慶應スポーツ新聞会

【ラグビー】原点回帰のディフェンスで勝利 入替戦を回避/Jr.選手権 筑波大戦

 

眞鍋が最前線で体を張り続ける

眞鍋が最前線で体を張り続ける

 

Jr.選手権3連敗中の慶大。なんとしても入替戦は避けたいというプレッシャーの中、筑波大とのファーストフェーズ最終戦を迎えた。入替戦回避のためには7点差以上をつけての勝利、且つ被トライ数が4未満という厳しい条件が突きつけられた。絶体絶命の慶大だったが、筑波大の攻撃を気迫のディフェンスでしのぐと、アタックでは少ないチャンスをものにし、21−8で勝利。今季Jr.選手権初白星を飾るとともに、入替戦を回避した。

 

 

Jr.選手権VS筑波大

 

2013/11/4(月・祝)13:00K.O.@慶應下田G

 

 

 

得点
慶大
 
筑波大
前半
後半
 
前半
後半


T




G




PG




DG


14

小計


21
合計

得点者(慶大のみ)

 

T=佐藤龍、佐藤耀、関東

 

G=慶田2、矢川

 

慶大出場メンバー
ポジション
 
 
1,PR
眞鍋泰明(経3・慶應)
 
2.HO
佐藤耀(総2・本郷)
→17神谷哲平(総3・桐蔭学園)
3.PR
吉田貴宏(総3・本郷)
→18秋田智樹(総4・川越)
4.LO
松野裕大(経4・慶應)
→19白子雄太郎(商3・慶應)
5.LO
西出翼(経2・慶應NY)
 
6.FL
山城慎平(商4.慶應志木)
 
7.FL
古岡是道(法3・慶應)
→21佐々木大也(環4・国学院久我山)
8.No.8
徳永将(商2・慶應)
 
9.SH
渡辺諒介(経4・慶應)
→20猪狩有智(経4・慶應志木)
10.SO
慶田兼紹(商4・慶應NY)
→22矢川智基(環2・清真)
11.WTB
中村敬介(経2・慶應)
 
12.CTB
佐藤龍羽(環4・茗溪学園)
 
13.CTB
名頭薗泰輝(商3・慶應)
 
14.WTB
佐野航太(政2・慶應)
→23 関東申峻(総3・宮古)
15.FB
新甫拡(法3・慶應)
 
 

 

慶田がSOとしてゲームを指揮した

慶田がSOとしてゲームを指揮した

 

Jr.選手権ここまで3連敗中の慶大。入替戦を避けるためには、筑波大に7点差以上をつけての勝利、且つ相手に4トライ以上を許してはいけないという厳しい条件が突きつけられた。これまでの試合ではディフェンスを崩され大量失点を喫していたために、ディフェンスの立て直しは勝利への絶対条件であった。

 

試合は序盤から筑波大が猛攻を仕掛け、慶大は自陣での防戦を強いられた。それでも「絶対に勝つという気持ちがディフェンスにも表れていた」(吉田)と言うように、Fwdを中心に粘りのディフェンスを見せる。防戦ではあったものの、タックルも鋭く決まり「良い入りができた」(山城)。12分、筑波大にPGを決められ先制を許したが、21分にチャンスが訪れる。相手のキックをNO8徳永がチャージし弾くと、そのまま一気に敵陣へ侵入。最後はSO慶田のキックパスを受けたCTB佐藤龍が左サイドに飛び込みトライを挙げた。7—3と逆転し勢いに乗りたいところだったが、ミスキックが目立ちなかなか陣地を奪うことができない。しかし31分、相手ボールのラインアウトを慶大がスティールすると、WTB中村が得意のステップで相手をかわし大きくゲイン。その後、敵陣深くで得たマイボールラインアウトからモールで押していき、HO佐藤耀がトライを決めた。これまで守りに回る時間が多かった慶大だったが、少ないチャンスを確実に得点に結びつけた。ディフェンスではナイスタックルを連発。筑波大をノートライに抑え、14—3とリードして前半を終えた。

 

 

吉田がナイスタックルを連発した

吉田がナイスタックルを連発した

 

