【バスケ】大黒柱を欠く慶大、リーグ初戦まさかの黒星

2010/09/04 (土)@専修大学生田キャンパス

慶大‐専修大

  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 28 21 15 17 81
専大 23 26 25 22 96
早慶戦優勝という最高の形で幕を閉じた春シーズン。約3カ月の期間を経て、遂に1部リーグ戦が始まった。昨年の慶大は最後の最後で惜しくもリーグ準優勝。今年から2週間、計4試合増え、選手にとっての負担は更に増える。だが昨年の雪辱を果たすためにも、優勝を狙う慶大にとって不覚なし。初戦の相手は専修大戦となった。今日の試合、岩下(総4)が不出場。インサイドの大黒柱不在の中、慶大にとって真価を問われる苦しい試合となった。

試合は序盤、二ノ宮、酒井が岩下の不在を物ともしない余りある活躍でチームを牽引。しかし序々にリバウンドを専大に支配され始めると慶大のオフェンスはミスが目立ち始め停滞。苦しい状況を何度も蛯名(法1)が救うも怪我で途中退場を余儀なくされる。その後、二ノ宮が気を吐くも、専大のアウトサイド、速攻を立て続けに決められ慶大は万事休す。81-96で試合終了。

慶大のスタメンは二ノ宮主将(環4)、酒井副将(環4)、家治(環3)、原田(総3)、桂(政2)

1Q、専大の好調なアウトサイドに対し、慶大は全員でリバウンドに飛び込み、オフェンスでチャンスを作り加点。酒井が岩下不在の中で余りある活躍を見せ、連続得点。二ノ宮も要所要所でスリーポイントを沈め、慶大はリードを奪う。専大に立て続けに速攻を決められる苦しい状況を蛯名のジャンプシュートで打開。酒井が気迫あるプレイで再び連続得点するも、専大は岩下のいないインサイドにドライブし続け得点。28-23と一歩慶大がリードし、1Q終了。2Q、開始早々、二ノ宮のスティールから酒井のランニングプレイで得点。慶大は良い滑り出しを見せる。しかしここから慶大はリバウンドをなかなか取ることが出来ず、オフェンス、ディフェンス共に悪いリズムに。この苦境を蛯名が連続5得点で救うも、専大の勢いをとめることは出来ず。49-49の同点で前半終了。

後半、慶大は連続して失点し、悪い立ち上がりに。今日幾度となくチームを救った蛯名が再びスリーポイントを決めるが、その後負傷し、途中退場。暗雲が立ち込める慶大。なんとか中島(総1)の積極的なプレイでファウルをもらい、フリースローで得点を重ねるが、常に専大に10点リードを許し続け64―74で3Q終了。最終Q、二ノ宮のスリーポイントを含む連続得点で専大との点差を6点に。更に、家治がタフショットを沈め点差は4点。しかしここから慶大のシュートがリングに嫌われ、得点できず。それを尻目に専大の勢いは衰えず。慶大は起死回生をかけたファールゲームに出るも、万事休す。81-96で慶大は敗れ、初戦黒星発進となった。

今日の試合、「良いリバウンドが取れていないので、うまい速攻が出なかった。」(二ノ宮)と岩下不在の影響からか、持ち味であるトランジションが機能せず慶大らしいバスケットを展開することが全くと言っていいほど出来なかった。更に「相手のゾーンを攻めきれなかった、もう1つは相手の1on1を抑えきれなかった。」(佐々木HC)と終始専大のペースで試合が進行し、後半は常にリードされるという展開に。しかし敗戦後も、「スカウティングをやって同じミスを繰り返さないこと。」(酒井)と長いリーグでの気持ちの切り替え、課題点の明確化が優勝のためにはより重要となってくる。岩下不在をどう乗り切るのか、これからの慶大は真価を問われると言っても過言ではない。

