関東大学対抗戦Aグループにおいて、慶大が最終戦を勝利で飾った。試合開始前で2勝4敗とし、22年ぶりに大学選手権出場を逃した今年の慶大蹴球部。今の体制で迎える最後の公式戦となった帝京大戦では、後半に連続トライを喫するなど昨年度対抗戦王者に追い上げられたものの、それをしのいで帝京大戦では9年ぶりとなる勝利を挙げ、有終の美を飾った。
今回は、試合後に行われた栗原徹ヘッドコーチとCTB栗原由太主将(環4・桐蔭学園)による共同記者会見からの抜粋と、出場した4年全員と主力選手にケイスポが独自に行った個別インタビューの内容をお届けする。
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栗原組、有終の美飾る/関東大学対抗戦⑦VS帝京大
◇共同記者会見より一部抜粋
──試合を終えて
栗原徹HC:いつも寒い中、お忙しい中ありがとうございます。慶應としては対抗戦最終節、最後になってしまうということで、栗原由太の代として何かを残せる試合をできたらということで準備してきました。最後は選手が全てを出し切ってくれて、素晴らしいゲームをしてくれました。感謝しています。
CTB栗原由太主将:本日はありがとうございます。(前週の)早稲田戦から、さらに自分たちらしさというのをこの1週間追求して、みんなが慶應のプライド、意地をかけて戦った結果がこうなってよかったです。帝京さんはひとりひとりが大きくて、強くて、という中で、自分たちは低く、速くという慶應らしさをグラウンドにいる選手だけでなく部員全員がそれを心がけてくれたおかげで、今日の勝利につながったと思います。
──成績が良くない中で、チームの持っていきかたなどで難しかったところもあると思いますが、話したことは
CTB栗原:まずは自分たちのやることをやること。今まで僕自身、悩んでいだ時期もありましたが、自分が吹っ切れたことで、チームの歯車みたいなものを戻せたのかなと思います。
──今日のようなゲームをシーズンの序盤にするためには、何が足りなかったか
CTB栗原:メンタルの部分でもっとやれていればまた違った結果になったかなとも思いました。夏合宿などを通して、上手くいかなかった時こそ、自分たちの力が見えてくるのかなと思います。
栗原HC:いろんな結果の中で「後がない」といった必死さのようなものが足りなかったと思いますし、それを出せなかったのは僕の責任だと思っていますので、それを踏まえて、また春から準備していこうと考えています。
──就任1年目を終えて、栗原ヘッドコーチは教える喜びのようなものをどこに感じていますか
栗原HC:社会人で(コーチを)5年やって、いま6年目なんですけど、コーチ歴もそんなに長くはないですが、1番勉強になりましたし、1番苦しかったですし、1番楽しかったです。楽しい1年でした。学生と社会人で大きな違いはないと思っているんですけど、彼らとしっかり対話をして、彼らが何を求めているのか、彼らに何が足りないのか、を聞いた中で、厳しさの配合というか、配分はすごく勉強になりました。答えはないと思うんですけど、これからもしっかり勉強して、その時にベストだと思うことをやっていきたいと思います。
◇試合後個別インタビュー
CTB栗原由太主将(環4・桐蔭学園)
──9年ぶりの帝京大戦勝利です
この1年本当に苦しかったのですが、最後にこうした形で対抗戦を締めくくることができたのは本当によかったと思います。終わったときに思ったのは「いくら苦しい練習、状況、経験をしてきても、最後勝つことでそれが全部報われる気がする」ということです。嬉しかったです。この1週間で良い準備ができましたし、「慶應の意地を見せよう」とみんなが頑張ってくれて、グラウンド・応援で表現してくれました。慶應らしさを出し切れた試合だったと思います。
──試合に出るまではいかがでしたか
みんなの気迫こもったプレーを随所で見られて、やっと僕たちがしたかったラグビーができた気がしました。しみじみと、「本当の自分たちの姿はこれなんだな」と思いました。
──試合に出られてからは
本当に時間が短かったのですが(笑)、苦しい状況でも場を盛り上げられるようなキックを蹴られたことは良かったです。
──4年間を振り返って
