【野球】4年生内野手トリオ!本間颯太朗×水鳥遥貴×斎藤快太〜リーグ戦が“もっと”面白くなる開幕直前対談第4弾〜

野球対談

9月14日に開幕を控える東京六大学秋季リーグ戦。3位に終わり、早慶戦でも大敗を喫した春季からの逆襲を誓う慶大メンバーにインタビューを行いました。

最後となる第4弾は、内野を固める頼れる4年生。主将・本間颯太朗(総4・慶應)、副将・水鳥遥貴(商4・慶應)、斎藤快太(商4・県立前橋)の3人!

ーー他己紹介をお願いします

本間→斎藤快:快太はチームで一番真面目というか、野球に対して丁寧に取り組んでいる印象が僕の中ではあって。誰がどう見ても信頼できるというか、守備も上手いですし、バッティングも勝負強くてチームで一番頼りになる存在なのかなと思っています。

斉藤快→水鳥:水鳥くんは、プレーとか自分のことに関するこだわりが凄いと思っていて。練習ひとつ取っても、本当に自分に何が足りないかを考えて、それにフォーカスして取り組んでいるのが目に見えてわかるし、感情は普段表には出さない方なんですけど、悔しさとかは強く持ってて、うちに秘める熱い思いがある選手です。

水鳥→本間:本間は高校でも大学でもキャプテンを務めていて、「THEキャプテン」という感じの選手で。ガッツ溢れるワンプレーワンプレーでチームに勇気やいくぞ!といった気持ちを覚えさせてくれる慶應の大黒柱です。

 

ーーお互いの第一印象は

本間→斉藤快:快太の第一印象は「すっげえ守備上手い奴入ってきた」。(快太は)4月組で、僕と水鳥は2月組で先に練習に入っていたんですけど、4月組が入ってきて初めて一緒にノックを受けた時に「誰だあのショートは」みたいな感じで(笑)めちゃくちゃ守備上手い奴が入ってきたなというところが第一印象としてありました。

斉藤快→水鳥:最初は、、、顔カッコイイじゃないですか(笑)普段大人しいというか、静かで喋らないような感じだったので、あとから僕が入部したというのもあるんですけどちょっと怖いなっていうのがあって。でもいきなりプライベートなこととかも、そんなに自分は仲良くないと思っている時に話してくれて。そういう人懐っこい部分もあるんだなと思いました(笑)

水鳥→本間:本間と初めて会ったのいつだっけ?(笑)中3の受験?面接対策で多分関西で会ったんですけど、それこそ「関西人だな」っていう感じ。本間と2人で会った訳ではないんですけど、初めて会う人にもどんどん積極的に。例えばみんなの前でもこうやって話せるし、その後のご飯に行った時もどんどん決めてくれる。「関西人ってやっぱり」っていうイメージがありましたね。

本間:懐かしいな(笑)中3の秋っすね。

斎藤快:2人、中3で出会ってたの?(3人の座り順を見て)その間に入っちゃった(笑)

右から、本間、斎藤、水鳥

ーーお互いに尊敬しているところは

水鳥→斎藤快:快太の尊敬しているところは、人生で男子1人、女子1人、僕いて、僕に思ったことを言ってくる。気を遣わずに心に刺さるようなことを言ってくる唯一の人。そこは本当に尊敬しているし、そういう存在がいてくれてありがたいなって思うし、快太に言われたら腹立たない。素直に受け入れられる。これからも言って欲しいなというのは、今までの快太の行動とかがあって受け入れられると思うので、そこは尊敬しています。

斎藤快→本間:本間は僕に足りないと思っているところを全部持っていると思っていて。副将をやらせてもらっていますけど、人に言うのが得意なタイプではないので。本間はちゃんと練習とプライベートで区別をつけてて、練習中は誰に対しても言える。自分が正しいと思っていることを言えて、プライベートではそのようなことを抜きにして「1人の友達」として接してくれる。誰に対しても言えるところとオンオフの切り替えという点はすごく尊敬できるところだと思います。

本間→水鳥:遥貴の尊敬できるところは、さっきも快太が言ってたんですけど、自分を通す力とそこについてしっかり考え抜く力。本当にいい意味で誰に言われても曲げないというのが遥貴の一番の良さだと思ってて、そこは僕にはできないなと思っていますし、そこを自分自身で考えて行動できる、最後まで変えないというのは遥貴の一番の強さであり、尊敬するべきところだと思います。

 

ーー逆に直して欲しいところは?

