【野球】首位攻防戦を制し2年ぶりの悲願達成へ/明大戦展望

ここまで3カードを終え、勝ち点3で首位に位置している慶大。週末14日からは、同じく勝ち点3で勝率も並んでいる明大と対戦する。このカードで勝ち点を取った大学が、一気に優勝へと近づくと予想される。慶大は明大の4季連続優勝を阻止できるか。投打共に高レベルの強敵をどう打ち崩すか、優勝に向けてチーム力が試される大一番だ。

慶大はここまで8試合で6勝1敗1分、勝率は.857としている。チーム打率は.307で、2位明大の.258に大きく差をつけてリーグ1位の成績を残しており、規定打席に乗っている8選手のうち、5選手が打率.300以上をマークしている。さらにチーム本塁打数はリーグトップの9本を記録。この強力打線は、明大にとっても大きな脅威となってくるはずだ。

特に、4番を打つ栗林泰三(環4・桐蔭学園)には注目だ。打率は.438、本塁打数は宮崎恭輔(環4・國學院久我山)に並んで3本、打点は13と、いずれもリーグトップの数字だ。今秋の三冠王も射程圏内としている栗林の勝負強い打撃を軸に、明大の強力投手陣を攻略したい。

1発のある栗林は、他大学にとって大きな脅威だ

対する明大は、7試合をして6勝1敗で勝率は慶大と同じく.857で、同率首位に位置。チーム防御率は1.60、7試合で失点はわずか11と投手陣が圧倒的な成績を残している。プロ注目の村田賢一(商4・春日部共栄)、蒔田稔(商4・九州学院)、石原勇輝(商4・広陵)に加え、今後ドラフトの目玉になると予想される浅利太門(商3・興國)、久野悠斗(商2・報徳学園)ら好投手が揃っており、さらに浅利と久野は3試合に登板し防御率は0.00と脅威の成績を残している。

桐生でのオールスターでの1枚。大学日本代表にも選出された蒔田

記憶に新しいのは、当時1年生だった久野の初先発の登板で、慶大打線が6回2安打無得点に沈黙した昨秋の慶明2回戦だ。結果的に1、3戦目で慶大が勝利し勝ち点は獲得したが、当時の選手にとっても衝撃は大きなものだった。今カードで再び対峙することがあれば、早い段階から攻撃を仕掛けたいところだ。

今春は4戦の激戦の末に勝ち点を献上している。慶大とって、2021年秋季以来の優勝には絶対に欠かすことのできない大一番だ。好投手をいかに打ち崩せるか、慶大野手陣の腕に大きく掛かっている。

 

(記事:北村可奈)

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