やはり今年が一番印象に残っていますね。苦しかったですし、結果として大学選手権優勝という夢は叶いませんでしたが、その中で得たものは大きかったです。慶應でラグビーができて、この仲間たちと出会えてよかったです。
──4年生について
今日の雰囲気もみんなが作ってくれました。学生スポーツは4年生が大切だと思っているので、そういった意味でも最後の対抗戦・公式戦で良い姿を見せることができたのではと思います。みんなに感謝しています。
──後輩たちへのメッセージを
どんなに苦しくても最後に勝つことができれば報われるな、と僕たちだけではなくて部員全員が感じていると思うので、そういうことを忘れずに日々頑張ってほしいです。チームスポーツなので、みんなと一緒にがむしゃらに頑張ってほしいです。
──今後に向けて
この1年は苦しかったですが、これからもこれ以上に苦しい思いをすることがあると思います。その中でもこの経験を生かして頑張りたいです。また、自分の姿を見た後輩たちにも「頑張ろう」と思ってほしいので、社会人でもより頑張りたいと思います。
FL川合秀和副将(総4・國學院久我山)
──試合を終えていかがですか
まず、勝ててよかったです。4年生が引っ張ってくれた試合でもありますし、それ以外のメンバー全員が、ひたすら走って、ひたすらタックルにいって、といった意地の部分を出せた結果なので。個人的には、1番楽しかった試合かなと思います。1番つらかったですけど。
──自身のプレーを振り返って
僕自身、秩父宮に立つのが最後なので、何か後輩たちに残さないといけないなということと、今までこの4年間積み重ねてきたものを全部出し切る、表現するという思いで、それが結果として表れて嬉しいなと思います。
──マン・オブ・ザ・マッチに輝きました
みんながひたすらタックルにいって、(同じFLで出場した)山本凱(経2・慶應)もチャンスを作ってくれて、BK(バックス)陣もいいタックルを見せてくれて、そういう意地をみんなで見せたことが勝利につながったと思うので、マン・オブ・ザ・マッチ(に自分が選ばれたこと)がいいとかはないです(笑)。
ただ、いま話したような自分のプレーや表現したことがいろんな人に伝わった部分もあっての評価だと思うので、それはそれで嬉しいです。
──この1年、そして大学生活を振り返ると
この4年間で1番つらかったのが今年ですね。去年までは、上級生についていくだけで自分に集中できた部分もあったんですけど、やはり4年生になってリーダーとしていろんなことに気を配って、いろんな方向からチームをマネジメントしていくといった部分です。その中で(チームとしての)結果も出なくて、自分が何か悪かったのかなとか、チームはどう方向づけたらいいのかなとか、ずっと悩んで考えていた1年だったので、最後のこの1年が1番大変でした。
大学選手権には出られませんでしたが、今までの苦労やそういったものを吹き飛ばして、何を学んだかというといろいろあって。言葉にはできないですけど、下級生、4年生、コーチから学んだことは大きかったかなと思います。
PR有賀光生(総4・國學院久我山)
──今日の試合を振り返って
大学でラグビーを辞めるということでラグビー人生最後の試合でしたが、本当に最後の試合勝ちたくて、みんなが最後の最後まで粘り、チームが勝てたので本当に良かったです。
──今日の試合のスクラムはいかがでしたか
やはり帝京大のFW陣は重いということで、しっかりバインドから慶大側が攻めに転じようということを準備してきました。バインドバトルに勝ってヒットでも勝てたことが良いスクラムを組めた要因かなと思います。
──ラインアウトも安定していました
前半マイボールのラインアウトが一つもなく、そこで帝京大にサインをあまり見せずに済んだことが後半安定したラインアウトができた要因だと思います。ただ、本当にみんな気合が入っていて100%出し切れたことがしっかり結果に繋がったのかなとも思います。
──4年生として最後の公式戦となりました
先週の早慶戦より観客の数は正直少なかったですが、僕的にはとても感動した試合でした。ベンチからの声援もしっかり耳に届きましたし、周りが本当に色々見えました。終盤とても苦しかったですが、耐えて耐えて勝てたので一生忘れられない試合になりました。
──國學院久我山高時代から同期の川合さん、川端さんと一緒に試合に出ましたが、いかがでしたか
