今季2連勝中の慶大だが、それでも1部リーグ復帰へは負けられない戦いが続く。慶大の第3試合目のこの日、第1セット序盤では均衡した状態が続くが、バレーボールの基本であるサーブで崩してブロックして得点していき相手を追い込んでいく。特にサーブが光ったのはMB・中島昊(経2・慶應)で、多くのサービスエースを獲得してチームに流れを引き寄せる。第2、第3セットでは、相手のフェイントを拾いきれず得点を取られてしまうものの、時折速攻を混ぜながらコート内ほぼ全員で攻撃を繰り出し相手を押し切った。今試合では、慶大のポジションに定まらない多彩な攻撃パターンとサーブが強みを発揮し3-0で快勝し3連勝となった。
2026年4月19日(日)
2026春季リーグ @亜細亜大学武蔵野キャンパス
慶大×平成国際大
慶大 | セット | 平成国際大 |
25 | 1 | 14 |
25 | 2 | 14 |
25 | 3 | 20 |
出場選手 |
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ポジション | 背番号 | 名前(学部学年・出身校) |
MB | 22 | 稲井正太郎(法3・慶應) |
OH | 7 | 中村玲央(総2・福大附大濠) |
OH | 1 | 山口快人(経4・慶應) |
MB | 8 | 中島昊(経2・慶應) |
S | 13 | 松田悠冬(商2・慶應) |
OH | 2 | 清水悠斗(総3・習志野) |
L | 4 | 今田匠海(政3・慶應) |
途中出場 |
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S | 26 | 岩間祥成(環3・成城) |
L | 3 | 緒方哲平(総3・日向学院) |
OH | 24 | 玉島弘之(文3・春日部) |

第1セットは、立ち上がりから交互に得点を奪い合う展開になった。拮抗した試合の中、状況を打破したのはMB・中島昊。中島が繰り出す高めのフローターサーブが相手レシーブを乱し、フェイントのミスやカバーによるブロックの完成が遅れるなどのミスを誘い、ここで一気に5連続得点し9-4となる。相手も追随しようと猛攻を仕掛けるが、OH・山口快人(経4・慶應)が相手の隙を逃さず強烈なスパイクを放ち、相手を突き放す。このまま勝ち切りたい20-12の場面、サーブが回ってきたのはMB・中島。サーブで相手を乱すも相手の猛攻でピンチに陥る。しかし主将・山口が2段トスを華麗に決め、またMBのダブルブロックにより相手の得点を許さず、25-14でこのセットを勝ち取った。

完全に勢いに乗った慶大は第2セット、最初のポイントをS・松田悠冬(商2・慶應)がサイドライン際にストレートを決めると、そこからMB・稲井正太郎(法3・慶應)のサーブで相手のミスを生み、またも5連続得点をたたき出す。たまらずタイムを要求する平成国際大。それでも集中力を乱さない慶大は、相手に得点を取られつつも失点した次のポイントで、今試合初の速攻をS・松田と MB・稲井、中島で決めて自らに流れを引き寄せる。20-12の場面では、チャンスボールに対して OH・山口快人がフェイントトスを上げ、それを OP・中村玲央(総2・福大附大濠)がノーブロックで決める好プレーも飛び出した。その後も着実なリードブロックと安定感のあるサーブで確実に点を獲得し、25-14でまたもセットを勝ち取る。

ストレート勝利への期待がかかる第3セットは序盤からサイドアウトの取り合いが続き、5―5まで両者一歩も譲らない互角の戦いが続く。その均衡を破ったのはMB・中島昊。中島のクイックで得点を奪うと相手のミスも重なり一気に8―5まで点差を広げる。その後はOH・山口快人、S・松田悠冬が繋いだ球をOH・清水悠斗がライン際に鋭く打ち込むなど繋ぎのバレーで順調に得点を重ね、セット後半19―14の場面ではピンチサーバーとしてL・緒方哲平(環3・日向学院)が投入される。慶大はコースを打ち分けたスパイクや軟打、さらにブロックで多彩な攻撃と守備を魅せ、23―17。続く場面ではOH・玉島弘之(文3・春日部)がコートインし、層の厚さが見られた。最後はMB・稲井正太郎がクイックを決め、25―20でゲームセット。セットカウント3―0でストレート勝利を収めた。
(取材:田中耀介、梅木陽咲)
以下、インタビュー
――平成国際大は3部から上がってきたチームですが、どんな準備をしましたか
準備はアナリストがやってくれるのでだいたいいつもと同じで、サーブの狙い目とブロックの入り方をどうするかっていうのをミーティングで共有しました。私としては1戦目から(選手たちが)ずっと緊張していたので伸び伸びやってほしいということだけを伝えました。
――第1セットから点差を広げて順調な立ち上がりでした
サイズ的にうちの方が上回っていたのでブロックがよかったのと、中島選手のサーブが有効で、向こうのサーブレシーブがAパス率10%いっていないと思いますし、クイックがほとんどなかったので、楽になったと思います。
――第3セットでは相手の粘りもありサイドアウトの取り合いが続いた場面もありましたが、どのように対応しましたか
事前に話していたのですが、綺麗に決まるボールはないけどもブロックに当たってルーズボールになるっていうケースとかフェイントボールが落ちるとかは想定内で、選手にはサイドアウトだけ取っていれば問題ないとは伝えていたのですが、2セット目の中盤くらいから淡々とやりだしたので、それが3セット目に繋がったのかなと思います。
――次の立正大戦へ意気込みをお願いします
3月に二つ合宿と練習試合があってまだ私の知っているチームではなくて、なぜ伸び伸びできないのかという疑問が私の中にあるので、それをなんとかほどいて合宿中の良いチームを引き出したいと思います。
――本日の試合を振り返っていかがですか
勝てたことは嬉しいですが、内容としてはよくなかったです。相手のミスで得点することが多くて、自分たちで整えて攻撃できたことも少なく、簡単なミスが目立つ内容でした。
――中島選手のサーブで相手を乱す場面もありましたが
アナリストが教えてくれるところに打ったら乱れた、という感じです。
――サーブについては普段どのような練習をされていますか
僕のサーブは球速がそんなに速くはなくて、レシーバーを弾くのは難しいので、レシーバーを意識して狙ったコースにしっかり打つという点を意識してやっています。基本はアナリストが分析してどこが相手の弱点か教えてくれるので、そこに打てるようにすることと、その中で相手もカバーしようと動いてくるのでその逆をつけるように練習しています。
――次の立正大戦への意気込みをお願いします
まだまだ春リーグ序盤で、ここから先も強いチームとのゲームが続きますが、まずは目の前の1試合に集中して頑張ります!


