強敵・明治との第一回戦。なんとしても勝利したいこの日は、「三色旗の日」という特別な企画が行われ、野球部を後押しした。その応援席の様子をレポートする。
4月25日(土)慶應義塾大学⚪️ 3ー2 ⚫️明治大学
~試合概要~
立大との開幕カードを2日連続2桁得点で大勝した慶大は宿敵・明大とのカードに臨む。先発・渡辺和大(商4・高松商業)は3回表、2死一、二塁から榊原七斗(情コミュ4・報徳学園)に適時二塁打を浴び2点を先制される。しかしその裏、敵失から2死三塁のチャンスを作ると、中塚遥翔(環3・智辯和歌山)の適時二塁打、今津慶介(総4・旭川東)の適時打ですぐに同点に追いつく。さらに5回裏、丸田湊斗(法3・慶應)、小原大和(環4・花巻東)、中塚の三連打で1点を加え、3-2と勝ち越す。その後は渡辺和が明大打線を封じ込め、134球の熱投で完投勝利。明大に対して2023年秋季以来の勝利を飾った。
この日は 「三色旗の日」と題した企画が行われた。企画の内容は、主に3つだ。
1つ目は、先着で三色旗カラーのものを身につけて球場に訪れたファンに対するプレゼント企画。開場時間とともに赤・青のグッズを身につけたファンが押しかけ、先着プレゼントは早々に配布終了となった。また、試合中には、特に印象的なコーディネートの来場者が紹介され、プレゼントが贈られた

2つ目は、特別な衣装やポンポンの使用。青を基調とした通常のチアの衣装「スリム・青ライン」に加え、赤が主役のチア衣装「POM・はこひだ」、昨年販売された、青の「神宮Tシャツ」の計3種類が使用された。


3つ目は、名応援歌「三色旗の下に」1-3番の試合前演奏だ。三色旗の下には、通常3回攻撃時に1番が演奏される曲で、2・3番が演奏される機会はなかなかない。今回は、2・3番を歌いたいファンにとっては大変貴重な機会となった。


試合開始前、バースデーソングが流れ、この日誕生日を迎えた丸田湊斗を祝福した。壇上に立った坪井代表は、「5点、10点、15点取るぞ!」と応援席を鼓舞した。2回裏攻撃時、ファウルボールを追いかけた明大のライトが負傷交代。慶大の応援席は、「頑張れ明治」と敵ながらエールを送った。

2点を先制されて迎えた3回裏、通常通り「三色旗の下に」が演奏されると、打線がつながり同点に。まさに三色旗パワーが伝わった瞬間となった。

さらに5回、1点を勝ち越した際には、通常の得点時に演奏される「若き血」ではなく、通常はイニング内で3得点以上を記録された際に演奏される、「三色旗の下に」の短縮版である、「スリー慶應」が演奏された。


この1点のリードを守り切り、慶大は勝利。試合後坪井代表は、「明日も孔明、そして若き血を響かせて優勝への道しるべを作っていきましょう」と観客席を鼓舞した。
ーー「三色旗の日」を企画したきっかけ
六大学野球は知っていても、慶早戦以外を観戦したことがない人は多いと思っています。そこで、もっと気軽に応援席へ来てもらうために、慶應らしい“青・赤・青”の三色旗で応援席を盛り上げ、塾生を呼び込みたいと考えました。
ーー「三色旗の下に」という曲の印象
若き血は“声”で盛り上がる曲ですが、『三色旗の下に』は旗を使って一体感を作れる曲だと思っています。応援席全体で三色旗を振ることで、塾生の愛塾心を感じられるだけでなく、相手校にも“慶應らしさ”を伝えられる曲だと思います。
ーー今日の企画を終えて感じたこと
まず勝てたことが本当に良かったです。初めての企画だったので、運営側も来場者側も探り探りの部分がありましたが、応援席全体で盛り上がる瞬間を作れたと思います。
ーー今後への意気込み
今後はもっとさまざまな企画に挑戦できると思っています。来場者の意見も取り入れながら、さらに良い応援席を作っていきたいです。
ーー「三色旗の日」はどのような経緯で実現したのか
昨年秋から企画していたのですが、なかなか実現できていませんでした。今年改めて『塾生動員企画チーム』を立ち上げ、さらに塾野球部と協力して『六大学野球活性化プロジェクト』も本格的に始動し、ようやく開催できました。
ーー企画内容について
東大の“淡青の日”企画のように、慶應の応援席を“青・赤・青”に染めたいという思いから企画しました。野球部グッズのプレゼント企画や、赤・青の服装で来場した方へのフェイスシール配布などを行いました。
ーー印象に残った場面
今回は“3”をテーマにしていたので、通常は3点目で流れる『スリー慶應』を、得点が3の倍数になるたびに流しました。5回に実際に応援席全体で盛り上がる瞬間があり、一体感を感じました。
ーー「三色旗の下に」という曲の魅力
若き血は王道の第一応援歌ですが、『三色旗の下に』は少し特別感のある曲だと思っています。塾生の象徴的な曲でありながら、“レア感”があるところも魅力です。
ーー明日への意気込み
久しぶりに明治に勝てた日に、この企画を実施できたことを嬉しく思っています。明日も勝って、優勝へ近づきたいです。
この日は三色旗パワーが選手に届いた特別な1日となった。今後も野球部の活躍はもちろん、「三色旗の日」に次ぐ応援席の企画にも期待したい。
(取材、記事:岩切太志 取材:小野寺叶翔)


