【ボクシング】3階級制覇!17年ぶりの3部優勝達成!

 

バンタム級で優勝した田中和樹

バンタム級で優勝した田中和樹

ボクシングの聖地・後楽園ホールで行われた第48回関東学生トーナメント最終日。慶大は3部の全階級決勝進出、見事に17年ぶりの3部優勝を果たすなど快挙を達成した。「後輩に助けられて優勝することができた」(田中大智主将・法4)というように、若い力の躍進、そして応援の力など様々な要素が組み合わさって生まれた勝利であった。

7月13日(土) 第48回関東学生トーナメント3部 @後楽園ホール

チームに勢いを与えた松井

チームに勢いを与えた松井

 

初戦はフライ級決勝。慶大のトップバッターは松井(政3)。「本番に強い男」(田中主将)と評される松井は、チームに流れを引き寄せるために「絶対に取らなければならない」という気持ちを持って試合に臨む。第1ラウンド、開始1分過ぎにいきなり松井はダウンを奪う。しかし、粘る相手に苦しみ、両者譲らぬ大熱戦に。終盤はラッシュの仕掛け合いとなるが、それを制した松井が見事に判定でフライ級王者に輝いた。この勝利が慶大を波に乗せることとなる。

相手を圧倒した田中和樹は、勝利しハイタッチをみせた

田中和樹は、相手を圧倒し勝利した

次に登場したのは田中和樹(総1)。全日本ランキング(ジュニア)バンタム級6位の実績をもつ田中和樹は1年生ながら「すでに慶應のエース」(田中主将)と評されるように、その実力をいかんなく見せつけた。キレ、スピードともに相手をはるかに上回り、1Rで3回のダウンを奪うRSC勝ち。期待に応えた田中和樹がバンタム級優勝を果たした。 ライト級決勝に登場した田中大智主将は、第1ラウンドにダウンを喫するなど苦しい展開で、2ラウンドRSC負け。ライトウェルター級決勝に挑んだ三浦(商3)は善戦するも、判定で惜しくも敗れた。

長谷川は僅差の勝負を制した

長谷川は僅差の勝負を制した

この日、慶大のトリを務めたのはウェルター級の長谷川(経3)。大学からボクシングを始めたという長谷川は、終始互角の戦いを見せる。終盤はやや劣勢に立たせられるものの、ポイントを確実に奪ってしのぎ切り、この階級のチャンピオンに輝いた。

応援の力も選手を後押しした

応援の力も選手を後押しした

この3階級制覇という結果により、慶大は17年ぶりの3部優勝を達成。「ありがたかった」(松井)というように、大勢の観客の応援による後押しは、選手にとって大きな力となった。次なる目標は入れ替え戦での2部昇格。長年の悲願を達成すべく、慶大の選手たちは入れ替え戦へと万全の状態で臨む。

(記事・古尾谷拓真)

 

選手コメント

田中大智 主将

(3部優勝おめでとうございます)ありがとうございます。個人的にはライト級の決勝で負けてしまったというのはあるのですが、後輩に助けられて優勝することができたので、僕は満足です。(初戦で松井選手が勝利するなど、幸先の良いスタートでしたね)そうですね。松井はお茶目な性格で少し不安になったところもあったのですが、やはり本番に強い男ですね。田中和樹は1年生なのですがすでに慶應のエースになっています。残りの僕と三浦(ライトウェルター級)、長谷川(ウェルター級)は大学からボクシングを始めたのですが、2人とも3年生ながら決勝に残って、さらに長谷川は優勝もしたので、初心者であった1年生の時から見てきた後輩がここまでやってくれたことを、誇らしく思います。(応援もすごかったですね)応援にはかなり後押しされましたね。でも自分の時には試合にフォーカスしてしまったので、あまり聞こえなかったです。17年ぶりの優勝だったので、いつもと応援の力の入り様も違っていたと思います。(後楽園ホールでの試合はいかがでしたか)やっぱり聖地ですからね。でも、僕は緊張しやすいのであまり意識しないようにしていました。「聖地だ、聖地だ」って言われるのですけどね(笑)。いつもと同じようにしていました。(入れ替え戦にむけて)僕は明日から練習するつもり満々だったのですが、コーチ・監督方に「明日はやめておけ」と言われたので(笑)。体重を維持するのは当然のことなので、そのなかでいかに相手を研究して全員で勝っていくことを目標にして、練習メニューを組んで頑張っていきたいです。

 

松井祐樹

(今日の試合を振り返って)フライ級が1個目の試合だったので、何としてもチームの流れを引き寄せるためには絶対に取らなければならないと思いました。判定が出るまで勝敗がわからない僅差の試合をしてしまって個人的には周りの方に心配をかけてしまったところはあったので、そこはもっと強くなって安心して勝てるような試合をしなければいけないなと思っています。ただ結果として3勝して3部で優勝できたので、1週間後の入れ替え戦で2部に昇格するためにもっと練習して、今回みたいな試合はしないでもっと安心させられるような試合運びをしたいです。(観客の声援は聞こえましたか)そうですね。指示とかもいろいろ聞こえてきて、ありがたかったですね。指示が聞こえてこなかったらポイント取られていた所もあったので。(あと1週間どのような調整で臨みますか)フライ級は52㎏なのですけど、体重をキープしつつより動けるようにしたいです。今回の試合を入れ替え戦の相手の専修大学が見ている可能性が高いので、相手が対策をしてきたそのもう一つ先を目指せるように、あとはこちらもしっかりと対策をして確実に1勝できるようにしたいです。

 

田中和樹

(今日の試合を振り返って)調子が良くて、いつも通りの自分の動きをすれば勝てると思っていたので、良かったです。(終始相手を圧倒しましたね)相手のペースに巻き込まれずに、最初からカウンターを当てて自分のペースで試合を進められたのが良かったと思います。(1年生ながら優勝を果たしました)嬉しいですけど、ここで満足せずにもっと上を目指したいですね。(入れ替え戦の相手は専修大ですが印象は)そうですね、専修大学は2部リーグで強いですが、2部昇格するというのが目標なので、また1週間後に向けて万全の状態で備えたいと思います。

試合結果

フライ級 松井祐樹(政3・慶應高)

○ PTS ×

片方(大東文化大)
バンタム級 田中和樹(総1・鎌倉学園高)

○ 1RRSC ×

川部(立大)
ライト級 田中大智(法4・慶應高)

× 2RRSC ○

長尾(立大)
ライトウェルター級 三浦三四郎(商3・県立船橋高)

× PTS ○

西井(立大)
ウェルター級 長谷川嵩朔(経3・慶應高)

○ PTS ×

森(東大)


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