水鳥→斎藤快:食べるのが遅い。直して欲しくはないか(笑)マイペース。これも別にいいけど(笑)人を待たせる天才です。

斎藤快→本間:普段頑張ってる分その反動だと思うんですけど、健康に悪い食生活をしているように見えるので。それはもう自分の自由ですけど、直して欲しいというか直した方が本間のためを思ってですけど、心配になる時もあります。

 

――ちなみにどのような食生活

本間:言い過ぎんなよ(笑)

斎藤快:もともと偏食で、野菜食べない。で、油っこいもの好きな感じなのでよくラーメンとか食べに行ったりしてますね。水鳥の直した方がいいところは、、、えーーーーー

(水鳥が斎藤快を小突く)

全員:(笑)

斎藤快→水鳥:本間が尊敬できるところで言ったと思うんですけど、考えを曲げなすぎて、監督であろうと誰にでも意見を言うところ。

水鳥:社会人になったらね、クビになっちゃうから(笑)

斎藤快→水鳥:そういう心配があるという意味で、もうちょっと抑えてもいいんじゃないかなとは思います。

 

ーー結構監督にも言われるんですか?

水鳥:言われても言い返しますよ(笑)。でも聞くところは聞いて。僕がこう思っているということは、全部遠慮なく言います。

斎藤快→水鳥:そこは尊敬できるところでもあります。

水鳥:でも確かに社会人になったら、、、。社会に出たらそんなに甘くないと思うので。気をつけます(笑)

本間:遥貴に言おうとしてたことは全部快太が言ってくれたので。快太の直して欲しいところは真面目過ぎて、たまに「大丈夫かな?」って思うことがある。僕は逆にめちゃめちゃ適当なので「もういいや」ってすぐ切り上げちゃうんですけど、快太は僕から見れば凄く良い状態なのに、快太が真面目過ぎるが故に考え込み過ぎてどうしよどうしよ、みたいな感じになってて。「いや、ええやん!」みたいな(笑)そこはもうちょい楽観的に考えた方が、快太自身の野球も上手くいきそうだなって思っています。

快太:気をつけます、、、。

 

ーー3人でのプライベートでの関わりはありますか?

快太:ないですね(笑)

水鳥:ひようら(日吉駅西側に広がる商店街の通称)でご飯食べるくらい?

快太:この3人は結構一人の時間も好きなタイプだよね?

水鳥:うん。2人遊ばないからね、あんまり。僕だけ遊びに行っちゃうんで。朝まで遊ぶとかはこの2人は絶対ないから。

本間:(快太とは)夜絶対寮で会うもんね。

水鳥:そうなると、プライベートで遊ぶという意味ではちょっと違うかもしれないですね。別に僕もそんなめっちゃ遊んでいるとかじゃないですけど(笑)

 

ーーここから野球の話題に移ります。春季リーグ戦を個人として振り返ると

水鳥:春は一言で言ったら、「悔しい」。途中までは凄く良くて、自分の中でも手応えはあったんですけど、急に悪くなっちゃって。戻れるものなら戻りたいけど、昨年が上手く行き過ぎた分、今年は何も上手くいかなかったっていう思いが強くて。だからこそこの秋に同じ思いをしないように最後は、という思いが強いので、「春があったから秋があった」と言えるようなシーズンにしたいです。

 

ーー急に状態が悪くなった原因は

水鳥:いい状態だったからこそ逆に何も変えないで、「このままでいいだろう」と思ってしまったこと、現状維持をしようとしてしまったことがたぶんダメだったのかなって。いい状態でももっと自分を客観的に見て、いろいろ変えていく勇気を持つことが大事だったと今は思います。

