１０月１６日（月）東京六大学野球秋季リーグ戦 明大３回戦 ＠明治神宮野球場
同率首位に並ぶ明大との第３戦。優勝へ向け負けられない一戦は、今季の慶大の強さを象徴する試合となった。打線が爆発し初回から一挙４得点を奪うと、エース外丸東眞(環２・前橋育英)が９回１００球無失点の完封。チーム打率リーグ１位の打線と、リーグ最多投球回を投げ防御率１点台の外丸の活躍で、５－０で明大を撃破。優勝に一歩近づく勝利となった。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 明大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 慶大 | 4 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | X | 5 |
◆慶大出場選手
| 打順 | 選手名 | |
|---|---|---|
| ［８］ | 吉川海斗（法４・慶應） | |
| ［３］ | 廣瀬隆太（商４・慶應） | |
| ［５］ | 本間颯太朗（総３・慶應） | |
| ［９］ | 栗林泰三（環４・桐蔭学園） | |
| ［２］ | 宮崎恭輔（環４・國學院久我山） | |
| ［７］ | 齋藤來音（環４・静岡） | |
| ［６］ | 水鳥遥貴（商３・慶應） | |
| ［４］ | 斎藤快太（商３・前橋） | |
| ［１］ | 外丸東眞（環２・前橋育英） |
明大バッテリー：●村田、石原、久野ー小島河
慶大バッテリー：○外丸ー宮崎
明大本塁打：なし
慶大本塁打：なし
２０２１年秋以来のリーグ優勝に向け、何としても勝ち点を奪いたい慶大。対する相手は、現在３連覇中の明大だ。同率首位に並んだ両者の攻防は、第３戦までもつれる展開となった。慶大はここまで強打を武器に３カード連続で勝ち点を獲得しており、一方の明大も、強力な投手陣を揃え同じく勝ち点３を積み上げてきた。１勝１敗で迎えた今日の首位攻防戦は、平日にもかかわらず多くの観客が訪れ、試合の行方を見守った。
慶大は初回、外丸が２安打を浴び１死一、三塁のピンチを迎える。しかし、明大の４番・上田希由翔(国際４・愛産大三河)を併殺打に打ち取り、得点を与えない。するとその裏、先頭の吉川海斗(法４・慶應)が四球で出塁すると、２死後、5番の宮崎恭輔(環４・國學院久我山)が左安打を放ち先制に成功する。その後も水鳥遥貴(商３・慶應)の２点適時打と斎藤快太(商３・県立前橋)の適時打で加点し、この回一挙４得点となった。
斎藤快も粘り強い一振りで初回４得点とした
３回裏には先頭の宮崎がフェンス直撃の２塁打を放ち、相手の失策で無死３塁のチャンスとなる。後続が続きたいところだったが、齋藤來音(環４・静岡)、水鳥、斎藤快が３者連続三振を喫し追加点とはならなかった。 一方の外丸は、２回以降もホームを踏ませない快投。４回、５回は三者凡退に抑えるなど、エースとしてさすがのピッチングを披露し４－０で前半を折り返す。
再び試合が動いたのは５回裏。栗林泰三(環４・桐蔭学園)が先頭で安打を放つと、２死後、２ストライクから水鳥が２塁打を放ち、１点を追加した。水鳥はこれで今試合３打点となり、対明治３試合で６打点の大活躍となった。
水鳥は３打点の大活躍
外丸を援護すべくさらなる得点を加えたい慶大だったが、強力な明大投手陣が立ちはだかる。６回からは大川慈英(国際２・常総学院)が登板し、追加点を許さない。大川が６回、７回を無失点に抑えると、８回には久野悠斗(商２・報徳学園)が登板。慶大はなかなか走者を出せず、三者凡退で攻撃が終了した。
最終回のマウンドには背番号１８・外丸の姿が。明大１回戦に続いて完投を目指すが、先頭の飯森太慈(政経３・佼成学園)に四球を与え出塁を許す。打席には３番・宗山塁(商３・広陵)と厳しい場面を迎えたが、宗山を併殺打、続く上田を左飛に打ち取りゲームセット。ちょうど１００球での完封となり、慶大が５－０で勝利した。
春の早慶３回戦以来の完封勝利とした
明大から勝ち点を奪い、これで勝ち点を４として単独首位となった慶大。残すは永遠のライバル、早大との一戦となった。現在勝ち点を３としている早大も、残すは慶大戦のみとなっている。慶大が勝ち点を挙げると慶大の完全優勝となり、早大が勝ち点を挙げると慶大は優勝を逃す。慶大の４季ぶり優勝か。昨秋に続き、最終盤で悔し涙を流すのか。全ては、伝統の早慶戦に懸かっている。
選手たちは喜びを見せた
（記事：工藤佑太、写真：北村、長掛、大泉）
