【ラグビー】フィットネスの差で掴んだ勝利/オール早慶明チャリティーマッチ明大戦

グラウンディングする新甫

昨年に引き続き、4月15日(日)にオール早慶明の3大学による東日本大震災復興支援チャリティーマッチが行われた。各大学が現役、OBの混成チームで40分総当たりのゲームを行った。試合の前後には、トークショーやグッズ販売、募金活動、チャリティーオークションなども開催された。収益金の一部と募金は被災地のラグビー復興や支援活動に役立てられる。

大観衆が試合を見守るなか、全明大戦では、素速く展開するラグビーで流れを掴んだ全慶大が、29−21で勝利をおさめた。

 

オール早慶明三大学ラグビー東日本大震災復興支援チャリティーマッチ

VSオール明大

4月15日(日)13時50分K.O@秩父宮ラグビー場

 

得点

オール慶大

チーム

オール明大

前半

後半

VS

前半

後半

 

T

3

 

2

 

G

3

 

0

 

PG

0

 

0

 

DG

0

 

29

 

小計

21

 

29

合計

21

 

得点者【オール慶大のみ】

T=白子2、新甫、風間2

 

G=栗原徹2

 

出場選手
ポジション 名前(学部学年等) 交代選手
1.PR 小田 基貴(商4)
2.HO 渡辺 祐吉(経4)
3.PR 廣畑 光太朗(九州電力) →16 平野 祐馬(環4)
4.LO 栗原 大介(NTTコミュニケーションズ)
5.LO 清野 輝俊(クボタ)
6.FL 佐藤 大朗(総4)
7.FL 森川 翼(環2)
8.NO8 鹿児島 昌平(経4)
9.SH 岡 健二(NTTコミュニケーションズ)
10.SO 浦野 龍基(政2)
11.WTB 白子 雄太郎(商2) →22 風間 雄太郎(経4)
12.CTB 仲宗根 健太(サントリー)
13.CTB 高田 英(経4) →21 川原 健太朗(環2)
14.WTB 栗原 徹(NTTコミュニケーションズ)
15.FB 新甫 拓(経4)
 

序盤は全明大にペースを握られた全慶大。自陣には踏み込まれないように粘りは見せていたものの、5分に先制を許してしまう。だがそこから敵陣に攻め込んだ全慶大。チャンスを逃す場面もあったが、10分にマイボールスクラムからNO8鹿児島(経4)がボールを持ち出しパスをつないでいき、最後は今年度の新副将・FB新甫拓(経4)がトライ。5-7と点差を縮めた。このまま流れに乗り、すぐさま逆転したいところだったが、全明大Bksのグラウンドを広く使うアタックを受け、13分にはさらに点差を広げられてしまう。だが全慶大も決して屈することはなかった。一度ボールキープをすると、全明大の重量のあるFwdのプレッシャーを受けながらもマイボールで継続。18分にラックから球を出し、WTB栗原徹(NTTコミュニケーションズ)からオフロードパスを受けた2年生で初黒黄となったWTB白子(商2)がトライ。さらに直後の22分、快足を生かし白子がもう1本トライを挙げ、15−14と全慶大は逆転に成功する。

CTBとして活躍した前主将の仲宗根

中盤以降は全明大のフィットネスに疲労の色が見え始め、全慶大のペースで試合は動いた。敵陣でのアタックに徹し、33分には相手のペナルティから敵陣内でマイボールラインアウトの好機を得て、最後に大外にいた途中出場のWTB風間(経4)がトライ。36分にも同じ形でパスを受けた風間が中央まで運んで2トライ目を挙げ、29−14と点差が広がった。その後試合終了直前に全明大に1トライ1ゴールを許してしまったが、29−21で逃げ切り、ノーサイドを迎えた。

慶大OBと現役の選手が同じチームで戦った今回のチャリティーマッチ。トップリーガーを含む、経験を積んだOBの選手とのゲームは、再来週から関東春季大会・招待試合で大学生同士の対戦に臨むことになる現役の学生たちにとっても良い刺激となったに違いない。

 

(文・高橋 茜)

 

コメント

 

LO栗原大

 

(試合を振り替えって)チャリティーマッチということで現役と混ざりながら楽しくできたんでよかったと思います。(全体としての動きはどうだったか)個人的には4か月ぶりの試合だったのでフィットネスも追いつかないですし鈍ってたんでゲーム感覚取り戻さないとなあと思わされた試合でした。(タイガージャージを着たのも久しぶりだが)よかったです。やっぱり引き締まる感じがしましたね。(試合前どんなことを意識していたか)個人的にはタックルとか起き上がりとかを意識したんですけど、まあチャリティーマッチなので盛り上がるようにやれればいいなと思ったんですけど自分は地味なプレースタイルなんでそんな目立てなかったです。(先輩たちとプレーした感想は)スキル、メンタルともに安定感があって非常に頼れる先輩たちで、とても存在感があって自分達も全力でプレー出来ました。(蹴球部の後輩に向けて)僕たちがあまりいいものを残せてないので、僕たちに見せられた課題を見ながら次のステップにいってほしいなと思います。応援しています。 

 

SO浦野

 (試合を振り返って)SOになって初めての試合だったので、どうなるか不安でした。慣れない部分もありましたが、収穫もあったのでまあ良かったです。僕はWTBとFB出身なので、パスなどで魅せることができるSOではないと思っていますので、WTBの時にも得意としていたステップやランニングといったところでまず仕掛けることにフォーカスしていました。自分で仕掛けるということが今日はできたのかな、と思います。(OBの方と共にプレーをしたことで得たものは)肝心なところで体を張ったり、みんなが判断力が鈍ってしまったところでリードしたりしていらして、経験の差が大きいな、と感じました。自分も経験を積んで大きくなりたいです。(この試合はチャリティーマッチとして行われたが)チャリティーマッチなので、お客さんを第一に考えました。お客さんが楽しめるよう、展開して、試合を動かして面白いラグビーができたと思います。自分のプレーがチャリティーに繋がっているという経験ができてありがたいと思いました。(今年度の抱負は)今年度は新たなポジションからスタートしたのでとまどいが大きいんですけれども、目標は変わらず黒黄を着て、日本一のメンバーになることなので、そこはぶれずにしっかり毎日頑張っていきたいです。

 

CTB仲宗根

(試合を振り返って) 楽しくできたことがなによりだと思います。(公式戦とはまた違った雰囲気であったと思いますが)OBの人も現役も黒黄のジャージに思いがあると思うので、試合前のミーティングでは気を引き締めてやっていこうということでした。いいテンションで試合に臨めました。(現役の後輩たちをみて) 慶大らしいアタックが明治戦ではできていたと思います。現役の選手の力もありますけど、岡さんであるとかOBの選手たちのサポートがあって自分たちのやりたいラグビーができていたので、そこにどれだけ現役の選手今後が近づけるかが大事になってくると思います。(サントリーではFLになられるそうですが、CTBとしてプレーしてどうでしたか)たぶん最後になるかなと思ってプレーしていました。同期のみんなからも頑張れという言葉をもらって試合に臨みました。 (CTBでのプレーの満足度は)最近は研修などでラグビーをできる時間も少なかったので、点数的には30点くらいですけど、何より楽しくできたことがなによりだと思います。(後輩たちへメッセージを)4年生が決めたラグビーを自由にやって、僕たちができなかった思いを達成してほしいと思います。

 

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