【ラグビー】王者に大敗も見せた黒黄の誇り/大学選手権準決勝 帝京大戦

試合後、悔しい表情を見せる

試合後、悔しい表情を見せる

セカンドステージを3連勝で突破し、2年連続でファイナルステージに進んだ慶大。慶大が2年連続で正月越えを果たしたのは和田監督が主将だった2000年度、2001年度以来13年ぶりだ。そんな慶大の相手は王者・帝京大。2年連続でこの準決勝は同じ顔合わせとなった。対抗戦の時は0-48と完封負けを喫している相手。それでも「帝京大を倒すことを一年間目標にしてやってきた」(PR吉田)だけにここで負けるわけにはいかない。しかし、やはり王者の壁は厚く10-53で敗戦。2007年度以来7年ぶりの決勝進出はならなかった。

 

第51回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 ファイナルステージ準決勝 vs帝京大

2015/1/2(金)14:10K.O.@秩父宮ラグビー場

 

得点
慶大   帝京大
前半 後半   前半 後半
1 0 T 4 5
1 0 G 3 1
1 0 PG 0 0
0 0 DG 0 0
10 0 小計 26 27
10 合計 53
 

得点者(慶大のみ)

T森川

G=青井

PG=青井

 

ポジション    
1.PR 青木周大(商4・慶應) →16眞鍋泰明(経4・慶應)
2.HO 神谷哲平(総4・桐蔭学園) →17末永晃二(商3・慶應)
3PR 吉田貴宏(総4・本郷) →18大塚健太(環3・国学院久我山)
4.LO 小山田潤平(経4・慶應) →19西出翼(経3・慶應NY)
5.LO 白子雄太郎(商4・慶應)  
6.FL 廣川翔也(環2・東福岡) →22徳永将(商3・慶應)
7.FL 木原健裕(総4・本郷) →20岩本龍人(政3・国学院久我山)
8.No.8 森川翼(環4・桐蔭学園)  
9.SH 宮澤尚人(法4・慶應) →21星卓磨(政4・慶應志木)
10.SO 石橋拓也(環4・小倉)  
11.WTB 服部祐一郎(総4・国学院久我山)  
12.CTB 川原健太朗(環4・小倉)  
13.CTB 田畑万併(環3・桐蔭学園)  
14.WTB 下川桂嗣(商4・修猷館)  
15.FB 青井郁也(商1・慶應) →23吉迫雅俊(商2・慶應志木)
 

前半、インゴールに飛び込むNo.8森川

前半、インゴールに飛び込むNo.8森川

これまで対抗戦、大学選手権の全試合スタメンで出場してきたSO矢川がけがで欠場。この試合は相手ボールの時間が長くなると予想されていたため、ディフェンスを厚くすることを考え石橋が10番に入り川原と田畑がCTBのコンビを組むことに。そして攻撃時にはFBの青井がSOのポジションに入り攻撃を組み立てることとなった。試合は開始早々、慶大フィフティーンが会場を大いに沸かせる。「一年間ずっと8人で押すということを意識してやってきた」(吉田)というスクラムで帝京大にプレッシャーをかけ、相手ボールをターンオーバー。さらにディフェンスでも慶大伝統の低く刺さるタックルで相手の出足を食い止める。対抗戦の時には開始わずか9分で2トライを奪われ出鼻を挫かれたが、この試合はほぼ完璧な立ち上がりを見せた。14分にキックカウンターからトライを許し先制点こそ献上したがそのわずか3分後に青井がPGを決め2点差にまで追い上げ緊迫した試合展開に。しかし、帝京大の強いプレッシャーの前に慶大は反則を繰り返すと、FL廣川にシンビンが飛び出してしまい数的不利になってしまう。すると22分に一人少ないまま組んだスクラムを押し切られトライを奪われ、さらにその6分後にもトライを取られ一気に突き放されてしまった。31分、ゴール前でのラックから早慶戦でも見られたHO神谷とNo.8森川の桐蔭学園時代からのサインプレーでトライをあげるも36分にまたもトライを取られ10-26で前半を折り返す。

 