3人がスタメンで揃った試合は今日が初めてなのではないかなという感じで、本当に最高の思い出となりました。
──後輩に向けて一言
今日みたいな慶大らしいプレー、泥臭いプレーができれば勝てることを証明できましたし、そういった姿勢を後輩たちに見せられて良かったです。後輩たちには絶対に勝って日本一になってもらいたいので、こういった姿勢を忘れずに継続して欲しいなと思います。
HO原田衛(総2・桐蔭学園)
──強豪の帝京大学相手に勝利、気分はいかがですか
率直に嬉しいです。
──トライを決めるなど大活躍でした。ご自身のプレーを振り返っていかがですか
ミスなくプレーできてよかったです。
──4年生との最後の公式戦となりました
4年生が最後自分たちを引っ張ってくださり、見本になってくださりました。この経験を来年以降に生かしていきたいと思います。
──来年に向けての意気込みをお願いします
今年はいいチームだったと思いますが、結果的には勝つことはできませんでした。来年は、いいチームであるのに加えて勝てるチームというのを目指して頑張っていきます。
LO川端隼人(理4・國學院久我山)
──対抗戦最後の試合となりましたが、今のお気持ちは
もともとスタメン予定だった人がケガをして、急遽スタメンに入った形だったので準備不足というところはあったんですけど、自分が4年間やってきたことを全て出すという気持ちで試合に臨みました。結果として、今日が4年間の中で1番いい試合ができた、自分のプレーもできたし、チームとしてもまとまって1番良い試合ができたと思います。
──帝京大戦では9年ぶりの勝利となりました
帝京戦というこだわりもあったんですけど、対抗戦はずっと負け続けていたこともあって最後の試合で勝つことが大事だと思っていました。慶應らしくプレーして勝つことで後輩に何か残せる、そして来年につながると思っていたので、そこを目指してやりました。
──モールで押し込めた印象がありました
モールは例年に比べて長く時間をかけて練習してきた部分ではあったので、モールを組む前までの精度やリフトアップの精度にもこだわって、完璧なモールを最後に集大成として組めたかなと思います。
──今年1年間、どのようなシーズンでしたか
今シーズンは、対抗戦にリザーブとしても入れない時期もあって、入っていても明治戦・早稲田戦では出場できなかった中で、すごく苦しい時間もあったんですけど、最後の最後でしっかり勝ち切れたことが今シーズン良かったことかなと思います。
──慶大蹴球部での4年間を振り返って
4年間のラグビー人生を振り返ると、大学からポジションを変更してバックスからフォワードになったこともあって、周りよりレベルが足らなくて辛かった時期もあったんですけど、コツコツ努力を続けてしっかり最後の試合に出て勝ち切ることができたのは嬉しかったですね。
──後輩に向けてメッセージをお願いします
4年生として、今年は大学選手権の経験などのいつも残せているものが残せなかったんですけど、今日の試合は4年生にかなり気持ちが入っていたので、その姿を後輩たちが見たことで、来年に少しでもつなげてくれると嬉しいなと思います。
SH上村龍舞(環4・國學院栃木)
──試合を終えた率直な感想は
もう大学選手権へ出場できないという状況だったので、慶應のプライドを出し切るということにフォーカスし、1週間準備してきて、選手だけでなく全部員、140人の思いが結果につながったと思います。
──今日のゲームプランは
ひたむきに、泥臭く、慶應らしさを出していこうということだけです。
──9年ぶりの帝京大勝利の要因は
慶應らしさを出せたということと、今期対抗戦で色々負けを知って、チームが一段階強くなったことも要因の一つだと思います。
──大学4年間を振り返って
僕としては、今年から公式戦に出場できるようになったので、3年間はつらい時期もありましたけど、今年はやり切れたというか、楽しかったです。
──これからの蹴球部にメッセージを
ずっと目標は日本一を掲げていたのですが、その目標は途絶えてしまいました。でも、今日の勝利で残せるものはあったと思います。まだ来週試合があるので、そこでもう一回4年生の意地というものを見せて、後輩に何か一つでも残せれば良いと思います。
SO中楠一期(総1・國學院久我山)
──試合を終えての率直な感想
