【應援指導部(チアリーディング部)】Majorettes対談~「華」のある演技で魅せる~

應援指導部

華麗な踊りや声援で応援を盛り上げ、應援指導部の華とも言える存在がチアリーディング部Majorettes(メジャレッツ)です。今回はチアリーディング部を引っ張るお二人に、野球で内野席応援が復活したことや定期演奏会などについて対談形式で伺いました。

対談をしてくださったのは、チアリーディング部門責任者を務めるSさん(4年)と、チアリーディング部門練習責任者のNさん(4年)です。

――他己紹介をお願いします。

Nさん:Sは謎が多い女の子ですが、ピュアな心を持っているイメージが私はあります。悩みを全く人に見せないタイプなので、いろいろ抱えながらも部門責任者として頑張ってくれています。

Sさん:私とタイプが似ていて、1人で抱え込んで甘えるのが苦手だとお互い思いっています。あまり弱みを見せないです。

Nさん:意外と似ているよね(笑)。でも最近になってようやく気がついたよね。

Sさん:役割を持つと色々と悩みが出てくるからだと思います。

――應援指導部に入ったきっかけは

Sさん:高校からチアをやっていましたが、大会出場を主な活動内容とするUNICORNSと体育会を応援する私たちMajorettesのどちらに入部するか迷っていました。しかし、高校時代を踏まえて自分は応援が好きだと思い、また、Majorettesの演技を新歓で見て、入部を決めました。高校の時には野球やバレーボールなどの限られたスポーツの応援しか行けなかったのですが、大学の應援指導部ではいろいろな体育会の応援に行けることがすごく素敵だと思いました。「応援が好きだ」というのが1番の理由です。

Nさん:一貫校出身で、高校1年生の時に野球の慶早戦を見に行った時に、チアの先輩方を見て「あ、私この部活に入るんだろうな」と思って、大学に入ってもすぐに應援指導部に入りました。

――Majorettesとはどのような団体ですか

Sさん:自分たちが主役ではなく選手を応援する立場なので、人を支えるために頑張れる人たちが集まる場所ではないかと思います。

Nさん:いろいろな人がいるのですが、選手に届けたいという熱い思いをみんな持っている団体だと思います。

――秋の野球の試合が3カード終わりましたが振り返って

Sさん:思っていたのと違う展開になったこともありましたし、優勝するためには全勝するくらいの勢いで応援したいという心持ちでしたので、振り返ると苦しい場面がたくさんありましたね。

Nさん:応援中のみんなの表情がすごく好きで、楽しかったという気持ちが強いです。ただ、ここから全て勝たないと優勝できないというところに直面して、「ラストシーズンだから」などは一切関係なく、死ぬ気で応援しないといけないと思っています。そういう気持ちがどんどん芽生えてきて、遅かったと反省しておりますが、最後まで楽しみつつもみんなでもっと熱い応援をしたいと思います。

――3年ぶりの内野席での応援

Sさん:一言で楽しいですね。外野から内野に戻ってきて、お客様や選手との距離感が全く違ったので、1年生の頃を思い出してすごく楽しかったです。

Nさん:お客様も一緒にメガホンを振ってくれてすごくうれしいです。応援席に一体感を持ちながら応援できていると実感できています。

――内野席と外野席での応援では練習に違いはありますか

Sさん:全くないですね、同じ練習です。外野では内で作って外に出し、内野ではお客様を意識しつつも選手に届ける感じですね。

Nさん:練習は本当に同じです(笑)。

――今後どのような応援をしていきたいですか

Nさん:今年のチームのスローガンが「華魅(はなび)」で、華のある応援をしたいと部員全員が強く思っています。お客さんに華があると思ってもらい惹きつけて、一緒にまとまって応援したいと思っているので、「華」というのを最後まで求め続けたいと思っています。

Sさん:スポーツによって応援の形態は変わり、ハーフタイムにパフォーマンスをできる競技だと「華」ですね。ただ応援するのではなく一つ一つのスポーツにあった応援を事前にも試合中にも考えながら応援したいと思います。

――慶早戦は特別か

Nさん:私は入部したきっかけが慶早戦だったので、思い入れは強いです。

Sさん:あまり他(のリーグ戦の試合)と差別したくはないです。たしかにお客さんも多いし、企画もたくさんあって集大成という感じはします。選手も「早稲田に2連勝」という目標も掲げているので意識しているとは思うのですが、リーグ戦の一部ではあるので、慶早戦で力んだり、意識しすぎたりせず、ただ(野球部が)勝つことだけを考えています。

――応援活動のやりがいを感じる時は

Sさん:やっぱり勝った時ですね。あとは選手から「ありがとう」と言われた時やお客様から今日の感想を言ってもらえる時です。そういったふとした瞬間です。

Nさん:選手に「ありがとう」や「今日は負けちゃったけど次絶対頑張るから」という連絡をもらうと、もっと応援したいという気持ちにつながります。それが一番のやりがいだと思います。