低く刺さるタックルを見せるPR青木

低く刺さるタックルを見せるPR青木

後半に入っても伝統の低いタックルで相手の攻撃を抑えていたものの、15分にキックカウンターからトライを許し、点差はラグビーの世界ではセーフティーリードと言われる21点にまで広げられてしまう。もうこれ以上点を与えるわけにはいかない慶大であったが、やはりマイボールの時間が少なく中々決定的なチャンスを作り出すことができない。それでも22分、スクラムからの森川のゲインで一気にゴール前に迫ると廣川が持ち出しインゴールへ。そのままグラウディングしこれが反撃の狼煙をあげるトライになるようにも見えたが、レフリーはグラウディングを認めず5mスクラムへ。そのスクラムで慶大はすかさずプレッシャーをかけ相手の反則を誘うと、これに焦った帝京大はその後も反則を連発してしまう。慶大はこの場面でこれまで優勢だったスクラムにこだわったが、ここで帝京大にマイボールのスクラムをターンオーバーされてしまうとそこから一気にトライを奪われてしまい万事休す。ここまで自陣で必死に耐える場面が多かった慶大は体力的にかなり削られており、一度傾いた流れを取り戻す力はなかった。最後の12分でさらに3つのトライを献上し、最終的には10-53でノーサイド。大学日本一を目指した木原組の戦いはここで終焉を迎えることとなった。

 

昨年の準決勝、慶大は国立の地で14-45で帝京大に敗れた。しかし、昨年と今年ではこの試合に懸ける想いは異なっていた。昨年はそれまで2年連続で対抗戦5位に沈んでいたこともあり、チームの目標は大学選手権ベスト4。そのため試合後選手からは目標を達成できてよかったという声が多かった。しかし今年は「今シーズン始まって打倒帝京でやってきた」(白子)と大学選手権優勝を目標に掲げるチームに変わった。それだけに今年ここで敗れたことは、選手たちにとって「悔しい」の一言だろう。13年ぶりに2年連続での年越しを達成し、着実に帝京大との差は近くなっているように思われた。実際「セットプレーがうまくいったのと、特に前半のディフェンスがよくなった」(神谷)と王者相手に通用した部分も多くある。それでも結果だけを見れば「去年よりも点差を広げられてしまった」(木原)。やはり王者の壁は厚かった。だが、まだ木原組の挑戦は終わっていない。2月には日本選手権が待っている。そこで「後輩にどれだけいいものを残せるか」(森川)。昨年の日本選手権では神戸製鋼に0-100で大敗したものの、この試合で廣川が黒黄デビューを果たしそれが今季のブレークに繋がった。今年一年の集大成と未来へのスタートという2つの側面がある日本選手権。木原組はどのような形でフィナーレを迎え、未来へバトンを繋ぐのだろうか。

 

プレーに磨きをかけスタメン定着を狙う

プレーに磨きをかけスタメン定着を狙う

【ケイスポ的MOM】慶大の未来を担う新星 FB青井郁也

4年生主体のチームの中においても佐藤大樹(総1)や金澤徹(商1)などのルーキーたちも着実にAチームデビューを果たしている。その中において、この大一番でAチーム初出場を果たした男がいる。青井郁也。幼稚舎からKEIOで学ぶ生粋の慶應ボーイだ。この日はFBでの出場ながら、攻撃時にはSOの位置に入りオフェンスを操った。プレースキックこそ2つとも確実に決めたが、エリアを取るキックでボールが完全に出ずキックカウンターを許す場面も。「(キックの)精度はまだまだ」と反省点もあったが、果敢なアタックで慶大をけん引。課題と収穫がはっきりしたAチームデビューとなった。

 

(記事 住田孝介)

 

コメント

和田康二監督

(今日の試合を振り返って)昨年と同じ大学選手権準決勝で帝京さんとやれる喜びを感じながら、思い切りぶつかったのですが、残念ながらこの結果となりました。選手は一年間帝京さんに追いつけるよう努力して、随所に良いプレーをしました。最後に力尽きたが、選手は本当によくやってくれました。日本選手権が残っていますので、このチームでまだ試合できることを嬉しく思います。4年生にとって、このチームでラグビーができるご褒美をいただいたと思います。(どのようなゲームプランだったのか)フェイズを重ねてアタックはできないと思っていました。敵陣でのミスを突く、ハイパント、ターンオーバーからの得点をイメージしていました。ディフェンスでは、よく我慢したところもありましたが、これだけ得点されてはうまく行かなかったと言えます。また、獲り切れなかったところで逆に相手に獲られたところが勝負のアヤだったと思います。

 

