6月16日(火)東京六大学野球2026春季フレッシュトーナメント 明大戦 @明治神宮野球場
慶大は明大との3位決定戦に7−5で勝利し、今季のフレッシュトーナメントを3位で終えた。1回裏、敵失と稲富瑠己(法2・桐蔭学園)の犠飛で3点を先制すると、3回裏に無死満塁から稲富の走者一掃の適時二塁打で3点を追加。先発の本多大輝(理2・県立長野)は5回1失点の粘投。7回表に3番手の品川千尋(商1・慶應)が1点を失うが、その裏の浅野佑亮(商2・札幌南)の適時打で7−2として迎えた9回表、抑えの齊藤眞俊(商2・慶應湘南藤沢)が先頭の吉崎創史(文1・武相)に本塁打を浴びると、さらに2点を返され7−5まで追い上げられる。なおも2死一、二塁のピンチが続いたが、最後は小薗卓也(法2・明大八王子)を中飛に抑え、リードを守り切った。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 明大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 3 | 5 |
| 慶大 | 3 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | × | 7 |
慶大バッテリー:〇本多大、正野、品川、鷹尾、齊藤眞ー小川、山田
明大バッテリー:●武蔵、渡邊純、中村帆、山岡、山口、及川ー岡部、吉﨑
慶大本塁打:なし
明大本塁打:吉﨑1号ソロ(9回)
この日は悪天候で順延となっていた順位決定トーナメントの2試合が開催された。Aブロック2位の慶大は、Bブロック2位の明大と3位決定戦で激突した。
先発の本多大は1回表、2死から芦硲晃太(商2・星稜)の内野安打と盗塁、中村優太(商2・桐光学園)の四球で一、二塁とされるが、石島健(文2・愛工大名電)の中前に落ちるかという打球を中堅手・林李峰(法2・中京)がダイビングキャッチ。無失点で立ち上がる。

先発・本多大
1回裏、明大先発の武藤陽世(国日2・仙台育英)に対し、嘉村幸太郎(環2・敦賀気比)の四球、山本勇太(政2・慶應湘南藤沢)の左安打、清原勝児(商2・慶應)の左安打で1死満塁とすると、廣瀨央裕(商2・慶應)の投ゴロを武藤が本塁に悪送球。走者2人が生還し、先制する。なおも1死二、三塁で稲富が左犠飛を放ち、この回3点を挙げる。

チャンスを広げた清原
3−0で迎えた3回裏、先頭の山本勇が四球で出塁すると、けん制悪送球の間に三塁に進む。続く清原も四球で無死一、三塁とすると、武藤に代わって渡邊純真(営2・明大八王子)が登板するが、廣瀨の死球で満塁とし、稲富の右中間への走者一掃の適時二塁打で3点を追加。6点リードで序盤3回を終える。

走者一掃の二塁打を放った稲富
5回表、本多大は先頭の岡部純陽(文1・中京大中京)の四球から2死三塁のピンチを招くと、白髪零士(商1・広陵)の左前適時打で1点を返されるが、後続を抑えてこの回で降板。走者を許しながらも、鋭く落ちるフォークを軸に、5回を84球、被安打3、与四球4、1失点という粘りの投球を見せた。
6−1と5点差の6回表、本多大に代わって正野敬二郎(政1・慶應志木)が登板。2死から二坂青凰(情コミュ2・国士舘)に右前にポトリと落ちる安打を放たれるが、代打の石田陽人(商1・浦和学院)から空振り三振を奪い、安定感ある投球で無失点に抑える。

初登板となった正野
その裏、4番手の山岡純平(営1・報徳学園)に対し、代打の青山琉生(経2・刈谷)が三塁線を破る二塁打を放つと、嘉村の死球で2死一、二塁とし、山本勇が左前へ安打を放つが、代走で起用された二走の山下慶悟(商2・慶應湘南藤沢)は本塁憤死。無得点に終わる。
7回表、正野に代わって品川が登板。先頭の吉崎に二塁打を許すと、1死三塁から冨田祥太郎(文1・天理)の適時打で1点を返される。その後、2死一、二塁とされるが、中村優を持ち味の速球で空振り三振に仕留める。

