【ホッケー(男子)】福田の2得点で粘り勝ち!秋季リーグ戦を7位で終える 次戦は1部残留をかけたTEAM2022運命のラストマッチ/関東学生ホッケー秋季リーグ順位決定戦 vs一橋大

男子ホッケー

先日、第96回早慶ホッケー定期戦を5―0の大勝で終え流れに乗る慶大。勝利の勢いそのまま一橋大との秋季リーグ順位決定戦に臨んだ。第1Qから両チームともにチャンスを作る。慶大は坂巻直都(経4・慶應)が2本のシュートを放つものの得点にはつながらない。その後第2Q5分に福田洸輔(政4・慶應)がPCから先制ゴールを決めるも、4分後にPCから一橋大に追いつかれ試合は最終第4Qへと進む。オープンな展開となり両チーム決定機が生まれずSO戦が頭をよぎる中8分、福田がPCから値千金の勝ち越しゴールを決め、慶大は秋季リーグを7位で終えることとなった。

 

令和4年関東学生ホッケー秋季リーグ

 

 

11/27(日) 14:30試合開始 @早稲田大学東伏見グラウンド

 

 

 

第1Q

第2Q

第3Q

第4Q

合計

慶大

0

一橋大

 

【得点者】

第2Q 5分 : 慶大・福田洸輔(政4・慶應)

第2Q 9分 : 一橋大・直江駿(商4・北野)

第4Q 8分 : 慶大・福田洸輔(政4・慶應)

 

スタメン

GK 澁谷友輝(経3・慶應)

DF 福田洸輔(政4・慶應)、割石翔太(法4・慶應)、竹之内慧(経3・慶應志木)、福島諒太(政2・慶應)

MF 池田拓未(経4・慶應)、坂巻直都(経4・慶應)、藤代茜利(経4・慶應)

FW 大島樹(経4・慶應)、小林翼(経3・慶應志木)、齋木壮之介(経3・慶應)

 

先日、第96回早慶ホッケー定期戦を5―0の大勝で終え流れに乗る慶大。勝利の勢いそのまま一橋大との秋季リーグ順位決定戦に臨んだ。一橋大とは秋季リーグ第2戦で戦っており、その際は3-0の完勝。しかし油断は禁物、主将・大島樹(経4・慶應)も「今シーズン一度勝利している相手ですが、決して油断することなくチーム一丸となり全力で戦い、勝利を掴みます」とコメントを残しており、この後に控える1部2部入れ替え戦のためにも確実に勝利を収め、秋季リーグを終えたいところだ。

慶大ボールで試合がスタートし、まずチャンスを作ったのはPCを獲得した一橋大。PCからのシュートを枠内に飛ばし先制ゴールが決まったかのように思われたが、ボールはポストに弾かれ得点は生まれず。その後中盤にかけては慶大がボールを保持するものの、パスのつながりが悪く、シュートでプレーを終えることができない。しかし13分、慶大が絶好のチャンスを作る。藤代茜利(経4・慶應)がファールからのリスタートでサークル内の小林翼(経3・慶應志木)にボールを預けると、坂巻までボールが渡る。坂巻は相手DFをフェイントで一度かわし、自身のシュートコースを開けシュートを放つもゴールネットは揺れず先制とはならなかった。その後も第1Q終了間際、再び坂巻にフリーでボールが渡り、強烈なシュートを放つも枠をとらえることができず、坂巻は悔しい表情を見せた。第1Qは五分五分の展開となり、0-0で終える。

坂巻が連続してシュートを放つ

第2Qも序盤は一橋大のペースとなる。慶大は自陣の深い位置での守備を強いられるも、福田が中心となり守り切る。このピンチを乗り切ると5分、慶大は大島が積極的な攻撃からこの試合初のPCを獲得。このPCを福田が落ち着いて決め、慶大が先制点を取る。このまま流れに乗りたい慶大だったが9分、一橋大にPCから痛恨の同点ゴールを許す。その後は両チームともにPCやカウンターでチャンスを作り合うも、両者DF陣が堅い守りを見せ追加得点は生まれず、前半を1-1の同点で折り返す。

 