斎藤快:僕も結果が奮わなかったので、春季リーグ戦は悔しさと「なんで上手くいかないんだろう」っていう気持ちもあったんですけど。終わってから振り返った時にやっぱり改めて東京六大学野球という凄くレベルの高いところでできているという幸せと、この春季リーグ戦があったから、こうした方がいいんじゃないかっていう改善点が見えたので。そういう意味では、これからの野球人生をやっていく中で凄く勉強になったシーズンになったと思っています。

本間:2人と一緒で「悔しい」という思いは強くて。個人としての結果もそうですし、チームとしても3位という結果に終わってしまったというところで、僕が打ってれば勝っていたという試合は何個かあったと思いますし、一生懸命投げているピッチャー陣やスタンドで応援してくれるチームメイトに本当に申し訳ないという気持ちが一番強いシーズンでした。やっぱり早稲田の胴上げを目の前で見て、「早慶戦で負けて、早稲田が優勝した」という悔しい思いをしたというのは、部員約200人いますけどみんなが感じていることだと思うので。2人も言ってくれましたけど「この春があったから、秋の日本一がある」と言えるように、これから始まる秋季リーグ戦を頑張りたいと思います。

チームを引っ張る本間

ーーチームとしての春のリーグ戦を振り返って。完全優勝した早稲田や勝ち点を逃した2位・明治と比較して足りなかった部分はどこだと考えていますか。

水鳥:やっぱり打てなかったところ。打線に得点力がなかったところだと僕は思います。

斎藤快:ピッチャー含めた守備面、打撃面、技術面。その差がそのまま得点に現れたと思っているので、そこが原因かなと思います。

本間:技術力、アウトを取る能力、点を取る能力というのは単純にその2大学だけではないですけど。監督も仰っていたのが、開幕から3カードは「昨年の流れのままになぜか分からないけど勝てた『不思議な勝ち』」。残り2カードは自分たちの地力が出たと思います。

 

ーー北海道キャンプで個人・チームとして取り組んだこと

水鳥:個人としては、バッティングでとにかく速い球を打つことをテーマに取り組んできた結果、北海道や日吉に戻ってきた時にはストレートを打って、いい感じのホームランも出てきたのでそれは自信になっています。守備に関して言えばポジションが変わったので、なかなか自分の中では難しいんですけど、この2人と一緒にたくさんノックを受けることで、ある程度自信があるというか、守れるビジョンが見えるというか。まだリーグ戦開幕まであるのと、リーグ戦は2ヶ月あるので。サボらないでどんどん上手くなっていきたいと思っています。

斎藤快:チームで取り組んでいることと個人で取り組んでいることが被っているというか、チームでとにかくディフェンスを強化しようということで、簡単なミスというのを無くしていく取り組みをしていて。ディフェンス力をあげるチームの方針の象徴というか、「ディフェンスを引っ張っていくんだ」という気持ちで個人的にも守備の意識を凄く高く持って、量も質もこだわって守備練習をしてきました。

本間:チームとして取り組んできたのは、ディフェンスの強化とちょっと抽象的にはなるんですけど、隙のないチームを作ることにこだわってやってきました。野球のプレーでもそうですし、プレー以外の面でも相手に隙を見せない、逆を言えば相手の隙をついて勝っていく。個人として取り組んできたことは、ポジションが変わったということもあって、今まで「一歩目だけの反応」というところにあまりフォーカスしていなかったんですけど、そこが一番大事になってくるなというのを自分の中で痛感していて。やっぱり最初はあと一歩のところで、球際が届かなかったりしてたので「一歩目」というところには凄くこだわってやってきました。

 

ーー本間選手と水鳥選手は8/31に日本ハム2軍の選手と対戦しましたが、プロの選手と実際に対戦してみてどのような手応えを感じましたか。

水鳥:まず身体の大きさが違うなって思ったのと、プロ野球と学生という面で環境が違ってて。「これがプロ野球だ」「これが学生野球だ」という野球の違いもありましたけど、めちゃくちゃ遠い世界ではないというか。僕は相手選手よりも同じ六大学の選手の方が刺激を受けて、「やっぱりレベル高いな」とかドラフトに上位でかかるような選手たちがいっぱいいる中で、同じリーグで戦わないといけないんだな、という気持ちがより芽生えました。