By Shigehisa Osajima

コメント

佐々木HC

(リーグ戦にむけて)青学が頂点にいると思っているので、それにむけてやってきたつもり。(今日の敗因は)1つは相手のゾーンを攻めきれなかった、もう1つは相手の1on1を抑えきれなかった。ある意味完敗。(岩下選手を欠いての戦いだったが)バックアップがそれなりに頑張っていたが、それに対する期待が悪い試合を作ってしまった。岩下の代わりは澤谷がやっていたが、2、3年が意欲的に練習していたので長く使ってみた。そこらへんも敗因の1つになった。でも頑張れば試合に出すということを言っていたので…そこらへんがしっくりいかなかった。多くの選手を使うってことはあまり良いことじゃなくて、結局はスターターの連中がガッチリ固まってないっていう裏返しだと僕は思います。(明日は)ゾーンアタックをしっかり、練習してきたので外からのシュートが決まればうまくいくので。少し手を加えてやり直し。あとは相手のガードが思ったより良かったので、11番の1on1と併せてケアしていく。

二ノ宮主将

(敗因は)ゾーンアタックがうまくいかなかったし、相手のオフェンスに対応できなかった。うちのディフェンスも悪い部分があった。全体的に気持ちで負けている部分が多かった。(岩下選手を欠いての戦いだったが)リバウンドが課題になってくるので、練習中にも常に意識してきた。でも本番では実践できなかったので、もっと強い気持ちでやっていかないと。(慶大らしい速攻が出なかったが)良いリバウンドが取れていないので、うまい速攻が出なかった。いいディフェンスからいいリバウンドというのがうちのスタイル。(明日は)経験の少ない選手にも思い切りプレーさせられるように工夫したい。

酒井

リーグの入りだったんで、今日にピークを持ってこようと頑張ってきたんですけどね。スカウティングが不足していた部分もあったし、岩下がいないという言い訳はしたくないけどインサイドでやられたことも敗因の一つかなと思います。(相手の11番(宇都選手)について)1年生でまだ荒削りなんですけど、スピードは半端なかったです。スピードでは対抗できないので、ハーフコートでなら経験で抑えられるかなと思ったんですけど2対2の時の相手のスクリーンプレーに対応出来ませんでした。それはうちのセンターとフォワード間のディフェンスの連係が上手くいかなかったことが原因なので明日は修正したいです。(リーグは始まったばかりだが、明日以降どのように建て直したいか)全体で2週増えたんですけど、それとは関係なく毎週本気で戦おうと言っていて、まあ先のことは見ずに1試合1試合戦うだけです。得失点差とかもあるんですけど、それに関係なく純粋に1点差でもいいから勝つことを念頭に置いて明日はスタートに集中します。あと、相手には特徴があるんで、ちゃんとスカウティングをやって同じミスを繰り返さないこと。今年で最後だし、そういう所をしっかりやって気持ちを切り替えて明日の試合に臨みます。

家治

(敗因は)初戦は毎年少し固かったりしたので、苦しい展開になることは分かっていた。入りから積極的に攻めていこうと思っていたが、相手が最初からゾーンで来たのでリズムが狂った。相手どうこうではなく、自分たちで首をしめてしまった。リバウンドがとれなくて走られて、相手11番に決められて…の悪循環になってしまった。(今日は下級生の多く出場機会があったが)1、2年の特にセンターは岩下さんがいないから緊張もする部分はあると思っていた。明日はプレーしやすいよう、もっとボールにふれさたりしていこうと思います。

原田

相手がゾーンディフェンスを引いてきて、それに対してオフェンスで点を取れなかったことが、相手を乗せてしまった原因だと思います。((この試合に向けて意識したこと)自分の仕事をしっかりやるっていうこと。自分はチームの中で1番背が大きいので、リバウンドを相手に取らせずに自分が取るということを1番心掛けて今日はやりました。(今日の敗戦をどう切りかえるか)負けた原因が明確になっているので、明日はそこを改善していきたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました