25年度に卒業を迎える4年生を特集する特別企画「光るとき」。第57回となる今回は、女子バスケットボール部の中山璃音(文4・湘南)。主将として1年間慶大女子バスケ部をまとめてきた中山。「ダイヤモンドはダイヤモンドでしか磨けない」という言葉を胸に過ごしたバスケ部での4年間を振り返る。
バスケとの出会い
中山の家はスポーツ一家だった。兄はサッカーチームに所属し、父もサッカーチームのパパコーチ。しかしサッカーをやりたいと思えなかった幼いころの中山は、父から「サッカーかバスケのどちらかを選べ」と言われバスケを選択。これが中山のバスケ人生の始まりだった。
「スキルだけでなく、人としても成長する」
中山の出身高校では、「ダイヤモンドはダイヤモンドでしか磨けない」という言葉が大切にされていた。これは、人は人に磨かれて輝く、高いレベルでこそ輝くという意味が込められている。バスケ部に入部し仲間とともに練習する中で、高校時代までの「自分たちの代が勝てればよい」バスケから、大学では「自分たちだけでなく、チーム全体を考えてプレーする」バスケに変化したことを実感する。体育会バスケットボール部として日々プレーしていくうちに、監督やコーチ陣、先輩、同期、後輩、対戦相手、そして応援してくれる人がいるからこそバスケができるという感謝の思いや、試合に勝利することで周囲の人々に恩返しをしたいという気持ちが大きくなっていったという。

引退試合である六大学対抗戦・明大戦
意見を伝える大切さを知った3年生
中山は下級生のころを振り返り、「当時は、例えばチームメイトがパスミスをしてしまったとしても、自分がミートをすればよかったと考えていた。」と話し、自分の意見をチームメイトに伝えることをあまりせず、自責で済ませることが多かった。しかし3年時、1学年上の山﨑日向(令7経卒・慶應女子)から「相手に指摘しないことは相手に対しても失礼になると思うし、璃音の成長にも繋がらないから、もっと自分の意見を周囲に伝えた方がいい。」という言葉を受ける。中山はこのことについて「アサ(山﨑日向)さんの言葉が自らの考えを変えるきっかけとなった」と話す。それ以降、自分やチームのためにも意見を伝えることの重要性を強く意識するようになった。

主将・中山と副将・網野
主将を務めた4年生
最上級生となり、中山は女子バスケ部の主将を務めることになった。主将という立場上、自分の意見がチームの最終的な意見や方針になることも多い。しかし、自分の意見を通すことが全てではないと中山は考える。「自分の意見を通すことよりもあえてチームのみんなに委ねることもあった」と中山は言う。自分の意見を伝えることの意義を学んだ中山は、チームメイトが意見を述べやすい雰囲気を作り、自分は緩衝材としてチームの意見をまとめることを意識した。かつて自分の思いをうまく伝えることができなかった中山だからこそ、チーム全体としての意見を尊重することを大切にしていたのである。バスケ部での4年間を通じて、スキル面だけでなく精神的にもさらに成長し、輝くものとなった。
「ダイヤモンド」のような4年間
中山はバスケ部での4年間はダイヤモンドのような毎日だったと言う。「同期のみんなはまっすぐで優しく温かい。自分よりも周りの人を第一に考えて行動する人ばかり。4年間ありがとう」と笑顔で同期への感謝を述べた。

同期6人の集合写真
(取材:本橋未奈望、新妻千里 記事:新妻千里)