 

ーー特にどの選手から刺激を受けましたか

水鳥:法大の松下(歩叶・営3・桐蔭学園)や早大の山縣(秀・商4・早大学院)はJAPANに選ばれるだけのことはあるし、結果を出し続けているという面では刺激を受けましたし、凄いなと思いました。

本間:六大学のピッチャーのレベルがやっぱり凄いんだなっていうのを感じました。2軍とはいえ、プロ野球選手たちが投げている中で、ベンチから見てても同じチームで投げている六大学の選手の球であったり、次の日に開催されたオールスターで投げた選手たちの球を見ていても、やっぱりプロの選手の方々と一緒くらいかそれ以上の球を投げているピッチャーが多くて。改めて、こういうピッチャーを打っていかないと優勝できないんだな、というようなレベルの高さを再認識したという印象が強いです。

 

ーー斎藤選手はエスコンフィールドでプレーしていた慶大選手の活躍をどのように見ていらっしゃいましたか。

斎藤快:カッコよかったです。羨ましかったですし、ここにはいないですけど、清原(正吾・商4・慶應)も活躍していましたし。普段身近でやっている人たちがああいう舞台でやっているということは、僕ももっと頑張らないといけないな、と刺激になりました。

 

ーー春と比較すると秋は3人の中で守備位置がシャッフルされた(本間選手はサードからセカンド、斉藤快太選手はセカンドからショート、水鳥選手はショートからサード)と思いますが、新しいポジションでの守備は現段階でどのくらい仕上がっていますか。

本間:斎藤快太のセカンドの守備を10だとしたら、僕はまだ4くらい(笑)

斎藤快:僕は元々下級生からショートをやっていたので、最初セカンドからショートに行って、慣れるまでに僕の中ではちょっと時間はかかってしまったんですけど。今は毎日の積み重ねで、10段階で言えば10に仕上がっていると思います。

水鳥:僕は守備で意識することは、「グローブを大切にすること」と「芯でボールを止めること」だけなので(笑)頑張ります!「グローブの仕上がり」と「気持ち」は10でいきます(笑)!

 

ーー春はサードの守備についていた本間選手は、現在の水鳥選手の守備についてどのように見ていますか。

本間→水鳥:やっぱり手足が長いと大変なんだなと凄く感じています。僕は手指が短いので(笑)よく「地面が近い」って言われるんですけど、あんまり下を抜けていくことがないので。サードって結構速い打球が抜けていったりするので、遥貴は足が長くて地面から高くて、監督からよく「腰落とせ!」って言われているんですけど、僕は野球人生で言われたことがないので(笑)常に低いんで(笑)だけどその長い分、僕が追わないような三遊間の打球も取るので、その守備範囲の広さは凄いなと思っています。

 

ーー春はショートの守備についていた水鳥選手は、現在の斉藤快選手の守備についてどのように見ていますか

水鳥→斎藤快:快太には守備で勝てるとは思っていないので。快太がショートにいると上手いなって思うし、いつかそのくらい守備ができるようになりたいといつも勉強させてもらっています。なので、快太がエラーしても僕は何の文句もないくらい信頼しています。

 

ーー春はセカンドの守備についていた快太さんは、現在の本間さんの守備についてどのように見ていますか

斎藤快→本間:僕が思うのは、責任範囲というか、届く範囲の守備だったらその安定感、堅実さは僕よりすごく上手いんですけど、、、(笑)課題の「一歩目」って言っていた通り、もともとサードってあんまり動いたらいけないくらいのポジションなんですけど、セカンドって俊敏性というか、結構たくさん動きを求められるので。今も上手いですけど、その範囲で伸び代があるなと(笑)なんか上からみたいになっちゃった(笑)

本間:あざっす!(笑)

 

ーー打撃面について、現在の状態はいかがですか。

水鳥:リーグ戦当日になったら、ピッチャーがいいボールを投げてきたらそもそも打てないし、そもそも簡単には打てないので。自分ができることをやって、打席に入ったらもう打ちにいく。そこに調子のいい、悪いはないと思っているので。とにかくピッチャーに向かって打ちにいくことを、チームの代表として、チームの一打席だと思って打ちにいくことだけを考えて。その面に関して言えば、いつも状態は完璧です。期待していて下さい!

