【バスケ】2013年度開幕特集④ 2年生対談(大元×福元×真木)

大元&福元&真木2013年度開幕特集。最終回となる第4弾は、大本孝文(環2・洛南高)、福元直人(環2・福大大濠高)、真木達(環2・國學院久我山高)の2年生3選手による対談だ。新入生ながら多くの試合に出場し、若い力でチームを支えてきた2年生達。その思い切り良いプレーに、チームは何度も助けられてきた。だが、個としてもチームとしても、彼らは昨季の結果に満足していない。2年目を迎える今年は、チームにとって欠かせない唯一無二の存在として、目標である1部復帰へ向けて突き進んでいくのみだ。昨季1年の経験と1年間で培われた強い絆を武器に、更なる飛躍を遂げてくれることだろう。「勝つために」(真木)慶大にやってきた精鋭達が、昨季の反省や今年の目標、そして彼らの深い絆までを熱く語ってくれた。

──昨シーズンを振り返っていかがですか。

大元: 昨シーズンは思っていたよりも結果が出ませんでした。もうちょっと勝てるんじゃないかと思っていて、メンバーとしても悪くはなかったと思うんですが、矢嶋(環4・福大大濠高)さんが怪我をして離脱してしまったり、蛯名(法4・洛南高)さんが途中で抜けてしまったりっていうようなアクシデントもあって・・・。僕が予想していたよりも全然結果が伴わなかった感じです。

福元: 僕も大元くんと同じで、なかなか結果を出すことが出来なくて、それが一時ではなく1年間を通してだったので、自分との戦いであったりチームの問題などがありました。そういった中で自分をしっかり保ちながらプレーすることや私生活を送る難しさ、それが大学バスケだということを痛感しました。

真木: 個人としてもチームとしても1年間悩んだという点で、かつて無かったこともあって、勝ちに対して貪欲というか「勝ちたい」と改めて思うような1年間でした。

──昨シーズンの自分に点数をつけると、何点ですか。

大元: 波があったので、良い試合もあれば上手く行かない試合もあって、試合になかなか絡めない部分もあったので…。僕の点数が基準になりますよね(笑)結果的に試合に勝ってないという部分を含めると、まあ40点くらいかなと。

福元: 35点です。僕は春と秋で見ると、秋は僕なりに成長した部分というのもあったんですが、春は全然コートというか舞台に立てていないっていう感覚が自分の中であったので。そういうことを考えると35点ってところです。

真木: 30点!大元くんと一緒で波があって、福元くんが言ったように僕は春からだんだん落ちてきたって感じです。福元くんは上り調子で、僕が下がり調子なんです。まあそう考えたら一番低い点数かなと。

高い得点力でチームを牽引する大元。

高い得点力でチームを牽引する大元。

──自分のセールスポイントは何ですか。

大元: 高校時代からシュートには自信があったので、3ポイントは積極的に狙っているつもりなんですけど、やはり安定しない部分もあって。そこが安定すれば自分の最大の武器になると思っていますし、逆にそこが安定しないことが試合に絡めなかった原因だと思っています。

福元: 僕は、大本命が1対1です。隠れ特技は『フィジカル』です。

大元: ちなみにケツですね(笑)

福元: なので、実はセンター張りのフィジカルっていう部分ですね(笑)

大元: ポストプレーが上手いんですよ、コイツ。

福元: 1対1が得意だったので、そこはこれからも積極的に得意技として売りたいです。

真木: 僕はスピードを生かした1対1ですかね。あと、大元くんが試合中にやっていたダンクとかもしたいです。

大元: あのダンク、実は狙っていましたね(※1)。作戦通りです(笑)!

