前日の慶明戦初戦では、明大相手に2023年秋以来となる白星を挙げた。今季未だ勝ち点を落としていない慶大は、悲願の優勝へ向けて何としてもこのカードを勝ち取りたい。例年にも増して勢いに乗る慶大野球部を一目見ようと、応援席にも多くの観客が詰めかけた。そのような大勢の観客を率いる應援指導部員たちによる熱い応援をリポートする。
4月26日(日)慶應義塾大学●1―8○明治大学
~試合概要~
2戦目となるこの日の先発は、沖村要(商4・慶應)。初回、明大打線の猛攻を受け、3点を失う苦しい立ち上がりに。3回、2死一、二塁の場面で今津慶介(総4・旭川東)が右前適時打で1点を返すことに成功する。しかし4回、1点を追加されると5回にもさらに3点を許し、明大打線を止められない。一方、今季ここまで順調の打線は一転、後半では明大の継投に対しなかなか安打が出ず最後まで苦しみ、1-8の大差での敗戦。今季初黒星となり、明大戦の勝ち点の行方は翌日以降に持ち越された。
初回の攻撃前、壇上に登った部員からは、前日に慶明戦で“11”試合ぶりの勝利を収めたこと、そしてこの日勝てば、明大相手に2連勝を記録したシーズンが“11”シーズン目になるということが伝えられた。

記念すべきこの一戦を勝ち切ろうと、前日の勝利の勢いそのままに『若き血』が奏でられ、連勝への機運を高めた。

早くも1回から明大の強力打線につかまり、3点を追う展開で迎えた3回。メイン台に登壇した部員は最近、肌トラブルを抱えていることを明かした。原因は明大カラーを彷彿させる、“紫”外線だという。用意していた日焼け止めクリームを顔に塗るパフォーマンスを披露し、「これで明治の攻撃も防げるぞ!」と呼びかけると、応援席の笑いを誘った。その後、『三色旗の下に』が演奏された。その応援歌に応えるように、この回、今津慶介(総4・旭川東)のタイムリーによって1点を返す。

また、この日は應援指導部に新しく入部した新入生たちにとって、初の試合応援の場でもあった。上級生たちのどんな試合展開でも諦めない姿勢や、観客に積極的に呼びかける様子を吸収しつつ、一緒に懸命に応援を届けた。そこには、初々しさの中にも新鋭としての片鱗が見られた。
チャンスをなかなかものにできない一方、7回までに明大に8点を献上してしまった慶大。それでも部員たちは、「メイクドラマはここからだ!」「明治神宮球場を慶應神宮球場にしようぜ!」といった熱い声掛けで、応援席の落ち込んだムードを笑いと活気の渦に包んだ。


試合はそのまま敗れ、今季初黒星を喫する結果となった。だが、優勝へ向けた戦いはここからが本番である。應援指導部のパフォーマンスも、今後さらに白熱したものになっていくに違いない。どのような応援席が作られるのか、ぜひ球場に足を運び、その熱気を体感してほしい。


ーー今日の試合・応援を振り返って
先攻だったので、1回表から応援席から流れを作りたかったのですが、なかなか流れを作れなかったのもあって、裏の明治の攻撃で点を取られてしまったのが悔しかったなと思います。応援席としても、應援指導部の意味として逆境やピンチの場面でどれだけプラスに変えられるかを大事にしている中で今日はもう一踏ん張りができなかったなという反省点はあるので、これからまた明日や今後の試合に向けて、逆境にどう立ち向かうかというのが我々の課題としてクリアにしたいなと思います。
ーースタンドには應援指導部の新入部員の姿が。新入部員の力はどのように感じたか
僕の中で応援席の中心というのは特に考えていなくて、メイン台が中心ではなくて応援席全てが中心だと思っている中で、新入生の声は目を引くものがありました。フレッシュな頑張りが見えると嬉しいですし、そういったフレッシュな頑張りが明治神宮野球場全体で見た時の応援席の頑張りになって、野球部と一緒にいい雰囲気を作ってくれたと思います。
ーー5季ぶりの明治大学からの勝ち点奪取に向けて
昨日3年ぶりに明治大学に勝って良いイメージができたので、そのイメージのまま明日は初回から応援席から勢いを作って勝ちたいなと思います。
(取材、記事:小林由奈 取材:小野寺叶翔、神谷直樹)