木原健裕主将

(大学選手権を終えて)僕は途中で脳震盪してしまって最後まで出られなくて、記憶もちょっと飛んでしまったので悔しいのもあるんですけど、一年間いろいろあったなかで最後の最後までキャプテンとしてみんなに支えられたなと。僕が出られないなかみんなが体張ってくれて、本当にいい後輩と同期を持ったなと、それに尽きます。(今日の試合を振り返って)最初スクラム押して、一年間やってきたディフェンスとスクラムの成果が出たというのは収穫でした。でも帝京大学さんが僕たちのディフェンスを切り抜いてきて、それがやっぱり帝京の底力なのかなと感じました。勝てない相手ではないと思うんですけど、止められないというのが帝京大学の強さなのかなと思います。(トライになりそうな場面もあったが)あれがトライであれば流れが変わった部分もあるかもしれないですけど、レフリーと僕たちでつくる試合なのであれも含めて試合というか。なのでそこに関して文句言うつもりはないです。(退いてからは他の選手たちにどんな声かけを)どんなにやられようが試合前からみんなに言っていたのは最後まで諦めないこと、それが一番大事で、あとはグラウンドで戦っている選手だけでなく他の部員もファンの皆さんもいろんな人たちが一緒に戦ってくださっていて、その中で僕たちが諦めたら終わりだと。そういう人たちのためにもしっかり最後まで戦い抜けということでみんなを鼓舞していました。(日本選手権に向けて)このチームでここまでできたこと、まだ日本選手権もできるということは幸せなことです。まずは9月から4か月間戦ってきてみんな疲労も溜まっていると思うので一回リフレッシュして、また切り替えて、去年神戸製鋼に100-0で負けているのでこのチームでもう一回チャレンジしていきたいなと思っています。

 

青木周大副将

(試合を終えて感想)悔しい気持ちがありますね。最高の準備をしたつもりですし、最高のメンタルで臨んだんですけど、結果がついてこなかったことって悔しいなって率直に思います。(試合全体を振り返って)一年間、FWは小さいんですけどスクラムにこだわってやってきて、押し込めたシーンもあって、成果を感じられたんですけど。やっぱり気持ちは全然負けていなかったんですけど、スキルの部分、土台の部分に差があるのが点差に繋がっちゃうのかなって思いましたね。(スクラムの印象について)もちろんすごく重かったんですけど、重い中でも相手に先に仕掛けるというか。スクラムの真ん中より奥を取りにいこうという風にやっていて、8人が本当にまとまってくれて。僕は姿勢を作っていただけで後ろの5人が一生懸命押してくれたので本当に感謝してます。(このチームで長くラグビーをやりたいとおっしゃっていたが副将としてどのような気持ちでこの試合に臨んだか)日本一日本一といっている中で、本当にこのチームでもう少しラグビーをやりたいという、ただその思いを繋げるために、大げさかもしれないですけど相手を叩きのめすつもりで臨んだんですけど・・・。まだ整理しきれていない部分もあるんですけど、自分たちに足りない何かがあるのがこういう結果になってしまったんだと思います。(今年の青木選手自身の目標は)とりあえず2月に試合があるので、2月までの側近の目標でいったら、後輩たちに必ず何かを残す。スクラムだったりタックルだったり、自分が出来るところをいかに後輩に落としこめるか、縦の繋がりが強い慶應大学をどれだけ来年も強く出来るか、というところに力を注ぎつつ、まだまだ自分も上手くなると思うので、まだまだ自分もあがき続けたいなという風に思います。

 

宮澤尚人副将

(今日の試合を振り返って)全体的にはずっと追う展開が続いてしまったので、それだと帝京相手では厳しいのかなという感じになってしまいましたね。(試合の運び方として特に意識したところは)今日は対抗戦でやった時もトライが取れなくて、なかなか普通のラインアタックとかでとられちゃうのは厳しいなと思ったので、どこでトライを狙えるかと考えた時に、フォアのボールで狙うところと、あとはハイパントで、うちは背の高い選手がバックスにいるので、そこで競りにいって、なんとかトライを狙いにいくというのを。いかにその理想のシチュエーションをどうつくるかというのを考えてやりましたね。(前回の帝京戦と比べて良かったところ、悪かったところ)良かったところは、最初のディフェンスがしっかり前に出れて相手にプレッシャーをかけられてミスを誘っていたところですね。悪かったところはどうしても後半20分くらいでちょっと点差が離れてこっちも足が止まってきた時に、簡単にラインブレイクからトライされてしまったりだとか、少し切れてしまった部分があったのかなという反省です。(日本選手権に向けて)トップリーグの相手にチャレンジできる、あとは4年生の幹部としてこのチームに何を残せるのか、そういうのを残り一か月考えていきたいと思います。

