2週にわたり行われた東京六大学女子バスケットボール対抗戦。第3戦は同じ3部リーグに所属する法大との戦い。一つでも上の順位でこの大会を終えるために、4年生に勝利という形で恩返しをするために絶対に落とすことのできない一戦で勝利をあげることはできたのだろうか。
2021/11/20/(土) @立教大学新座キャンパス | |||||
第39回東京六大学女子バスケットボール対抗戦vs法大 | |||||
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
慶大 | 13 | 16 | 15 | 12 | 56 |
法大 | 10 | 18 | 12 | 28 | 68 |
◆慶大スターティングメンバ―◆ | |||||
| #4 眞尾瞳(商4・浦和第一女子) | ||||
| #6 武藤怜(商4・成蹊) | ||||
| #12 林えみり(理3・慶應女子) | ||||
#15 阿部七奈子(商2・三田) | |||||
| #17 野本美佳子(総2・東京成徳) |
第1Q、慶大は主将・眞尾瞳(商4・浦和第一女子)のシュートで先制点を挙げると、林えみり(理3・慶應女子)がゴール下での1対1を制し一気に勢いに乗る。さらに、阿部七奈子(商2・三田)が3ポイントを含む7得点の活躍を見せ、慶大のリードは7点に。しかしここまでチームの攻撃の中心であった阿部がこのQ終盤で負傷交代。その後得点を伸ばすことができず3点リードで第2Qへ。
リードを広げたい第2Q、ディフェンスの強度をあげた法大を前にボールを回すことができない慶大。眞尾や井手友美(理3・慶應NY)を中心に全員で粘り強いディフェンスを続け、林がパスカットで速攻の形をつくると眞尾が3ポイントを沈め流れを引き戻す。一進一退の攻防が続く中、石倉史菜(文1・国立)がレイアップを確実に決め1点差の29−28で前半を終えた。
第3Q、慶大ベンチからは「全員で頑張ろう」と選手を鼓舞する村林祐子監督の声も飛び、その期待に応えるように武藤怜(商4・成蹊)が得点。慶大は外からのシュートが決まらない時間には、しぶとくリバウンドに食らいつきボールをつないでゴール下やドライブで得点を重ねた。最後は阿部のアシストを受けた西理奈(法4・葺合)がゴール下のシュートを決め切り44−40で最終Qへ。
勝負の第4Q、連続得点を許し同点とされるもすぐさま眞尾がミドルシュートを沈め応戦。追い越し追い越される緊迫した展開の中、眞尾、武藤が4年生の意地を見せ3ポイントを沈める。阿部や野本美佳子(総2・東京成徳)が果敢にゴールへ攻め込むもリングに嫌われ得点を上げられない時間が続くと、勝負どころで得点を許し慶大はあと一歩のところで白星を逃した。
互いの意地のぶつかり合いとなった今回の試合。負傷した阿部に代わり出場し粘り強いディフェンスを見せた井手、リバウンド争いに食らいついた林や野本、勝負どころで冷静にシュートを決めた4年生の眞尾、武藤。それぞれが自分の役割をしっかりと全うし接戦を演じたことは次の一戦への糧となるだろう。リードをものにし勝ち切るチャンスがあっただけに悔しさは残るものの、泣いても笑っても4年生と共に戦う試合は残り1試合。気持ちを切り替えこのチームでの最終戦へと挑む。
(記事・写真:船田萌恵)
――選手インタビューは同日に行われた立大戦の記事にて掲載予定です。