【ソッカー男子】慶應勢が躍動!/関東大学サッカーオープニングフェスティバル

2013年度のサッカーシーズンの到来が遂にやって来た。3月のデンソーカップの前哨戦、関東大学サッカーオープニングフェスティバルだ。慶大からは関東選抜Aに武藤嘉紀(経2)・増田湧介(環2)・近藤貫太(総1)が、関東選抜Bに峯達也(政2)が選ばれた。また須田芳正監督が関東選抜Aの指揮をとった。試合は前半33分に武藤がPA内で倒されPKを獲得すると砂川優太郎(中大)が落ち着いて決め関東選抜Aが先制点をあげるものの、後半35分に左サイドからのクロスを稲葉圭吾(専大)が決めて追いつき1-1の引き分けとなった。

2013/2/24(日)13:00KO@西が丘サッカー場

関東選抜A1-1関東選抜B

【得点者】33分、砂川優太郎(PK)(関東選抜A、中大)、80分、稲葉圭吾(関東選抜B,専大)

慶應からの選出者

関東選抜A:武藤嘉紀(2)、増田湧介(2)、近藤貫太(1) 監督:須田芳正

関東選抜B:峯達也(2) 出場なし

PK獲得の活躍を見せた武藤

PK獲得の活躍を見せた武藤

デンソーカップで優勝を目指す関東選抜A。しかし、ハードなスケジュールのせいか、本来の力を発揮できず「前半、中盤で回せていなかった」(武藤)と中盤を関東選抜Bに支配される。しかし、「守備はきっちりやってくれた」(須田監督)と相手に決定的なチャンスは与えず試合は一進一退の好ゲームとなる。そんな中で先に試合を動かしたのは関東選抜Aだった。前半32分、PA内で武藤がクロスを頭で合わせようとした時に相手選手に倒されてPKを獲得。これを砂川が落ち着いて決めて関東選抜Aが先制点をあげる。このまま前半が終わるかと思われたが、後半45分、増田(環2)がPA内で相手選手を倒してしまいPKを献上してしまう。しかし、この関東選抜Bはこのチャンスを生かせず1-0で関東選抜Aがリードして折り返す。後半はデンソーカップ本番を想定した3連戦の3戦目ということもあり、関東選抜Aに疲労が蓄積されペースを関東選抜Bに奪われる。関東選抜Aは中々チャンスを作ることが出来ない。そんな中、後半35分、関東選抜Bは華麗なパス回しで相手を翻弄すると左サイドからのクロスを稲葉が頭で合わせて同点に追いつき、そのままスコアは動かず1-1の引き分けで試合を終えた。

中盤で守備に奔走した増田

中盤で守備に奔走した増田

 

「相手がボールを持ったらプレスをかけてボールを奪う。ボールを奪ったらワイドに開いて攻撃を仕掛けるということ」(須田監督)。シンプルではあるが、デンソーカップ優勝に向けては一番大切なことだ。個々の能力は十分高いだけに連携を深めて行くことが大事になってくるだろう。               (記事 住田 孝介)

 

●須田芳正監督

―関東選抜のチームコンセプトは。

「まずは、デンソーカップで優勝をめざすということですね。戦い的には、相手がボールを持ったらプレスをかけてボールを奪う。ボールを奪ったらワイドに開いて攻撃を仕掛けるということですね。各選手のいい所を引き出せるようなチームにしていきたいなと思います。」

―序盤硬さが見られました。

「そうですね。流経大、水戸ホーリーホックと練習試合をやってきて、その前から合宿もやっているので疲れはあったのかなと。その中でも守備はきっちりやってくれたのではないかと思います。」

―慶應の監督をやっていくこととの違いはありますか。

「セレクションチームなので、選んでいこうと思っていました。」

―全日本含めて慶應から5選手選ばれていますが、そのことに関してはいかがですか。

「松下はチャンスをもらって頑張っていますのでね。ユニバに向けても頑張ってもらいたいですね。デンソーの後には22人のドイツ遠征もあるのでそれに選ばれて欲しいなと思います。武藤含めて可能性はあるのではないかなと。個の力で打開することができていたのでチャンスはあると思います。増田に関しても、チャンスをことごとく潰していたので非常に良かったですね。デンソーカップで活躍してもらいたいです。」

