慶應スポーツ新聞会

【ソッカー(女子)】関東リーグ前期第6節 ついに報われた苦しみと成長の日々 ホームで今季初勝利を飾る! 関東学園大戦

ようやく歓喜の瞬間が訪れた。開幕5戦全敗同士の関東リーグ“裏天王山”、関東学園大戦。慶大は入りの悪さを突かれ6分に先制を許したものの、前半終了間際に主将・中島菜々子(総4・十文字)が同点弾を挙げる。後半もペースをつかみ切れない中で、松木里緒(環3・常盤木学園)が少ないチャンスを仕留め逆転。接戦を制し、ついに今季初勝利を飾った。

 

第24回関東女子サッカーリーグ 前期第6節 vs関東学園大学

2018/05/27(日)15:00KO @慶應義塾下田グラウンド

【スコア】

慶應義塾大学2-1関東学園大学

【得点者】

0-1 6分 向井彩香(関東学園大学)

1-1 45分 中島菜々子(慶應義塾大学)

2-1 72分 松木里緒(慶應義塾大学)

 

◇慶大出場選手

GK志鎌奈津美(環4・常盤木学園)

DF佐藤幸恵(総2・十文字)→89分 鈴村萌花(総4・村田女子)

DF加藤楓琳(総3・常盤木学園)

DF工藤真子(総3・日テレ・メニーナ)

DF足立智佳(環2・大阪桐蔭)

MF勝木日南子(総3・大和)→90+3分 内山純(薬3・吉祥女子)

MF小川愛(総2・神村学園)

MF中島菜々子(総4・十文字)

MF松木里緒(環3・常盤木学園)→81分 庄司夏穂(総3・聖和学園)

FW鈴木紗理(総2・十文字)→90+2分 澤田優香(経3・慶應義塾湘南藤沢)

FW山本華乃(理2・山手学院)→69分 平田朋(環1・日ノ本学園)


開幕5連敗を喫している慶大はこの日、同じく5連敗で勝ち点0の関東学園大とホーム下田で直接対決。1部残留のために絶対に負けられない試合だ。前節の後半に引き続き工藤真子(総3・日テレ・メニーナ)がセンターバックを務め、前節2得点の活躍を見せた勝木日南子(総3・大和)が開幕戦以来のスタメンとなった。

 

中島の2試合連続弾で試合を振り出しに戻す

立ち上がり、慶大はいきなり出鼻をくじかれる。6分、相手FWがセカンドボールを拾って放ったミドルシュートが、GK志鎌奈津美(環4・常盤木学園)の頭上を越えてネットに吸い込まれた。この日の慶大の攻撃は、「距離感がいつもより遠かった」(伊藤洋平監督)ことでパス回しに細かなズレが見られ、なかなかゴールに迫れない。15分、佐藤幸恵(総2・十文字)のクロスに山本華乃(理2・山手学院)が頭で合わせようやくファーストシュートを放つものの、これは相手GKの好守に阻まれた。パスミスからカウンターを浴びるシーンも散見されるなど悪い流れが続いていたが、これを主将・中島が断ち切る。45分、鈴木紗理(総2・十文字)からのペナルティエリア内への浮き球のパスに「完璧なタイミング」(中島)で走り込むと、右足ダイレクトで叩き込んだ。前半終了間際の同点弾により、良い雰囲気で前半を折り返す。

 

松木の今季初ゴールはチームを勝利へと導く決勝点となった

後半、カウンターでピンチを招く回数は減ったものの、効果的な攻撃はなかなか見せられない。それでも粘り強くチャンスをうかがい続けると、72分、ついに逆転に成功する。左サイドからのパスをゴール正面で受けた松木が素早い切り返しでシュートコースを作り左足を振り抜くと、シュートは横っ飛びしたGKの手を弾きネットへ。昨季は関東リーグでチームトップタイの6得点を挙げながら今季はここまで無得点と苦しんでいた点取り屋の一撃で、慶大が勝ち点3に大きく近づいた。終盤、相手FWにロングボール1本で抜け出されピンチを迎えたものの、志鎌の思い切りの良い飛び出しと工藤の好カバーで得点を許さない。少ないチャンスを生かして得たリードを守り切り、2-1でタイムアップ。慶大がついに待望の今季初勝利を手にした。

