【バスケ】対専大2戦目、苦しみながらも勝利!

第86回 関東大学バスケットボールリーグ戦

2010/09/05(日)@青山学院大相模原キャンパス
  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 26 21 23 19 89
専大 17 20 14 20 71
関東大学リーグ第1週専修大学との2戦目。前日はチームの大黒柱である岩下(総4)を欠いたこともあり、格下と思われる相手にまさかの敗戦を喫した慶大。今日の試合でなんとか勝利を収め巻き返しを図りたいところだ。

慶大のスタメンは二ノ宮主将(環4)、酒井副将(環4)、澤谷(政4)、家治(環3)、中島(総1)。序盤慶大はディフェンスから流れを掴む。前日に41得点許した専大♯11宇都に対して酒井が執拗なマークを見せ簡単にはシュートを打たせない。すると、家治がスリーポイント2本を含む4連続得点を挙げチームを牽引。対する専大は個人技による連続得点などで反撃するが慶大の組織的なディフェンスを前になかなか効果的に得点できない。その後慶大は酒井のスリーポイントや二ノ宮の速攻などで加点。更に二ノ宮が終了間際に放ったスリーも美しい弧を描いてリングに吸い込まれ1Qは26-17で終了。

2Qは互角の展開。専大はいきなり速攻からバスケットカウントを決め反撃ののろしをあげる。インサイド、アウトサイドからバランスよく得点を決め4点差まで追い上げるが、慶大も中島のオフェンスリバウンドからのゴール下、二ノ宮の速攻でリードを保つ。すると専大は♯11宇都が個人技で連続得点を奪い再び点差を縮めるが、慶大も二ノ宮のファウルを受けながらスリーポイントを沈める4点プレーが飛び出し相手を突き放す。ディフェンスでは酒井のブロックが飛び出し47-37で前半終了。

3Qは慶大ペース。「昨日に比べてリバウンドが良かった」(二ノ宮)と慶大はオフェンスリバウンドを次々と奪い家治、酒井がインサイドで得点。ディフェンスでも相手の高さを生かしたインサイドアタックに対して本橋(環1)、中島、澤谷らインサイド陣が人数をかけたディフェンスで奮闘し、得点を最小限に抑える。すると徐々に得意の速攻も機能し始め、酒井のバスケットカウント、家治のカットインからのシュートで点差を20点までつける。その後も本橋のゴール下や桂(政2)、酒井のスリーポイントが決まり70-51で3Qを終える。4Qは専大が逆襲を見せる。速攻、スリーポイントと連続得点をあげ、ディフェンスでも酒井のシュートをブロックし流れを掴むと10点差まで慶大に詰め寄る。慶大は高さのある専大に手を焼いてか、インサイド陣がこぞってファウルトラブルに陥り苦しい展開。それまで本橋、中島、桂、澤谷を頻繁に入れ替え何とか耐えしのいでいたが開始早々澤谷5ファウルで退場。中島のスリーポイント、家治の力強いオフェンスリバウンドからのバスケットカウントといった好プレーでピンチを切り抜けるが、追いすがる専大もスリーポイントや巧みな速攻を決めると、慶大は中島も退場となり苦しい状況が続く。ここで活躍を見せたのが4年生の2人。二ノ宮が鋭いドリブルで相手陣内に切れ込み、難しい体勢でのタフショットを決める気迫のプレーを見せると、酒井もバスケットカウントを含む3連続速攻を決め試合を決定づける。

結果89-71で慶大が何とか逃げ切った。

岩下が不在の中、苦労して勝利を掴んだ慶大。今日はインサイド陣で退場者を3人も出し、インサイド事情は苦しいものであるが岩下がいない分皆で協力してリバウンド、ディフェンスをする姿勢が見られた。「もっと競り合いに強くならなければいけない」(二ノ宮)とまだまだインサイドに課題を残すがチーム全体でこの姿勢を継続することが大切であろう。苦労して掴んだ初勝利。この1勝を来週以降の戦いへと生かしてほしい。

By Syouta Kajigano

コメント

佐々木HC

今日の試合は昨日シュートを決め切れなった家治が本来の姿に戻ったので、良かったかな。(酒井が♯11宇都選手を良くマークしていたが)昨日フルコートでマークしすぎて、長い距離だと相手がのってしまったので、今日は時々ハーフからマークしたり、家治とマッチアップを交代したりして、できるだけプレッシャーを継続的にかけられるようにしなさいというのが一つ。もう一つはうちの方が練習量は多いだろうから相手の足は絶対止まるよと。予想通り昨日好調だったシュートが今日はぶれちゃったよね。そういう指示でした。(課題は)岩下にずっとおんぶに抱っこだったから、慶應が一番弱い身長のなさを今日もその弱みをつかれた部分がありました。ただ二ノ宮達には16点勝たないと勝ったことにはならない、試合の流れの中で勝ちに行くぞと言っていて、インサイドを頑張れたのでそこは良かったかな。(インサイド陣の出来は)中島はよくリバウンドに行くし、澤谷は運動能力ないけど、ここでファールしなきゃいけないときにファール出来るようになってきた。あの二人が良かったから本橋もその流れに乗れたと思います。桂はちょっとスターターにはまだ荷が重いかな。でもやってもらわないと困るので来週もまたやらせようかなと思います。インサイドはまだ大きな不安です。(岩下が戻ってきたら)4番を本当に求めていて、実は開幕の4番候補は中島だったんですけど、入学当初にちょっと怪我してしまったんで。中島、桂、澤谷、春本、そこらへんが絡んでくといいなと思っています。4番探しです今。(来週の拓殖線に向けて)拓殖もね、専修大と似ている部分があって、運動能力に任せてランニングリバウンドにきたり、自分の感覚でオフェンスをやったり。うちにとっては不得意なので、ちょっと心配です。拓大はゾーンをやってくるだろうから、もう1回ゾーンアタックを修正しないといけないかなと思います。