―慶應のチーム状況に関しては。

「去年53失点したので守備の強化を行っています。段々と良くなっているようなので、非常に楽しみですね。」

●増田湧介(環2

―今日の試合を振り返って。

「最終的には引き分けに終わってしまったんですけど、本番の前に課題が見える試合ができたので、そこはポジティブに捉えていけたらと思います。」

―先週の慶大との練習試合から変わった部分は。

「先日の慶應との練習試合では、その日が最初の顔合わせの日だったので、連携面では噛み合わない部分があったんですけど、この合宿を通してこのチームがどういうサッカーをするのかというのがしっかりチームとして確認できたので、そこのベースの部分をしっかり持って戦えていたと思います。」

―中大の細見選手とボランチを組んでいたが出来はどうだったか。

「自分たちは守備から入るというコンセプトなので、細見選手と自分で真ん中のところは慌てずに落ち着いて出来ていたとは思います。」

―デンソーカップ本番までの改善点は。

「前半はボランチの2人がDFラインに吸収されることが多かったので、FWとの距離が遠くなってしまったので、そこは細見選手と話し合って良いバランスを保ちながらやっていって、後半は結構押し込まれていて、奪った後にもっと自分のところにボールを引き出してワイドに展開できれば違った試合になったと思うんですけど、そこが出来なかったので、そこはしっかり反省して次に生かしていければと思います。」

―デンソーカップへの意気込みは。

「チームとしてはチャンピオンを目指したいですし、個人としてはユニバーへのチャンスは今年しかないのでそこに向けて良いアピールをしたいですし、チームで も個人でも結果を残していきたいです。」

●武藤嘉紀(経2

―今日の試合を振り返っていかがですか。

「今回は相手が結構フレッシュでした。自分たちはこの3日間試合とかが多くて、結構ハードな日程でしたが、その中でしっかり戦えたというのは良かったんじゃないかなと思います。」

―後半は割と中盤でのプレーが多かったが。

「前半、中盤で回せていなかったので、自分でボールを蹴るという場面も少なかったです。真ん中でしっかり受けようということを心掛けて、リズムを少し変えようと思いました。」

―シュートが決まらなかったが。

「そうですね。自分で強引に蹴るよりパスを選択してしまって。そこで自分で行けば得点につながるところも出してしまったので、そこの判断というのをもう少し精度を上げていければと思います。」

―チームの雰囲気は。

「仲が良いので、そこは大丈夫だと思います。あとは戦い方だとか、戦術とかを理解を深めていけばいいと思います。」

―須田監督ということで、戦術の理解はしやすいですか。

「そうですね。自分は結構分かっているので、あとは皆が共有できればと思います。」

―今のコンディションはいかがでしょう。

「自分としては結構いいんですけど、ドリブルの切れだったりシュートだったり、そういうものがもっと精度が上がると思います。あと一週間あるので、そこまでにベストなコンディションに持っていきたいと思います。」

―今後に向けて意気込みをお願いします。

「やっぱり自分の良さは、強引に得点をとるところだったりドリブルだったり、そういうところなので、今日みたいにパスで逃げたりしてしまうという場面が多くならないようにパスとシュート、ドリブルの判断をして得点を量産したいと思います。」

●峯達也(政2

―いつもと違うチームだったが。

「慶應がいつもやってるショートパスをつなぐ同じスタイルの専修大学の選手が多かったんですけど、そのなかでも違う部分があって、やりづらい部分とやりやすいなと思うところがありました。」

―現在のコンディションはいかがでしょう。

「リーグ戦に向けて仕上がってきていると思います。」

―新シーズンに向けての抱負をお願いします。

「去年はすごく失点が多かったので、今年は失点を一つでも減らしたいと思います。」

 

ドリブルを仕掛ける近藤

ドリブルを仕掛ける近藤

●近藤貫太(1)

―関東選抜に選ばれたことについて。

「選ばれたことは光栄ですし、日本一になるという目標に向けて一つになれればと思います。」

―関東選抜で得たことは何かありますか。

「集まる回数も少ないですし、準備期間も少ないですが、そのなかで自分の長所や短所を再確認出来ました。」

―今日の試合を振り返って。

「3連戦ということもあり、その中で負けなかったことは大きな収穫です。しかし個人的にはゴールを決めたかったです。」

―自身のプレーに関してはいかがですか。

「裏に抜けて相手の背後をとったり、スペースをとるといったことは、うまくいかない時間もありましたが、砂川選手と連携して徐々に良くなりました。」

―今季に向けての意気込みをお願いします。

「慶大では、自分が中心になってエースとしてチームを引っ張っていきたいです。」

 

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