【バレーボール】部員が一丸となり「助け合い」で掴んだ1部への道/秋季リーグ開幕直前対談第2弾~山口快人×野口真幸×松山鼓太郎~(前編)

バレー企画

9月5日に開幕する関東大学バレーボール秋季リーグ戦。慶大は春季に2部リーグ2位の成績を残し、今季からは2024年春季ぶりに1部の舞台で戦う。ケイスポでは、開幕を控えた選手たちにインタビューを行い、開幕に対する思いや意気込みを語ってもらった。第2弾となる今回は、4年生の山口快人(経4・慶應)、野口真幸(商4・慶應)、松山鼓太郎(商4・慶應)の3選手。

 

お互いについて

――他己紹介

野口→松山:彼はすごく元気な子で、チームにエネルギーを与えてくれます。チームの“ダイナモ”と言うこともあるんですけど、試合に出れば、彼のプレーで空気が変わります。性格も人当たりがよくて、みんなに好かれる人だと思います。

松山→山口:山口主将とは(塾高時代から)7年くらい一緒にいるんですけど、考え方がすごく大人だなと思います。僕とは真逆の性格だし、身長も高いし、このルックスだし、頭もいいです。だけど調子に乗っていなくて、いい意味で陰キャです。

山口→野口:真幸は宗雲先生から“ガッツマン”と呼ばれているんですけど、本当にその通りで、真幸が練習を盛り上げればみんなも盛り上がる。鼓太郎もエンジンなんですけど、実は真幸のほうがエンジンじゃないかと思うくらいで、いつも頼りにしています。

――3人とも塾高出身。仲良くなったきっかけは

野口:高2のときに3人が同じクラスでした。

山口:高校より大学のほうが仲良くなったよね。3人しか選手いないし。

――大学に入ってから、お互いに成長したと感じる部分は

山口:真幸とはよく「自分たちは弱いよね」ということを喋っています。弱いことを理解しているからこそ、後輩の意見も聞いて活かすことができるので。そういうところは成長したかなと思っています。

松山:快人の成長したところは、人のために何かをできるようになったところ。高校や大1のときは、自分がよければ何でもいい、っていうスタンスだったんですけど、今では人のために、チームのために動いてくれているなと感じます。

野口:3人に共通して言えるのは、人に頼るようになったこと。高校時代はみんながバラバラで、「自分で何とかしなきゃ」という感じだったんですけど、大学に入ってからは人に頼ることができるようになって、お互いの関係性がより強固になっているなと思います。

春季リーグ戦とオフシーズンについて

――春季リーグ戦を振り返って

山口:まさに“助け合い”だったなと思います。春を通して、全員がベストコンディションで上手くいった試合はほとんどなくて、試合によって調子のいい選手が頑張って、助け合えたなと思います。試合に出ている7人だけじゃなくて、ベンチや上で応援してくれているメンバーも合わせて全員で戦えたシーズンだったなと思います。

主将/OH・山口快人選手

松山:みんなで戦えたリーグだったなと思います。

山口:一番印象に残っている試合は?

松山:やっぱ専修大(※フルセットの末、慶大が勝利)。あとは初戦の国際武道大かな。僕は上で見てたんですけど、「うわー負けた」って思いました。

野口:僕は亜細亜大との試合が印象に残っています。最初はベンチスタートで、途中清水悠斗(総3・習志野)が調子悪くなって、交代で入って。その後快人と中村玲央(総2・福大附大濠)も調子悪くなって抜けて、今まで試合でやったことのないチームになったので、不安しかなかったです。それでも勝ちきれたというのはチームとして大きな自信になりましたし、これまでチームスローガンの「俺がやる」を大切にしてきて、チームのために自分に何ができるかを考えてきたからこそ勝てたと思うので、そういう意味では今年の慶應を象徴した試合なんじゃないかなと思います。

――6月の早慶戦では12年ぶりに宿敵に勝利。勝因は何だと考えるか

松山:宗雲監督は道しるべをしっかり示してくれる監督なので、早慶戦では「2セット取ったら勝ちだよ」と言われていました。今までは勝ちへの思いが抽象的だったんですけど、具体的に「こういう過程を経て、こういうことを考えていこう」という風に教えてくれたので、勝てたのは監督の力も大きいかなと思います。

山口:鼓太郎の言った通り、戦う前に自分たちの目標設定を明確にしていたことが勝因かなと思います。3セット目を終えてセットカウントが2-1になったときに、「俺ら勝ったね」という話はしていました。あとは、メンタルトレーニングで「揺らがず、とらわれず」を大事にしていて、ほかの物事にとらわれずに、全員が目の前のバレーに集中した結果、勝てたのかなと思います。

野口:明確に「これだ」っていう要因があって。得点板。僕たちのコートの後ろに、得点が表示された大きなスクリーンがあったんですけど、早稲田側のコートからはこれ常に目に入るんですよ。僕たちはメンタルトレーニングで、心を整えることを大事にしてきたので、「勝ち負けにとらわれず、目の前の1点に集中しよう」と考えていました。早稲田は、絶対的王者ということもあって、慶應には負けられないというプレッシャーもあったと思うし、僕たちが得点を重ねていくと、それが得点板を通して見えるので、プレーにもその焦りが影響してしまったんじゃないかなと思います。

副将/OH・野口真幸選手

――この夏の練習で意識して取り組んでいること

山口:近畿大学の合宿までは、二段トスの打ち切りとコンビネーション、サーブの3点に重点を置いて練習してきました。合宿後はトランジションだったり、ブロックとディグの関係性のところを課題としてやっています。春リーグのときに「しぶとさ」「繋ぎ」といった基盤がある程度できたので、今はそういったところよりもレベルの高い課題を設定してやっている感じです。

野口:快人が国体に参加していて何日かいないときがあって、そのときに僕がチームを引っ張っていく立場だったんですけど、そのときにみんなに話していたのは、「コミュニケーションをしっかり取ってほしい」ということ。しぶといバレーを意識してきて、1本目が上がるようになってきたからこそ、2本目の人がレシーバーやブロッカーと声をかけ合って、もっと触れるように、チームとしてコミュニケーションを取るということを意識してきました。

松山:下をすくい上げることですね。ボトムアップ。けがから復帰してBチームとしてやっているんですけど、快人や真幸とあまり関わりのない1年生とも関わる機会があって。1年生が何を考えてプレーしているのかを見られるので、いい立場でもあるのかなと思います。誰も置いていかないチームにするということを意識しています。

MB・松山鼓太郎選手

後編に続きます。

(取材:梅木陽咲、根本佳奈)