速球が持ち味の品川
4点差に迫られた直後の7回裏、この回から登板した山口瑛太(政経2・創志学園)に対し、2死から稲富の安打と盗塁、林李の四球で一、二塁のチャンスをつくると、代打の浅野が適時打を放ち、7−2とすぐさまリードを広げる。

代打で追加点を挙げた浅野
8回表を品川に代わって登板した鷹尾充千雄(総2・慶應)が力強い投球で三者凡退に抑えると、7−2で迎えた9回表、今大会抑えで起用されている齊藤眞が登板。しかし、先頭の吉崎に左中間への本塁打を被弾すると、続く池田翔吾(法2・常総学院)に四球を与える。冨田、白髪を連続で空振り三振に抑えた後、四球と連打で2点差となり、なおも2死一、二塁と一発出れば逆転のピンチが続いたが、最後は小薗を中飛に打ち取った。

8回を三者凡退に抑えた鷹尾
史上初の新人戦6連覇はならなかったが、たしかな収穫を得た。投手では本多大や品川が粘りの投球でアピール。野手では山本勇、稲富らがリーグ戦登板経験のある投手を攻略する場面も見られた。秋のリーグ戦開幕まで3ヶ月。フレッシュトーナメントでの経験を糧に、「日本一」に貢献するための夏が始まる。
(記事:柄澤晃希/写真:河合亜采子、奈須龍成)
◆活躍選手コメント
稲富瑠己(法2・桐蔭学園)
法政戦に悔しい思いをしたので何が何でも勝ってやるという気持ちで試合に挑みました。
フレッシュリーグ3試合の中で一番一体感を持って戦うことができたと思います。6連覇を逃してしまいましたがこの悔しさをバネに秋に向けてパワーアップしていきたいと思います。
◆慶大野手成績
| 位置 | 選手 | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回 | 7回 | 8回 | 9回 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| [5] | 紺野真太郎(商1・慶應) | 投ゴロ | 左飛 | 空三振 | 空三振 | |||||
| H | 大津連蔵(環2・九州学院) | |||||||||
| 9 | 杉山碧(文2・鎌倉学園) | |||||||||
| [9] | 嘉村幸太郎(環2・敦賀気比) | 四球 | 二ゴロ | 見三振 | 死球 | |||||
| 2 | 山田望意(法1・慶應) | |||||||||
| [3] | 山本勇太(政2・慶應湘南藤沢) | 左安 | 四球 | 遊ゴロ | 左安 | |||||
| [4] | 清原勝児(商2・慶應) | 左安 | 四球 | 投ゴロ | 捕邪飛 | |||||
| [7] | 廣瀨央裕(商2・慶應) | 投失② | 死球 | 中安 | 投ゴロ | |||||
| [6] | 稲富瑠己(法2・桐蔭学園) | 左犠飛① | 右中2③ | 空三振 | 中安 | |||||
| [8] | 林李峰(法2・中京) | 空三振 | 右安 | 空三振 | 四球 | |||||
| [D] | 栗原加津大(商2・慶應) | 四球 | 二ゴロ | 二ゴロ | ||||||
| HD | 浅野佑亮(商2・札幌南) | 右安① | ||||||||
| [2] | 小川郁夢(環2・仙台一) | 投犠打 | 空三振 | |||||||
| H | 青山琉生(経2・刈谷) | 左2 | ||||||||
| R9 | 山下慶悟(商2・慶應湘南藤沢) | 遊ゴロ | ||||||||
| 5 | 沖田悠(経2・慶應湘南藤沢) |
◆慶大投手成績
| 選手 | 投球回 | 打者 | 投球数 | 被安打 | 被本塁打 | 与四死球 | 三振 | 失点 | 自責点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 先発 | 本多大輝(理2・県立長野) | 5 | 21 | 84 | 3 | 0 | 4 | 4 | 1 | 1 |
| 2 | 正野敬二郎(政1・慶應志木) | 1 | 4 | 13 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
| 3 | 品川千尋(商1・慶應) | 1 | 6 | 21 | 2 | 0 | 1 | 2 | 1 | 1 |
| 4 | 鷹尾充千雄(総2・慶應) | 1 | 3 | 11 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 5 | 齊藤眞俊(商2・慶應湘南藤沢) | 1 | 8 | 40 | 3 | 1 | 2 | 2 | 3 | 3 |

