【應援指導部】ついに復活した応援席!笑顔と声援が戻る/野球 法大二回戦応援

應援指導部

4月9日の法大二回戦、前日とは打って変わって青空が広がる神宮球場の三塁側応援席。現役の大学生から高い年齢層まで、多くの塾生・塾員が駆けつけた。コロナ禍で制限されていた声出し応援が今季から解禁され、應援指導部員・観客・野球部員の笑顔と声援が戻ってきた。

応援席に観客が帰ってきた

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初回から立ってメガホンを回す野球部員、観客と一緒に応援席を盛り上げる應援指導部員。この試合に勝たなければ勝ち点を落としてしまうだけに、応援にも熱が入る。試合は初回に先発の谷村然(環4・桐光学園)が2点本塁打を浴びる展開に。昨日も初回に本塁打を打たれ大敗しており、嫌なムードが三塁側に漂う。しかし昨日と同じになるのではないかという懸念を払拭するのが応援の力だ。「いいぞいいぞターニムラ!」と、昨日以上に大きな声が掛けられると、リーグ戦初登板の谷村もそれに答えるようにその後はスコアボードにゼロを並べた。

野球部員も一緒に応援

3回の攻撃時には「三色旗の下に」が歌われ、各部員は紺・赤・紺の三色旗を振って神宮を慶大色に染めた。そして5回には今年のチア曲・『夏疾風』が披露された。2018年の夏の全国高校野球選手権大会(甲子園)の際に作られたこの曲に、初夏のような陽気と応援の熱気に包まれていた応援席はさらに盛り上がった。そんな熱い応援に応えるかのように、試合も両校一歩も譲らない投手戦を繰り広げた。

谷村が応援に応えるように好投した

7回、エール交換が行われ、いよいよ試合も終盤に突入。しかしこの回も慶大は本塁を踏むことができない。熱気あふれる応援とは裏腹に、ここまで16イニング無得点と沈黙していた打線が8回、2死二、三塁のチャンスを作る。応援席の盛り上がりは最高潮。チャンスパターンが鳴り響き、観客もメガホンを振り必死に応援を打席の3番・本間颯太朗(総3・慶應)に届けた。本間は左翼ポール付近に大飛球を飛ばし、一時は本塁打かと思われたが、惜しくもファウルの判定が下ると、その後三振に倒れて無得点に終わった。得点こそ取れなかったが、慶大はチャンスを作るようになり、快音も聞こえてきた。応援の力が少しずつ選手を後押ししているのだろう。

 

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9回表、最後の攻撃。メイン台に立ち、塾生注目を行ったのは3年のTさん。「9回の慶應には若き血が一番似合う」と呼びかけ、若き血を歌って最終回の応援に入った。観客も野球部も全員が立って応援する姿に後押しされ、ついに慶大打線がつながる。主将・廣瀬隆太(商4・慶應)が左前安打を放ち口火を切り、代打の佐藤一朗(商4・慶應)が適時打を放つと、続く代打の村上真一朗(文4・城北)の2点本塁打で逆転に成功。応援席には喜びを分かち合う部員、部員とハイタッチをする観客の姿が見られ、肩を組んで若き血を歌った。やはり9回の慶大には「若き血」が一番似合う。この日一番の声と演奏を届け、応援席ははじけるような笑顔であふれ返った。そこにあったのは、應援指導部が目指す「観客と一体となる応援」だ。

マスクを外して表情で魅せることができるように

9回表に逆転し、勝利した慶大。応援の力は選手に届いていたに違いない。しかし、観客の誘導や応援の改善点など、課題も見つかっただろう。まだまだ始まったばかりのリーグ戦。明大・東大・立大そして早慶戦でさらに熱のこもった応援を作り上げるため、進化を続けていく。

 

(記事:長沢美伸)

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