9月27日、香川県観音寺市で日本学生トライアスロン選手権観音寺大会が開催された。慶大トライアスロン部Team J.からは男子8人、女子2人の計10人が出場。男子個人では、3位以内を目標に掲げた岡本貫立(商4・西大和学園)が2位に入り、4年間の集大成を結果で示した。一方、前年12位から巻き返しを図った男子団体は7位。目標の6位には1分13秒及ばなかった。女子は2人がそろって完走。歓喜と悔しさが入り混じる大会となった。
【女子個人】(スイム/バイク/ラン)
順位 選手名 総合タイム スイム バイク ラン
43位 加茂真帆(文2・立川国際) 2時間27分58秒 26分47秒 1時間11分06秒 50分05秒
45位 吉村麻衣(経3・慶應湘南藤沢) 2時間36分18秒 26分46秒 1時間11分37秒 57分55秒
【男子個人】(スイム/バイク/ラン)
順位 選手名 総合タイム スイム バイク ラン
2位 岡本貫立(商4・西大和学園) 1時間51分26秒 20分57秒 58分00秒 32分29秒
56位 石黒佑(経3・浅野) 2時間0分49秒 20分57秒 1時間0分56秒 38分56秒
58位 島田翼(政4・立教新座) 2時間1分9秒 20分58秒 1時間1分43秒 38分28秒
61位 金子正太郎(理2・浜松北) 2時間1分35秒 21分31秒 1時間1分15秒 38分49秒
99位 久保光(法4・慶應) 2時間6分44秒 23分55秒 1時間3分23秒 39分26秒
101位 池田優太(経3・桐蔭学園) 2時間7分14秒 24分59秒 59分39秒 42分36秒
DNF 菅遼太朗(理3・横浜サイエンスフロンティア) — 27分00秒 — —
DNF 滝本優(理2・慶應) — 27分12秒 — —
【男子団体】
7位 5時間53分24秒(岡本、石黒、島田)

2026年9月27日 日本学生トライアスロン選手権観音寺大会@香川県観音寺市
女子は加茂真帆(文2・立川国際)が43位、吉村麻衣(経3・慶應湘南藤沢)が45位。出走した59人のうち14人が完走できなかったレースで、2人はそろって目標の完走を果たした。
吉村は「目標であった完走を達成でき、とても嬉しく思います」と喜ぶ。


昨年は関東学生選手権での完走を目標にしていた加茂も、今年は全国の舞台でゴールにたどり着いた。「次は順位を狙えるよう、これからも練習に励んでいきたい」と、すでにその先を見据えている。


優勝、最低でも3位以内。岡本はそう目標を掲げ、最後のインカレに臨んだ。スイムを全体12位で終えると、バイクで全体4位のタイムをたたき出し、4位でランに入った。ランも全体5位でまとめ、順位を二つ押し上げてフィニッシュした。優勝した立命大の選手には、ランで先行を許したが、それでも昨年の6位から順位を四つ上げ、掲げた目標を果たした。



岡本は「非常に満足できる結果」と振り返り、「4年間全力で努力し続けた力を出し切れた」と語る。3種目のいずれでも大きく崩れることなく、上位で戦い続けた末の2位。まさにその言葉どおりのレースだった。戦いの舞台は、11月の日本選手権へと移る。



団体は上位3選手の合計タイムで争う。岡本に続き、副将の石黒佑(経3・浅野)が56位、島田翼(政4・立教新座)が58位でゴールした。前年の12位からは五つ順位を上げ、合計タイムも約31分縮めた。それでも、目標の6位には同志社大に1分13秒届かなかった。3人で割れば、1人あたり25秒足らず。スイムで3人そろって上位につけていただけに、あと一歩の差だった。
石黒は「チームとしても個人としても目標を達成することができず」と悔しさをにじませた。今年は団体の2番手として岡本に続いたが、来季は自らが柱となる。「岡本の引退後、チームのエースとなります」。副将の言葉には、次の1年を背負う覚悟が込められていた。


岡本とともにチームの二枚看板を担ってきた島田にとっては、4年間の集大成となるラストインカレだった。結果は「理想とは程遠い」。それでも「J.の仲間たちと過ごした4年間は何物にも代えがたい、一生の財産」と言い切り、最後のインカレを仲間への感謝で締めくくった。


初のインカレとなった金子正太郎(理2・浜松北)は61位。ランの途中には、カメラに向かって笑顔を見せる場面もあった。天真爛漫という言葉にふさわしいこの男は「今までのレースでいちばん楽しかった」という言葉どおり、全国の舞台を心から楽しんだ。レースも自らの理想のプランどおりに運んだという。それでも突きつけられたのは、「全国レベルでは全く戦えませんでした」という現実だった。まだ2年生。この悔しさを、チームを引っ張る力に変えていく。


久保光(法4・慶應)は99位だった。2年、3年と関東学生選手権でインカレ出場を逃し、4年目にようやくこの舞台にたどり着いた。「結果は納得いくものではありませんでしたが、私自身の4年間を最大限ぶつけることができ、濃密で幸せな2時間でした」。壁に阻まれても競技を続けた4年生の姿は、来年インカレを目指す後輩たちにとって、何よりの手本となった。


主将の池田優太(経3・桐蔭学園)は101位。選手として初めて臨んだ観音寺を「苦しいものとなりました」と振り返った。それでも、バイクでは岡本に次ぐチーム2番手のタイムを刻んでいる。主将として進めてきた「チームで闘う」ためのチームづくりも、今大会のサポート体制をはじめ、少しずつ形になりつつある。
「来年度、再びあの地でリベンジを果たします」。
主将の挑戦は、まだ終わらない。


菅遼太朗(理3・横浜サイエンスフロンティア)と滝本優(理2・慶應)は完走とはならなかった。
菅は「全国の舞台で走れた経験を、これからの1年間に繋げていきます」と前を向く。


滝本も「試合を楽しめました」と、全国の舞台を振り返った。


4年間の全てを出し切り、宣言どおりに2位をつかんだ岡本。目標に届かず、悔しさを口にした仲間たち。
明暗が分かれた観音寺で、男子団体が6位に届かなかった差は、わずか1分13秒。その差が、遠かった。

写真左=主将・池田、写真右=副将・石黒
届かなかった1分13秒は、全員で「結闘」し奪い返す。
主将・池田は、最後にこのように強く語った。
「これからTeam J.はより強く、そしてより自律的なチームになっていく。今年度のインカレはその未来への第一歩であり、このチームを取り巻く全ての者と共にまた次への一歩を踏み出していきたい。」

涙ぐむ主将・池田
J.の逆襲が、ここから始まる。
(神戸 佑貴)

