現地時間12日、ラズベガスでレスリングのU23世界選手権が開幕した。フリースタイル97㌔級の慶大・佐藤秀一郎(環4・八千代松陰)は現地17日から出場する。
佐藤は3月のJOCジュニアオリンピックカップU23のフリースタイル97㌔級で優勝し、日本代表として今大会の出場権を獲得していた。他競技での世界大会の出場経験はあるが、レスリングの世界大会の出場は今大会が初。
【以下、インタビュー】
――(日本時間10日時点)コンディションと、体重の調整具合は
97㌔級に出るんですけど、今92㌔くらいしかなくて、あまり調整はうまくいかなかったですね。原因としては、キルギスの民族のレスリングの大会など遠征があって、体重の調整がうまくできなかったのが一つなんですけど、しっかり走り込んで筋トレもして、パワーアップはできていると思います。
――レスリングの国際大会の経験は
マットでのレスリングは初めてですね。
――他競技での世界大会の経験
ビーチレスリングで世界大会2回とアジア大会1回、トルコの民族格闘技のカラクジャック・ギュレシに1回、あとはワールド・ノマド・ゲームズというキルギスで行われた遊牧民の大会に出ました。
――いろいろな競技に挑戦する理由
日本では一つの競技に専念するのがよしとされているんですけど、慶應で世界の人と関わる中で、レスリングをシーズンスポーツと捉えている人が多くて、シーズン以外の時はいろいろな競技をやっていると聞いて、自分もレスリング一つじゃなくていろいろな競技をやるべきだと思ったことがきっかけです。あとは小学校の頃から相撲とレスリングを並行してやってきて、お互いに活きるところがあると感じていたので、いろいろな競技をやって、その競技のいいところを自分のレスリングに活かせるようにいろいろな競技に触れています。
――大学での研究分野
今の研究は、中央アジアの民族格闘技の起源についてです。世界にはいろいろな民族がある中で、どの民族も何かしらの形で「どの男の人が一番強いのか」という力比べが発達していて、日本で言ったら相撲、他の国なら石を持ち上げたり米俵を持ち上げたり、何かしらの形で誰が一番強いのかというのを示すんですけれども、中央アジアではレスリングや柔道に似た帯レスリング、ベルトレスリングというものが発展していて、それを研究することで人類の起源に迫るというか、そういったことを研究しています。大学院に受かったら続けて研究していきたいと思います。
――ご自身のレスリングスタイル
タックルが好きで、投げ技もできなくはないんですけれどもどちらかと言ったらタックルで得点をすることが多いと思います。
――改めて春のJOCU23の優勝を振り返って
あの時はエントリーが2人だけで、決勝一戦に、一つの試合に全力を注ぐのは初めての経験でした。自分の武器であるタックルを封じていたというか、あまり出さずに最後までロースコアの戦いで結構苦しかったですが、終わってみればホッとしたというか、あまり実感はなかったけど「これで世界大会にいけるんだ」ということは印象に残っているし、今までで一番印象に残っている試合の一つです。
――父・秀男さんと二人三脚でここまでやってきたと思うが、世界選手権ではどんな姿を見せたいか
お父さんはアンダー20の世界大会で3位を取っているので、それに並べるようにメダルを獲得したいと思います。
――院進を目指す中ではあるが、大学ラストシーズンにかける意気込みは
今まで中学、高校、大学と節目節目でこういったことを聞かれているんですけれども、多くの友達が中学校で引退したり、大学では続けなかったりする中で、ぼくはずっと続けているし、これからも続けるつもりなので、特にやり残したりとか悲しいという気持ちはないですが、内閣(11月の内閣総理大臣杯)とか大学生しか出られない大会もあるので、しっかり成績を残して笑顔で卒業できたらと思います。
――最後に、改めて世界選手権への意気込み
初めてのマットの世界大会なんですけれども、今までいろいろな種目で海外の大会にも出させていただいて、心配とか緊張はそこまでないので、しっかりと自分の持ち味を活かせるような戦い方をして、全力で挑みます!
(取材:柄澤晃希)


