【女子ラクロス】目標点届かずも、大量得点で快勝/関東大学リーグ戦 学習院大戦

 

試合に勝利し全員で若き血を歌う

試合に勝利し全員で若き血を歌う

 

 今シーズンの目標点、25点をとって完全勝利を目指す慶大女子ラクロス部。学習院大との一戦は期待通りのスタートを切った。前半終了の段階で7-1、後半でも攻撃的ラクロスを続け11-2で快勝した。目標点には届かなかったものの、これで開幕3連勝。慶應らしいラクロスを見せつけた。

 

 

 

関東大学リーグ第3戦 VS学習院大

2013/9/30(土)13:10ドロー@日吉陸上競技場

 

チーム

前半

後半

合計

慶大

11

学習院大

 

 

前線での川村の活躍が光る

前線での川村の活躍が光る

リーグ戦2試合連続雨天中止で、約一か月ぶりに実戦に臨んだ慶大。不安もあったが、慶大はそのブランクを感じさせないラクロスを展開した。前半3分、細田(経3)がセットから先制点をあげると、6分には前線深くで小川(商4)がシュートを叩き込んだ。学習院大も負けじとカウンターを狙うが要所でパスミスが目立ち、慶大は危なげなく攻撃をかわしていく。そしてなんといっても今日はゴーリー渡邉(政4)の活躍が光った。ディフェンスの核となるゴーリーの素晴らしいセーブがチームに良い流れを吹き込んでいく。「ファーストシュートを入れられると相手に流れがいってしまう」(渡邉)、そんな緊張感を持って難しいシュートも体を張って止めた。そしてアタックにも流れが生まれる。15分、右サイドからの岸本(商4)のパスを受けた小川が素早くリリースし3点目を奪うと、20分には岸本が自ら決めた。その中で一点を失うもここからも冷静、残り5分を切ってからも見事なオフェンスだった。まず廣野(政3)が得意のパスワークから落ち着いてシュートを決めると、直後には小川が今日3本目のゴール、そして4本目のゴールを連続で決め7-1で前半を終えた。

 

 

好セーブを連発したゴーリー渡邉

好セーブを連発したゴーリー渡邉

25得点をめざし臨んだ後半、序盤は眠っていた学習院大の攻撃から始まった。しかしここでも落ち着いてディフェンス陣がプレッシャーをかけ乗り切ると慶大の時間がまた始まる。3分、カウンターから川村(文3)が素早く前線に走り込み、余裕のある中で冷静にゴールを決めると、ここでベンチ入りしていた怪我明けの主将出原(政4)を投入。ここからさらにキレを増した攻撃で学習院大を圧倒していく。10分には細田が得点すると、出原を中心に相手ゴールを幾度も脅かしていく。飯豊や廣野をはじめとした攻撃陣が俊足で駆け上がりチャンスを作り、クリース裏も広く使った攻撃を展開。積極的な攻撃は相手の反撃の流れをも断ち切っていく。その後は廣野の2点連続ゴールも飛び出し慶大が11-1で学習院大を一気に突き放した。だがここでそのまま終わらせてくれない学習院大。終盤に1点を返されると最後の意地を見せていく。積極的な攻撃と、相手ゴーリーの機能により慶大はなかなか攻勢に転じることができなかったが、最後は見事1失点できりぬけ3勝目を手にした。

 

 

「数字通り11点なので半分くらいの出来」(大久保HC)といまだ満足には至っていない。しかしグラウンドボールの反応・処理や積極的な攻撃姿勢など評価できる部分はかなりあった。「守るためのディフェンスではなく攻めるためのディフェンス」(渡邉)の徹底も25点の目標達成には必要だ。これで満足せず、さらなるレベルアップへ慶大は突き進んでほしい。

(記事・宮本 大)

 

以下コメント

 

 

渡辺光里副将

(今日の試合をふりかえって)25点ゲームを目標にしていたんですが、それはアタックだけではなくてディフェンスもボールを奪うといった守るためのディフェンスではなく攻めるためのディフェンスを心がけてやっていました。結果11点で、セーブ自体はよかったんですが、個人的にはもっと点につながるようなプレーができたように思っていて勝てたことはよかったんですが課題が見えた試合でした。(対策はしていたか)これといった対策はしていなかったんですが、ボールを持ったら強い選手が何人かいたのでそこは意識していました。あとはいつも通りアタックにつながるディフェンスをしよう、アタックも二分に一回くるチャンスをしっかりものにしようということでした。(セーブが光ったが意識していたこと)一対一が強いチームなので、ファーストシュートを入れられると相手に流れがいってしまうとおもったのでそこは意識していました。顔のあたりにきたシュートであったり、自分の止められるシュートというものを確実に止めようとおもっているので今日はまずまずだったかなと思います。(チーム全体のディフェンスの評価)奪いにいくところで一歩がでなかったりだとかもう少しボールを奪いにいく、攻めのディフェンスができたかなとおもっているので、個人的にも課題が見えました。(つぎの試合に向けて)つぎも25点ゲームを目指していて、次の試合までまだ時間があるのでしっかり課題を消化していい形で試合にはいれるように。出原主将の話にもあったんですが、25点とるためには何が必要なのか向き合いながらあと2週間いい準備ができたらいいなとおもいます。

大久保HC

(今日の試合をふりかえって)目標は25点だったんですが数字通り11点なので半分くらいの出来ですね。(対策はしていたか)相手にたいしてどうこうというものはなくて、一番点にからむ選手を厳しめにマークするくらいで基本的に前線からプレッシャーかけてボール奪って、早めにチャンスをつくる、ゴール前のディフェンスも積極的にプレッシャーかけてミスを誘うということでした。(攻めに関して課題はあるか)全部なんですが、縦のスペースを取っていくのがまだ遅い、守備から前をとるのがまだ遅いということが一番の課題ですね。もっと早く攻撃できるシーンが一杯ありましたね。(グラウンドボールの対応)前半守備からのグラウンドボールで、積極的にいけていなかったので対応は悪かったです。ただそのなかでも拾えるものは拾っていたのでよかったんですが、後半は攻撃できるシーンがふえてきたので内容的には後半の方が良かったです。(ディフェンス面の評価)前半反応が悪かったです。ボールの動きが読めないシーンが多かったので、後半は良かったとおもいます。(次の試合にむけて)次は東京女子体育大学でブロックのなかでは一番力が落ちるチームなので、リアルに数字として20点以上、25点を目指してやっていきたいです。攻撃的チームの証明、攻撃に自信を持てるチームづくりがブロックリーグの目的なので。

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