【ラクロス(男子)】FOから「流れ」を作った快勝劇!貫禄勝ちでブロック1位通過決定!/関東学生ラクロスリーグ戦 VS中央大

まさに盤石の試合運びであった。勝てばブロック1位の確定する中大戦。序盤はフェイスオフでボールを取れず流れがつかめない。しかし同点で迎えた1Q18分、MD/FO曽根叙臣(理3・慶應NY高)がフェイスオフからボールをゴール前に運び、そのまま放ったショットが決まって勝ち越し。その後はG杉本健(経2・慶應高)を中心とした守りで相手に得点を与えないと、後半のAT仁熊健太(商4・慶應NY高)のハットトリックなどで終わってみれば16-5で快勝。慶大ラクロス部の貫禄を見せつける勝利で、1試合を残しブロック1位通過を決めた。

 

29回関東学生ラクロスリーグ戦 第4

2016/09/09 () 14:50 F.O. @大井第二球技場

 

慶大

経過

中大

1Q

2Q

3Q

4Q

16

合計

 

 

 

チームの流れを変えたMD/FO曽根

チームの流れを変えたMD/FO曽根

 東大との初戦に快勝して以来、1カ月ぶりに大井に戻ってきた慶大。その日から始まった連勝街道はこの日も止まらなかった。残暑の中に秋の匂いも感じる風の吹く中、満員の大井第二球技場。相手は中大。勝てばブロック1位の決まる試合だ。

 

守護神・杉本がチームを救うナイスセーブ

守護神・杉本がチームを救うナイスセーブ

 1Q。フェイスオフで敗れいきなり中大に攻め込まれシュートを放たれるも、G杉本がナイスセーブ。その後のオフェンスでAT野上力(政4・慶應湘南藤沢)が先制ゴール。一気に追加点を入れたい展開だったが、フェイスオフでボールが取れず、流れがうまくつかめないまま直後に同点に。MD松平悠希(経2・慶應高)とAT井上裕太(経3・慶應高)のゴールで一時は2点差をつけるが、ゴール裏から侵入を許し2失点。「入り」の悪さが露呈し同点に追いつかれる。この展開を変えたのは、途中からFOに入ったMD/FO曽根だった。フェイスオフに勝利すると、そのままゴール前に自ら運んでいきシュート。ボールはゴールに入り勝ち越しに成功。1Qをリードで終える。2Qも攻め込まれる展開が多かったが、G杉本を中心に粘りのディフェンスで得点を許さない。すると13分、DF原拓輝(経3・慶應高)からパスを受けたAT井上が、アンダーからシュートを放ちゴール。欲しかった次の1点をきめ、前半を5-3で終える。

 

 

ハットトリックを決めたAT仁熊

ハットトリックを決めたAT仁熊

 3Q、ここで魅せたのは2年連続1部得点王へ期待のかかるAT仁熊だ。開始5分間でハットトリックの大暴れ。今季はこれで4戦11得点。頼れるエースは今季も止まらない。その後2点を返されるも、終了間際にMD丸山翔平(政4・慶應高)のゴールが決まり4点差をつけ最終4Qへ。4Qはスタンドに休憩させる間も与えないほどのゴールショーであった。「満遍なく色んな選手が点を取れた」(山田)という言葉通り、MD高橋努(商4・慶應高)のリーグ戦初得点を含む6選手で7得点を決め圧倒。鳴り止まない若き血が、さらに選手たちを勢いに乗せていった。最終的には16-5の快勝。ブロック1位通過を決めた。

 

  

 今日の勝利で開幕4連勝とし、見事にブロック1位通過でFINAL4進出を決めた。FINAL4の対戦相手は、昨年涙を飲んだFINALで戦った日体大か、5月の早慶戦で勝利した早大であると予想される。チームの状態は最高だが、入りの悪さなどまだまだ改善できるところはある。悲願の日本一へ。リーグ戦最後の成蹊大戦に勝利し、10月に控えるアメリカ遠征でさらに成長したチームが11月、再びこの大井で大暴れする姿が楽しみだ。

 (記事 森田悠資)

 

 

【以下、試合後インタビュー】

 

山田晃平主将(政4・慶應高)

 