後半、しばらくは慶大ペースで試合が進んだものの、ラインアウトが安定せず攻めあぐねてしまう。後半10分、ラインアウトのボールを奪われると、そのまま相手Bksに独走トライを献上し14—8と追い上げられてしまった。突き放したい慶大はテンポよくアタックを仕掛けたが、相手のディフェンスを崩すことができない。入替戦回避のためには7点差以上での勝利が必要であるため、PGを二度試みたが、どちらもポストを捉えることはできず、6点差のまま時間だけが経過していった。しかし試合終盤の後半36分、慶大がついに追加点を奪う。それまでディフェンスに回っていた慶大だったが、相手のパスミスからターンオーバーしたCTB名頭薗がボールを前方へ蹴りだすと、途中出場のWTB関東がインゴールでボールに追いつきグラウンディング。劇的なトライで21—8とし、ノーサイドの笛が鳴り響いた。見事7点差以上、被トライ数4以下での勝利を収め、入替戦を回避した。

 

 

 

ラインアウト、キック等の精度が甘く、なかなかチャンスを作ることができなかったが、相手のミスを逃さずに得点を重ねた。ディフェンスでは、「慶大らしい粘りのあるディフェンス」(和田監督)で筑波大を1トライに抑えた。「二部降格は4年生として何も残せていないと感じた。絶対に勝って来年につなげたかった」(慶田)。試合後、安堵の表情を浮かべた選手たち。絶対に負けられないという重圧の下、気合いの入ったプレーで一部残留をつかみ取った。この勝利でJr.選手権の決勝トーナメント進出も決めた慶大。次は帝京大と対戦する。

 

 

 

【ケイスポ的MOM】勝利を呼び込む気迫のタックル FL山城慎平

山城の思い切りの良さが評価されている

山城の思い切りの良さが評価されている

 

これまでのJr.選手権の試合では、失点が多く、とても慶大らしいラグビーができていたとは言えなかった。ディフェンス、タックルの徹底という“原点回帰”を図ったこの試合、チームの先頭でナイスタックルを連発していたのがFLの山城だ。「ディフェンスも強気で行こう。全員が前に出る良いディフェンスが出来た」と、修正の手応えは十分。ゲームキャプテンとして、この試合に懸ける思いは誰よりも強かった。次戦は王者・帝京大との一戦になる。慶大の勝利には、やはり“魂のタックル”の体現が欠かせない。

 

(記事・大貫 心明)

 

 

 

コメント

和田監督

 

(今日の試合を振り返って)ディフェンスを頑張ろうと。その通り前半のピンチをしっかりと凌いで慶大らしい粘りのあるディフェンスをしてくれたと思います。(ディフェンスで意識したこと)今までジュニアでは失点が多く、これでは勝てないので最大の課題でした。(筑波大の印象)メンバーの中には、対抗戦で対戦したメンバーや、けが明けの主力もいてタフな相手でした。(今日の試合で見えた課題)アタック面で、後半攻めあぐめてしまいました。(ファーストステージを振り返って)今まで中々慶大らしいラグビーができず、今日は条件つきの勝利が求められた中で、ディフェンスが頑張れましたし成長したと思います。(ジュニア選手権で得たこと)選手層を厚くするためにはこのジュニア選手権は大事ですし、対抗戦に出るメンバーの次のグレードの力を見ることが出来て、現状の把握もできました。また、下級生に経験をつませる場所としては貴重な機会であったと思います。(ジュニア選手権で伸びた選手)今日であれば吉田や西出とかが成長したと思いました。また、今日のメンバーを見るとスタメン15人のうち12人が内部生です。相手は全国から集められたエリートであるのに対し、慶大は慶大のDNAを受け継いだ者が戦っていることはすごいことだと思います。(今後に向けて)もう失うものはないですし、明大戦に勝ったことで大学選手権出場が確定し気分は楽であるというのは大きいと思います。また、昨日の試合を見ても早大の方が下馬評が高いので、その方がやりやすいと思います。ジュニアも同じで、帝京大に対し前は点を大量に取られてしまったので、どのグレードも前よりも良い試合をしたいです。

 

 

 

FL山城 慎平

 

