【水球】伝統ある一戦で勝利ならず 早大戦

ペナルティスローを放つ永田主将

ペナルティスローを放つ永田主将

今年で85回を迎える伝統の早慶対抗戦。1部校である早大相手に胸を借りる形となり、1部昇格に向けての足掛かりとなる一戦であった。慶大は尻上がりに調子を上げる健闘をみせたが、敗戦という結果に終わってしまった。

 

平成25年6月30日(日)第85回早稲田大学慶應義塾大学対抗水上競技大会 @千葉県国際総合水泳場

 

vs早大

得点 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 1 2 0 4 7
早大 5 4 2 6 17
 

得点者(慶大のみ)

永田2、加藤3、内野1、堀井1

 

入れ替え戦に敗北し、1部昇格を果たせなかった慶大。秋のインカレを見据えたうえで、格上となる1部の早大との戦いは、今後の慶大の将来を占う大事な試合だ。また1927年に端を発する早慶対抗戦は、「一番誇り高い試合」(永田主将・環4)と選手たちにとっても特別な意味を持つものである。その独特な雰囲気のなか始まった第1ピリオド。先制して流れを掴みたい慶大であったが、立て続けに早大にゴールを許し0-2と苦しい状況に。その後さらに2点を取られてしまいながらも、加藤(環4)が一糸報いるゴールを奪い初の得点を得る。最終的にこのピリオドを1-5で終え、良いスタートダッシュが決められなかった。

ゴールを守る熊谷

ゴールを守る熊谷

第2ピリオド開始直後からも早大の勢いを止めることができず、1-7とさらに差を広げられてしまう。しかしこのピリオドから攻撃の歯が噛み合いだし、シュート数も増え始める。加藤と内野(商3)のゴールで2点を追加し、3-9で後半へ。

第3ピリオドは加藤の速攻やGK熊谷(環1)のディフェンスを中心に試合を展開するも、さらにリードを広げられ3-11に。第4ピリオドでは3連続ゴールを見せるなど、必死に早大に食らいつくも届かず7-17で試合終了。伝統戦で勝利を見せることはできなかった。

今回は強豪相手にいいところを見せることができなかったが、「通過点」(加藤)というように9月にはインカレという山場もあり慶大の力を試される場は続く。夏を越えて力をつけた慶大が、秋に縦横無尽の活躍を見せることを願う。

 (記事 中田健太)

 

 

選手コメント

永田洋太 主将(環4)

(今日の試合を振り返って)リーグ戦ではなく、定期戦という特別な試合で、一発勝負で何が起きるかわからない中、自分たちの水球はできたのではないかと思います。(終盤には連続得点で観客席も沸いていました)そうですね、いろいろな部門の人や応援指導部の方が盛り上げてくれたので、すごい緊張感のあるなかプレーできたので、感謝しています。(応援の声は聞こえていましたか)ものすごく聞こえていましたね。すごい力になりました。(実際に早大と戦ってみていかがでしたか)やはり1部の強豪校なので強かったです。泳ぎが速い、攻防の切り替えが速い、すべてにおいてウチを上回っていました。(その中で通用した点は)相手のフローターが強かったので、セットのディフェンスを重点的にこの1週間練習してきたのですけど、そのセットではほとんど点を入れられなかったので、自分たちでもやればできるんだと思いました。(ご自身は3ゴールを挙げました)いろんな人が見ていたので、点を取って恩返しができて良かったです。(4年生として最後の早慶戦となりましたが)僕は本当は早稲田に入って水球を続けようと思っていたのですが、そういう憧れの早稲田と多くの観客の下でプレーできて幸せでしたね。早慶戦が僕の中では一番誇り高い試合だと思っているので、今日は本当に幸せな時間でした。(9月にはインカレが控えています)今日の試合を振り返ると、1部のチームに通用する部分、しない部分がはっきりしたと思うので、そういう所をしっかりとみんなで詰めて、時間を有意義に使って、1部のチームに食らいついていきたいと思います。

加藤大輝 (環4)

(今日の試合を振り返って)実際は20点以上差をつけられるようなゲームだったんですけど、10点差で収まったなという感じです。(自身のプレーについて)チームのみんなが頑張ってくれたところを無理やり押し込んだので、僕が何かしたわけではなく、チーム全体で取った点だと思います。(最後の早慶戦だったが)まだ大事な試合があるので、通過点ぐらいにしか今は感じていません。(次戦であるインカレに向けて)ベスト4を目指して頑張りたいと思います。(目標に向けてどの点を強化するか)チームの底上げをはかる練習と、個々の得意なところを伸ばす練習の2つを同時進行でやっていけたらなと思います。

内野泰輔 (商3)

(今日を振り返って)伝統の早慶戦ということでチームも今週は早稲田についていろいろ練習したのですが、良いところをうまく出せずに、僕も特にいい場面が無くて、悔しい結果に終わりました。(得点した時の気持ち)素直にうれしかったですね。早稲田相手に得点できたということは。やっぱり他の試合より一段とうれしいことなので喜びました。(早慶戦の雰囲気)去年もメンバー入りさせていただいたのですが、去年よりもいい雰囲気でやれたかなと思ったのですが、来年は僕らの代なので、その時に今回の点差よりももっと縮めてもっと早稲田を苦しめてやりたいなと思います。来年以降につなげていきたいです。(秋に向けて)チームも人数が多くなって、競争が激しいので、まずはメンバーに入ってインカレ、日本選手権と1部のチームと戦うことが多くなると思うので、それに確実に勝てるようにこの2か月間練習して力を付けていきたいと思います。

熊谷昌 (環1)

(今日を振り返って)今年の2月から大学生と一緒に練習させてもらっていましたが、その中で1番良くなかった試合かなと思いました。(自身初の早慶戦でしたが)早稲田が強いということはわかっていましたが、そこで自分が何かできればいいと思ったのですが何もできなくて悔しいです。(これからの目標は)自分は世代別の選考に選ばれるか選ばれないかぐらいだったので、とりあえず世代別の代表に選ばれるように頑張ります。

※掲載が遅れてしまい、大変申し訳ございませんでした。

 

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