【ソッカー(男子)】早慶クラシコ直前特集第4弾!GM菊田凌万×柳町一葉×MGR中村友香〜選手を支える縁の下の力持ち〜

ソッカー男子

8月25日(日)、国立競技場にて第75回早慶サッカー定期戦(早慶クラシコ)が行われる。早慶クラシコ開催にあたり、ソッカー部を取材した。第4弾はグラウンドマネージャーの菊田凌万(商4・桐朋 / 東京武蔵野シティFC U-18)と柳町一葉(法4・慶應志木)、マネージャーの中村友香(文4・慶應女子)の4年生スタッフたち。選手だけでなく、日頃から彼らをそばで支える3人にもお話を伺った。

 

--グラウンドマネージャーになった経緯

柳町:僕は、2年の秋頃から合計で7、8ヶ月の間、ミーティングでなかなかグラウンドマネージャーという役職をやるって言い切れる人が出てこなくて、その中で最終的に決断した理由は、仲間のために自分が持っているものを最大限発揮できるのは選手以上にグラウンドマネージャーという役職なんじゃないかなと思ったからです。

菊田:自分は、いろいろミーティングとかを重ねて今後の自分の大学生活とかサッカー部人生っていうのを考えていく中で、最も力を発揮できるのが選手ではなくてグラウンドマネージャーなんじゃないかなっていうのを自分自身感じていたというのと、同期から自分に対してグラウンドマネージャーをやって欲しいという言葉があったり、自分がサッカーを辞める分まで頑張ってくれるっていう同期も結構いたり、そういう言葉を聞いた上でやろうかな、となりました。

 

--中村さんは高校の時からサッカーに興味があったのですか

中村:いや、サッカーは親がやってたっていうのもあって高校サッカーとかをみるのは好きだったんですけど、別に直接的にサッカーに関わってはいなかったです。

 

--慶應のソッカー部に魅力を感じて入ったということですか

中村:そうですね。マネージャーの中では変わっていると思うんですけど、慶應のソッカー部というところに魅力を感じたというよりかは、慶應のソッカー部が行なっている仕事内容に魅力を感じて入りました。学生で部の運営だったり、それこそ早慶戦もそうですけど、学生主体でいろいろ動けるというところに魅力を感じました。

 

--4年生のマネージャーは1人。何か苦労したことは?

中村:体調不良になったときに、結果的に私が確認を出さないと体育会ソッカー部として物を出せないので、どんなに体調が悪い時でも仕事をしなきゃいけない、っていうところが大変だなと感じました。あとは最終的に判断をしないといけないので、この判断が正解なのかどうか、を誰かと相談しながらできないところが大変なところです。あとは単純に人手不足で仕事が回らないところですかね。

 

--チームを補助する仕事をする上でのやりがいを教えてください

柳町:やりがいという言葉にまとめるのは難しいんですけど、自分自身の力でチームを勝たせるっていうのは直接的には無理なので、間接的に自分が相談に乗ったり、自主練の手伝いをしたり、自分がアドバイスしたプレイヤーが試合で活躍してくれたりするとやっててよかったなと感じる瞬間はあります。それとシンプルにチームの勝利はやっぱり嬉しいので、そのために頑張れるというよりかは単純に嬉しいという感じです。

菊田:一つは、選手の時と変わらずチームが勝利するということに対して喜びを感じるというのがやりがいになるかなという風に思っていて、あとは選手辞めてから変わったところで言うと、(柳町と)被ってしまうんですけど自分が関わった選手に対してアドバイスしたりだとか、っていうところが実際に試合で結果として現れる瞬間は嬉しいしやりがいかなっていう風に思います。

 

--今年の慶應ソッカー部の特徴は

柳町:議論できる選手が多いかなという風に思っていて、今年のソッカー部の特徴としては考えれば考えるほど選手の成長に繋がると思っています。あとは利他性を持てる選手というか、他人のために頑張れる選手とかマネジメントスタッフが多いので、そういった面では考えれば考えるほど他の人もそこに巻き込まれていくし、そこで生み出されるシナジーによって効果的に組織全体が巻き込まれていくという特徴があると思います。

菊田:上級生は特に責任感がある選手多くて、チームを引っ張る意識があるというのと、逆に下級生は4年後まで見据えて自分がどう活躍するかであったり、本当にサッカーが好きな選手が多くて自主練する時間が長かったりだとか、自分に向き合えている選手は多いのかなと思います。それが結果として1・2年生はがむしゃらにやって3・4年生がチームを引っ張る、という風にいい具合にバランスが取れているんじゃないかなと思います。