試合後は喜びを爆発させた

試合後、選手たちはこの日31歳の誕生日を迎えた伊藤監督を歌とケーキで祝福した。昨季は毎週末の日常だった試合後の笑顔が下田に帰ってきた。開幕以来、1部の壁の高さに苦しみ続けている慶大だが、毎試合、敗れながらも少しずつ確かな成長を見せ続けてきた。その積み重ねがようやく報われたのだ。この日も、先制を許しても前節(58)のように大崩れせず逆転に持ち込むメンタリティの成長を確かに感じさせた。彼女たちの進んでいる道は間違っていない。この道を休まず最後まで進み続けた時、慶大は、目標に掲げる「インカレベスト4」に相応しいチームにきっとなっているだろう。

(記事:桑原大樹 写真:岩見拓哉、高橋春乃)

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以下、試合後コメント

伊藤洋平監督

――誕生日に今季初勝利、今のお気持ちは

選手からプレゼントをもらいました。嬉しいです。

――試合を振り返って

入りがすごく悪くて、「またかな…」とよぎったんですけど、前節の失敗をしっかりと反省して逆転まで持っていけたことを本当に誇らしく思います。

――入りが悪かったところで大きく崩れなかったのが成長ですか

そうですね。

――最下位を争う絶対に負けられない試合だったが、対策や準備は

対策としては、戦術の部分もそうですけど気持ちの部分のバランスをしっかりと保って準備してきました。

――昨季は比較的楽な勝ち試合が多く、逆転勝利というのは少なかった

そうですね。昨季を通しても僕もあまり記憶にないです。成長の証だなと思います。

――前節の後半に引き続き工藤選手をセンターバックで起用した意図は

奪われた後の背後のケアというのと、小川愛の展開力をボランチの位置で生かしたいという意図でこういう配置になりました。

――攻撃の部分で細かなズレが散見された

そうですね。意図的にやったのもあるんですけどちょっと距離感がいつもより遠かったので、そこに対するパスのスピードだったりサポートの声の大きさだったりでちょっとずつ誤差が生まれたという感じです。

――主将の中島選手が2戦連続弾、調子は上がってきているか

そうですね。それももしかしたら、距離感が遠くなってボールサイドから少し遠い位置にいることが、逆に色々な選手が得点することにつながっているんじゃないかと思うので、今のポジショニングを意識しながらも、パスの強さや質の部分を高めていきたいと思います。

――次節に向けて

インカレベスト4を目指すにあたって必ず立ちはだかる東洋大が相手で、同じようなポゼッションサッカーを志向しているので、ボール保持率というのが非常に大事になると思います。主導権を握れるようなゲームをしていきたいと思います。

 

中島菜々子(総4・十文字)主将

――試合を振り返って

やっと勝てて本当に良かったなという気持ちです。

――自身の得点の場面について

今日のゴールシーンは、自分のところに来るまでに右に行って左に行ってと展開ができていて、相手も結構バランスが崩れていた中で、あの裏に出るタイミングで(鈴木)紗理と目が合っていて完璧なタイミングでボールが出てきている中で、(勝木)ひなが相手に体をぶつけてブロックしてくれて時間も作ってくれていて、本当にみんなが繋いでくれてあそこまで来ていたので、本当に良いタイミングでしっかりミートして打つだけでした。本当に良かったと思います。

――前節も鈴木選手からのパスで得点をしているが

そうですね。あの時も紗理と本当に目が合っていて、タイミングも自分たちの中では完璧なタイミングで飛び出してパスも出ていたので、紗理とはそういうタイミングがすごく合うなと感じています。

