東京六大学野球秋季リーグの慶明戦を今週末に控えた10月14日、明治大学和泉キャンパスで、慶大應援指導部と明大応援団による合同デモンストレーションが行われた。この日は「躍る太陽」とはいかず、あいにくの曇り空の下ではあったが、敵地に乗り込んだ慶大は序盤から全開の応援で会場を沸かせ、明大も気迫あふれる応援でこれに応えた。決戦を前に、両校の応援が和泉の地で真っ向からぶつかり合った。
デモンストレーションは両校の応援歌の披露から幕を開けた。明大が『紫紺の歌』を響かせると、慶大は『若き血』で応戦する。慶應の応援歌は最初から『朱雀』。開始早々にボルテージは最高潮に達し、そのままチャンスパターンのメドレーへとなだれ込んだ。神宮のスタンドさながらの応援が、次々と和泉の空に響き渡る。

アウェーの空気が色濃く漂う中、マイクを握った応援企画責任者のM.Eはこう言い放った。「今週末の試合は、慶明戦ならぬ、慶應の優勝パーティーである!」。さらに「今週末の試合、どちらが勝つか、皆さんの大好きなChatGPTに聞いてみた!」と続け、「やっぱり今年の慶應は強いぞ!」と高らかに宣言。敵地でも臆することのない語りで、会場の空気を引き寄せた。
押し寄せる圧倒的な慶大の声を前に、明大応援団からは「とりあえず明治と叫んでください!」と必死に呼びかける一幕も。慶應の勢いを正面から受け止めながら、明大も負けじと声を張り上げる。
そして慶大が繰り出したのは、応援歌『孔明』。明治を相手にする時にだけ響くこの一曲が、慶明戦が目前に迫っていることを告げた。

しかし、明大の応援も決して引けを取らない。『ハイパーユニオン』では、応援団員が鬼気迫る表情で「やっぱり明治がNo.1」と叫ぶ。言葉そのものだけみればどこか微笑ましくもあるが、その顔つきは真剣そのもの。一つひとつの応援に懸ける気迫は、まさに明治の誇りを背負う者のそれであった。
互いの応援をぶつけ合い、その熱を讃え合った両校。決着の舞台は、週末の神宮球場へと移る。ChatGPTが示した予想は、慶應ナインが証明してくれるに違いない。
(取材、記事:神戸佑貴 取材:岩切太志、鈴木拓己)

