7連勝で迎えた第16節。リーグ2位の慶大と3位の城西大の戦いとあり、今後の順位のためにも、両校共に何が何でも勝利を手にして勝ち点を奪取したいところ。前半は一進一退の攻防が続き、何度かチャンスを得るが得点とはならない。23分には相手にPKを与えて窮地を迎えるも、ボールはバーに当たり、無得点のまま前半を折り返す。後半は城西大に主導権を握られ、右左とサイドのスペースをうまく使った攻撃に終始ヒヤリとさせられる展開が続く。すると73分、スローインからボールがゴールに吸い込まれて先制を許すと、その5分後にもセットプレーから追加点を献上。2点を追いかけた慶大だったが、なかなか得点に結びつけられず、痛い敗戦を喫した。
2023/10/7(土)14:00キックオフ@JOSAI SPORTS FIELD 第1G
【スコア】
慶應義塾大学0ー2城西大学
【得点者】
73分 石倉潤征(城西大)
78分 オウンゴール(城西大)
◇慶大出場選手
GK
1 竹内秀太(商4・桐蔭学園)
DF
2 内藤豪(法3・駒澤大)→79分 8 菱川天風(総4・桐蔭学園)
28 入江修平(政3・慶應)
5 山口紘生(商3・國學院久我山)
MF
3 山本献(商4・國學院久我山)
20 田中雄大(商2・成城学園/三菱養和SCユース)→63分 20 角田惠風(商2・慶應/横浜F・マリノスユース)
6 道家拓真(環4・鹿島学園)
13 山崎健翔(法4・桐蔭学園)→87分 17 荘司慈英(商3・慶應)
FW
7 熊澤維吹(文4・國學院久我山)
11 茅野優希(政3・慶應)→54分 18 香山達明(経3・慶應志木)
10 塩貝健人(政1・國學院久我山)
7連勝を達成し、リーグでの順位を2位に上げた慶大。8連勝をかけて、リーグ3位に位置していた城西大学との一戦に挑んだ。
開始直後は慶大がボールを握り、主将の山本献(商4・國學院久我山)を中心として攻撃を展開する。4分には右サイドから山本がクロスを放つが、ここはボールの高さにヘディングが合わずにシュートまで行かず。7分にも山本がクロスを上げるも、相手DFのクリアに遭う。11分にはスローインから球際で競り勝ったボールを受けた内藤豪(法3・駒澤大)から、右サイドの山本へパス。山本がボールをキープする間に、右コーナーへ颯爽と駆け上がった内藤がクロスを上げる。ただ相手DFのクリアでなかなか得点とはならない。直後は相手のカウンター攻撃を受けてミドルシュートを打たれるなど、一瞬の隙が命取りになることを予感させた。
12分、決定的なチャンスが訪れる。熊澤維吹(文4・國學院久我山)のパスから塩貝健人(政1・國學院久我山)が抜け出してシュート。ただボールは惜しくもゴールのわずか左へと外れる。20分にはフリーキックから、空中戦になった球を山崎健翔(法4・桐蔭学園)が押し込もうとするも、ボールはわずかゴール上へ。悔しさを顕にしたのも束の間、27分には相手にPKを与えてしまう。しかしボールはバーに当たり跳ね返り、窮地を脱する。一進一退の攻防を続ける中、両者無得点のまま前半を折り返す。
後半は城西大にボールを支配される試合展開となった。サイドのスペースを使って猛勢する相手に対し、内藤豪、入江修平(政3・慶應)、山口絋生(商3・國學院久我山)らの好守備により失点を阻む。加えて山本献も、サイドで身体を張りクロスを阻止するなどDF陣が大健闘。しかし73分、城西大のスローインしたボールがゴール右隅に押し込まれ失点。
さらにその5分後、相手のコーナーキックからオウンゴールとなり2点目を献上してしまう。その2分後、悔しい慶大は攻撃を仕掛ける。ゴール前中央にいた塩貝健人が香山達明(経3・慶應志木)のパスに飛びついたが合わない。
何としてでも得点を奪いたい慶大。コーナーキックなどチャンスは得るものの、相手のサイドを突いた攻撃に対応することに手一杯。だが86分、絶好のチャンスが訪れる。カウンターで山崎健翔からロングパスを受けた塩貝健人がミドルシュートを放つも、ボールは大きく上に外れ、ゴールネットは揺れない。選手を入れ替えて攻撃へのシフトを図るも、得点を奪うことはできず。連勝は7でストップした。
8連勝は叶わず、貴重な勝ち点3は城西大が獲得した。その結果慶大はリーグ3位に。残りの試合数は6。勝ち点を積み重ねたい慶大のラストスパートが始まろうとしている。
次節は10月15日(日)ホームにて、現在リーグ1位の神奈川大学との戦いに挑みます。
(取材:小椋早莉、本橋未奈望、長掛真依、佐藤光)
以下、選手インタビュー
山本献(商4・國學院久我山)
――前節でも立て続けに失点という中で、1点目を奪われてからの声かけなど、チームとしての動きとして意識した事について教えて下さい
慌てず、自分たちのやるべき事をやるように意識しました。
――7連勝を達成し、今節勝てれば3位との勝ち点差を大きく引き離して次節を迎えられるという中で、今節どのような準備をしてこられましたか
順位関係なく、他の試合と変わらない勝つための準備をしました。
――次節に向けての意気込みを教えてください
勝てるように頑張ります。
角田惠風(商2・慶應/ 横浜F・マリノスユース)
ーー今日の試合を振り返って
とにかく悔しいです。1試合を通して相手のやりたい事をさせてしまっていました。
ーーどのような意識で途中出場しましたか。またベンチでどのような指示がありましたか
自分が出場する時は同点だったので、攻撃で流れを変えてゴールに迫るきっかけを作り、自分でもゴールを狙おうと考えていました。
ベンチからは細かい指示は無かったですが、ボールをピックアップして、とにかく前への供給を求められている、そこが足りてないと観て感じていたのでそこを意識してました。
ーー終盤、ゴール前まで迫りながらも決めきれない場面が何度かありましたが、要因はどこに合ったとお考えですか
相手にゴールを奪われた後チームとしてやろうとしてる事がまとまってなかったと思います。少しでも早く前に進むためにロングボールを使うのか、それともショートパスでより良い状態で進むのか。そこは自分がまとめなければいけなかったと反省しています。
ーー次節の意気込みをお願いします
昇格を意識するのではなく、まずは目の前の1試合にチームで向かっていきたいです。4年生と共に闘える試合も限られているので後悔がない準備をします。