――今季ここまで1部の舞台で戦っている中で、感じていることはあるか

そうですね、やっぱり小さなところでちょっとずつ差を感じていて、球際のところだったりとか最後ちょっと守りきれないとか決めきれないとか、そういうところの差が大きな差になっているなって感じています。

――今日の試合からもう少し改善すべきところを挙げるとしたらどこか

そうですね、小さなパスミスが多くて、ダイレクトパスとか、結構動かそうとしている中でいつもよりちょっとパスの距離感とかを伸ばしてたりとか色々変えてた部分はあるんですけど、そういう中でパスのミスというのが目立っていたので、そういったところはしっかり修正していきたいと思います。

――次節に向けて

本当にもうやっと勝ち点が取れて、次節が前期を締めくくるという部分でも本当に大事な試合で、必ず勝ち点を取って良いかたちで後期巻き返せる位置につけられるように絶対勝ちたいと思います。

 

松木里緒(環3・常盤木学園)

――今季初勝利となったが

前期5節終わって5連敗という形で、良いゲームはあったんですけど勝ち切れなかったりして、前回の大敗を受けて結構チーム全体で見つめ直して1週間取り組んできて、それが勝利という形につながったのでとりあえず本当に勝ててほっとしてます。

――試合を振り返って

相手チームは結構前からガンガン来るタイプっていうのは去年やっててわかっていたので、それをうまくビルドアップで外せた場面と外せなかった場面もあって、失点まで結構流れがあんまり良くなくて、前半流れが悪い中で追いつけたことはすごい良かったなって思ってて、後半も結構危ないピンチとかもあったんですけど、みんなで粘り強く守って1点取れて勝ち越せて、最後守り切れたので良かったかなと思います。

――攻撃の流れは良くなっていると感じているか

展開力っていう部分を2週間くらい取り組んでて、ビルドアップに加えてもっと中盤で展開をして相手を走らせるっていうのをやってきてて、今までは結構縦に速かったりしてたんですけど、結構展開ができてきて、攻撃が一個選択肢増えたりもう一個工夫できたりする場面が増えたので、そういう部分では攻撃は練習の成果が出てるんじゃないかなと思います。

――自身の今季初ゴールシーンを振り返って

とも(足立)が収めてくれて、ともが自分の位置見えてたんで、カットインしてから左足でシュートっていうのは結構練習とか試合とかでも取り組んでて、後半1本目左足で打ったシーンがいまいちで、イメージはできてたんですけど、得点は結構あんま考えずにそのままの流れでタッチからシュートまでいけたんで、イメージ通りに打てたかなって思います。

――次節に向けて

東洋大は大学リーグでも1部で関東リーグでも今上位にいるチームで、インカレを目指してる中で負けられてない相手だと思うので、今日の勝ちの流れを1週間練習でもっともっと改善点直してしっかり来週勝てるように準備して、勝ちたいと思います。

 

平田朋(環1・日ノ本学園)

――まず初勝利した喜びの気持ちをお願いします

ずっと負け続けていたので、自分たちがずっと欲しかった勝利というものをやっとつかめて本当に嬉しいです。

――試合を振り返って

私はチームの1—1という状況で出たので、絶対にゴールという形でチームに貢献したいと思っていたので、自分が出てから1点取って勝利出来たっていうことはとても嬉しいです。

――チームとして良かった点

前節の試合では大量失点をしてしまったのですが、今日の試合は失点しても全員が諦めずに戦ったので1失点で終えて勝利に導けたと思っています。

――アシストをするなど活躍を見せましたが、個人的にどのようなことに気をつけて試合に挑んだか

フォワードで出たので、まず守備からチームに貢献しようというものもあったのですが、私自身がドリブルなど味方を生かすプレーが得意なので、味方をよく見て動くことを意識してプレーしました。

――次節に向けて

今日勝利出来たので次節も絶対に勝てるように頑張ります。

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