(今日の試合を振り返って)序盤は良い入りができたのですが、後半からリズムが狂ってしまいました。それでも途中落ちかけているときも皆が引っ張ってくれて、チーム皆で勝った試合だと思います。(試合への意気込み)昨日Aチームが明治に勝ってチームに勢いをつけてくれたので、僕らも勝って勢いに乗らなきゃなということで4年生中心にやろうと言う話はしていました。やはり試合前は緊張しました。(今日はディフェンスが良かったが)今日は全員が前に前に出てくれてアタックもディフェンスも強気で行こうという話を体現してくれて、全員が前に出る良いディフェンスが出来たと思います。ミスを恐れずに、ミスをしても全員でカバーして強気でトライを取ろうと言う試合でした。(課題は)ラインアウトです。スクラムはプレッシャーかけられていたのですが、ラインアウトの成功率が低いのでそこを修正したいです。(次に向けて)前回やられているのでチャレンジャーとして失うものはないので思いきって強気でゲームを進めて勝ちたいと思います。

 

 

 

PR吉田 貴宏

(今日の試合を振り返って) 最初の苦しい時間でみんなうまくタックルできて、今日絶対に勝つという気持ちがディフェンスにも表れていました。早稲田戦の反省もかねてしっかりできていたなと思います。(今日負けたら入れ替え戦だったがどのような気持ちで臨んだのか)後がないという気持ちと、僕自身AとBの境目にいるという状態なので上にいくためにも背水の陣で臨みました。(タックルがよかったと思うが)それでオフサイドとか反則を重ねてしまったのが大きな反省なのですが勝ったのはよかったと思います。(セットプレーの出来は)スクラムはこっちのペースできましたが、ラインアウトは終盤焦ってしまいました。落ち着かせるようにしたのですが、修正が必要です。(課題は)いいパフォーマンスを続けられるようにすることとスクラムですね。(今後に向けて)出場機会があれば必死に前に出ていきたいです。

 

 

 

No.8徳永 将

 

(今日の試合を振り返って)今までの試合はディフェンスが悪かったのでそこにフォーカスしました。前半はノートライに抑えられて、後半は得点されてしまったんですがよかったです。(試合前どういう気持ちで入ったか)絶対負けないという意識で、いろんな条件もあったんですがそこも意識してやりました。ディフェンスさえできれば勝てる、接戦でも勝てると信じてやりました。(自身のタックルの出来は)何個か外されたのはあったんですけど、それもチーム全体でカバーできたのが勝てた要因かなと思います。(セットプレーの出来は)最悪でしたね。次からは修正したいと思います。(課題は)セットプレーが悪かった時に試合中に修正できるように、あとはスクラムからの球出しのところがうまくいかなかったのでしっかり修正したいです。(帝京大戦に向けて)結局は慶應はディフェンスのチームなのでタックルから頑張りたいです。

 

 

 

SO慶田 兼紹

 

(試合を振り返って)つらい時間が多かったですが、その時間を耐えられたのが大きかったです。Fwdがすごく頑張ってくれたので、そこが一番大きな勝因だと思います。(入替戦の可能性もあったが、今日への意気込みは)来年から二部に降格してしまうというのは、4年生として何も残せていないと感じました。キャプテンの山城を中心に、一部に残留できるようにみんなで頑張ろう、絶対に勝って来年につなげようという意気込みでした。(勝った瞬間はどんな気持ちでしたか)ホッとしたなという一言です。(キックの調子について)自陣に釘付けになっていたので蹴る場面は多かったんですけど、エリアは取れたかなと思います。でも一本、ペナルティキックを外してしまったので、そこがちょっと悔しいです。(次は帝京大戦ですが)今日の試合以上につらい時間が長いと思うので、そこをもっと我慢して、少ないチャンスの中で一点でも多く取って勝ちにいきたいと思います。

 

 

 

CTB佐藤 龍羽

 

(今日の試合を振り返って)今日は入れ替え戦かトーナメントかっていう試合だったので、絶対勝とうってことで臨みました。(今日の試合に負けていたら、降格の可能性もあったが)僕たちは四年生で、後輩を二軍に行かせるわけにはいかないので、四年生から頑張ろうということで、臨みました。(得点シーンがあったが)あれは外から声が掛かったので、ナイスコールということで外の指示が良かったです。(今日の収穫は)今までジュニア選手権の試合は大量失点されてしまっていたので、今日は相手1トライに抑えられたので、そこが収穫です。(今後の課題は)得点力不足が駄目なので、得点パターンを作っていきたいと思います。(次の帝京戦に向けて)帝京すごい強いと思うんですけど、自分達の持てる力を全部ぶつけて、いい結果になるように頑張っていきたいと思います。

 

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