 

神谷哲平

(今日の試合を振り返って) シーズン中の僕個人の課題であったスクラムでプレッシャーをかけられたのは良かったなとは思いますが、やっぱり結果負けちゃったんで、負けたら何も意味がないかなと思います。(対抗戦の帝京大戦と今日の試合を比べて)セットプレーがうまくいったところと、特に前半のディフェンスがよくなったと思います。(最後の選手権となりましたが振り返って)これでラグビーは終わりで、少し恥ずかしいのですが、この仲間と一緒にラグビーできて良かったなと、4年間あきらめないでやってきて良かったなという思いがありますね。(日本選手権に向けて)今日で出た課題もたくさんあるので、修正してトップリーグ相手に一矢報いることができればいいなと思います。

 

吉田貴宏

(今のお気持ちは)素直に悔しいですね。実力の差があることは承知で、帝京大を倒すことを一年間目標にしてやってきて正しかった部分とやっぱり通用しなかった部分がありました。僕自身は結果にこだわりすぎないんですけど、やっぱり結果に出ないと意味がないというか報われないというか、そういうことは思っていたので素直に負けて悔しいということが正直なところです。(試合を振り返って)前半は今年ずっとやってきたことがハマって、力を付けてきたことが通用する場面もあって帝京大も焦っていました。前半は全然いけると思っていたし後半もこの調子でと思っていたんですけど、途中でどこかが切れてしまいましたね。(スクラムで圧倒する場面も見られたがどのような対策や準備を)対策というよりは一年間ずっと8人で押すということを意識してやってきたので、上手く自分達のスクラムが組めたというだけで帝京大に対して何かやろうというのは特にはないですね。相手がどうこうというよりは自分達がやってきたことをいかに出せるかです。(対抗戦から大学選手権を振り返って)スクラムもそうですけど、どんどん上っていけたというかチーム力自体も「この試合はよくなかった」ということがなく確実に一歩一歩ステップアップできていたのかなという印象があります。

 

白子雄太郎

(試合を終えて感想)やっぱり悔しいの一言ですね。今シーズン始まって打倒帝京でやってきたので、どこで当たっても絶対倒さないといけない相手だと思い意気込んで臨んだ試合だったんですけど、負けてしまったということが悔しいです。(試合全体を振り返って)FWとしてはセットプレーでスクラムだったりモールだったり、やりあえているところは自信があったんですけど、相手のエリアの取り方の上手さだったりとか、試合巧者でとりきるところをとってくるあたりがやっていてすごいなと思いました。(今日ご自身はどのような気持ちで試合に臨んだか)やっぱりチャンピオンチームということで、小学校から12年続けているラグビーの集大成として100パーセント出せるように臨んだんですけど。僕の持ち味はボールを持って走ることだったんですけど、なかなかそこでアタックが出来なかったことが少し悔いの残るところでした。もうちょっとアタックしてボールをもらいたかったなと。(その中で個人的に手ごたえを感じた部分は)2回くらいボールを持ったんですけど、そのときに前に出られたのでそこはやっぱり自信になりました。対抗戦でもそうだったのですが、やっぱり強い相手にもまっすぐ走って当たって、返されずに相手側にちゃんとボールを運べるというのは一つ自信になっているので、数は少なかったですけど出来てよかったなと思っています。(日本選手権に向けて)またさらに格上のトップリーグとの試合なんですけど、もう一試合出来るというのは、全国の大学で4チームだけなので、幸せに思って、出るかどうかはまだ分からないですけど、しっかり80分間出て活躍できるように頑張りたいと思います。(正月越えということで、今年の目標は何かあるか)ラグビーは今年でたぶん一区切りなんですけど・・・一応僕はオリンピアンが夢なんですけど、東京オリンピックがあって、7人制代表とかそうでなくても何かの種目でやりたいなと思っているので、その第一歩を今年見つけて努力して取り組む・・・という感じですかね。

 