中村:正直あんまりわかんないんですけど、、難しいですね(笑)。それこそ2人も言ってたと思うんですけど、考えて動ける人が多いのかなと思います。あとはストイックな選手が多いんじゃないかと思います。いろんな人に巻き込まれながら立てた目標に向かって頑張れる選手が多いと思います。

 

--早慶戦での注目選手を教えてください

柳町:自分は茅野優希(政4・慶應)に注目して欲しいです。去年まで背番号10は塩貝健人(政2・國學院久我山)が背負ってきたんですけど、今シーズンは茅野の責任感であったり、ここぞという時にゴールを決めてくれる、彼自身が築いてきた信頼感を体現してもらうためにも、10番を背負っていると思うので、国立の舞台でも彼が活躍してくれることを自分自身確信しています。

菊田:自分も茅野って言おうと思ったんですけど(笑)、村井亮友(商3・桐生)で。彼は寮に住んでるんですけど、ソッカー部は10人ぐらいしか寮に住んでなくて、その中で自分も一緒に暮らしていて、本当に頑張って欲しいなという個人的な思いと、昨年からずっと見ていてやっぱり苦しんでいる時期も多かった選手で、今年になってようやく試合で活躍できる機会も増えてきているので、早慶戦で活躍して欲しいなと個人的に強く思っている選手です。

中村:主務の内藤豪(法4・駒澤大高)です。プレーのことはあまりわからないんですけど、彼は早慶戦に2・3年生時から出場していて、そういうトップチームの選手でありながら主務として早慶戦の運営にも携わってくれています。私が学年でマネージャー1人なので、他の代に比べて主務である彼に負担をかけることが多くなっていると思っていて、彼も一緒に作り上げてくれた国立の舞台なので、そういうところで彼が活躍してくれたらいいなと思っています。

 

--最後に早慶戦に向けて一言お願いします
柳町:一言でパッとかっこいいことは言えないんですけど、早慶戦での選手の活躍だったり、それ以外の応援や運営を見て、最終的にソッカー部というものに興味を持ってくれたらいいなと思っていて、個人的にソッカー部のいいなと思っている特徴として、さっきもあげたんですけど利他性を持てる人が多いというのがあると考えていて、他人のために動ける選手ばかりなので、ピッチ内はもちろん、ピッチ外の応援であったり、運営の一挙手一投足を見て欲しいなと思います。そこからソッカー部というものに対して興味を持っていただけたらなと思います。

菊田:自分はもともと選手として早慶戦に出たいという風な思いでこのソッカー部に入ったというところもあって、早慶戦に懸ける思いというのはもちろんすごくあるんですけど、実際に3年生からグラウンドマネージャーに転向してマネジメントスタッフとかと会う機会も増えて、早慶戦がただ試合が行われているだけではなく、多くの方々の協力があってようやく運営、開催できている試合なんだなっていうのはすごく実感しているので、そこらへんも注目して自分もそれを力にして必ず勝てるようにやっていきたいと思います。

中村:今年の早慶戦は、去年の早慶戦(7/7)よりも前から運営が動き始めていて、国立での早慶戦を復活させるということを1年以上も前から動いていたので、多くの方のご協力があってこの国立開催というところにたどり着けたと思っています。11年ぶりではあるんですけど、今年の国立開催を皮切りに、今後も永続的に国立での早慶戦を行ってほしいと思っています。永続的に国立で早慶戦を行うには今年の成功が必須条件だと思っているので、運営サイドとしては今年の早慶戦を成功させたいと本当に思っていますし、成功させることで今年出場が叶わなかった1・2・3年生の選手たちにも今後国立での早慶戦でプレーできる環境を整えたいとも思っています。今年必ず成功させて今後の早慶戦国立開催が当たり前になっていくように頑張っていきたいと思っています。それに、国立でプレーしている選手の姿を見たいとも思いますし、国立でプレーしている同期の姿を見たら感動してしまうんじゃないかと勝手に思っているので(笑)頑張って欲しいと思います。

 

--お忙しい中、ありがとうございました!

(取材:林佑真)

【試合情報】

第75回早慶サッカー定期戦−早慶クラシコ− presented by アミノバイタル®︎

2024年8月25日(日)18:00KO @国立競技場

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