――定期演奏会について、Majorettesはどのようなパフォーマンスを

Nさん:チアリーディング部Majorettesのステージは5つあります。オープニングから始まり、コールアンドレスポンスというお客さんと一体となるものや体育会のユニフォームを着て行う体育会ステージ、この1年間通して披露してきたハーフタイムの集大成、最後にチアフィナーレという本当の集大成があります。このような構成で作られているのが私たちの定期演奏会のステージです。

――定期演奏会の練習と応援の練習は同時並行で行っていますか

Nさん:そうですね。

――いつから定期演奏会の練習を始めていますか

SさんNさん:10月くらいから始めました。

――定期演奏会の舞台と応援の舞台の違いは

Sさん:普段は選手のための応援ですが、定期演奏会では唯一自分たちが主役になれて、自分たちのために頑張っていくステージという違いがあると思います。

Nさん:応援は選手のためですが、定期演奏会は、家族に感謝を届けたいという思いや今まで頑張ってくれた選手に届けたいというように、自分を中心において考えられる舞台だと思います。

――なぜ「應援」指導部が応援ではない定期演奏会をやっているのか、定期演奏会の意義とは何でしょうか

Sさん:私たちは自分の大会や試合がないので「ここで負けたら引退」というような締めがないんです。集大成の応援や自分たちのステージを披露することで、「ここで終わる」というピリオドになると思います。

Nさん:絶対それです(笑)。

――定期演奏会で注目してほしいポイント

Nさん:練習始まったばかりだから実感がね……

Sさん:そうだよね。

Nさん:部員が本当にいい表情をするので、最高に楽しんでいる部員を見て欲しいです!

――應援指導部が新体制になり、チアリーディング部に新たな部員が加わりました

Sさん:パワーアップした団体になりました。

Nさん:土台は変わらないができることが増えました。

Sさん:関わりも増えるよね。今まで部門ごとに分かれていて関わりを持ちたくても持ちづらい環境だったのですが、新体制になり関わりも増えましたし、パワーアップしました。

――吹奏楽団とも普段から関わりがありますか

Nさん:普段からは……(笑)。ただ応援では一つのブロックで応援しているので、目を合わせるなどしてつながりは感じます。

――練習は別々、合わせることに難しさは感じるか

Nさん:選手に届けたいという思いは一緒なので、上手く合体できます。

Sさん:楽しいしやる気も倍増します!(笑) 総合練習も、数少ない機会だからこそ大切にしています。生演奏で踊るのと音源で踊るのでは全く違うので、ありがたさを感じます。難しさを感じたことはないです。

――体育会はどのような存在か

Sさん:体育会がなかったら私たちは存在しないので、感謝しかないです。依頼していただかないと私たちは応援に行けないので……

Nさん:必要不可欠な存在ですね。

――4年間で印象に残っている応援は

Nさん:私は1年生の時に行ったハンドボール慶早戦です。選手と同じフロアのゴール裏で応援していたので、選手の迫力を感じることができました。「選手って本当にかっこいいな」と思い、応援することが楽しく、もっと応援したいと思った試合でした。

Sさん:選ぶのが難しいですが、1年生の時のサッカーの慶早戦です。

Nさん:あれは楽しかったね(笑)。

Sさん:楽しさが異常で、場の雰囲気もあるのですが、コロナが広がる前ということもあり、お客様と一体になれたという実感があった試合でした。コロナ禍で変わってしまって差を実感するので、印象に残っています。

――コロナ禍では活動も制限、どう乗り越えたか

Nさん:Zoomをすごく活用しました。Zoomで本当に活動するのかといろいろな人に聞かれるのですが、Zoomでみんなに同じ内容をしてもらっていました。迷惑にならないようにジャンプはしないようにするなど工夫はしました。

Sさん:あとは筋トレなど自主的な練習もやりました。

Nさん:また、Zoomで簡単にできるようになったため話し合う機会も増えました。

――話し合う機会が増えたことで一体感は増しましたか

Sさん:学年間のコミュケーションを取る場が増えました。対面になっても下級生でも発言できる環境を生み出せました。

――野球はあと2カード、応援の意気込みをお願いします

Nさん:とにかくがむしゃらに最後まで応援したいと思います。最近ずっと声が枯れているのですが(笑)、このくらいがむしゃらにずっと応援したいです!

Sさん:明大は本当に下位打線がないと言えるくらい強く、慶早戦も雰囲気に飲まれないようしたいと思っています。明治戦は天王山なので、明治の流れに飲まれないようにがむしゃらに応援したいです!応援していると、雰囲気が下がっている瞬間が分かってしまうので、その雰囲気を出さないように全体として常に意識して選手を後押しできたらと思います。

――應援指導部の活動を支えてくださっている方、定期演奏会へ来てくださる方へメッセージをお願いします

Sさん:再建活動などもやっていく中で、今の應援指導部があるのは大人の方の支えがあると特に役職に就いて実感しています。支えてくださっている方には感謝しきれないです。

Nさん:コーチや家族にもすごく支えられています。そのような支えてくださっている方へ、「最後にこのチームはこんなに良くなった」と思ってもらえるように恩返しの気持ちも込めて定期演奏会に向けて頑張りたいと思います。

――お忙しい中ありがとうございました!

 

(取材:岡澤侑祐、長沢美伸)

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