廣川翔也

(試合を振り返って)今日は僕がチームを苦しめてしまったなと思います。申し訳ないです。(特に前半スクラムで押し勝っていたが)結構最初からスクラム押せていてよかったんですけど、ちょっと崩れちゃったのかなと思います。(ライン際で相手にタックルして止めるシーンもあったが)あそこは僕しかいなかったので止めるしかないなと思って、そういうところはできたのでよかったと思います。(際どい判定でトライにならなかったシーンについて)ラグビーはレフリーあってのスポーツでレフリーが絶対なのでしょうがないですね。(その後スクラムで押し切れなかった)あそこまで結構スクラム良かったんですけどあそこで何回もスクラムやって結果的に取られちゃってトライされてしまいました。でもずっとスクラム強化してきて成果は出せたと思います。(大学選手権を振り返って)僕は4年生に助けられて4年生と一緒にできて良かったです。4年生ともう一試合できなくて、最後の試合僕のせいで負けちゃって申し訳ないです。(秋からすごく活躍されていたがこの一年について)すごく充実していました。でも僕はタックルとか自分の仕事以外のことはやっていなくて、4年生に助けられて僕は自分のやりたいことやらせていただいていた感じです。(日本選手権に向けて)今日やってしまったことを日本選手権で取り返せればなと。あと4年生と少ししかできないので、とにかく楽しんでやりたいと思います。

 

森川翼

(試合を振り返って)負けてしまったんですけど完全燃焼というか出し切ったので、最後帝京さんと戦えて良かったです。(前半からセットプレーがよかった)そうですね。こっちが流れ持ってたんですけど、セットプレーが良くても敵陣で戦えないと僕らに勝機はなかったと思うのでもっと敵陣で戦いたかったです。ディフェンスも悪くはなかったと思うんですけどなんだかんだで陣地を稼がれて自陣に釘付けになってしまったところが敗因かなと。でもセットプレーに関してはFWで今までやってきたことが出たと思っています。(後半ゴールに迫るシーンもあったが)できれば僕で取りたかったんですけど、廣川が最後押さえたようでしたが結果は結果ですし、あのあとFWで押し込めなかったのであそこで勝敗が分かれてしまったのかなと。あそこから相手に流れを持っていかれてしまった気もするので一番の勝負所だったなと思います。でも前3はじめFWが一体となっていいスクラムが組めたなと、自分たちが持ってるもの全て出し切れたなと思います。(森川選手自身、トライ含めボールに絡むシーンが多かった)僕はどれだけボールを持てるかだと思っているので、今日はうまく神谷との連携もスクラムからの持ち出しも今までやってきたことが出せて、チームは勝てなかったですけど個人としてはいいところも出せたかなと、自分のことを褒めてあげてもいいのかなと思います。(対抗戦、大学選手権を終えて)今まで木原が試合でも練習でもチームの前線に立ってやってきてくれて、彼を今日は勝たせたいと思っていて、負けてしまったんですけど最後までみんなで木原のために戦おうと一丸となれて良い代だったんじゃないかなと思っています。(日本選手権に向けて)一回リフレッシュして、結果にこだわるというよりは後輩にどれだけいいものを残せるかだと思うので、いい準備をしていきたいと思います。

 

石橋拓也

(今のお気持ちは)相手の強さにやられてしまったなという気持ちが一番強いです。自分達の気持ちが前半はよかったんですけど、後半で切れてしまいました。SOとしてどのようなプランで試合に臨んだか)青井がオフェンスのときはSOの位置に入ってくれていたので(自分は)いつも通りだったんですけど、ディフェンスの場面では僕がSOに入っていました。しっかりプレッシャーをかけて相手を余らせないように、内からしっかり抑えられたらいいなと思っていました。(攻撃面でキックが多い印象だったがそれは青井選手の判断か)チームでエリアを取って攻めていこうと決めていたのでキックが多かったんじゃないかなと思います。(今日の試合を振り返って)前半は相手の陣地に入ってやれていたんですけど、後半は相手を勢いに乗せてしまって大量点を取られてしまいました。(対抗戦から大学選手権を振り返って)どの試合もいいところと悪いところがはっきりした試合だったので、それぞれの試合で悪いところを修正することができて今回の試合も前回の帝京大戦よりはいい試合ができました。修正できるところはしっかり修正できていたのかなと思います。

 

服部祐一郎

(今日の試合を振り返って)前半、良い流れもあって勝てると信じて臨んだ試合だっただけに最後、蓋を開けてみれば差が開いてしまったので、結果からして言えば完敗かなという感じです。(久しぶりのスタメンだったが自身のプレーを振り返って)不完全燃焼に終わってしまったんですけど、ディフェンスでもアタックでも何もさせてもらえなくて、自分の未熟さに、試合に今回出れなかったメンバーにも申し訳ないという気持ちでいっぱいです。(帝京大の選手との差は具体的にどこにあると感じたか)ブレイクダウンの精度だったり強さだったり、そういう部分で自分達のやりたいラグビーをさせてもらえなかったという点では、やはり帝京大の選手の方が一つ上回っていたのかなという印象です。(日本選手権など、今後に向けて)今後、どう転んでも自分ラグビー生活はあと一ヶ月なので、後輩に残せるものは残して、良い形で締めくくれたらと思います。

