【野球】投打が噛み合い12ー0の快勝!4試合ぶりの勝利で連敗ストップ 薩摩おいどんカップ 薩摩ライジング戦 @平和リース球場(鹿児島県)

野球戦評

【野球】薩摩おいどんカップ 薩摩ライジング戦 @平和リース球場(鹿児島県)

2月23日(金)より鹿児島県内で開催されている薩摩おいどんカップ。慶大はこの日、10日目を迎えた。春の気配を感じる暖かな日差しに包まれた平和リース球場で、地元・鹿児島の社会人チームである薩摩ライジングとの一戦に臨んだ。慶大は初回から先制に成功すると、3回には、無死満塁のチャンスで4番・清原正吾(新商4・慶應)から3者連続の適時打など、この回だけで9点を奪い10ー0とする。投げては、浮橋幸太(新総4・富岡西)が4回無被安打無失点で好投し、相手を寄せ付けない。さらに慶大は、4回の満塁の場面での押し出しと、6回の坪田大郎(新商3・慶應)の本塁打で2点を追加。終盤は、新1年生をはじめ様々な選手を起用しながら戦い抜き、12ー0で薩摩ライジングに快勝した。

 123456789
慶大10910100012
薩摩ライジング0000000000

◆慶大野手成績

  1233456789
1⑨二宮伸太朗中飛・・四球中飛遊飛・・・・・・・・・・
 9一尾颯士・・・・・・・・・・・・・・捕飛・・・・
2⑧古野幹四球・・四球右2・・右安・・・・・・・・
 8飯田大雅・・・・・・・・・・・・・・二ゴ・・・・
3⑥水鳥遥貴中安・・四球二ゴ・・二併・・・・・・・・
 6杉山勇征・・・・・・・・・・・・・・左飛・・・・
4③清原正吾右飛左飛右安・・右安右飛・・・・・・・・
 3延末藍太・・・・・・・・・・・・・・・・右飛・・
 3中塚遥将・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5②坪田大郎遊ゴ・・右2右飛・・右本・・・・・・
 2森谷史人・・・・・・・・・・・・・・・・二ゴ・・
 2山口瑛士・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6⑤今泉将・・遊ゴ中2・・一飛・・二飛・・中飛・・
 5林純司・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 4宮澤豪太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7④斎藤快太・・中飛四球・・・・・・・・・・・・・・
 🈰4宮原慶太郎・・・・・・・・右安・・四球・・・・・・
 4今津慶介・・・・・・・・・・・・・・・・・・二ゴ
8⑦常松広太郎・・一飛二ゴ・・遊安・・四球・・・・右飛
 7村岡龍・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9Ⓓ小堀政泰・・・・左安四球四球・・遊飛・・・・左飛

◆慶大投手成績

 投球回打 者投球数安 打本塁打四死球三 振失 点自 責
浮橋幸太41450002200
松井喜一1414001300
向井颯之介1310000100
中村陽紀2728100100
田上遼平1311000200

ここまで8試合を戦い、4勝4敗。慶大は、2月28日のPanasonic戦から、雨天中止の試合を除き3連敗中と、悪い流れを止めたいところ。この日の慶大打線は、初回から相手投手の投球を捉え、幸先の良い立ち上がりをみせる。四球で古野幹(新理4・岸和田)が出塁、すぐさま盗塁に成功すると、続く水鳥遥貴(新商4・慶應)も中安打で出塁に成功。1死ー、三塁の場面で、前日の中大戦でも4打数3安打1打点の活躍をみせた4番・清原正吾(新商4・慶應)が犠飛で先制点を奪う。投げては浮橋幸太(新総4・富岡西)の好投が光り、相手選手に安打での出塁を許さない。

4回無安打無失点の好投を披露した浮橋

早くも勝負を決定づけたのは、3回。慶大は、先頭の小堀政泰(新商3・慶應)が初球から左安打を放ち、直後には盗塁に成功。続く二宮慎太朗(新商3・慶應)と古野がいずれも四球で出塁し、無死満塁のチャンスを迎える。さらに、暴投の隙に古野が本塁に帰り2点目を挙げる。またも四球で無死満塁の場面、打席には絶好調の清原。ストライク先行で追い込まれるも、適時打となる右安打を放ち3ー0とする。慶大打線は止まるところを知らず、坪田大郎(新商3・慶應)、今泉将(新商3・慶應)、古野の2点適時打や相手投手の暴投などで7点を追加。この回一挙に9点を奪い、10ー0と相手を引き離す。4回には、満塁のチャンスで押し出し四球となり11点目。打撃の大援護を受けた浮橋は、4回を投げ無被安打無失点という投球内容でマウンドを後にした。

打撃好調の坪田

5回以降は選手が大きく入れ替わり、浮橋に代わって入った松井喜一(新1・慶應)の他、延末藍太(新1・慶應)ら新1年生も起用された。松井は、死球を与えるも3奪三振で5回を無失点に抑える。6回の攻撃では、前日の中大戦で猛打賞の坪田が右翼への本塁打を放ち、ダメ押しの12点目を追加する。その裏、松井と交代した向井颯之介(新商4・西宮)も6回を無失点で終える。7回に登板した中村陽紀(新商3・城北)は、ランナーを背負う場面もみられたが、今津慶介(新総2・旭川東)の好捕にも助けられ、相手に本塁を踏ませない。8回は中村陽紀(新商3・城北)、9回は田上遼平(新商2・慶應湘南藤沢)が三者凡退に抑え、12ー0で薩摩ラインジングに快勝。4試合ぶりの勝利を飾り、5勝4敗とした。

リーグ戦での活躍も期待される延末

今回の試合では、5回以降、特に選手の交代が目立った。様々な選手を試合に出すという意味では、4月に開幕する春季リーグ戦に向けて力試しをする良い機会になったのではないだろうか。また、慶應義塾高校出身の甲子園優勝メンバーをはじめ、新1年生たちがどれだけ存在感を発揮していくのかも楽しみなところだ。

(記事:長掛真依、写真:長掛真依)

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