福田がPCから先制点

一橋大にPCから同点を許す

エンドが変わった第3Q、慶大がいきなりチャンスを作る。左サイドで藤代がボールを保持すると、右サイドでフリーの小林へ大きくサイドチェンジ。小林がドリブルでサークル付近へと侵入し、サークル内で陣取るFW陣へパスを送るもタイミングが合わず、ボールがFW陣に収まらないまま攻撃を終える。以後第3Qは終盤まで慶大、一橋大ともにサークル付近へボールを運ぶものの、決定機までは行かない展開が続く。すると13分、慶大がこの試合2度目のPCを獲得。福田が強烈なシュートを打つも相手DF陣に阻まれる。しかし、このこぼれ球に反応した岡部匠汰(経2・慶應志木)がシュートを放ちゴールネットを揺らした。慶大待望の勝ち越しゴールかと思われたが、シュートの前にファールがあり幻の勝ち越しゴールとなった。このまま第3Qが終了し、1―1と両者譲らず試合は運命の第4Qへと進む。

岡部が詰めるも勝ち越しとはならず

あと1点が遠い両チーム。第4Qは序盤から激しいボールの奪い合いが起き、慶大は自陣からきっちりとボールをつなぎ得点を狙う。一方で一橋大は一瞬の隙をついてカウンターを展開することで得点の機会を伺う。第4Qは中盤まで非常にオープンな展開で試合が進み、SO戦が選手や観客の頭によぎり始める中8分、慶大がこの試合4度目のPCを獲得すると、福田の思いを込めたフリックシュートが一橋大ゴールネットを揺らし慶大が勝ち越し。福田のこの試合2得点目で慶大が1点のリードを奪い、試合は残り5分。慶大は一橋大の猛攻を受ける中でファールをしてしまい、一人の選手が退場。慶大は数的不利となったものの、DF陣が体を張った守備、さらにはFWの大島も献身的な守備を見せ、一橋大の猛攻を最後までしのぎきった。結果的に2―1で慶大の粘り勝ちとなり、慶大は秋季リーグを7位で終えることとなった。

福田が再びPCから得点し慶大が勝ち越し

GK、DF陣が一橋大の猛攻をしのぎきった

慶大はインターセプトからボールを奪われた後のカウンターなどでピンチを招いたが、その中で1失点とDF陣が粘りを見せた。一方、攻撃に関してはPCからの2得点を奪えたものの、流れからのシュートは正確性を欠いた。次戦まで残り1週間、課題を見つめ直し万全の状態で最終戦へ臨んでほしい。

最終戦は1部残留をかけた大一番

次戦は運命の1部2部入れ替え戦となる。慶大男子ホッケー部は今年1年間、関東1部リーグで戦い抜いたものの「関東リーグ優勝」という夢は叶わなかった。この思いは次世代の慶大男子ホッケー部に託されたが、1部に残らなければこの夢が叶うことはない。TEAM2022ラストマッチ、より強固な「一枚岩」となって東大戦に臨む。試合後には部員全員の笑顔が見られることだろう。

 

次戦 1部2部入替戦 12/4(日)14:00~ vs東大 @日吉下田グラウンド

(取材:金子拓登)

 

以下、コメント

DF福田洸輔(政4・慶應)選手

——今日の試合を振り返っていかがですか?

先週の早慶戦ではチームのベストゲームで勝利を収めることが出来たので、その勢いで試合に臨めました。

——PCからの2得点、それぞれ(先制、勝ち越し)のゴールシーンを振り返っていかがですか?

先制点のときは私にとってラスト2ゲームということもあり、自身の武器であるPCで絶対に得点を取ろうという気持ちで打ちました。勝ち越しのときは、焦っていたチームをとにかく鼓舞しようという気持ちでした。

——この勝利で秋季リーグ7位となりました。この結果をどう感じますか?

私の1〜3年時の成績と比較すると厳しい評価をせざるを得ません。4年生として、またDFをまとめる立場として、責任を感じています。

——次戦のラストマッチ、入れ替え戦に向けて意気込みをお願いします。

7年間の集大成ですので、対戦相手の東京大学を圧倒し、有終の美を飾ります。

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