【ソッカー女子】創部以来初の早慶戦得点も敗戦 第9回早慶戦

中山

ドリブルで相手をかわす中山

第9回早慶女子サッカー定期戦が、6月27日、慶應義塾大学グラウンドで行われ、慶大は早大に1対3で敗れた。強烈な日差しと暑さの中行われた試合は格上早稲田相手に厳しい展開。しかし、1年生の石原(環1)が慶大の早慶戦史上初となるゴールを決め、後半は早大を0点に押さえるなど、慶大の奮闘が目立った試合となった。

第9回早慶女子サッカー定期戦

2010/6/27(日)15:15 KO@慶應義塾大学グラウンド
慶應義塾大学1-3早稲田大学
{得点者}前半16分 原(早大)、前半28分 OG(早大)、前半35分 石原愛海、前半43分 有町(早大)

男子に続いて早慶戦勝利を狙う女子ソッカー部だったが、早大は昨年のインカレ王者。ピッチをワイドに使う早大の攻撃を前に、前半から苦戦を強いられる。幾度も危ない場面を作られるも、川崎(政2)、山下(経2)らDF陣の体を張ったプレーや、本職はフィールドプレーヤーながらGKとして出場している大塚(主将・環4)のファインセーブなどで耐える慶大だったが16分、左サイドからのグラウンダーのクロスを早大原に決められてしまう。さらに28分、右サイドからのクロスボールが慶大DFに当たりオウンゴールと言う形で失点。早い段階で2点差をつけられてしまう。何とか1点を返したい慶大は35分、ペナルティエリア横の左サイドでFKを獲得。直接狙うには角度の無い難しい位置だったが、これを石原が右のサイドネットを揺らすスーパーゴール。慶大の早慶戦初得点なるゴールで反撃ののろしを上げる。しかし前半終了間際の43分、バックラインでのパスミスを拾われると、早大有町に得点を許し、点差を広げられてしまう。

ゴール

初得点に沸くイレブン

迎えた後半、変わらず早大ペースで試合は展開。何度かペナルティエリア内まで迫られる場面を作られるが、DF陣が踏ん張り失点を許さない。攻撃面では石原、中山(環2)にボールが入るようになり、攻撃の形が作れるようになってくる。33分には早大選手が審判への抗議で退場となり、チャンスとなるが「もっと攻撃に転じたかった」(岩崎監督)というように、なかなか相手ゴールに迫るまでは至らず、後半は双方無得点で試合終了。結局早大が3対1で勝利する結果となった。

石原

得点を挙げた石原

90分通して個々の能力の高い早大の前に、ゲームを支配される展開となったものの、守備面での健闘ぶり、初ゴールなど、早慶の実力差が縮みつつあることを感じさせ、今後の早慶戦に期待の持てる結果となった。

By Hiroki Sugimoto

岩崎監督
(振り返って)ゲームプランとしては、しっかりとDFのところでブロックをつくって守る、そこで奪ったあとは2トップの力をいかして得点を取りに行くというものだった。前半0対0、0対1あわよくば得点を奪えたらというのがあった。前半の1対3という結果がすべてかなと思う。後半は0対0だったが、早稲田が余裕を持った戦いをしていたので。前半の特に(自分たちのミスから生まれた)最後の失点が悔やまれます。(CBの2人に力のある選手を置いてのDFだったが)本当によく頑張ったと思います。早稲田の2トップはそのままユニバの2トップなので。やられてしまった場面はあったが、あれだけ抑えられたのだから自信にして良いと思う。(早慶戦の初得点を石原選手が決めてくれたが)決めるんだったら石原かなとは思っていた。まだ1年生なんだけど、慶應を背負ってやってくれている。あわよくば中山も取れたらというのがあったんですが。ただこれまでの女子早慶定期戦でのゴールはなかったので歴史を作ったという意味でも今日のゴールは貴重なものだった。(後半、早大と互角に戦えたことは自信になるか)やっぱり1対3で負けている状況であの戦い方で良かったかと考えると、もっと攻撃に転じたかった。ボールを奪ったあと、つらいだろうけど前にでていかないといけなかったと思う。たくさんの観客がみにきてくれていたので、観客を沸かせるようなプレーが出せたらという思いはある。結果としては負けなので早稲田が相手でも勝ちに行くサッカーをしないといけない。(去年の引き分けという結果から考えても、今年の試合に物足りなさはあるか)そうですね。去年は相手のユニバ代表が抜けていたりで早稲田にも、やりきった感じがなかった。今年は相手が揃っていたので難しさはあったが、選手に勝てるストーリーを作ってあげたいと思っていた。それが出来なかったのは悔いが残る。これを次のリーグ戦にぶつけたい。(次節への意気込み)またあっという間に次の試合が始まる。ただ今戦っている都リーグを勝ち抜けばまた早稲田と戦うチャンスも出てくる。今回、早稲田と戦って得られた経験を大事にして次に繋げたいと思う。今日は300人以上の方々に応援して頂いた。自分たちは来週以降も頑張ってその人たちへの恩返しをしなくてはいけない。頑張ります。

小堺副将

(振り返って)目標である初得点を挙げることが出来てよかった。ただ、やっぱり勝ちたかった。(最後の早慶戦を終えて)勝つことが出来なかったので、早稲田を倒せる日まで後輩達にはがんばってほしいです。(早慶戦初得点は)早大にはうまい選手がそろっていて、慶大は小粒ぞろいだが、そのなかで一点を取ることが出来てうれしかったです。(個人としては)DF面では貢献できたかなと思うが、攻撃では結構ミスが多くて悔しいです。

石原

(今日の試合を振り返って)悔しかったです。(歴史的な初得点をあげたが個人的には)FKは良かったが、他のプレーとかを振り返るとまだまだシュートとか、それ以外に打ってないし、まだまだ練習しなきゃいけないところばかりだなと感じました。(1年生で、来年も期待がかかるが)来年は是非、初勝利を目指して頑張りたい。(来週からのリーグ戦は)リーグ戦は2部なんで、早稲田とは全然違う相手だが一つ一つ精一杯やって得点を決めたい。

大塚麻衣(環4)

榎本沙織(政3)
尾西南海(看3)
佐野杏奈(環3)
宮原うらら(政2)
中山茜(環2)
山下千尋(経2)
川崎栞(政2)
山本瑶子(政2)
御代田優(環1)46分→小堺めぐみ(環4)
石原愛海(環1)

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