単純に勝てて嬉しいです。それだけです。
──今日のゲームプランは
しっかりシンプルにエリアをとって、敵陣でディフェンスをすれば、自分たちのペースがつかめるので、そこから上手く点を取れるところで取ろうと思っていました。
──自身の上手くいったプレーは
真ん中にスペースがあることは分析してわかっていたので、そこにシンプルにボールを入れてエリアを取れたことが良かったと思います。
──今季を振り返って
今季は勝てなくて苦しい期間が続いて、自分自身司令塔として勝たせられないのは実力不足だと思います。ただ、迷惑をかけながらも学べたこともたくさんあるので、しっかり来シーズンにつなげたいと思います。
──4年生へ
単純に勝たせられなくてごめんなさいという思いが強いです。自分がしっかり成長して、来シーズンから結果を出すことで感謝を示していきたいと思います。
CTB三木亮弥(総3・京都成章)
──試合を終えての率直な感想
大学選手権に出られないと決まって、慶應としてはこの試合に勝つことでしか慶應の意地やプライドを見せることができないので、そこだけにフォーカスしてこの一週間取り組んできたことをしっかり試合で出せて良かったと思います。
──良いタックルがたくさんありました
反省点もありますが、上手くいったところもあったので、しっかり来年に向けてまた頑張っていきたいです。
──チームとして良かったプレーは
ディフェンスの部分で我慢できたところが、この1年間の頑張りが最後に出たのかなと思います。
──今季を振り返って
すごく苦しいシーズンになりましたけど、来季自分が4年になるので、この苦しかった経験を生かして戦っていきたいです。
──4年生へメッセージはありますか
チームを引っ張ってくれてありがとうございましたという思いと、出られない4年生の分もしっかり試合で勝ちたかったのですが、そこは本当に申し訳ない気持ちです。それを晴らすのは来年結果を出すことだと思うので、4年生の思いも背負って戦っていきたいと思います。
WTB宮本恭右(環3・慶應)
──帝京大に9年ぶりの勝利です
嬉しいです。相手が帝京だからということではなくて、自分たちにフォーカスしていました。自分たちのラグビーにフォーカスしていれば絶対にいい結果になると信じてやった結果が勝ちにつながったのだと思います。
──試合全体を振り返って
プレーの精度も良く、“慶應のディフェンス”というものがすごく出せたなと思います。ミスはあったと思いますが、全体的にみんなすごく身体を張ってチームのためにディフェンスできていたと思います。
──スタンドからもいつも以上に声が出ていました
聞こえました。とても力になります。
──ご自身のプレーについて
自分はもう今日は4年生のために頑張るという思いしかありませんでした。途中で疲れたら替えてもらえばいい話なので、最初から全力で走って身体をぶつけようということだけを考えていました。
──今季を振り返って
決していいわけではありませんでしたが、こういう勝利のためにみんなここまで頑張ってくることができたと思います。大学選手権に行けないのは本当に残念ですが、今日はよかったと思います。
──ここ2試合でチームの雰囲気が変わったのでは
負けてから気づくのでは遅いとは思うのですが、明治戦以降みんなから「慶應のプライド」という言葉がよく出てくるようになったと思います。タックルだったり低いプレーだったりという部分をみんなで意識して、ここ2試合で体現できたことは収穫だと思います。
──4年生へ
川合さんが今日は4年生としてのプレーを体現してくださったと思うのですが、本当にかっこいいなと素直に思いました。大学選手権には行けませんでしたが、4年生が作り上げてくれた今年のチームはとてもいいチームだったと思います。自分たちも超えて行けるように頑張ります。
──今後に向けて
まだ来週もあるので、残された練習をしっかり頑張ります。来年こういう悔しい思いをしないために、慶應のラグビーをしっかり出していけるように準備していきたいと思います。
FB沖洸成(総3・尾道)
──今日の試合を振り返って
今まで自分たちがやってきたことが出せた試合であり、それが出せたからこそ勝てた試合でした。
──今日のゲームプランは
