【ソッカー(男子)】大雨の中で健闘も3勝目ならず 今季初めて勝利を逃す/リーグ戦第3節 VS 國學大

ソッカー男子

ここまで2戦2勝。”3部初代王者”に向け幸先の良いスタートを切った慶大は、大雨が降る中で國學大との試合に臨んだ。序盤から積極的に敵陣に攻め込み、何度もフリーキックを獲得するも決めきれず。両者譲らぬ展開を見せていたが、27分にコーナーキックから得点を許し0−1。悪天候や相手ホームグラウンドでの開催など、アウェイな環境下での試合だったためか警告も与えられてしまう。後半も主導権を掴みきれず、77分にはセットプレーから追加点を許す。前節までの勢いそのまま連勝を重ねていきたい慶大だったが、0ー2で敗れ連勝は2でストップした。

2023/4/15(土)14:00キックオフ@國學院大学たまプラーザキャンパスグラウンド

 

【スコア】

慶應義塾大学0ー2國學院大学

 

【得点者】

27分 鷹取聖(國學大)

77分 麻生哲平(國學大)

 

◇慶大出場選手

 

GK

1 根津拓斗(政3・慶應)

 

DF

2 内藤豪(法3・駒澤大)

5 蛯名亮太(法4・慶應/横浜FCユース)

3 山口紘生(商3・國學院久我山)

22 大下崚太(商2・慶應/東京ヴェルディユース)

 

MF

7 山本献(商4・國學院久我山)

6 道家拓真(環4・鹿島学園)

14 角田惠風(商2・横浜F・マリノスユース)

16 井上雄介(経4・慶應)

4 田形昂生(政1・慶應)

 

FW

15 香山達明(経3・慶應志木)

9 立石宗悟(法2・桐蔭学園)

10 塩貝健人(政1・國學院久我山)

11 塩貝亮太(商4・暁星)

18 清水皇貴(経2・三田学園)

24 村井亮友(商2・ザスパクサツ群馬U-18)

 

第三節、國學大との試合は相手チームのホームグラウンドでの開催だった。スライディングをすれば水飛沫が立ち、転がったボールの勢いが止まるほどの大雨であったが、会場では多くの観客が勝負の行方を見守った。慶大は、序盤から主将・山本献(商4・國學院久我山)を軸に積極的に相手ゴールに迫る。開始2分、慶大はコーナーキックを獲得。山本献の蹴ったボールに、副将・蛯名亮太(法4・慶應/横浜FCユース)が頭で合わせるもキーパーの正面、先制点とはならない。その後も、山本献のパスからチャンスを伺うもうまく合わせられず。8分、山本献が右サイドから上がり、ゴール前にパスを出そうとするが相手DFが飛び込み、ボールはゴールラインを割る。コーナーキックを獲得するも相手にボールを奪われ、國學大の攻勢に。12分には、縦パスを受けた國學大・大澤昌也(経3・鹿島学園)が一気に抜き出てペナルティエリアに侵入。シュートを放たれるが、GK・根津拓斗(政3・慶應)が飛び出しビッグセーブ。相手に先制点を許さない。

今日もビッグセーブが目立ったGK根津

慶大は主導権を握りきれず、両者譲らぬ展開が続く。14分、慶大のスローインに相手選手がヘディングで合わせ、ボールは自陣へ。さらに、相手選手が先にルーズボールに追いつき、ペナルティエリア目前まで攻め込まれる。しかし、ここもGK・根津拓斗が飛び出し足でクリア。その後も、フリーキックやコーナーキックからゴールに迫るも1点が奪えない。25分、慶大のハンドを取られ相手にフリーキックを許すと、ゴール前まで攻め込まれるがボールはゴール左へ。GK・根津拓斗がクリアし、左サイドから相手のコーナーキックとなる。そして迎えた27分、コーナーキックに國學大・鷹取聖(法3・尚志)がヘディングで合わせたボールはそのままゴール右隅に吸い込まれ0ー1。

先制点を許した場面

28分には、相手選手からボールを奪った山本献が縦パスを出し、香山達明(経3・慶應志木)が反応して敵陣に攻め込む。相手DFにボールを奪われクリアされるも、浮いたルーズボールを角田惠風(商2・横浜F・マリノスユース)がロングパスでゴール前に運ぶ。しかし、ヘディングで合わせるより先に、ゴールキーパーに抑えられてしまう。33分、道家拓真(環4・鹿島学園)が左サイドから体を張ってゴールに迫るも、放ったクロスは相手DFに弾かれゴールキーパーがキャッチ。その後も、山本献を軸に積極的にゴールに迫り、フリーキックも複数回獲得するが得点には結びつけられない。48分、角田惠風のフリーキックが相手DFに弾かれ、ルーズボールに反応した香山達明が後ろ向きのままシュートを打つが、ボールは惜しくもゴール左に外れ、前半を0ー1で折り返す。

積極的な攻撃を続けた主将の山本

 

雨は一向に止む気配を帯びず、試合は慶大が1点を追う形で後半戦がスタートする。後半からMF井上雄介(経4・慶應)に代えてFW塩貝亮太(商4・暁星)を投入し、何としてでも得点に結び付けたいところ。しかし後半開始直後から終始相手にボールをキープされる時間帯が続き、右サイドからゴールに迫ってくる相手の徹底防衛を強いられる。GK根津拓斗が飛び込み、この危機はひとまず乗り切る。その後慶大はフリーキックのチャンスを複数得るも、なかなかゴール付近まで侵入できず、一進一退の攻防が続く。

途中出場し攻撃を盛り立てた塩貝亮太

 

65分にはFW塩貝健人が縦パスを出すも、ボールは惜しくもGKの正面へ。シュートまで結び付けることができない。69分にもMF山本献がフリーキックから状況の打開を狙うも、國學大DFを前になかなか切り崩せず、ボールを中へと運び込ませてもらえない。ゴール目前に迫ってもあと一本が打てずという苦しい試合運びとなる。75分、左サイドから塩貝亮太がドリブルで持ち込みクロスを蹴るも、相手選手にそのままボールを奪われる。その直後、フリーキックからボールを受けた國學大・麻生哲平(法3・昌平)が前に出てきていたGK根津拓斗の左を抜けるシュートを放ち、慶大は一瞬で2点目を失ってしまう。

高校選抜欧州遠征から帰国、リーグ戦初出場の塩貝健人

 

得点が欲しい慶大は80分、塩貝亮太が鋭いロングシュートを放つも、惜しくもGKに阻まれ得点ならず。山口紘生(商3・國學院久我山)が必死にルーズボールの死守を試みるが、パスもつながらずチャンスを作れない。82分にはその山口紘生がファールを取られ、セットプレーからまたもピンチを招く。ヘディングシュートは枠外へ外れ窮地を脱するも、慶大イレブンの焦りや苛立ちは増すばかり。その後も清水皇貴(経2・三田学園)のクロスなどで攻め入るも、やはり誰もタイミングを合わせられない。試合終盤までセットプレーの機会などあと一歩のところまで来るも、そのチャンスをものにできず敗戦。今季初の黒星を喫した。

大雨の中、最後まで体を張りゴールを狙った

 

3戦連勝をかけて挑んだ今回の國學大戦。しかし雨という難しいコンディションの上に、アウェイという独特の雰囲気の中で慶大らしいサッカーができないもどかしさや苛立ちも垣間見えた。次こそは今回浮き彫りになった課題を潰し勝利を挙げるべく、東京農業大学との一戦に臨む。

 

(取材:長掛真依、佐藤光)

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