(今日の試合を振り返って)最終的にはスコアで圧倒できたので、良かったと思うんですけど、前半全く点差をつけられなくて毎試合言ってることなんですけど、最初から圧倒できていないところは課題です。(3-3と同点で追いつかれた後の曽根選手のFOからのゴールについて)ああいう苦しい場面で彼が決めてくれたのは流れに乗れたところもあるので、いいところで点を取ってくれたなという印象です。(2QG杉本選手を中心とした安定したDFがありましたが)1Qで3点も取られてしまったんですけど、それ以降は粘ってくれたので、オフェンスはもっと簡単に点を取ってあげればなと思ってたんですけどディフェンスはすごくありがたかったです。(後半は慶大ラクロス部の貫禄を見せつける試合運びでしたが)中大が疲れてきたというのもあるんですけど、最後その中でしっかり点を取って、4Qでは7点も取れて良かったです。(10選手がゴールを決めました)満遍なく色んな選手が点を取れていましたし、MFもATも点を取れていたので良かったです。(今日の勝利でブロック1位が決まりましたが)まず一安心で良かったかなと思うんですけど、ここで気を抜かずに目標は日本一なので10月にあるアメリカ遠征でまだまだ成長してチームを良くしてFINAL4でまた成長した姿を皆さんにお見せできればと思います。 

 

曽根叙臣(理3・慶應NY高)

(今試合の自身のプレーを振り返って)イメトレした通り、ちゃんと自分のやりたいことが出来ました。点が入るとは思わなかったので、わりと自分でもびっくりしています。入ってくれて良かったです。(普段からゴールは狙っているのか)欲はあるので、チャンスがある時は打ちます。ただ、ほとんどチャンスは回って来なくて、かつシュート練習もあまりしていないので、入る自信は無かったんですけど、今日もとりあえず打ったという感じです。嬉しかったです。(自分のチームでの役割についてどう考えているか)他のポジションと違って勝ち負けがはっきりしているので、チームにどう貢献していくかは数字で示すのが大事だと思っています。あと、今日の得点のように「流れを作る」という意味でも大切になってくると思うので、その2点にこだわってやっています。(フェイスオフ専門のポジションについたきっかけは)今のポジションは大学に入ってすぐに決めました。高校からラクロスをやっていたので、パスキャッチやシュートはもう出来ていて。尊敬する先輩がフェイスオフをやっていたので、フェイスをやってみようと思いました。(青木選手との役割分担は)一応決まっていて、スタメンはだいたい青木です。青木は勝てる相手には安定して勝てるので、苦戦していたら僕が出ます。僕の方が相手にとって嫌な動きをするので、それでなんとか流れが崩れないようにしています。今日は点差が広がった時から僕が疲れてたので、青木に任せました。(今試合での勝利で4連勝、リーグ1位、FINAL4進出が決まった。チームの雰囲気は)最高だと思います。主将が何度か言っているように、まだまだ日本一のチームのプレーを安定して出せていないので、調子の良い時のプレーを常に出し続ければ、日本一も行けると思います。(フェイスオフにとって必要な要素とは)色々あるんですけど、全ては笛が鳴った直後の一瞬に懸けなくてはいけないので、瞬発力とか判断力が一瞬で繋がるようにする、ということが優先度が高いですね。(最終戦、成蹊大戦に向けて)数字が大事なので、7割取って勝ちたいと思います。もちろん自分が勝ったフェイスは100%自分のものにして、相手が勝ったフェイスは落とさせて半分は取りたいです。その分を合わせて、合計7割取ることを具体的な目標にしていきたいです。 

 

杉本健(経2・慶應高)

 

(試合を振り返って)青学戦の反省を踏まえてもう少し楽に最初から守って攻めていきたかったんですけど、立ち上がりで中央大に3点取られてしまって苦しい戦いになりました。でも青学戦の反省を踏まえてそこからディフェンスも守り切ってオフェンスもちゃんと点を取り切ってくれたので、結果的には良かったかなと思います。(なかなか点が決まらず苦しい展開となった2Qで無失点に抑えたが、自身のプレーを振り返って)自分は早慶戦とか一橋戦とか、調子がいい時でも2Qで失点が増えてしまう傾向が多かったので、オフェンスがなかなか点が決まらなくて自分が苦手な2Qこそ集中してしっかり守り切ろうという気持ちで2Qは臨みました。(FINAL4進出が決まったが)FINAL4進出が決定して素直に嬉しいんですけど、それでもまだまだこの先日本一を目指していくには、ディフェンスもオフェンスもクリアーも課題がまだ残っていると思うので、そこをFINAL4までの間にしっかり詰められればいいと思います。(具体的に改善点は)ディフェンスだったらいつも自分たちが苦手である裏からのプレーで相手に失点してしまったりだとか、クリアーも今日の相手はまだ通じてた部分があったんですけど、一橋や東大に手こずっているようだとこの先日本一には遠くなってしまうかなと思うので、ゴーリーである自分もクリアーは参加するのでそこをもっと詰めていければいいかなと思います。(次戦へ向けて)ここ数試合目標失点数をしっかり達成できずにいるので、次の成蹊戦ではしっかり最初から最後まで集中し通して個人としても無失点に抑えたいと思います

タイトルとURLをコピーしました