斎藤快:僕も普段の練習ではいろいろ考えて取り組んでいるんですけど、いざリーグ戦の試合になったら難しいことを考えずにピッチャーのボールに食らいついていく。その執念が大事だと思っているので、その執念を出していきたいと思っています。

本間:やるべきことはずっと1日1日やり続けているので、調子がいい、悪いは別にして、そこに関しては自信を持っているので。ラストシーズンでもあるので、あとはどうにでもなれくらいの気持ちで。ちょっと春は自分の中で「打ちたい」なのか、「打たなきゃ」なのか分からなかったですけど、追い込まれて普通に打てていた球もなかなか打てなかったので。ラストシーズン楽しんでやりたいなと思っています。

 

ーー本間選手は主将、水鳥選手・斉藤快選手は副将と責任ある立場に就いていますが、約1年間ここまでチームを牽引してきて、そのやりがいや難しさをどのような場面で感じましたか。

本間:やりがいか、、、自分の中であんまり(主将を)やっているつもりもなく。1年間本当に好きなようにやらせてもらっているので、そこはここにいる副将2人に本当に感謝しているんですけど。難しさに関して言えば、どちらかといえば僕は思ったことをすぐに言っちゃうというか、それも言葉を選ばずに言ってしまうことが多くて。関西出身っていうのもあるかもしれないですけど、練習中でも後で「ちょっと言葉悪かったな」って思うこともあって。言わなければいけない立場だからこそ言うんですけど、そこの言葉選びであったり、タイミングというのはすごく難しいなというか、もっと考えて言えば良かったなというのも何個かありました。

斎藤快:僕は難しさを言えるほど副将らしいというか、上の立場らしいことはしていないんですけど。僕は本間みたいに言うことが得意ではない分、とにかく「姿勢」でみんなの模範になろうと。そういう姿勢で練習や試合に取り組もうと思って1年間やってきたので、やりがいという意味では、そこですね。普段の生活から周りの仲間にも隙を見せないというか、常に模範であるということを意識してやってきたので、主将副将らしいことはこの2人がやってくれたという感じです。

水鳥:僕も凄く難しさを感じた1年だったんですけど、3年で役職なくのびのびやっていた頃の方が言いたいことを全体の前で言えたし、言ってたという感触はあるんですけど、逆に副将になって言いたいことを言えなくなったり、言い方が難しかったり。僕ら4年生にとっての「普通」が、下級生にとっての「普通じゃない」場合に、どれだけ言ってもやってくれないことが多くて。「言わない方がいいか」とか「自分でやった方がいいか」とか「言っても変わらないことに時間を使っても無駄だな」と思い始めるようになって。言わなくなってしまったというのが事実なんですけど、そういう面で難しさを感じたし、結局そういうことを言わなくてもいいチームが強いんだなっていうのは今凄く思うので。ここからでも、1人1人が気づいて、そういうことをやっていければチームとしてももっと成長できるのではないかと感じます。

 

ーー4年間ここまで野球部で過ごしてきて、1番の思い出や最も印象に残っていることについて教えて下さい。

水鳥:僕は昨秋の早慶戦。レギュラーとしてスタメンで出て優勝がかかった、しかも第3戦にいけたことがまず幸せだと思いますし、そこで優勝できたのが凄い幸せで。8回裏の先頭の早大・印出(太一・スポ4・中京大中京)のショートへの打球をアウトにできた時のプレーが今でも大学4年間で最も印象に残っています。