真木: それでもカッコ悪かったよね、あのダンクはちょっと(笑)僕は、とりあえずスピードのある1対1。よくよくはダンクが出来たら良いですね。ダンクは出来ますけど、試合中にやったことはないので。

──お互いの印象を赤裸々に語ってください。

一同: こういうの大好き!(笑)

大元: 僕は福元くんと高校時代にマッチアップしたことがあって、1年生の頃から名門の大濠で試合に出てるやつがいるっていう話を聞いてて。いつかやってみたいなと思ってて練習試合でやることが出来たんですけど、福元くんのセールスポイントのセンタープレーをガンガンやってきたし、シュートも上手くてやりにくかったです。今でも独特のリズムでタイミングが取りづらい選手です。といっても僕高校時代福元くんをボコボコにしてやったんですけどね(笑)で、真木くんは、スピードも速くてストップジャンプシュートが今までやってきた人の中でも相当高いレベルの選手だと思います。

福元: 大元くんは、練習試合で初めて対戦しました。前半はイメージに残る選手じゃなかったんですけど、後半から自分がマッチアップしてる選手がいくらチェックに入っても点が入ることに気づいて。よくよく考えるとそれが大元くんで、その時から意識するようになりました。大元くんはやっぱり3ポイントが武器ですし、一緒にプレーしてても身体能力が凄くて、その辺が脅威で僕の1番苦手なタイプです。真木くんも苦手な能力型のタイプです。スピードがかなり速いので、そのスピードに乗ったときにかなりヤバいです。1対1のスピードだったり、相手のディフェンスに付くときの足の動きがすごいので、見ててうらやましいです。

真木: 大元くんは凄く爆発力があって、3ポイント、ミドル、レイアップのどれも迫力があって、なんでもこなせるんですけど、メンタル的な問題が…(笑)いいときは凄いんですけど。福元くんはバスケットIQは高いので、バリエーションが凄く多いです。ここでパスくるのか!って感じで、視野が広いです。でも足が遅いです(笑)

──コート外での自分のキャラについて教えてください。

大元: オフの日とかは早起きしてカフェで読書したりしてます。

真木: うそうそうそ!

──伊藤選手も言ってましたよ(笑)

大元: 洛南は嘘しかつかないです(笑)こっちに来てそんなに親しい友人がバスケ部以外にいないので、結構バスケ部の1年でどっか遊びに行ったりします。あとはその流れで集まって自主練に行きます。最初は真面目キャラで行こうとしてたんですけど、実際はやるだけやっといてスベるキャラになってます。人を巻きぞいにしてます。

福元: いや、面白いよ(笑)

大元: ありがとう。

福元: オンとオフを高校時代か必ずキレイに分けるので、しないって決めた時にはバスケットしないです。最近練習キツくてやっとオフ来たって時にどこも行かないと実は大学生損だということに気付いたので、計画してバスケ部で旅行行ったりしてます。キャラは、人に振るだけ振っといて自分は無難に隠れてる感じですね。

真木: 僕は基本コート外では遊んでますね。色んなところに行ってリフレッシュしてます。キャラは…。

大元: 真木はネタを振れば何でもやってくれるので、オールラウンダーですね。

福元: 私生活ではオールラウンダーだよね、モノマネとか上手です。

強いフィジカルと独特なリズムから繰り出される1対1で、チームのリズムを作る福元。

強いフィジカルと独特なリズムから繰り出される1対1で、チームのリズムを作る福元。

──お互いの暴露話はありますか。

真木: 大元は変わった趣味があるんですよ。ここでは言えないですけど。

大元: 僕結構クールな感じでみられるんですけど、実際こんな感じなので、みんなにギャップで引かれます。

福元: ダンスも得意だしね。

真木: 福元はよくわかんないですね。隠してるだけかもしれないです。

大元: 実は陰でいろいろやってるかもしれないですね(笑)

真木: でも福元は、バイトばっかりしてますね。

大元: 福元は自分が決めたことに真面目に取り組むやつですね。決めたことはやり抜く通すキャラですね。高校時代からお互いキャプテンとしてメールとかしてたんですけど、自分が任せられた仕事をやり遂げるというのを高校時代から感じていました。

福元: 真木は喜怒哀楽を表に出さないですね。

大元: そしてチャラいですね(笑)

──華のキャンパスライフはいかがですか。

福元: 真木はチャラついてます(笑)で、大元はいつも男子といます(笑)