二ノ宮主将

昨日よりはリバウンドを取れたんでそこはよかったと思います。けど上を目指すには今日の試合以上に取らなくてはいけないし、ニュートラルなボール、相手との競り合いになるようなボールをもっと自分達のボールに出来たらもう少し楽な展開になったと思います。(昨日の敗戦を受けてどのような意識で試合に臨んだか)リーグ戦は長丁場なので、1試合負けたことにショックを受けていてはだめなので、気持ちを切り替えて目の前の1試合を頑張ろうと話していました。(昨日大量得点を許した相手シューターとフォワードに対するディフェンスは)マッチアップした選手が頑張って守ったし、周りもそのヘルプが出来たんでいいディフェンスが出来たと思います。(1年生については)まだ経験がないんで、リバウンドとか地道なプレーに期待しています。そういう所で今日は頑張ってくれました。慶應は1年生を頼りにするバスケじゃないんで、やっぱり上級生が頑張らなければ勝てないし、1年生が上手くそれについてきてくれれば彼らも個人の力を発揮できると思うので上級生が引っ張るんだということを常に意識してます。(次週に向けて)1戦1戦大切にしてるので何としても勝ちたいと思います。

酒井

昨日負けて2連敗は絶対阻止しないといけないという強い気持ちを持って、リーグの特性で2試合連続同じチームとやるので、相手の強い部分であったり弱い部分というのがわかったので、そこを反省した分今日勝てたかなと思います。(ディフェンスの意識は)あの2人(宇都、館山)に昨日70点くらい決められて、あの2人を抑えればって思ってて家治ともいろいろ話したりして、宇都君の場合ならオールコートではスピードでは適わないのでハーフコートに持ち込めばやれると思いました。あとは館山君が良いシューターなので抑えればいいなと思いました。結局は2人合わせて40点近く決められているんですけど、昨日と比べたら良かったと思います。反省としてはオフェンスリバウンドを取られすぎたことだと思うので、岩下がいないとか言い訳したくないですけど、インサイドの経験不足かなと思います。(スタメンと合わないというのはあるか)スタメンと合わないというか、個々の役割。ファールになっているということは、それだけ取りにいっているということなので、取りにいかずよりは一歩進歩かなと思います。次はこういったケースではノーファールになるとか、経験を積んでいければ。リーグは9週間あるので、成長していければインカレにつながっていくと思います。(チームの状態や雰囲気は)決して悪くはないですね。岩下が今いなかったり、蛯名も昨日怪我したり不安材料はありますけど、今までの過去の慶應には無かった層の厚さという面でどんどん良くなっていると思います。9週間は固定のメンバーだけでは乗り切れないので。リーグを9週間と考えると精神的にやられるので(笑)1週1週、次は拓殖という風に1週を大切に、まずは目の前の試合ですね。(拓大戦に向けて)専修戦はスカウティングミスではないんですけど、得点源を1戦目に抑えれなかったので、拓殖も今試合を見たりしてスタッツとかいろいろな分析をするんですけど、得点源をまず抑えたい。あとはウチのトランジションゲーム。この専修戦ではゾーンディフェンスということもあって速い展開ができなかったので、それでは慶應ではないと思うので、もっと走るチームなので調整していきたいと思います。

澤谷

とにかく昨日は負けたんで、今日勝てて良かったですね。(良かった所は)昨日リバウンドでやられてしまって、今日はインサイド陣がファールアウトは多かったんですけど、体を張って中で頑張れてよかったです。(逆に課題は)昨日はあまり外が入らなくて、今日は逆に入って18点くらい開いたんですけど、点が取れる人が限られてくるので、シュートを打ちにいく人が決めてくれるのは良いんだけれども、入らない時に他の人がいかにカバーするかっていうのが課題ですね。(家治の活躍については)非常に良かったです。今日の出来をコンスタントに続けていってくれれば助かります。(今日のようなインサイド陣の役割分担については)とにかく岩下が出てないので、岩下が出てないから負けるっていうのは悔しいんで、時間をみんなで分け合って、体格で結構劣る部分もあるんですけど、体を張って、リバウンドも綺麗に取れなくても、力を合わせてはじいたり、アグレッシブにやっていけばまだまだ伸びしろがあるので頑張っていきます。(来週に向けて)絶対2連勝できるように頑張ります。

 家治

昨日負けて、今日は絶対負けられないということで、昨日の入りが良くなかったので全員で入りから絶対集中していこうと。あとは昨日は11番にやられてしまったので、そこを全員でカバーしてプレーに表れて、それが勝ちにつながったと思います。(個人的な出来は)昨日はディフェンスが不甲斐なくてダメでした。プレーもシュートかパスか迷ってしまってプレーのリズムを崩してしまっていたので、今日は最初にシュートを狙っていこうとした。結果的にシュートの調子が良かったので良かったと思う。(課題は)リバウンドで大分やられたので、全員でリバウンドを取ったり、オフェンスを全員で走ったりっていう全員でプレーするということをもう1回みんなで取り組んでいって来週につなげたいと思います。(拓大戦に向けて)拓殖も外のプレイヤーはよく撃ってくるので、リバウンドを全員で取りにいかなければならないと思う。リバウンドを全員で取りにいったり、走ったりというチーム一丸で第一に考えてやりたいです。あとは、入りが重要になってくると思うので、全員で意識して入りから自分たちのリズムを作っていきたいと思います。


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