾匡也（環４・文徳）が先頭で出塁し一打サヨナラの場面を作るも、後続が倒れあと一本及ばず。立大との初戦はどちらも譲らず引き分けとなった。

立大バッテリー：池田－黒岩、戸丸

慶大バッテリー：増居、橋本達－宮崎

立大本塁打：

慶大本塁打：

◆慶大出場選手

台風などの影響で雨天中止、順延が続いていた東京六大学野球。どんよりとした曇り空に叩きつけるような雨が降り注いでいた先週から一変、今日は爽やかな青い空の下、待ちに待った絶好の野球日和となった。そんな中、慶大は優勝に向けて負けられない立大との初戦に挑んだ。

立ち上がりから慶大は、先発の増居がテンポの良い投球で立大打線を３人で抑え、幸先の良いスタートを切る。その裏、１死から朝日晴人（環４・彦根東）が内野安打で出塁し得点圏まで進むも、４番・萩尾が立大先発・池田の高めの速球に空振り三振。得点を奪えない。

二塁打含む２安打で復調の兆しを見せた

再びチャンスが訪れたのは３回。２死から廣瀬隆太（商３・慶應）が四球で出塁し、続く萩尾の高く上がった当たりが右翼手の前に落ち２塁打に。先制点を期待したものの、後続が倒れ好機を活かせない。その後も増居はエラーや安打などでピンチを背負いながらも、粘り強いピッチングを続け打撃陣の援護を待つ。守っては、４回に左翼の宮尾将（商４・慶應）や一塁手・廣瀬が好捕球を見せ増居を援護。守備から流れを手繰り寄せようとするが、試合は膠着状態のまま後半戦へ突入する。

先発の増居は２戦連続の好投を見せた

試合が動いたのは７回。先頭の宮尾が巧みなカット技術で粘りを見せ、８球目を中前に弾き返し均衡を破る。しかし続く宮崎恭輔（環３・國學院久我山）の犠打が併殺打に。１点になかなか手が届かない中、結果３人で攻撃が終了してしまう。直後の８回、立大の先頭に出塁を許し、その後１死一、三塁のピンチの場面でここまで好投を続けていた増居が降板。大事なマウンドを託されたのは、今季初登板の橋本達弥（環４・長田）だった。１点もやれない絶体絶命の場面、一塁側客席で人々が固唾を呑んで見守る中、立大の３番・宮﨑仁斗（コミ４・大阪桐蔭）、４番・山田健太（コミ４・大阪桐蔭）の手強い後続２人をいずれも遊ゴロに仕留め、無失点に抑える。橋本は大きく吠え、ガッツポーズを見せた。

萩尾も２安打で好調をキープした

その裏の最終回、守護神の好救援に打撃陣が応える。先頭の萩尾が左前安打で出塁し、サヨナラの走者となる。続く打者が一球で犠打を決め、１死二塁の絶好の場面、登場したのは代打の切り札、北村謙介（総４・東筑）。初球から積極的なバッティングを見せるも及ばず、遊ゴロに倒れてしまう。後続に思いを託すもあと一歩届かず、立大との初戦は引き分けに終わった。

今日は慶大・立大共に先発投手による投手戦が繰り広げられた。前戦の東大戦では１６安打を記録した慶大打線であったが、今日は僅か６安打と、完封した立大・池田を前に数あるチャンスの場面であと一本が出ず、悔しい試合展開であった。明日は立大エース・荘司康誠（社４・新潟明訓）の先発が予想される。持ち味の豪快な速球を武器に、慶大打線の前に立ちはだかるであろう。残塁が多いことも課題の中、チャンス１つ１つを活かし、勝利につなげる打撃に期待したい。

（記事：佐藤光、写真：畠山里菜子）

◆選手コメント

橋本達弥選手（環４・長田）

緊迫した場面でしたが、役割を全うできて良かったです。
チームの勝利のために明日以降もがんばります。
応援よろしくお願いします！

橋本達は今季初登板で完全投球を見せた

朝日晴人選手（環４・彦根東）

投手を中心に、相手をなんとか0点に抑えることができました。
しかし、攻撃面で苦戦し、結局0点に抑えられてしまったことは反省です。
明日も厳しい戦いになるかと思いますが、最後までやりぬきます。
暑い中ですが、ご声援よろしくお願い致します。

◆打撃成績

◆投手成績