 

川原健太朗

(今のお気持ちは)自分がやってきたことは出しきったかなということと、改めて帝京大の強さを感じました。チャンピオンチームは強かったなというのが素直な感想です。(前試合からフォーメーションに変更があったが)矢川がけがをした影響もあって、フロントスリーを厚くしようと。それで僕と石橋と田畑ということでディフェンス力は前回より上がっていると思います。(メンバーは変わったが)自分達のできることをやろうと考えていました。(試合を振り返って)序盤はいいタックルができていたんですけど、途中でペナルティを重ねて自分達でリズムを崩してしまいました。帝京大は僕らが隙を見せたところでポンポンと点を取って勝ったので、強いなと思いました。(対抗戦から大学選手権までを振り返って)苦しいこともあったんですけど、結果的にこうしてベスト4に上がれて正月も越せて。帝京大には負けてしまいましたけどこうして正月も試合ができたことは大学ラグビーの最後の年としては僕自身充実していたシーズンだったと思います。

 

田畑万併

(今日の試合を振り返って)体格差では全然負けてる感じがしなくて、ハーフタイムの時にもいけるって話をしていました。しかし、後半相手の元気なプレイヤーに簡単に突破され要らないトライを連発してしまって、そこで慶應のスイッチが結果的に切れてしまい、負けてしまいました。(帝京を意識し過ぎたということはなかったか)帝京はどんどん前に出てくるので、ディフェンスはいつもより前に出て、前で止めることを意識してました。それが前半は機能して相手のミスも誘えたので良かったんですけど、後半は前に出過ぎて内側が出てないところを突破されたりだとか、そういう面は帝京を意識し過ぎてやられてしまいました。(大学選手権自身初出場の感想)観客もいっぱい入ってて緊張はしたんですけど、始まってしまえば特に変わったことはなく、全力でやったので大丈夫でした。(今後への意気込み)僕は来年引っ張っていく代なので、4年生が悔しい思いをしたぶん雪辱を果たしたいなと思っています。

 

青井郁也

(今日の試合を振り返って)序盤は競ることが出来たのですが、途中から離されてしまって、帝京大などといった強いチームにも粘り強く食らいついていくことがこのチームの課題かなと思いました。(スタメンを告げられた時は)1週間程前に、スタメンを発表するボードが部にあるのですが、そこに「FB 青井」という風に記されていたので、そこで自分のスタメンを知りました。(ゴールを二つ決めたが、キックの精度はどうだったか)二つゴールを狙うチャンスがあって、その両方とも決めることが出来た点は良かったのですが、ラインアウトを狙ったキックで、距離が短かったり、本当は観客席に入れなきゃいけないところで相手にノーバウンドで取られてしまったりと、その辺の精度はまだまだでした。(今後に向けて)今後は、日本選手権があるのでまずはスタメンに定着出来るように日々の練習から取り組んで行きたいです。

 

岩本龍人

(試合を振り返って)最初の特に前半10分は前に出るディフェンスでゲームを支配できたと思うんですけど、徐々に帝京ペースにもっていかれてしまってなかなか慶應ペースにもってこれなくて、みんなディフェンス面で頑張ったと思うんですが及ばなかったです。(負傷の木原主将に代わって早い時間から入ることになったがどんな思いだったか)木原さんのために、4年生のためにこの試合死ぬ気でプレーしたいと思っていたので、木原さんのために全力でプレーしようと思いました。(帝京大に通用した部分、しなかった部分は)低いプレーは帝京相手でも通用したと思うんですけど、試合の流れの上で大事な局面で相手に上回られてしまって、そういう大事なところで踏ん張りきれないというのが帝京との違いだと思います。(ご自身の出来は)アタックでもディフェンスでももっともっと貢献したかったんですけど、まだまだ力が足りなかったです。(今後に向けて)日本選手権もありますし僕はまだ3年なので来年あるんで、今日の4年生の姿というのは本当に男としてかっこいいプレーしてたと思うので、そういうプレーを来年も受け継いでいきたいと思います。

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