ディフェンスをしっかり練習してきたので、しっかりエリアを取ってそこでディフェンスを頑張り、ターンオーバーしてから相手の陣地でアタックをしていこうという狙いがありました。
──得意のキックカウンターが多く見られました。ご自身で振り返ってみていかがですか
しっかりキックカウンターで前に出ることができたので良かったです。
──ディフェンスではタックルが多く決まっていました。要因はどこにありますか
タックルした後すぐに立ち上がりラインに戻ること心掛けていたので、枚数の多い状況でディフェンスをできたことが要因です。
──4年生に向けてメッセージはありますか
お疲れ様でした。最後にしっかり勝利を挙げられて良かったです。
──来年に向けて
今まではランが売りでしたが、これから1年間あるのでキックなどもしっかり練習して色々な武器を持った選手になりたいと思います。
HO安田裕貴(政4・慶應)
──9年ぶりの帝京大戦勝利となりました
大学選手権に出場できないということが決まった中での試合でしたが、慶應が1年間積み上げてきたものや、プライドを見せる場として絶対勝ちたいと思っていたので、それが結果として9年ぶりの勝利という結果になって本当に嬉しく思います。
──ご自身のプレーを振り返って
特別なことをしたわけではないですが、できることを丁寧にやったという感じですかね。試合の展開的には苦しかったですけど、最後なんとか粘って逃げ切った試合です。
──今日のスクラムは
正直良くないものもあったのですが、そこから修正できたので60、70点くらい、70点いかないくらいですかね。
──勝ちきることができた要因は
チームがうまくいかなかった時期に、慶應に必要なものは何かということをたくさん話しました。泥臭さ、がむしゃらさ、低いタックルなどのシンプルなところ、一度初心に帰って慶應に必要なものは何かが見えてきて、シンプルなことを突き詰めた結果、良い結果につながったと思います。
──今季を振り返って
チームとして良い時と悪い時の波が激しかったのかなと思います。夏合宿で明大に勝ったこともありましたし、今日のように帝京大に勝ったり、良い時は良いのですが、悪い時は悪い。結果としては選手権に出場できなかったのですが、ある意味可能性が大きかったチームなのかなと思います。良い状態が長く続けばなという残念な気持ちもあります。
──4年間を振り返って
完全燃焼できました。最後に勝てて終われたことが一番嬉しいです。
──同期に向けて伝えたいことはありますか
特にメンバー外の4年生には、試合に出場しているメンバーに対して大きな声援をくれたり、試合前に手紙をもらったり、準備をしてもらいました。本当にその応援が力になりましたし、彼らのために自分も頑張りたいと思いました。大きな力をもらいました。
──後輩に向けてメッセージをお願いします
色々な戦術であったり、プレーをうまくやろうとすることも大事だとは思いますが、気づいたのは慶應の伝統の泥臭いプレーであったり、低いプレーであったり、それができてこそ慶應で、それができる慶應が強いと感じたので、そこの幹の部分を忘れないように頑張ってほしいと思います。
PR室星太郎(総4・静岡聖光学院)
──9年ぶりの帝京戦勝利となりました
すごく素直に嬉しいです。
──途中出場となりました
(3番でスターターの)大山(祥平=経3・慶應)がいて、その後を引き継ぐという形は前からそうだったんですけど、前回は出られなくて、課題がスクラムということで、今週スクラムの練習の時にしっかりフォーカスを決めて、良かったのでそれで出してくれたのかなと思います。出た後もいいスクラムが組めていたので個人的には良かったと思っています。
──今年はどんな1年でしたか
大学選手権出場を逃すなど、負けてしまいましたが、帝京には勝てたということで、結果を残せて良かったかなと思います。
──この4年間を振り返っていかがですか
(2年から)途中入部で入って、メンバーに入ってあのグラウンドに立ってプレーするのが目標だったので、それを達成できてすごく嬉しかったです。
──最後に後輩に向けてメッセージをお願いします
来年こそは勝ってほしいですね。今年悔しい思いをしたと思うので、それを忘れないで勝ち切って日本一を取ってほしいです。
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