斎藤快:僕は試合やプレーとかではないんですけど、一般入試で入ってきて、その時に思っていたのが「ここで4年間努力して、1度でもいいから神宮に立ちたい」。それこそまわりは、例えばここにいる水鳥、本間は中学時代から日本代表とかになったりして、高校時代も凄い選手で。最初見た時に「うわ、凄いな」って思った中で今こうやって真ん中に座らせてもらって(笑)一緒にできたという自分の成長と、仲間とできた思い出があります。

本間:これまでの大学野球生活の中で一番印象に残っているのは、今年の春の早慶第2戦。あれだけ悔しいというか、試合終わって不甲斐なくて、何もできなかったって思う試合は今までの野球人生でなくて。昨年の秋は日本一、素晴らしい先輩方のおかげで凄くいい景色を見せてもらった中で、「僕たちの代もいけるんじゃないか」という安心があったと思いますし、そういったところも含めてそんなに甘くないなというのを一番痛感した試合になったので。宿敵ワセダの優勝を目の前で見せられて、忘れることはないと思いますけど、この悔しさは秋、優勝するしかない。この悔しさを上書きできるような喜びをこのチームメイトとともに「秋優勝」という形でやりたいなと思っています。

サードへのコンバートで打撃での活躍が期待される水鳥

ーー秋季リーグ戦でお互い期待する成績は

水鳥→斎藤快:エラー0、2盗塁。そんなには走れないと思うので(笑)。あと2割8分だね。

水鳥→本間:本間は盗塁0(笑)4本塁打、12打点、3割7分、、、

本間:3割7分!?(笑)

水鳥:3割5分で(笑)

斎藤快:まず内野4人(清原・本間・斎藤快・水鳥)でベストナイン取りたいですね。で、本間と遥貴は首位打者を争って欲しい。僕はそこに争おうとは思ってないんですけど(笑)、成績というか、試合を重ねていくうちにこの内野陣の仕上がりもどんどん上がっていって、清原含めて4人で、信頼できると思うので。春は僕が出れなくなっちゃって、チームがバタバタしたというのもあったので、4人でやりきりたいというのはあります。

本間→斎藤快:まあエラー0は当たり前で(笑)2本塁打打ってほしいですね、いいところで。

本間→水鳥:遥貴に関しては、ベストナイン、首位打者の2つ。僕も首位打者は目標にしているところではあるんですけど、それを遥貴に取って欲しいなというところと、あと5盗塁くらい。チャチャッと走って欲しいかなと思います。

水鳥:3年秋で3盗塁、今年の春で4盗塁だから、、、

本間:秋は5!

水鳥:そのたびに増量して足遅くなったけどね(笑)

 

ーー改めて個人の目標・意気込み・ケイスポの読者に向けてコメントお願いします。

水鳥:個人の目標は、ベストナイン、首位打者。応援が凄く力になっているので、こういう対談を見て試合を見るとより面白いというか、試合に入り込めると思うので。是非この記事を読んで、神宮球場にたくさん足を運んでいただいて、僕たちの学生野球ラストシーズンを、試合を、一球も逃さず見ていただきたいなと思います。よろしくお願いします!

斎藤快:僕は数字を求めていくというより、自分がやってきたことが出せているなという気持ちでリーグ戦を戦って。最後は「やってきてよかった」と思えるリーグ戦にして、必ずリーグ戦優勝・日本一に貢献するというのが目標です。ケイスポの読者に向けては、必ず優勝するので、見ていてください、と。よろしくお願いします!

本間:個人の目標は「ベストナイン」と「首位打者」という2つのタイトルと、あとこれは快太と被るかもしれないんですけど、学生野球ラストシーズンなので「とことん楽しめたな」と思うようなシーズンにしたいとは思っています。ケイスポの読者に向けては、もう、水鳥さんが素晴らしいことを言ってくれたので(笑)春の本当に悔しい負けというところから、この夏チームを一から作り直して、どの大学にも負けない練習量・試合をこなしてきた自信はあるので。この夏で生まれ変わった姿を、この秋の神宮球場で見せれたらと。「リーグ戦優勝・明治神宮大会優勝」を見に来ていただければ嬉しいなと思います!

 

取材、記事:加藤由衣)

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