大元: 僕もキャンパスはもっと華やかだと思ってたんですけど・・・。わいわいしていろんなところ遊びに行きたかったです。いつみても横にはバスケ部って感じです。

福元: バスケバスケの日々が続いてます。

大元: なかなかうまく行かないですね。

──新入生の印象はいかがですか。

福元: 職人肌ですね。それぞれ得意分野を持ってて、自信も持ってプレーしてて、すごいと思います。僕なんか全然自信の持てないプレーとかはとことん持てないので。

大元: 全国を経験している選手が少なくて、内部生が多いです。その子たちを見てると慶應でやってきたことっていうのが自然と出てくる感じが伝わってて、僕らの同期でも慶應の内部生のやつらはすぐ慶應になじめるだけの人柄を持ってて、次に入ってくる子たちも打ち解けるのが早くて親近感が持てます。

真木: 全部言われちゃったんで、特にないですね(笑)

 

大元『コートに立って勝利に貢献したい』

福元『もっと自分に厳しく』

真木『自分の力を最大限に発揮できるように』

 

「危機感を持ちながら上級生となって、今年は2年生として思い切り良くプレーしたい」

「危機感を持ちながら上級生となって、今年は2年生として思い切り良くプレーしたい」

──2年生になっての心境はいかがですか。

大元: 昨シーズンを経験して、チームの中で「1年生だから」という感じで甘やかされていた部分もあって、自分たちのミスを先輩たちがカバーしてくれるっていう試合も多かったと思うんですが、今シーズンは学年が1つ上がってやっぱり言い訳も出来なくなってくるので。昨年以上に自分の役割・自分が求められていることを正確に体現することが大切になるので、やはりそれを遂行していかなければならないなっていう気持ちです。

福元: 僕も「1年生だから」っていうのが去年通じて1年間あったと思うんですが、それでは済まされないのが今年からだと思うので。甘えているわけではないんですけれど、甘えていた自分もいたとは思うので、もっと自分に厳しくして、そういった環境にも自分から飛び込めるように心がけたいと思います。

真木: 1年間があっという間だったので、多分2年・3年・4年もすぐ来ると思います。なので危機感を持ちながら上級生となって、今年は2年生として思い切り良くプレーしたいです。

──目標にしている選手はいますか。

福元: プレー面では、もう卒業したんですけど、早稲田の大塚勇人(2012年度,早大卒)さんです。同じ高校の先輩でガードでもあったし、得点を取りつつパスもさばけて、バスケットIQが高いと思いました。で、心構えとか取り組む姿勢については副将の田中(環4・福大大濠高)さんです。すごく努力家で何事にも手を抜かないという姿勢が凄くて、人間として尊敬しています。

真木: 僕はいないです。こういう選手になりたいっていうのはないです。自分の特徴を生かせる選手になりたいですね。

大元: 僕のお手本となるシューターはレイ・アレンです。ムーブからのジャンプシュートが凄い自分が求める形です。で、それに最も近い選手は拓殖大学の卒業した長谷川智伸(2012年度,拓大卒)さんです。初めて見たときに憧れました。常に長谷川さんを意識しながら練習してます。

福元: 伊藤さんって言わなくていいの?

大元: あー、伊藤さんは本当に高校時代から自主練とかまじめにやってて、僕もその姿見て慶應に入りたいと思いましたし、今その目標がかなって一緒にバスケできてることが楽しいです。伊藤さんを追いかけていい生活を送りたいです(笑)

福元: 俺らも言っといたほうがよくない?

一同: 僕たち一同伊藤さんのこと好きです。

──最後に今年の抱負をお願いします。

大元: 2年目ということで、コートに立って勝利に貢献したいですし、1部にあがってプレーしたいです。1部に上り詰めるまでに自分の力で貢献していくことが大事で、そのために慶應に来ているようなものなので、この3人と黒木で力を合わせて1部に上がることを目標として頑張ります。

福元: 僕も1部に昇格が目標です。去年ほんとに勝てなかったので、久々に勝ち続けたいというのと、自分のプレーで貢献できたら嬉しいと思うし、2年目として、今までできなかったことに挑戦しながらやっていきたいと思います。

真木: コート上で自分の力を最大限に発揮できるようにして、勝つために大学バスケしてるので、試合にでて勝利に貢献したいです。

──ありがとうございました。

※1: 東京六大学バスケットボールリーグ戦2日目第2試合、vs立大にて

※この取材は03月17日に行いました。※

(記事: 埜村亮太、清水隆太郎)

 

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